2016年10月22日

宝塚大劇場雪組公演「私立探偵ケイレブ/GREATEST HIT」

なんだかんだいっても、私、宝塚をよく見ているな〜。
特に雪組。

だって、美しいんだもん。

ちぎ(早霧せいな)、みゆ(咲妃 みゆ)、だいもん(望海 風斗)のトリデンテに加えて、さきちゃん(彩風 咲奈)、凪しょう(彩凪 翔)、れいこ(月城 かなと)、ひとこ(永久輝 せあ)・・・

この並びを観ているだけで、ばあやは半年くらい若返る気がする。

だから、正塚氏も、ストーリーなんてどうでもいいと思っちゃったのかしら。

「私立探偵ケイレブ・ハント」
とんでもなくつまんない・・・
ハラハラドキドキもなければ、うっとりもなし。
ストーリーは、わけわかんないし。

ちぎみゆのベッドシーン、いや、単なるベッドのシーンまでは覚醒していたんだけれど、いつの間にか気絶。
気が付いたら、ハリエットが誘拐されてた。

うーむ。。。

みんな美しいから、まあ、ええねんけどね。

ちぎちゃんのラブシーンがねぇ・・・
ケイレブくんのキャラクターがイマイチ明瞭じゃないから、感情移入できないまま、ちぎちゃんには珍しくちょっと濃厚なラブシーンがあって、ご苦労のあとが滲み出ていた。

お茶会で、ラブシーンのことを話ながら、「お客様の近くでやるの恥ずかしい」「あんなことバンバンやってた柚希さんは凄い!!!今ここに浮かんだんです柚希さんがっ」と照れていたそう。

うん、ちぎちゃんには似合わない。色気むんむんのちえさまでないと、銀橋でのラブシーンはきつい。

ちゃんとそういうシーンは覚醒しているのね。私・・・。

しかしなあ、黒豹といい、ケイレブといい、過去にあれだけ名作を作った演出家の先生方の凋落がナポレオンの凋落並に劣化というのも、問題が多いかと。

稲葉大地氏のショーは、やはり美しい並びや、みなさまのパフォーマンスを観ているだけで楽しめて、あっという間だった。クリスマスとは、まあ、気の早いを頭の片隅で思いながらも、ひとこちゃんを追いかけるのに忙しく、そんなことはすぐに忘れて、にっこにっこしながら観ちゃった。

ちぎちゃんとだいもんの「虹の彼方(だっけ?)」は、イマイチ美しさが出ていなかったのが残念。
なぜなんだろう?

だいもんに、もっともっと歌ってほしい。踊らなくていいから、歌をプリーズ。

さきちゃんが、とってもかわいくて、でも、色気も出てきていて、これからが楽しみ〜!
れいこちゃんは、もういるだけでオーラが出ちゃっていて、見つけるのに苦労しない。
ひとこちゃんは、ちぎちゃんの真後ろとかにいることが多くて、とってもうれしくなる。
ひとこちゃんには、めちゃくちゃ黒い役をやってほしいな〜。ショーブランみたいな。似合うと思うのよね〜。。。とばあやは妄想。

れいこちゃんが月組に行っちゃうから、この並びは見納めだけれど、あーさ(朝美絢)が月から異動してくる
から、またまた美しい並びが楽しめそう。来春の「幕末太陽伝」、ものすごーく楽しみです。

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2016年10月17日

赤坂ACTシアター「バイオハザード ヴォイス・オブ・ガイア」4回目

前後しちゃったけれど、前楽「バイオハザード」4回目を観た。
なんと2列目センター。

ちえさまのおそばで観られて、幸せすぎる〜💛

たくましい腕も、かわいいお顔も、かっこいいお姿も、すべて目の前。

う、うれしい…

が、前すぎて、お顔の角度は常に顎角度。
でも、幸せ💛

3回目は2階席だったので、とっても遠かったんだけれど、クジラも、波の砕ける映像も、よくわかった。
なので、この日は、もうちえさまだけで十分なのであった。

近くで観ると、後ろ姿が意外に華奢で、色っぽかった。
ダンが脳を眠らせるワクチンの話をするときに、「あ、バカにした、、、」というところは、ぼぼ素みたいに聞こえた。
「熊に会ったら、死んだふりするってか」も。
本当は、「死んだふりするとか」と言ったんだと思うんだけど(笑

リサとチャベスの関係性も、すごくいい感じのやりとりになってきた。アドリブが入り始めている。やっぱり息が合ってくると、違うものを入れたくなるのかもね。

2幕初めころの意識を失ったリサの夢のシーン。ちえさまのペティギュアをチェック。つま先が光っていたけど、動きまくるから、細かいところまでは見えなかった。梅芸に持ち越し。

新たな疑問
その1 最初に物見台のところで、ジルマに海に入っちゃダメよ、と言っているのはなぜ?なのに、2幕でクジラの血をもらいに海に入る。聞き落としているセリフあり?

その2
1幕で城砦にゾンビたちが襲撃したときに、よく見たら(前方なのでよく見える)、やたらとみんな嚙まれていた。なのに、ラストで、みんなぴんぴんしていた。
たぶん出演者の人数の関係だとは思うけどね(笑
一人ひとりが際立ってくると、余計に気になっちゃうのだ。

古い疑問
マルコと軍人は、なぜ似ているのだ。そして、似ている軍人は、ダンを守りになぜ志願したのか。「バイオハザード2」で解決される?

あそこがやっぱり…の部分
リピーターが多いから、もうあまり話題にならないけれど、ロブロが噛まれたときに、やはりちえさまは、クジラの血を一度は彼に注射しようとする仕草をするべきだと思うなあ。そうでないと、いくらA型とB型の違いがあっても、見捨てた感がぬぐえない。
注射器に手をかけて、はっとしてダメだ、という仕草が入れば、銃を持つちえさまの悲壮感がもっと増すと思うんだけど…。
でも、それをわからせるのは意外に難しいのかもな〜。私たちみたいに何度も観る人たちばかりじゃないもんね。

あそこがやっぱり…の部分 その2
チャベスから棒をもらうまでのちえさまの手持ち無沙汰感が、やっぱり気になる。あの変身シーンは再考の余地ありだな。ゾンビに襲われそうになって、目の前にあった棒で防ごうとして…あれっ!みたいな方がいいと思う。
ちえさまがソルさま化するところは、かわいいから、いいんだけどね。

大輔ダンが、回を追うごとにステキになっていく。
お顔が小さくて、あまりオトコっぽくないのに、体はしっかりしていて大きい。
ヅカファンが許容できる男らしさを感じさせてくれる大輔くん。
よく選んであるなあと感心する。

大輔くんのバイオグラフィーをみたら、2013年の「天翔ける風に」「ドラキュラ」に出ていたのね!
両方とも観てたのに〜。なぜ気が付かなかったんだ。
わずか3年足らずでちえさまのお相手に昇格するなんて。大輔くん、すごい!

これだけ近いと、出演者みなさんも当然のことながら近い!
生歌声も聞こえてきて、その迫力たるや!
全員がイキイキぴちぴちしていて、たまりませんっ!

壤ナッグス、迫力がすごい!
よこちんチャベス 演技が細かい。リアル。
海宝ロベルト いい味出している もっと聴きたい
壮ちゃんロブロ 切ない気持ちをうまく演じている。声も好き
ダン大輔 見るたびにステキになっている。ちえさま、惚れたかも?
ゼルグマコト 彼がいなかったら、つまんない作品になっていたかもと思うほど、いい!
吉野モーリス 安定感が半端ない。
レイチェル、水希さん、扇さん 美形だね〜。歌も上手い。それぞれのソロをもっと聴いてみたい。
KYOHEIマルコ、謎が深まる〜。
YOSHIEウィルス 近くで見ると迫力もすごいし、体のビミョウな揺れにびっくり。すごいテクニックを持っている方。
ヅカ出身の女性二人は、やっぱりヅカ仕込みで、ポーズを決める〜。

とまあ、見どころがいっぱい。
レベル4のRウィルスにやられっぱなしで、ちえ病重症化中。

梅芸が待ち遠しい。

この日は、3列目で鳳稀かなめさんがご観劇。
顔、ちっちゃ!

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2016年10月16日

月組「フォルスタッフ」

ありちゃんロミオ〜💛!と、とっても期待して観に行ったんだけど・・・

なにかが違った。
なにだろう。

一つは、バイオハザードでレベル4のRウィルスにより、ちえ病が重症化してしまっていることと、バイオハザードの出演者の歌唱力と演技力がすごかったので、POBに引き続き、目と耳が肥えてしまったことにあると思われ・・・

ちえさまは、あの出演者の中で、ちゃんとセンターでゆるぎなく立っているところが、やっぱりすごい!
4回観ちゃったバイオハザード。梅田も行くもんね。

おっと〜!フォルスタッフのことを書くんだった。

冒頭がイギリスでのフォルスタッフの放蕩三昧と、その仲間で遊び回っている王子ハリーの話だった。ありちゃんはハリーなのだ。ん?ありちゃんロミオはどこから出るのだ?と思っていたら、ヘンリー4世が急逝したので、急に王位に就くことになり、これまでの素行を清算。フォルスタッフを国外に追放するというところから始まる。

追放されたフォルスタッフが現れるのがベローナで、まさにキャピュレット家とモンターギュ家が争っている状況下での仮面舞踏会の夜。

やっとありちゃんロミオ登場。
で、フォルスタッフが、この状況をかき混ぜ、両家の話をまったく変えていくのか?と思っていたら、ぜんぜん変えずに、ただ、ちょこちょこ絡んでいくだけ。

マーキューシオも、ティボルトも、お定まりのコースであの世へ。
ロミオも、ベローナから追放される。

だったら、ちゃんとロミオとジュリエットにしてほしかった〜。

蓮つかさのマーキューシオや、宇月颯のティボルトは、シリアスな演技をしている。
なのに、フォルスタッフと、ロミオやジュリエット、両家の夫婦は、どこかコミカル。
このミスマッチはなんなんだ?

そのうえ、音楽がめちゃくちゃ。歌謡曲風があれば、ブルース風もあり、果てはオペラ風の曲でありちゃんロミオがダンスしたり。一貫性がまったくない。

なにがしたいのだ?

一番観たかったありちゃんロミオの輝きが、ほぼない・・・

ありちゃんの滑舌の悪さばかりが目立ってしまっていた。

伸び悩む時期、なんでしょうか。

星条海斗(マギー)のフォルスタッフも、声が高くて、王子様風の衣装で、どうとらえたらいいのかさっぱりわからない。
これは喜劇なのか、悲劇なのか。

マギー・フォルスタッフが、ロミジュリの話の中に入ったことで、両家の争いが喜劇になり、マーキューシオも、ティボルトも死なずに、ロミオもジュリエットも恋を貫けるという話になるのかとばかり思っていた。
まあ、ロミオとジュリエットの運命だけは変えるんだけどね。中途半端だな〜。

このストレス、なんとかして〜!!!

