家族、友人たちと過ごしたよいお盆でした。
今年は、初めて京都の五山の送り火を体験。
ドドーンの花火もいいけれど、めらめらと燃える炎が文字を浮かび上がらせる送り火は、風情があっていいです。
ただ、ビルが立ち並んでしまって、よいポイントを見つけるのが大変だけど。

昔の人たちは、お洒落なことを考えるなあとひたすら感心。
町中の人がみんなで先祖の霊を供養して、お見送りするなんて、なんとも心が和むし、温かくなるじゃないですか。
友人の家が北山の松ヶ崎なので、裏山が「妙法」の妙の点灯場所。というわけで妙と遠くに船形文字を見ることができました。
ビルが建つ前なら、割りに簡単に全文字見ることができたのかなあ。
お盆の間にすっかり夢中になって読んだ「代替医療のトリック」という本がとってもおもしろかった。分厚い本なのになめるように読んじゃいました。
この本によると代替医療のほとんどがプラセボ効果にすぎない。って、送り火を一緒に見た友人たちと飲みながら話していたら、「プラセボだって効くんなら、効くってことでしょ。所詮セイヨウ人には気のココロなんてわかんないのだ」と言われてしまった。
トウヨウだとか、セイヨウだとかの対立する話じゃないんだけど…。要は効くっていうんなら、ちゃんと臨床実験を重ねて、データを積み重ねて、科学的な解明もしてほしい。
と言ったら、今度は「科学的になんでも解明できるわけじゃない」とくる。
病は気から、なんていう言葉があるくらいだから、病が気から治っても不思議はないわけで。。。その気にさせるホメオパシーやら、鍼やら、アロマテラピーやらが流行るわけもなんとなくわかるけど。
と百歩くらい譲って聞いていたら、友人の一人がタイに直腸洗浄やらマッサージを目的にしたツアーで明日から行くという。
ひゃーっ!直腸洗浄!そ、そんな恐ろしいー。
「ねー、まさにこの本にぜんぜん効かないって書いてあるよー」と言ったけれど、「日常を忘れたいから、いい」と言われてしまった。
日常を忘れるための代償としては、健康を害するかもしれないのに大きすぎると思うよぉ…。
でも、代替医療が趣味みたいな友人にとっては、トリックだろうがなんだろうが「効いたっていう人がいる」ということが一番の砦なのだ。
ビフィズス菌が入ったヨーグルトとかを毎日たっぷり食べたほうが、利に適っていると思うよぉ…と言っても、ぜーんぜんだめ。
私は、私の腸に住んでくれている善玉菌を大切に思っているので、そんなことは絶対にしないノダ。
友人によると、そーゆーツアーが今、大人気なんだそうな。
新興宗教とか、代替医療とかは、もはや趣味、嗜好の世界なのね。
好きにして!
でも、やっぱり心配だなあ…HIVとか変な菌に感染しないといいけど…。