生徒の成長を見守るのが宝塚の楽しさだとはわかっているけれど、もう少し生徒が成長できる場を与えてあげてほしい。


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2016年10月03日

2回目の「バイオハザード」

今回はN列下手席だったので、全体が見渡せた。
冒頭のアドリア海の城砦のシーンの波、海のクジラのシーンのクジラがよくわかり、かなり舞台の印象が違った。前回はH列センターだったから、両方とも、あまりよく見えなかったようだ。

ファンクラブのホームパーティで、ちえさまがたくさんお話ししてくれたので、疑問のいくつかは解消された。

以下、ネタばれ多数。

一番疑問に思っていた、なぜ、ロブロは殺されちゃうの?!という疑問。
それは血液型ゆえ。
今日は、冒頭に近いところでロブロが「僕はA型だから!」と声を張り上げていた(笑

はい、よくわかりました。

首からぶら下げているペンダントは、ダンからのプレゼントらしい。
そんなの言われなければわからない・・・

そして、そのペンダントをリサは不安になると触っているのだとか。
そんなの言われなければわからない・・・

というわけで今日はチェック。1回はしっかり確認した。
確かに胸のところでニギニギしていた。

今日は、大輔ダンがやたらとステキに見える・・・なぜ・・・と思っていたら、カーテンコールでいきなりちえさまをお姫さま抱っこ。

大輔くん、やるなあ。

ちえさまの慌てようときたら・・・あっ!えっ!え〜っ!
みたいな感じ。

おろされて、後ずさりしながら、はけ口からちょこちょこと消えていった。
そのあと、アフタートークで再登場したら、「動揺がまだ・・・」とかなんとか言って、「大輔くん、腰は大丈夫だったかしら。うふ」と照れ隠し。

昨夜といい、今日といい、やっぱり魅力全開。

なんだけどいくつか気になる点もある。

1幕クライマックスのゾンビが押し寄せてきて、みんなで戦う場面。
ちえさまは、ああ、なにもできない、ダメ、とか言って、みんなの闘いぶりを見ていて、チャベスに「お前も、戦え!」と言われ、棒を渡されたら、いきなりタムドクさま、いや、ソルさまに変身しちゃうシーン。

やっぱりどう考えても不自然。
だって口では、ダメとか言っているけれど、それまでずっと男立ちしているリサには、まったく似合わない。
ゾンビにやられそうになって、ふとそばにある棒をつかんで振り回したら・・・
「あら!あらら!私、できるやん!」みたいな方が自然だと思うのよね〜。

G2さん、ご検討をお願いします。

ちえさまには、「ダメ、できない、ムリ」なんてお言葉は似合いません。

歩き方がオトコだしね・・・

2幕冒頭あたりのベージュのドレスのダンス。
あれは、やはりベージュでなければならないのよね。ベッドシーンみたいなものだから。
今日、YOSHIEさんが、ちえさまがはけてから、入れ替わりで出てくるシーンに釘づけ。
ダンに絡み始めた瞬間から、その色気にくら〜っとなった。
その前にちえさまも、ダンに絡んでいるんだけれど、なにかが違う。
YOSHIEさん、観るたびにすごい〜・・・と思う。そして、発見がある。

だからといって、ちえさまのダンスがYOSHIE級に色っぽかったら・・・それはそれで固まるちえ組。
いや〜、難しすぎるファン心理。自分でもどうにもならない。
ちえさまも、そのファン心理にドキドキしているのかな。

ちえさまのベージュのドレスから、黒いTシャツ&パンツへの早変わりは、マジックみたい。

1回目は、展開についていくだけで、ばあやは必死だったけれど、2回目は余裕も出てきた。
歌詞も、頭に入ってくるようになった。
1幕のラストの「愛は命のエネルギー」
とってもステキ。

そして、ちえさまが何度も歌う「今、自分にできることをやるだけ(みたいな歌詞)」が沁みる。

どうやら、この公演は続編がありますな。
ラストの「リサ、また会えるかな」とダン
「きっとそう遠くないころに、きっと会える」とリサ

そして、リサがアメリカに去るときに「みんな、また、会おうね〜」

続編、あるでしょ。
だって、いろいろと解決してないもん。
リサは誰?
そもそもパンデミックを引き起こしたのは誰?

映画のミラも、何作もやっているし、ちえリサも、やるね。
ただ、想定年齢が32歳だから、さっさとやらねば。

あ、5年後とかの話なら、問題ないか(笑
3年前の話とかになると、だんだんきつくなるけど。

ちえリサ、あまりにもちえさまそのもので、うれしいやら、いいのか、ここまでサービスしていただいてと思ったり、やっぱり複雑なファン心理・・・

ラストシーンのロミオちえリサなんて、もうありがたくて、涙もん。
毒薬ではなく、ワクチンの容器を握るちえさま。
そして、ダンを抱き寄せるちえさま。
息が止まります。
私が、あまりのすばらしさに「ちえさま」とお呼びするようになったロミオさまの再現なんて…。

G2さん、本当に感謝です。
ファンのためのこんな作品を作っていただいて。涙・・・
狙い通りにリピしております。何回も。

DVDができたら、抱いて寝ます。

続編は、早くしてね。
ばあやは、年だから。

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2016年10月01日

赤坂ACTシアター「バイオハザード」初日

REON JACKから、5か月半。
待ちに待った「バイオハザード」の初日。
事前情報があまり出なかった今回の公演。2,3日前にリリースされた記事には、「ラブシーン」という言葉が〜!
ちえ組一同、震撼とし、おびえていた。
オンナっぽいちえさまだったら、どーしよう・・・と(笑

女なんだから、オンナっぽくて当然なのに、あまりにもオンナ、オンナしたちえさまだったら・・・
ワクワクよりも、ドキドキが勝ってしまった。
開演直前には、ちえ組全員、妙な汗が出て困った。

が、杞憂でございました。

ちえリサさまは、まさにちえさまでした。
安心した〜。
そして、「ラブシーン」は・・・

あれはラブシーンなのでしょうか。

突然、ベージュのとてもシックなドレスを身にまとい登場し、鮮やかなダンスシーンが繰り広げられた。
え?なになに?と思っていたら、ダン役の大輔くんとの絡みがあり、キスシーン。

が、宝塚スタイル。

ちえさまからすれば、確かに「ラブシーン」だ(笑
なにはともあれ、よかった・・・(なにが? 笑)

さて、作品の内容は・・・

ゾンビに取り囲まれた城砦の中で食料も尽きかけ、生存さえ困難な状況から舞台は始まる。
冒頭から、YOSHIEさんの目を奪われるダンスで始まり、ちえさまが登場。

久しぶりの生ちえさま(あ、柚希礼音です。一応、念のため)に、心を奪われるちえ組。

オンナ? オトコっぽい? オトコっぽいオンナ? 時々オンナっぽいオトコ?(なわけない)・・・

心の中で女優ちえさまの位置づけを探りながら、物語を追うというなかなか忙しい観劇となった。

1幕は、この城砦の中の話で終始。
音楽が、この物語のもう一つの主役となる過程が描かれる。
記憶を失くしているリサを密かに守るオトコたち。

ちえリサは、モテモテのモテ期の真っただ中。
本人は、ぜんぜん意識していなくて笑っちゃうのだけれど。
素のちえさまも、こんな感じなのでは?と思わせられた。

ちえさまとリサが、とても近くに感じるのは、ちえさまの役作りが適格だからなのか、G2さんがあて書きしたからなのか、どっちなんだ?
と思っていたら、プログラムにあて書きだと書いてあった。なるほど〜。

男役という性別から役作りをする役と、女で、自分の持っているものに近い役を役づくりすること。
その違いにちえさまは、まだまだ戸惑っていると感じられた。
特にセリフの「・・・だわ」や「・・・よ」といった語尾が、とって付けた感がある。
まあ、ちえ組は、そこがツボなので、このままでずっとお願いしたいのだけれどね。

棒を渡されるまで、萎縮していたリサが、持った途端にタムドクさまになっちゃうところが思い切りツボだった。待ってました!
そうよ、そうよ、これが観たかったのよ!G2さん、わかってはるわ〜。

音楽がもう一つの主役だから、歌がとても多い。

ミュージカル、ですから…当然です。

歌の上手い役者が集められた理由がよくわかった。
平間くん、渡辺くん、吉野さん、海宝くん、みなさん、歌が上手い!

そして、横田さんの安定の演技。壤晴彦さんの圧倒的な存在感。
有川マコトさんの軽妙な演技。役割としては、かなり大きいと思う。
彼のコミカルさが、この深刻な内容をすごく救っている。
プロの仕事を見せてもらった。

G2さんは、徹底的に映像を排除し、生身の舞台にこだわったのは音楽を際立てさせたかったから?
装置を簡素にし、役者の歌や芝居に大きく依存したバイオハザード。映画やゲームとはまったく違うミュージカルをすごく意識した舞台だった。
でも、クライマックスの一つであるクジラがキーになる海のシーンは、必ずしも成功したとは思えない。やはりここは映像で見せてほしかった。

もう一つのクライマックスのちえさまは、まさにロミオで、このシーンを見るために劇場に通っちゃうもんね…。ちえさまが囲み取材で言っている「見どころは・・・一番最後」というのは、このシーンのことね。
むふふ。めちゃくちゃツボ〜っ!!!
そして、ラストのラストも、ツボ〜!!!かっこいい〜!
このシーンが似合うのは、ちえさましかいない!

女性の役者は、誰一人キャラ立ちせず、男性だけにキャラクターが与えられたこの作品は、要所、要所に「待ってました!」的なシーンが埋め込まれていて、つくづく「ちえさまによる、ちえさまのための、ちえさまにしかできない」公演なんだと思った。

ミラ・ジョボビッチではないバイオハザードの新しいヒロイン、リサ・ちえ・マーチンの誕生を目撃できて、とても幸せだった。たくましい二の腕も、たっぷり見せてもらった。
ちえさまファンには、大満足の「バイオハザード」
「バイオハザード」ファンには・・・どうなんだろう(笑

パンデミックの世界感は、ある程度は出ていたけれど、いろいろ疑問に思うことも多々あり・・・
一番の疑問は、ロブロの最後。うーん、なぜだ?

やはり囲み取材で「ウィルスってすごい。細胞って・・・人間、生きていることはすごい」とおっしゃっている意味がわかった。そーゆーこと、なんよね(笑

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真後ろのお席で、湖月わたるさん、上野水香さんがご覧になっていた。
お二人とも、ステキ!

スタンディングオベーションで、何度も投げキッスをいただき、またまた「ちえさま〜♡」と目がになったちえ組一同でございました。

いったい何回行くのだ?
歌を覚えちゃうね(笑





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2016年09月21日

花組バウホール「アイラブ・アインシュタイン」

ばあやには、ややこしいお話はあきません。
アンドロイドと人間の共生?
アンドロイドって、人工頭脳のことでしょ?
ようやく車が自動で走り始めた今日このごろ。
早く飲みながらドライブしたいとか、居眠りしながら、目的地に着きたいとか、みんなわがままなことを言っている。
運転が得意ではないばあやも、早くそうなってほしい。

と思っている今、アンドロイドがなんでもやってくれるという社会が実現しているSFの世界で、アンドロイドが人間と同じ感情を持つにいたるとか至らないとかいうお話をされてもなあ〜(笑

どうしてアンドロイドが人間と同じ感情を持たないといけないのかの必然性がぜんぜんわからなかった。
エルザというアンドロイドが、「感情を持ちたい」と言って現れることで物語が転がっていく。彼女は「人間と平和に共存する道を模索する為、自分たちにも感情を与えてほしい」という。そういう問題と違うと思うんだけどな〜。
感情があると、ますますこじれるよ(笑
めんどくさいやん・・・

ただでさえ人間関係で疲れている人が多いのに、そこにアンドロイドの感情まで入りこんできたら、もうかわいいにゃんこの画像程度では癒されなくなるよ。機械にまで気を使わないとならなくなるから。

機械を作ったら、今度は人間と同じような自分で考える機械が欲しくなり、次は人間と同じような感情を持った機械が欲しくなるかしら…ユーモアくらいはもってほしいけどね。

と、ばあやはぜんぜん物語の中に入っていけないままにフィナーレを迎えたのでした。
だから、そのフィナーレがやけに楽しくて、うきうきしてしまった。
やっぱりこれよね〜、と。

そもそも時代設定が、20世紀半ばとあるけれど、服が20世紀初頭な感じ。
イメージとしては、シャーロック・ホームズの時代?
産業革命後のイギリス?

お話しとしては、「ブレードランナー」と「鉄腕アトム」と「サイボーグ009」(サイボーグとアンドロイドは違うのよね)と「A.I」あたりをごった煮にした感じに思えたけど。
「ブレードランナー」くらいわかりやすく、そして切なくしてほしかったなあ。

天才科学者アルバートの隠れ家のメイドたちの動きは、最初はアンドロイドぽかったけれど、どんどん人間ぽくなってきて、2幕なんて、どれがアンドロイドで、人間だっけ?とばあやは混乱してしまった。すでに感情を持っているし…(笑

というわけでストーリーを追うのがめんどうになったので、ジェンヌさんたちに注目。
満を持してのセンターを務めた瀬戸かずや(あきら)。
声も、スタイルもよくて、ステキだった。
でも、途中から、水美 舞斗(マイティ)が舞台の上でキラキラ輝き始めると・・・どっちが主役なんだっけ?と思ってしまった。
あきらは、きっとすごく性格のいい人なんだろうな。

マイティは、このぐちゃぐちゃとめんどうな話を回す役をよくこなしていたと思う。
今回の作品は、役者たちの負担がすごく大きいと思った。だって、わかったような、わからないようなシーンが多かったから。二人だけの会話で「感情を持つことがどうたら、こうたら」言っているシーンも多かったし。

ラストは、あきらの長口舌でしめくくり。よくがんばったと思う。
でも、言っている内容がぜんぜん頭にも、心にも響かなかった。
それはあきらのせいではなく、あんなに長いセリフで話をまとめようとするのが間違っているのだ!
セリフでまとめちゃいかんよ。

花組の若手のみなさん、みんな歌も演技も、とっても上手。
ばあやは、一人ひとりみんなに感心しまくった。

特に英真さん側の役をやっていた和海、羽立たち4人。そして、総統役の亜蓮。難しい役を的確に演じていた。

二人のヒロインも、どちらも◎!
特に桜咲の歌声、話し声には、人を癒す力があるねえ。

そして、天真みちる。美城さんが退団しちゃうけれど、ひょっとしたら、あとを継ぐのかな?
安心して見ていられる。

みなさん、お歌がとってもお上手。
最近は、全体に歌のスキルがアップした?

谷貴矢さん、次回は、もう少しばあやでもわかるような作品にしてね。

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2016年07月27日

東京宝塚劇場 花組「ME AND MY GIRL」

とっても楽しくて、ステキな舞台だった。

ぜんぜん期待していなかった・・・
なぜなら、2013年5月に梅芸で月組のミーマイを見て、すごくつまらなかったから。
ミーマイ=つまらん、と思い込んでいた。

演じる人でこんなにも違ってしまうとは・・・

明日海りお(みりお)は、2年前にエリザベートで寝てしまって以来、ちょっとご無沙汰していた。

今回のみりおビルは、最高にステキだった。
宝塚大劇場で観たヅカ友たちが、滑舌が悪くて、なにを言っているかわからなかったし、小道具の扱いがダメで、帽子を落としたりと、さんざん文句を言っていたので、みりおちゃん、大丈夫か・・・とハラハラして見ていたけれど、途中から、安心感に代わり、すっかり魅了された。

最初は下町の下品なにいちゃんだったのに、徐々に知性が目覚め、気品が出てきて、最後はとても魅力的な青年に変身〜!お見事!
かのちゃん(花乃まりあ)のサリーも、ビルのために身を引こうとする気持ちが手に取るように伝わってきて、いじらしかった。歌も、とってもうまい!

ききちゃん(芹香 斗亜 )のジョン卿は、とても気品があって、ステキなロマンスグレーのおじさま。
桜咲 彩花のマリアのレベルが高くて、かなり驚いた。歌唱も、声の迫力も、すばらしい!
価値観を押し付ける貴族のレディらしいふるまいが、舞台全体を回していた。

鳳 真由のパーチェスターも、コミカルな演技で場を盛り上げていた。

花組、よろしいですやん。

この日は、会場に蘭寿とむ、壮一帆、真飛聖、彩乃かなみなど早々たる顔ぶれのOGがいたようで、アドリブががんがん飛んでいた。当方はB席だったので、気配だけで残念〜!

『ME AND MY GIRL』
こんなに面白い夢のあるお話だったのね〜♡

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24日の夕方、新国立劇場の「マンスリー・プロジェクト」で別役実の「門」のリーディング公演があった。
私、不条理劇はダメだ・・・
セリフの中にキラっと光るものがあるのはわかる。でも、なにがどう繰り広げられているのか、ちっともわからない。演じる方はわかっているよね。
とても贅沢なひとときだとは思ったけれど、不条理劇は、私には合わないというのがとてもよくわかってよかった(笑


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2016年07月08日

宝塚大劇場 月組「NOBUNAGA/Forever LOVE」とドラマシティ「ドン・ジュアン」

NOBUNAGA
なんのこっちゃ、さっぱりわからん舞台だ・・・

信長のセリフは、わざとあのような抑揚をつけているのか?
み〜なのものお〜、わ〜しにつ〜いてこ〜い〜

みたいな・・・
まさお節の集大成のつもりなのか?
誰も注意する人はいない?
不思議な現象としかいいようがない。

ストーリーがぜんぜん頭に入ってこなかった。
退団公演だから、それでいいのかな。
黒豹だって、なんだかよくわからないストーリーだったし。

それにしても、ちゃぴ(愛希れいか)の扱いがひどくない?
帰蝶が信長に殺されて、その死体が延々と舞台の上に横たわるって、宝塚的にどうよ・・・
トップ娘役なのに・・・

ショーでも、絶対に二人だけでは踊らないのね。
どうしてこんな扱いを受けるのか。

でも、ちゃぴは、とってもかっこよかった。
出てくると、やはりオーラが半端なく・・・だから、あの扱い?(笑

秀吉の美弥 るりか(みやちゃん)が、しっかり押さえをやっていた。
いろいろ考えちゃうだろうなあ。悩みが多いだろうなあ。
がんばれ、みやちゃん。
みんな、あなたをちゃんと見ているよ〜。

珠城 りょうのロルテス、ちっともよくわからないキャラクター。
これも退団公演だから、龍真咲(まさお)さえ目立てばいいのよね。
2番手の宿命だから、今回は耐えるしかなわね。

途中、まさおが朗々と歌い上げ、回り舞台で消えていったから、終わったのかと思ったら、取って付けたような本能寺のシーンがあって、あわてた。

退団公演って、微妙〜。特にお芝居の方は。
若手はみんなすごく頑張っていた。ゆうまも、からんも、はやても。

象、必要?(笑

ショーの「Forever LOVE」は、色彩がとっても洗練されていて、すごくよかった。
新生月組が、活きのいい組になることを予感させるよい構成になっていた。
まさおの得意の歌に特化させた舞台ともいえるかな。
オープニングの「バレエが苦手」という歌詞は必要ないと思うけどね。最後まで苦手を克服しようと努力する姿を後輩たちに見せてほしかった。それがトップっちゅうもんでしょ。これでいいと思ったら、そこで成長は止まっちゃうよ。

ラストの黒燕尾、あれはダンスじゃないよね。

ちゃぴのカポエイラみたいなシーンが、ステキだった〜!

歌のうまい組子が増えたような気がする。
新生月組が楽しみだわん。
たまきちの立ち姿に華やぎが増してきた、ような気がする(笑


ドラマシティ雪組「ドン・ジュアン」

だいもん(望海 風斗)の歌のうまさは断トツね。
POBのメンバーの中に今、すぐ入っても大丈夫。
そのだいもんが、ギラギラした欲望の塊のドン・ジュアンを熱演。
よろしいんじゃないでしょうか。

みんな、歌が本当にお上手。以前なら、美穂さんばかりが目立っただろうに、今回は、one of themに見えたくらいだ。有沙 瞳 と彩 みちるの娘役ツートップが、歌うまさんのだいもんとがっつり組んでたっぷり聴かせてくれた。

さきな(彩風 咲奈)は、「るろうに剣心」を経て、ようやく男役として花が開いてきた。
間に合ったのかな?(笑

特筆すべきは、なんといってもひとこちゃん(永久輝 せあ)。
立ち姿よし、演技よし、歌よし、声よし、そして、お顔もすてき💛
最後のだいもんとの立ち回りは、るろうに剣心に継いで再びしっかり見せていただきました。
最初にマリアに言った「その仕事で最後にするんだ!」というセリフでドキッとした。
イチオシだわ〜。

作品としては、もっと耳に残る曲が欲しかったなあ。
いい曲ばかりなんだけれど、ロックミュージカルだから、口ずさめない。
2,3回観ないとダメかもね。
でも、私は、「ローマの休日」の方が好き。もう一度見るなら、ローマなのだ。
だって、宝塚でしか見られないのはローマの方だもん。

「ドン・ジュアン」は、外部で公演あるのかしら。
ソニンがエルヴィラが似合いそう。




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2016年07月04日

赤坂ACTシアター 宝塚雪組「ローマの休日」と「柚希礼音が踊る!魅惑のアルゼンチンタンゴ

早霧せいな(ちぎちゃん)と咲妃みゆ(ゆうみちゃん)に「ローマの休日」をやらせよう!と考えた劇団は、いつもながら、宝塚というものを知り尽くしていると思った。

素晴らしい。

誰もが知っている映画の香気を残しつつ、宝塚ならではの愛と夢の世界を展開。
むしろ歌とダンスが加わって、映画以上に楽しいものに仕上がっていた〜!

観ている間中、笑顔になっちゃったし、うるうるしちゃったし、これぞ、まさに宝塚!
こうでなくっちゃね!

単にバックにローマ市街の映像を流して、ベスパを回り舞台に乗っけているだけなのに、二人と一緒にローマの観光名所に行った気分になれた。そんなに豪華な舞台セットというわけでもないのに、ちぎちゃんとゆうみちゃんが作り上げる世界観に馴染めちゃう。
「伯爵令嬢」でも、驚いたけれど、夢の世界を出現させる力技がお見事としか言いようがない。

なぜ、そういうことができてしまうのだろう・・・
ゆうみちゃんがちぎちゃんを尊敬しまくっているのは、インタビュー番組などでよく目にするシーン。
目が♡になっているゆうみちゃんを少々もてあましているちぎちゃんが、いつも面白すぎる。

ゆうみちゃんアン王女をしっかり支えつつ、トップを務めるちぎちゃん。
男前〜。野心たっぷりで、優男のかっこよくないジョー・ブラッドレーを共感できるいい男に演じていた。

自分の役を表現しつつ、相手役をしっかり受け止めるちぎちゃんの懐の深さが、ゆうみちゃんの役作りを深め、それにより、ちぎちゃん自身の役も、完成度が増す。そんな相乗効果を得ることができるコンビなのかな。
ちえねねコンビも、お互いを高見に引き上げようと、毎回、幕が降りて袖に行ったときに反省会をしていたと言っていたっけ。
宝塚は、トップコンビが作り上げる世界を組子が支えるという特殊な舞台だから、二人の息が合ったときには、期待以上の愛と夢の世界が舞台上に出現するのかもね。

月城かなと(れいこちゃん)がナルシストのイケメン美容師を楽しそうに演じていて、新境地開拓、かな。
彩凪翔は手堅いアーヴィングだった。歌がうまくなったな〜。

途中、二人がかわいくてうるうる、ラストは切なくてうるうる、フィナーレのタンゴのデュエットダンスがステキでうるうる。笑いつつ、泣きながら観るという忙しい2時間半だった。

雪組にハズレなし!
田淵氏、できる人ね。2017年宙組の「王妃の館」、期待できるかな。
映画は、つまんなくて途中でギブアップしたんだけど…。

組子全員全力投球で、観ていて本当に気持ちのよい舞台だった。

ちぎちゃん、もう少し太らないと・・・大丈夫かな。

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夜は、BSジャパンでちえさまの「柚希礼音が踊る!魅惑のアルゼンチンタンゴ」が放映された。
2時間近くも、ちえさまだけを見られるなんて、なんと幸せなひととき。
タンゴの本場で悪戦苦闘するちえさま。怪我をして痛みをこらえたり、厳しいダメだしに茫然としたり、新しいことを発見して目を輝かせたり、いろいろなちえさまをたくさん見ることができて、本当にうれしかった。
テーピングして、アイシングして、必死にダンスを完成させようとするちえさまの姿を初めて見て、今までの舞台も、こうして必死の思いで作り上げてきたんだろうと思うと、ばあやは涙、涙、でございました。

ファンでいてよかった〜。
これからも、ずっとついていくもんね。

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2016年06月21日

新国立劇場「あわれ彼女は娼婦」と東京宝塚大劇場「こうもり・The Entertainer」

30年前にロンドンにいたころ、RCAの「あわれ彼女は娼婦」を見て、当然、ちんぷんかんぷんだった。そんな英語がわかっていたら、苦労してなかったもん。
でも、このタイトルの「'Tis Pity She's a Whore」だけは、しっかりインプットされ、いつか日本で上演されたら、観に行こうと思っていた。
なので、大好きな新国立劇場での上演を知った半年以上前から、早々にチケットもゲットし、ワクワクしていたのだった。

そうか・・・こういう話だったのか・・・

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マンスリープロジェクトの東京大学大学院の河合祥一郎教授によるセミナー「ジョン・フォードとエリザベス朝演劇」にも参加して、予習もばっちりだったんだけれど、予想以上に血なまぐさい禁断の恋だった。

ロンドンで見たときは、確か円形の舞台だったような記憶がある。
今回は、舞台の上に敷かれた赤い十字架の上で物語が展開していく。
この舞台セットは、物語を象徴していて秀逸だと思った。
そして、音楽はすべて一人のマリンバ奏者による即興演奏。これが、とても効果的だった。ときにはちょっと音楽が前に出すぎるときはあったけれど。

浦井くんみたいなお兄ちゃんが、年頃のときに目の前をうろうろしていたら、そりゃあヤバいかもね(笑
兄と妹の禁断の恋の甘美さは、ロミオとジュリエットの霊廟のシーンと重なる。
障壁が高ければ高いほど、燃え尽き、お互いを焼き尽くしてしまう。

ロミオとジュリエットよりも、血で結ばれているだけに甘美さは濃密で、まさに死に至る病ってところかな。
こちらは、病が高じて狂気に進んでしまうけれど。

中世の話だから、人間の命が軽い。貴族社会だから、貴族が平民を間違えて殺しても、正しいことをしようとしていたのに間違えちゃったんだもんで済んでしまい、権力を持っている枢機卿の心づもり一つで「倫理」が規定されてしまう。

まあ、中世も、今も、人間であるかぎり、同じ過ちを犯し続けているんだろうなあ。

河合教授によると、1608年から、劇場が室内になり、物語が緻密になっていくと同時に、劇場に経費がかかるため、席料が上がり、貴族や商人などの富裕層が観客の中心になっていったそうだ。
このころの芝居の特徴は「変装」。なんと72%以上の戯曲に変装が出てくるのだとか。「あわれ…」も、変装して、物語を複雑にしている人物がいる。今の時代は、本人確認なんていることが頻繁に行われるし、明るいから、変装、もしくは別人になりきるなんてムリだから、たとえ芝居でも、取り入れるのは困難だろうなあ。

娼婦は売春婦ということではなく、当時の女性三態である、乙女(処女)、妻(未亡人も含む)、whore(「姦淫する女」の意味となるそう。
「汝、姦淫するなかれ」十戒の六が基本になっていると河合氏。
なるほど〜、そういうことだったのか。

ラストに枢機卿に「あわれ、彼女は娼婦」と言われちゃうんだけれど、あんたに言われたくないよ、だな〜。
でも、世の中は、声の大きい人が決めつけていき、民衆はそれに従わざるを得なくなるものなのだろう。
社会システムは大きく変わっても、その法則は変わらない。

来年1月にちえさまが主演する「お気に召すまま」で共演する横田英司さんや伊礼彼方さんが出演していて、ついでに予習できちゃった。うふ♡ お二人とも、ハイレベルな演技力の方で、ちえさまはますますハードルがあがっている。楽しみだわん。


さて、そのちえさまの古巣である宝塚星組の「こうもり」の前楽をB席で観劇。
主な目的は、十輝いりす(まさこさん)のお見送り。
ちえさまの大親友だもんね。

まさこさんは、完璧にお仕事をこなしていただけれど、ゆずるちゃんと、みっちゃんの二番手とトップの二人は、いったい何がやりたかったんだろう。そもそも「こうもり」というお話は、やっぱりなにが面白いのかわからなかった。
ドタバタ喜劇なら、小柳先生の「めぐり合いは再び」のようにシンプルにやってほしい。
「こうもり」は、本当の意味でのドタバタできゃあきゃあ、わーわー言っているだけ。おまけに二人とも、男役なのに、おばさん化しているし。とっちらかりすぎ。
3重唱になると、なにを歌っているのか歌詞がまったく伝わってこない。
半分くらい寝てしまった…

それに反して、ショーの方は、展開が早く、見せ場も満載。
それぞれの持ち味がすごく生かされていた。野口氏、やるじゃん。
そして、宝塚大劇場初日と同じ感想だけれど、礼真琴(ことちゃん)の圧倒的な存在感。
次期トップに決まったゆずるちゃんをしっかりお支えすることでしょう。

それにしても、ボリウッド映画の舞台化をゆずるちゃんのために用意する劇団の戦略のすごさ。
小柳先生だし。
宝塚歌劇団のコアスタッフは、本当に優秀だと思う。

まさこさん、お疲れさま〜。
独特な空気感を持った人。これから、どんな道を歩むのか、とっても興味があります。
期待とともに。

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2016年05月24日

梅田芸術劇場「1789」

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すごーくよかった。

5列目だと思って行ったら、この公演は4列目が最前列なので、2列目だった。
さすがに役者さんたちの表情までよくわかり、迫力があって、とても堪能できた。

どこらあたりの席で観るかによって、印象はかなり違うのよね〜。

目の輝きなんて、やはり前方席でないとわからない。
オペラで観るには、全員を追いかけるわけにもいかず・・・

目の輝きが一番強かったのは・・・なんとねねななちゃん。
ななちゃんの演技、好きだわ〜。意思の強い、とても賢くて、気持ちのやさしいオランプ像が明確で、ロナンとの愛にかけていく様子が伝わってきた。

加藤くんのロナンは、東京では、虐げられた民衆のエネルギーの爆発が感じられなかったのだけれど、今回は、とてもパワフルで、まるで別人のようだった。

そのため、作品全体がとても引き締まって、ロナンの思いと一緒に1789年を駆け抜けていけた。

花総まりさんのアントワネットは、もうアントワネットそのもので、気品に満ち溢れ、ハプスブルク家のお姫さまが一人の王妃として成長するさまが見事だった。

ようやくロベスピエール、ダントン、デムーランの3人の違いがはっきりわかった!(笑
みなさん、イケメンやね。

そして、デムーランの恋人リュシル・・・
なんと夢華あみちゃんじゃないですか!
後方席のときは、とてもそこまで目が行かずわからなかったのだった。

則松亜海と改名しての出演。
さすがに音楽学校首席卒業で、あれだけ大抜擢された人だけあって、かなり目立っていた。
スカーレット・ピンパーネルでは、マリー役に抜擢されているようで、これから楽しみだわん。

ソニンの歌唱力に今回も、うっとり。すごい歌唱力だ。

東京公演よりも、やはり回を重ねて舞台が進化したのかしら。
今回は、月組を入れて3回目にしてラストで泣いた…

そして、自由と平等を歌い上げるラストシーンの、ななちゃんのロナンを失った心の痛みとその意思を継ごうとする力強い目線が、一番印象的だった。

でも、時折、傍らの和樹ロナンをちえさまロナンに置き換えて妄想したりしながら、観ていたんだけどね…
ステキだろうな〜っと。
最近、ちえさま男役欠乏症なの。

それにしても、宝塚じゃない舞台は、本当にぶっちゅぶっちゅとキスしちゃうのがどうも苦手。
日本は、人前であまりしない行為だから違和感があるのかしら。
キスって、どうもダメだ。ばっちいと思っちゃうから。

宝塚方式のラブシーンが、やっぱり好きだ。

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徹平くんのロナンも、観てみたかったな〜。

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2016年05月08日

サンシャイン劇場「FAIRY TAIL」

音楽が和田俊輔氏、演出が児玉明子氏というので、つい手を出してしまった…

アウェイ感満載だった…(笑

どうしてアニメのままじゃいけないんだろう。
どうして人間が荒唐無稽なシチュエーションを演じなければいけないんだろう。
ミュージカルということだけれど、歌はちょこっとだった。
最後に歌で誤魔化された気がする。

セリフは、ずっと絶叫型で、とっても疲れた。

映像を多用しているんだけれど、その映像をインパクトのあるものにするためにスクリーンが頻繁に降りてくる。
あ、来た来た・・・映像でがんがんやるのね、みたいな・・・

演出を見ていて、やっぱり宝塚はすごいと思った。
「ルパン」も「るろうに剣心」も、「伯爵令嬢」も、みんな2.5次元ミュージカルだけれど、しっかりミュージカルだし、場面展開が見事で、元がアニメだということを時折忘れさせてくれるくらいエンターテイメントに仕上がっていた。

舞台の上の絵空事が、ちゃんとリアルな世界とつながる仕掛けがしてあるから、なのかな。

この作品は、なぜ舞台化しないといけないのか、意味がよくわからなかった。

でも、会場は若い人でいっぱいで、熱気もすごかった。

そして、出ているキャストのみなさんは、実に見事にアニメのキャラクターを再現していて(実際のアニメは知らないけど)、なんか、すごいな…と思いつつ、でもね…みたいな、複雑な気分だった。

ストーリーは、もうどうでもよくって、それぞれのキャラクターがどう決めるか、が面白さなのかしらね〜。

好奇心ばかりが年とともにますます募って、つい、ひょこひょこあちこちに顔を出しちゃうけれど、この手の2.5次元はもういいな(笑

あゆっち(愛加あゆ)は、歌も、ダンスも、できるのにもったいないなあ。
佃井皆美ちゃん、殺陣がキレ味よく、歌も歌えて、できる方ですね。

主演の宮崎秋人くん、かっこよかった。

JACKのダンサーの男子たちもだけど、みんな、がんばっているな〜、と、ばあやはそれはそれでとてもうれしかったです。

演出が、、、ね〜。
劇場の舞台装置でできることが限られているのかもね。
水の中の表現としては、「伯爵令嬢」では、へ〜!とか、ほ〜!とか思ったんだけど〜。
布をパタパタには、ちょっとびっくりでした。

「伯爵令嬢」について書いた感想を読み返すと、違いがよくわかるなあ。

映像に頼りすぎるのは、要注意ってことかな。

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和田氏の音楽は、そのままバイオハザードに使えそうだった…
もっとおどろおどろしくなるのかな?


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2016年04月22日

帝国劇場「1789」

梅芸で観る予定なのだけれど、凰稀かなめちゃんのマリー・アントワネットが気になっていたところ、ちえ友がお安いチケットを探してきてくれて、つい手を出してしまった・・・

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かなめマリー、美しかった。
きれいな声だった。
女優だった。
ぶっちゅ!もあった。

もともと女優志向の強い人だったから、ご本人的にはようやく本領発揮、なのかな。
ごく普通のオンナにすぎないのに政略結婚でフランスの宮廷に一人送りこまれ、退屈な毎日に生きている実感を得たいがためにフェルゼンとの恋に身を焦がす有閑マダムでございました。

もう少し演技にメリハリがあった方が、役柄の輪郭がはっきりするのでは?

かなめさんファンの人たちは、いきなり女優しちゃうのって、許容範囲なんだろうか…と余計なお世話的心配(笑

ねねななちゃんのオランプは、音域が低くなったためか歌唱が安定し、存在感があって、とてもよかった。
ななちゃんは、立ち姿の美しさ(サンセット大通りでも思った)、華やかさ、演技力にくわえ、色気があるのが大きな武器だと思う。ちえさまとの濃厚なラブシーンで培われた貴重な財産だね。
特に「あ、ダメです。やめてくださいっ!」というようなシーンが妙にエロっぽい。こういうのは出そうと思っても、なかなか出せない色気だから、大切にしてね♡

フランス革命を題材にしたミュージカルは、レミゼラブルを筆頭に、スカーレットピンパーネルや二都物語などいろいろあるけれど、この「1789」は、どうも私にとってはワクワク感、ドキドキ感が乏しい作品なのだ。
なぜなんだろう。

耳に残るナンバーも多く、一場面ごとはそれなりに見応えのあるシーンになっているんだけれど…
何かが足りない。

あ〜、観た〜っ!という高揚感が湧かないのよね〜。

農民ロナンのキャラクターが、どうも明確じゃないから?
なぜオランプが彼に惹かれ、二人が恋に落ちるのか。
どうも客席は置いてけぼりをくらっているような気がする。
まあ、恋に落ちるのに理由なんかいらない、ってところでしょうかねぇ・・・

レミゼラブルのような心にひたひた押し寄せてくる登場人物たちへの共感ができないままに物語が進んでいく、ような。。。

月組バージョンと比べると・・・
全体の勢いは、月組の方があった。
月組でよくわからなかったアルトワ伯の手下3人が、もっと重要な狂言回し役になっていた。
特に坂元健児さんのラマール役が面白くて、舞台全体を引き締めていた。
登場人物たちのつなぎ役とでもいうのだろうか。
吉野アルトワ伯は、みやるりアルトワ伯よりも、冷酷な野心家というキャラクターが明確になっていた。
でも、みやちゃんは、すごくうまくやっていたと思う。

2幕の市民蜂起のところの演出がまったく変わっていた。
そして、帝劇バージョンの方が細部がわかりやすくなっていたかな・・・
ロベスピエール、ダントンが見分けがついたし(笑
デムーランがイマイチ認識できず…(バイオハザードで共演予定。梅田で再チェックだ)
フェルゼンの広瀬くんにオペラでロックオンしちゃった。背が高く、歌声がソフトでフェルゼンにぴったりだった。
ソニンのソレーヌも、迫力があって、悲しみがよく伝わってきた。

不思議なことに男の人が多いから、迫力があるというわけでもないんだなあ。
娘っこたちだけでも、あれだけの熱気が出せる宝塚は、やっぱりすごい!

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本日はA席。サブセンターだったけれど、ぜんぜんOK。帝劇の1階席は見やすい。2階席のB席は最悪だけど。

徹平くんのロナンを観てみたくなっちゃったな〜。

吉野さんは、バイオハザードでゾンビ側なんだろうか、ちえさま側なんだろうか…と、ちえ友と予想。
敵側だと強そうだな〜。





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2016年04月18日

赤坂ACTシアター「グランドホテル」

気絶寸前が一瞬あったけれど、2時間5分休憩なし、かなり集中して見ることができた。
「シカゴ」タイプのミュージカルで、セリフの部分はあまりなくて、歌と回り舞台でつないでいく感じ。
いわゆる群像劇。
映画を観ておいてよかった〜。そうでないと、ついていけなかったかも。

今日は、グリーンチーム。
結末がレッドと違うということだったけれど、グリーンは映画とほぼ同じだった。映画よりも、設定がわかりやすくなっていた部分もあるし、ラストは映画よりも、ナチスの台頭をはっきりと打ち出し、時代背景を鮮明にしていた。映画では、あまりそのあたりのことは出ていなかったから、舞台版の方がメッセージ性がより強くなったと言える。

中川晃教くんがええわ〜。以前、能舞台での実験的なお芝居に出ているのを観たことがあっただけで、ミュージカルの中川くんは初めてだった。オットー役は難しいと思うけれど、とても魅力的に仕上げていた。
彼の声は、とても聴きやすい。歌詞が明瞭。オットーみたいなちょっと情けない役にも関わらず、出てくると舞台をさらってしまう。だから、ラストも、かっちり収める。恐れ入りました。

グルシンスカヤの安寿ミラさんは、とっても素敵だった。やはりトップを取った人の華は違う。
舞台の上にいるだけで、オーラが出ている。歌も、とても明瞭で、少し低めの声が好き。
華やかだけれど、陰りがみえた枯れかけの大輪の花グルシンスカヤの寂しさと誇りが交差し、適役だと思った。

樹里さんは、やはりうまいんだけれど、とても難しい歌ばかりで、ちょっと苦戦気味?
でも、舞台の生樹里さんを観たかったので満足。隠れファンなの(笑

わたるさんは、イマイチよくわからない黒天使みたいな役。オペラ座の怪人みたいなもの?グランドホテルに棲みついて、行き交う人を見つめている。
ラストにちえさまのタンゴとすごくよく似たタンゴを男爵と踊っていた。相手がクリスみたいなプロのタンゴダンサーじゃないから、ちょっと気の毒。比べたら、申し訳ないので、比べません(笑

昆夏美さんはうまいんだけれど、小さくて痩せていて、POBでブリちゃんたちの迫力を知ってしまった今、子どもに見えちゃうのが難点。愛人にと誘惑されるには子どもすぎる。映画はジョーン・クロフォードだもんなあ。もうちょっとキャスティングに配慮してほしい。昆さんの責任ではないです。

男爵の宮原くんは、これがミュージカル初出演だそうで、それならびっくり!だけど、存在感が弱い。相手が安寿さんだから、もうちょっとフックが欲しい。もっと自信を持ってもいいんじゃないかなあ。

オッテンシュラッグ医師の光枝明彦さんが、さすがベテランらしくいい味が出ていた。
地味だけれど、この役がすべると要がなくなるもんね。

全体に群像劇なので、次々と流れるように舞台が進むとっても難しい作品。出番のない役者は、舞台奥に並べられた椅子に座っている。あそこから客席は、どんなふうに見えているのかな。中程度の劇場だから、席がセンターブロックのセンターで役者の目線部分でもあり、見られているこちらも、ちょっと緊張した。

映画をベースにミュージカル化するとこうなるのね〜と感心する部分が多かった。映画ではなかった全員がそろう場面が、いきなりオープニングからあった。舞台のセットが大階段とロビーだけで構成されているのに、あるときは個々の室内になり、場面展開が早い。映画を観てない人は、どれくらいついて行けるのかな。
最近は、どうも集中力が落ちていて、ちょっと複雑になると「待って〜」みたいになっちゃう。
でも、場面展開が遅いと、眠くなる。やっかいな客になりつつあるなあ。

赤いクッションのクラッシックな椅子が多用されていて、これが1920年代の雰囲気をとてもよく醸し出していた。小道具としてはいいのだけれど、じゃあ、椅子が舞台回しの小道具としてうまく使われているかといえば…椅子の上に乗ったり、カウンターの上に乗ったりしての芝居や歌は、なんとなく違和感があった。

楽曲は、とても素敵な曲が多く、とっても楽しめた。
特にオットーが生きる希望を歌うナンバー、男爵とグルシンスカヤが恋に落ちるナンバーは、耳に残った。

POBを体験して以来、どうも迫力という点で物足りなさを感じてしまうのだけれど、これはないものねだり、なのかなあ。楊淑美先生によると英語とは発声の仕方が違うみたいだもんね。

今日は、スペシャルカーテンコールの日で(知らなかった)全員のご挨拶があった。
樹里さんの挨拶が相変わらず一番面白かった。報われない愛に千秋楽まで望みを棄てずにがんばるそうだ。
樹里さんは、とても切なく、愛の見返りを22年間も待ち続けたオンナを演じていたけれど、おささん(春野寿美礼)だとどんな感じになったのかな・・・観たかった。

「千秋楽まで、また、ぜひ来てください」をほぼ全員が口にしていた。
あまり全員が言うから、よほどチケットが余っているのか?などと思っちゃった。
1階客席は満席だったように思うけど…。

さて、10月には、この舞台でバイオハザードかあ。うふ♡
センターブロックなら、どの場所でも楽しめそう。



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2016年04月13日

中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」

昨年の12月ごろに上演された中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」がWOWOWで放送された。
こういうのは観劇というより、やはり鑑賞なのかなあ。
でも、今回は、観劇した気分になれたので観劇に入れちゃおうっと。

パルコ劇場
作・ダーチャ・マライーニ
訳・望月紀子
演出・マックス・ウェブスター

素晴らしかった!
たった二人だけの舞台。
中谷さんがメアリー、神野さんがエリザベス。
従妹同士なのに会うことのなかった二人。そんな二人をメアリーのシーンでは神野さんが侍女役、エリザベスのシーンでは中谷さんが侍女役として演じ分ける。

まったく息をつかせぬ舞台展開とセリフのやりとり。
すごい緊張感が舞台にみなぎっていて、目が離せない。

アン・ブーリン、メアリー・スチュアート、マリー・アントワネットは、女王にもかかわらず処刑されてしまったことが共通点の悲劇の女性たち。当時の女性の最高位でありながら、なにが彼女たちを死刑に追いやったのかは、演劇的題材として興味が尽きないせいか、さまざまに取り上げられている。
今回の脚本は、メアリーとエリザベスという二人の女性の生き方を、メアリーが幽閉され、処刑されるまでに凝縮させて描いている。ものすごくよく練られた脚本で、セリフの中に彼女たちの過去、もっと遡って二人の母たちの生き方まで盛り込んである。

女王という立場の女たちではあるけれど、オンナに代わりはなく、どんな時代でも、愛されたい、愛したいという夢を抱きながら、もがく女性たち。たまたま女王だったというだけに思えてくる普遍的なテーマ性が際立つ。
平たくいえば、オンナとして身につまされる話なのだ。

侍女たちの目線もきちんと組み込まれているから、単に女王のつぶやきにとどまっていない。
エリザベスは、男の子を産まなかったため、処刑されてしまった母アン・ブーリンのことがトラウマになり、男性に対して恐怖心を持ちつつも、オンナとして愛されたい。でも、オンナとして自分はイマイチ魅力に欠けているのではないかというコンプレックスがあり、自分に近づいてくる権力が欲しいオトコたちをどこかさげすんでいる。が、愛されたい・・・という面倒くさい女。

方やメアリーは、美人でフランスの宮廷でもてはやされてきたおしゃれな女。3回も結婚したけれど、毎回オトコに裏切られ、傷つけられている。まあ、メアリー自身も、欲望のままに生きるタイプ、みたいだけれど。子どもを産んだけれど(のちのジェームズ1世)、手元で育てることさえ許されていない。エリザベスに幽閉され、十数年。権力を持った従姉からの許しの手紙をひたすら待っている。

それぞれ相手のことを妬んだり、バカにしたり…が、それは表裏一体にすぎず、オンナの中にある二面性でもある。二人だけの芝居だから、このあたりがオンナとして見ていて、なんともはや目が離せないのだ。

当時のイングランドはプロテスタント、メアリーはカトリック。
このあたりが、キリスト教の不可解なところで、宗派が異なるというだけで、すさまじい虐殺を行ったりしているから、当時の人々にとっては、どっちの宗派かというのが大問題だったらしい。なんで?右のほほを出したら、左のほほも出す、じゃないの?

この宗派の違いが、二人の政治的な立場をより複雑にし、イギリスとスコットランドの溝は大きくなる。
結局、メアリーはエリザベスに処刑されるのだけれど、息子のジェームズはイギリスとスコットランドが統一された初代の王になるというのは、歴史の面白さというか皮肉というか。

中谷さん、神野さん、二人とも、まさに女優!
役者魂を見せてもらったし、技術もすごいと思った。
これぞ、舞台。これぞ、ストレートプレイ!
とにかく見応えがあった。

過去には、1990年に宮本亜門演出、麻実れい×白石加代子で、2005年に南果歩×原田美枝子で上演されている。
麻実x白石バージョンはコワそうだなあ(笑
女優の意欲をそそる脚本かも。

ダーチャ・マライーニ氏は、イタリアの女性作家なのね。
オンナにしか書けない脚本だわ〜。


で、見ていて、やはり考えるのはちえさまのことで・・・

REON JACK前楽のカーテンコールのとき、「愛するには短すぎる」(ウメちゃんたちは「琥珀色の雨に濡れて」だと言っていたけれど、違うよ)のバーバラの「すべてを手に入れることなんてできないわ」というセリフをちえさまが言うことに・・・

どんなバーバラをやってくれるんだろう・・・と期待に胸を膨らませた。

が、出てきたのは、「ちえこバーバラ」だったのだ・・・


ちえさまにも、まだ、できないことはあるのだなあ・・・と、またまた愛おしくなっちゃった。
(結局、それか・・・)

ちえさまには、一度ストレートプレイに挑戦してみてほしいなあ。







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2016年04月12日

REON JACK 千秋楽

前楽と千秋楽を堪能。
両日とも、オープニングからの盛り上がりがすごかった。
という私も、声が嗄れるほど、爆発しちゃった。

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だって、ちえさまがステキすぎるんだもん・・・♡
柚希礼音という人に出会って、本当によかった。
幸せ〜と、こんなに思わせてくれる人は、長い人生の中で初めてのこと。
こんな歓び、幸せって、あるんだなあ〜。

ウメちゃん(陽月華)が、終演後も、ぜんぜん元気なちえさまをみて、「どうして、そんなに元気なんですか?」と聞いてくれた。そうしたら、「お客さんに元気になってもらおう、幸せを届けようとすればするほど、返ってくるから、また、元気になるねん」といったようなことをおっしゃっとりました。

すごい人や〜。

あれだけのエネルギーを注いで、放出しても、また、私たちの「ステキ♡」「大好き♡」「素晴らしい♡」といった眼差しや、うれしい気を吸い取って、エネルギーにしちゃうのね。
ほんまもんのエンターテナーだとつくづく思った。

宝塚時代の歌を歌うAパターン、Bパターンのシーンでは、どの歌を歌うときも、ほんの一瞬で異なる人物に変身してしまう。
タムドクで蒼穹の彼方にうっとり、ロスグロのイヴァーノのWho knowsでは、どんどんイヴァーノ化していって、高笑いのところでは、まさにイヴァーノがそこに!
そして、背中を見せて、振り向けば、オーシャンズのダニーが現れる。
その自在さに翻弄される心地よさときたら、もうっ!ちえさまっ!

スカピンのショーブランの「きみはどこに」も、ロミジュリの「いつか」も、ナポさまの「ジョセフィーヌ」も、やはり一つ一つがまったく違うキャラクターで立ち現われてくる。

タンゴシーンは、見るたびにレベルがどんどんアップしていた。
もちろんダンスは専門的な目で見ることはできないけれど、素人目にみても、ますます軽く、重力のない世界で踊っているような気さえしてくるんだもん。そのうえ、どの角度からみても美しい。

「希望の空」のダンスも、千秋楽は、もう全身全霊、気持ちががんがん伝わってきた。
言葉じゃないもので舞台と客席が交感できるなんて、ちえさまにしかできないことだ!

オープニングも、ナウレオンも、とにかくかっこよく、カラフルレオンでは、とってもかわいく、ちえさまのすべてを見せてもらったREON JACKだった。

千秋楽のカーテンコールは、出演者一人ずつ感想を述べていくのだけれど、韓国メンバーの感動の仕方が半端なく、言葉を越えて、深くつながりあえた公演だったことがものすごくよくわかった。
ちえさまも、みんなの感想を聞きながら、終始涙目で、客席も、涙、涙で、ある意味、退団公演の千秋楽よりも、もっと感動した気がする。
それは、たぶん「希望の空」で、ちえさまにBOY先生が生やした羽で大きく羽ばたくちえさまを何度も観ることができたからだと思う。千秋楽の羽は、どこまでも飛んでいきそうな羽になっていた。

BOY先生の振付が本当にステキだった。Shunさんはじめ、どの振付も、アレンジも、関係者が競っていいものを出し合ったような公演だったと思う。
そして、もちろん稲葉先生の演出も、素晴らしかった。

千秋楽で、「舞台に立っていることが、本当に好きなんだと再確認しました」といったようなことをちえさまが言ってくれたとき、私の目にどっと涙があふれてしまった。
舞台に立ち続けてくれるかぎり、私は一生ついていく!
泣きすぎて、今日は、まだ、目が腫れている〜。
千秋楽後に仕事がらみの会合に出るときに、ほぼノーメイクになっちゃったじゃないのっ!
おばちゃんのノーメイクなんて、見せられたもんじゃないのに…

トークコーナーで、三択クイズは、実は当初企画になかったものだと判明。
ちえさまがNYに行くときに機材をもたされて、NYでの暮らしや練習風景を撮影し、その動画や画像を見ながら、ちえさまがトークするはずだった。
が、最初に行った英語学校で、パチリ、パチリとしただけで、あとはきれいに忘れてしまい、なにも撮らなかった。そこで、ウメちゃんたちがネタ集めに奔走し、あのコーナーが誕生したというわけ。
NYでの暮らしや英語学校でのちえさまの様子も見たかったけれど、それだと、あんなに楽しいコーナーにはならなかっただろうなあ。と、ご本人も、「私が話すより、よかったんとちゃうの?」みたいなことを言っていた。
ウメちゃん、本当にトークがお上手。どいちゃんやコロちゃんの素も、たくさん見ることができたし、なによりもちえさまの素顔の部分がたくさん出てきて、いいコーナーになった。
毎回、とっても楽しみだった。ウメちゃん、どいちゃん、ころちゃん、お疲れさまでした。
たまにディスりながらも、お互いに尊敬しあい、大切に思いあっている様子がわかったし、観客に少しでもちえさまのことを伝えようという気持ちがうれしかった。

REON JACK2回目は、来年の今ごろかな〜。
また、同じどい、コロ、ウメトリオでやってほしい。
ねねななが参加、なんてことになったら、チケットが大変なことになるかもね。

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ウチワをつくったのに、ペンライトだけでも忙しくて、ほとんど使わず…
ちえ組一同、ちえ友が作ってくれたRブローチを付けて、盛り上がったのであった。

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すでにちえさまロス状態。
出待ちで、「明日から、みんな、なにすんの〜?」とお尋ねいただいたが・・・
とりあえず、たまっているあれや、これやを一つずつ片づけななあ。

チョコの誕生会は、ほんまにやるんやろか…
「チョコが入れる会場がないのんよ〜」とのことで、「武庫川の河川敷〜!」という声が出ていたけれど、河川敷が大変なことになるよ(笑
千秋楽の出待ちの人数が半端なかったもん。
500人以上いたような…会場にいたほぼ3分の1はFC会員だったのか…
チョコちゃん、びっくりして、「いやや〜!」と逃げ出したくなるかもね〜。

最近、ちえさまの「いやや〜」というお言葉をよく聞くようになった気がする。
ふーん、こういうときに「いやや」と言うんだ〜、と、ニマニマしながら見ちゃうのだ(笑

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2016年04月06日

東京宝塚劇場 雪組「るろうに剣心」

2月11日にムラで観てから2か月あまり。
完成度が高かった〜!
もともと高かったんだけどね。

細部の感想は、以前書いたものとほぼ同じ。
一人ひとりが、よりイキイキしていて、輝いていたな〜。
展開もスピーディ。説明部分がうまく歌の中でできていて、流れがスムーズ。
展開に関しては、イケコ(小池修一郎)、天才かも、と思った(笑

誰に一番魅せられたか・・・というと、
ゆうみ(咲妃みゆ)ちゃんです!

薫がええわ〜。
とっても魅力的。彼女の表現力は、いつもながらすばらしい。
デュエットダンスが、ちょっと元気すぎたかも(笑
もうちょっと女っぽくてもいいかな。

ちぎちゃんの剣心のそこはかとない色気の出し方、好き〜。
ぎらついてないのに、華奢なのに、濃い影があるのに、明るくて、けっこう複雑な人物造形を要求されるキャラ。とてもわかりやすく表現していて、さすがだと思う。

彩凪翔は、前回はインフルで休演だったので、これが初めて。
なかなかやるじゃん!
でも、この役はもっともっとマンガチックでいいと思うんだけどなあ。
イケコの演出指示があるだろうから、翔ちゃんのせいとは思えない。

れいこちゃん(月城 かなと)と、ひとこちゃん(永久輝 せあ)の追い上げがすごくて、さきな(彩風 咲奈)と翔ちゃんは、今後、どうなっちゃうのだ?と思わざるを得ない。
さきなの斉藤一は、ニヒルでかっこよくて、とってもよいのだけれどね。

明神弥彦の彩みちるが、なにげにうまい。目立たず、きちんと押さえるところは押さえているそのバランス感覚がすごいぞ。新公のみちるちゃんの薫も観たい!

殺陣がたくさん出てくる公演。
ラストのちぎちゃんとだいもんの殺陣は、特に迫力があった。
だいもん、毎回思うんだけど、悪い人になりきれないよね〜(笑
もっともっとギラギラしてもいいと思う。

ジェンヌのみなさんが、千秋楽まで、怪我なく終えられますように。

ひとこちゃんが、群舞も、フィナーレ銀橋も、下手側だったので、目の前でうふうふしちゃった。
ちえさまご不在の間は、ひとこちゃんとありちゃんで心の隙間を埋めてもらおうっと。

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観劇後にいつも東京駅までお散歩するんだけど、この風景が大好き。
去年の今ごろ、何度、この風景を見ながら、For good なんだ…と思ったことか。
が、ぜんぜんFor goodじゃなかった。
しあわせ〜な毎日にありがたき、しあわせ。


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2016年03月29日

REON JACK 東京公演 とりあえず1回目

パワーアップしていた・・・

ちえさま(柚希礼音)は、いったいどこまで進化するのだ・・・

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オープニングが終わったあと、一人で舞台に立ってのトークの開口一番が、「今回のコンサートでは、私のいろいろな面をみなさんにお伝えしていますが・・・みなさん、大丈夫でしょうか…」と心配そうなお言葉。

あんなことや、こんなことや…確かにいろいろ暴露されているちえさま(笑

ものすごーく意外なことなんて、実はほとんどないのだ。
破天荒で、ダイナミックで(あ、同じようなことか)、アバウトかと思うと繊細で、でも、繊細かと思うと、ざっくりだったり(特に言葉に関して)・・・

興味が尽きませぬ。

面白すぎる。

そして、やっぱりステキで、かわいくて、美しくて、ますます魅力的。
だから、ぜんぜん心配しなくてよいのです。

あ、でも、酔うとペシっとするのはクセなのか、たまたまなのか、ものすごーく気になる。
メンバーには、もうちょっと突っ込んでほしい。
ちえ友の一人は、「アッコ」みたいなレッテルを貼られたらどーしよう、と心配している。
今後のトークに期待。

さて、公演の内容は、タンゴに余裕が出てきた。
大阪では、タンゴシーンは、観る側もすごく緊張して観ていたんだけれど、東京公演では、表情に余裕が出てきた。
特に女性バージョンの方では、ますます柔らかさが出てきて、オンナっぽい表情がたまらない。
ふだんは色気と無縁な感じなのに、舞台の上では、ちゃんと醸せるんだ〜♡
さすがだ…って、感心の仕方が変?(笑

希望の空のダンスも、ますます心情があふれ出ていたし、Maybee ifのダンスも歌も、ため息が出るほどステキだった。どの曲も、完璧!いったいどこまで進化しちゃうんだろう…この空間にいつまでも身を置いていたい、と、真剣に思ってしまった。ちえさまこそ、不世出のエンターテイナーだ。ちえさまの作るこの豊かな世界を知っていてよかった〜、幸せ〜と毎回思わせてくれる。

Aパターンの歌が、3曲ともますますステキ!
特にイヴァーノのWho Knows についに高笑いが入った。きゃ〜♡

この回では、このうち、みなさんはどれが好きなん?と逆質問あり。

考えちゃうよな〜。即答できない難しい質問だ。
タムドクは、私がちえさま落ちしたキャラクターだし、
イヴァーノの悪さは、ちえさまにしか出せない影のあるキャラクターだし、
オーシャンズ11のダニーのいたずらっ子みたいな色気たっぷりのキャラクターは、観るたびにきゃあきゃあしちゃうし・・・

と悩んでいたら、会場から「ダニー」との声。
「私も、好きやったんですよ」とのこと。

「愛した日々に偽りはない」
いいよね〜。

この回の質問は、パッショネイトのカポエイラのことだった。
千秋楽10日前にちえさまがどいちゃんに言ったこととは?
答えは、「もう1回回し蹴りを増やそう」
言われたどいちゃんは、はいと返事しただけ。稽古すると怪我したりしてはダメだから、翌日、本番でやった。
「この人、どこまでやるんだ」と思いつつも、「そういうの好き」ってどいちゃんは思ったそう。
カポエイラの先生は、公演が始まっても指導に来てくれていて、公演が終わったあとに練習していたそう。
いつも終わってから、はい、お疲れさま〜、じゃなかったのね…

このカポエイラの話題から、カーテンコールでは、どいちゃんが「ひと言話す」担当だったこともあり、カポエイラをやりましょう、ということに。
ちょっと抵抗していたちえさまだけど、すぐにその気になった。でも、鈍ったとか、下手になったとか、言うたらあかんで、との前置き(笑)をして、靴をぬぐ二人。
やり方を忘れていて、ちょっと危なっかしかった。けど、クリア。

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1人1枚しか持っていっちゃダメ、なんだって(笑

映画を早速、鑑賞してみたけれど、あれがどうやったら、愛と希望のミュージカルになるのだ?!
ゾンビになる人は誰なんだ?
まあ、ちえさまがなにを演じようと、お共するだけなんだけど。僕(しもべ)だから…あ、ばあや、か。

国際フォーラムに花壇ができていた。

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1年前の5月10日に最後の公演が始まる直前に腹ごしらえをした思い出のレストラン。
1人だけ劇場内で信じられないほどすごい席で見せていただけることになって、緊張しすぎていたので何を食べたか覚えていない。ちえ友によると、エビフライを食べたらしい。

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あれから1年足らずとは思えない濃密な時間をちえ組一同は過ごしている。
1年前にこんなにちえさまにどっぷり浸れる日々が来るなんて思いもよらなかった。
は〜、幸せだ〜♡
ちえさま、ありがとう!

4月11日に終わっちゃったら、それから9月下旬までどーしたらいいのかしら。
5か月間も、ちえロスに悩まされちゃうのか・・・

途中で、シカゴOGのNY公演でも、観に行かないともたないよ(笑

posted by 風土倶楽部 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

宝塚大劇場 星組「こうもり」「THE ENTERTAINER!」とWOWOW番組『宝塚への招待』柚希礼音×夢咲ねね 副音声解説付け 公開収録

宝塚大劇場星組「こうもり」「THE ENTERTAINER!」の初日を観劇。

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JACK疲れが激しかったからか、「こうもり」は途中で気絶・・・

「メリーウィドウ」が好評だったから、「こうもり」にしたのかなあ。
このところ、METの「メリー・ウィドウ」を見たり、POBを見たりしているから、物足りない。
オペレッタをミュージカルに脚色し直しているのだけれど、ミュージカルにする意味ってあるのかしら。
話の内容がそもそも古臭い。お仕置きの仕方も、ストレートじゃなくてわかりにくい。と思ったら、原作は主役がファルケ博士ではなく、アイゼンシュタインなのね。それを逆にしたから、つっこみどころが多くなっちゃった?

まあ、ドタバタ劇だから、難しく考えなくてもいいんだけど・・・

冒頭のファルケの七色のこうもりの羽らしきものはやめてほしいなあ。
小林幸子じゃないんだから。
歌謡ショーになっちゃうよ。
オペレッタじゃなくても、やはり歌唱法は多少、普通のミュージカルより変えてほしい。ユメユメしいバラの花を多用した庭園風のセットとマッチしない。毎日やることがない貴族社会と現代の歌謡ショーをマッチングさせようなんて、さすが宝塚というべきか(これ、嫌味です)

礼真琴(ことちゃん)と妃海 風のデュエットは、さすが聞かせてくれました。
もっとお願いと思っちゃった。
ことちゃんの役は、執事で、そこそこ出番があるけれど、ほかの組子は、目立たない。
ちえさまのころは、みんな、どこかできらっと光っていたのに…なにが違うんだろう。

ショーは、野口氏の初の大劇場作品。
構成としてはよいと思うけれど、ちえさまのような濃厚なショーを見慣れているちえ組としては、まったく物足りない。
北翔 海莉(みっちゃん)がピアノを弾き語ったり、タップを披露したりと、まさにエンタテイナーぶりを発揮するんだけれど、一番目立ったのはことちゃんの歌とダンス。なんだあれは!すごすぎる!
銀橋で一人で歌っていたときに、すでにオーラがギラギラだった。そして、もっと、もっと聞かせて〜!!!見せて〜!と心の中で叫んでしまった。

ことちゃん・・・これから、どこまで成長するのだろう。

紅子ファンの友人は、紅子の登場シーンが多いとご満悦だけれど、2番手だから、出番が多いのは当然。
劇団は、ことちゃんの扱いにかなり神経を使っているのかも。
彼女の実力がずば抜けているから、使い方を間違えると、すべてを食ってしまう可能性がある。
ガイズのときにアデレードだったから、うまく収まったけれど、これから3番手として、どんな役割をさせていくのか、難しいだろうなあ。

羽は小さいけれど、とにかく背負ってしまったことちゃん。
いろいろなものを蹴散らかして進んでいきそうな気がした本公演。
みっちゃんは、内心、焦っているかもなあ〜。

それにしても、2作品とも、組子たちの顔がはっきり見えない。
(まさこさんは、さすがに見えているけどね。星条 海斗と組ませて、なかなか上手な割り振りかと)
ちえさまの黒豹のときに、あんなにキラッとあちこちで輝いていた組子たちは、どこに行ってしまったんだろう。星組は、変わっちゃったな〜。

すべてを輝かせる太陽神のようなちえさまの偉大さを振り返ってしまった星組公演だった。

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そして、今日は、加入2か月目にして当選しちゃったWOWOWの番組『宝塚への招待』柚希礼音×夢咲ねね 副音声解説付け 公開収録に行ってきた。
幸せすぎた〜♡ 100組200名で当選するなんて奇跡だわ〜。
ディア・ダイアモンドの録画のモニターに額を寄せ合って見入る二人。
企画側が二人のトークのダメさを知らないらしく、自由に話すようにという指示。そりゃあ、ムリってもんよ(笑 

退団後は、公演の画像を見られなかったというねねちゃん。二人とも、初めて公演の全体を見るらしく、すごく熱心に見てしまい、つい口が動かなくなる。そうなるに決まっているんだけどね。
二人とも、どうやら「あ、ここはこうしたほうがよかった」とか、自分の動きをチェックしていたみたい。
あとで「ついそういうふうにみちゃう」と言っていた。
公演で幕が下りたら、すぐにその場で今日の課題点をチェックしあっていたそうだ。私たちが席を立っている間、あの幕の後ろでそんなことを…ちえさま、ねねちゃん・・・感動。

副音声の収録が終わってから、1時間ほどトーク。やはりMCなしで、カンペだけで指示。
ダメなんだってば〜、とこちらがダメだしをしたくなってしまった(笑
料理の話とか、チョコちゃんとしゃべちゃんの話で盛り上がりそうになると、進行の人が公演とか退団後の話に戻そうとする。あ〜、もっと聞かせて〜!話して〜!と思っちゃう。
影のMCを用意すればよかったのに。お茶会のときみたいに。

ねねちゃんの芸名に込めたちえさまへの思いが、すごく伝わってきた。
お互いに共演しよう!と誓い合っていたけど、さて、共演するとしたら、どういうシチュエーションになるのだ?(笑 

ちえねねでお茶会をやってほしいなあ。

夢のひとときだったな〜。
会場が映画館というのをすっかり忘れて、舞い上がって行ったものだから、オペラグラスを忘れるという大失態を犯してしまった…痛恨の極み…

気を取り直して、次はREON JACK東京公演だ!
大阪公演で気合いを入れすぎて、未だに疲れが取れない…体調を整えねば!

小池先生にずっとアクションスターになれと言われていたので、バイオハザードでアクションに挑もうかと…とのこと。アクションのお勉強もするそう。
アクションスターねぇ…なんでもいいです。
どこまでもついていくから、安心してチャレンジしてくださいまし。
怪我、事故、病気だけは気を付けてね。

そして、年に最低2回コンサートをお願いします!
あまり大きくない箱で。








posted by 風土倶楽部 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月20日

REON JACK大阪公演

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むふふ・・・4回も観ちゃった♡

ワクワクドキドキ、ゾクゾクさせてくれるちえさま。
さすがです。

オープニングの映像のたくましい背中からでさえ、もうJACKされてしまい、そのまま怒涛の2時間弱。

目がずっと♡のまま。

まだ、東京で見る人がいるだろうから、詳細は語らないけれど、ちえさまファンなら必見の舞台だ。
特にタンゴシーン。
男バージョンと女バージョンがあるのだけれど、どちらも息をのむダイナミックさと華麗さ。

前方席のときには、男バージョンでは、ちえさまの激しい息遣いが聞こえてきた。
女性バージョンのときの色気がすごい!タンゴのエクスタシーを余すところなく伝えていて、涙が出るほどうっとりする。
目は今まで見たことがないくらい真剣な目をしておられました。
またまたすごい挑戦をして、またまたすごいものを見せていただきました。

すでにオープニングでJACKされているのに、もうJACKの沼状態・・・

ちえさま、うめちゃん、ころちゃん、どいちゃんの並びを見られるなんて、本当に幸せ。
うめちゃんのトークの運びがうまくて、毎回、笑い転げるようなエピソードをふんだんに提供してくれた。
内容の選び方が、とてもセンスがよくて、ちえさまのユニークなところ、ジャイアンなところ、ピュアなところをすごくうまく引き出して、ますます魅力的に見せてくれた。

13日のホームパーティでのJACKの曲の振りでのちえさまのスパルタレッスンがとっても面白かった。あれをきっかけに、だんだん客席に対するちえさまの要求レベルが高くなり、ダメ出しが出るようになった。
組子とのお稽古場をちょっと垣間見れたみたいで、うれしかった〜。
ちえさま、もっと叱って〜♡

宝塚時代の歌のBパターンに「ロスト・グローリー」の「Who knows」があったのは意外だった。
でも、とっても素敵!
トークで「高笑いも入れて〜」という客席からの要求に「いやや、できひん」と言いつつ、東京公演でやるかも…とのお言葉も。やってほしいなあ♡

Aパターンの「オーシャンズ11」の話題で、ねねちゃんにキスして、平手打ちをされ、「快感だ」というシーンを「うめちゃんでやって〜!」という客席からのリクエストには、最後まで激しく抵抗。

千秋楽の3択クイズでは、ロスト・グローリーの東京公演千秋楽が始まる5分前にちえさまがなにをしたか、という問題。答えは、「あと二日後やなあ」客席は、ほぼ全員正解。
舞台袖でストレッチしながら、つぶやくちえさまをころちゃんがやって見せてくれて会場は大爆笑。
ご本人は、あまりよく覚えてないらしい。
そう、あの公演の千秋楽の二日後に大運動会があったのだった…。
行きましたよ〜。ちょうど目の前で優勝トロフィーを抱いて泣いておられましたっけ。

面白すぎる・・・
(あまりにも笑ったので、細部はちょっとあやふやだけどね)

Maybe if・・・ の振付がかっこいい〜!DVDで見ていたときよりも、ゾクゾクした。さすがShun先生の振付はすごい!

ガガのボーンディスウェイも、かっこいい〜・・・いや、もう、これしか言葉がないでしょ。
(マドンナかと思っていた。ちえさまのお歌以外、最近、とっても疎い私…)

そして、そして、一番すごいのは、BOY先生の振付による「希望の空」
手の、足の指先にまで神経を行き届かせたちえさまの一挙手一投足、すべて目が離せない。
歌詞の通りに孤独と不安に揺れながらも、希望の空を見上げて歩いて行こうとするちえさまの心情が、心に響いてくる。
何度観ても、泣いちゃう・・・
こんなに赤裸々に心情をダンスに託して私たちに伝えてくれるちえさま。そのひとときに心の交流ができるのがちえさまの一番すごいところ。大好きなところ。愛しくて仕方がなくなるところなのだ。

すべてのシーンでJACKされまくったちえ組一同でした・・・

まだ、東京公演があると思うから、耐えられた千秋楽。
4月11日に終わっちゃったら、次は10月の「バイオハザード」
それまでちえロスをどうやって耐えればいいのか…が、目下のちえ組の課題なのだ・・・

舞台の上のすぐそこでパフォーマンスをしたり、トークをしたりしてくれるちえさまを見ているだけで、本当に幸せ〜♡な「ちえ組」なのよね〜。

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2016年02月12日

宝塚大劇場雪組公演「るろうに剣心」

るろうに剣心、とっても面白かった!
渋谷の2.5次元ミュージカルとはレベルが違いすぎる。やはり宝塚はエンターテイメントの最高峰だと再確認できた公演だ。

漫画をあまりにもリアルにやりすぎちゃった映画にはついていけなかったけれど、舞台は漫画がまさに立体化したみたいで、すごく楽しめた。とはいえ、1巻、2巻は目を通しておくことをお勧めする。キャラクターとの整合性を楽しめるから。みんな、ものすごくがんばっているのがよくわかって、うれしくなっちゃう。

映像化するということは、リアルさが要求されることであり、必然的に血なまぐさい映画になってしまい、本当に原作の漫画が伝えたかったことがどこかに行ってしまった感があった。
舞台は、立体化できるけれど、リアルさはない。だから、血なまぐさい話も、そこにとらわれることなく展開でき、原作の伝えたい歴史の波に翻弄されながらも、必死で助け合って生きていく人々の力強さが迫ってくる。予想以上に明治維新の息吹を感じさせてくれるイキのよい舞台に仕上がっていた。NHKの朝ドラ「あさが来た」も、この時代だし、アヘンの話は、妙にリアリティがあるし、偶然とはいえ、なんだかタイムリーな内容になっているのも面白い。

ちぎちゃん(早霧せいな)、みゆちゃん(咲妃みゆ)は、いつも通り。まさに剣心だし、薫だ。
彼女たちの人物造形の的確さは見ていて本当に気持ちがよい。
「伯爵令嬢」で、漫画がこんなに立体化できちゃうの?!とびっくりさせられ、「ルパン3世」では、まるでルパンが生きているかのようで・・・
華奢なちぎちゃんが発するエネルギーで、舞台が熱くまわっていく。
架空の人物を立体化する力は、宝塚随一だと思う。

新しいキャラ加納惣三郎のだいもん(望海風斗)は、ほれぼれしちゃう。アルカポネよりも、カリオストロよりも、くらっとさせられた。だいもんの歌声には、魔力があるなあ〜💛

代役のまなはる(真那春人)は、がんばってた!なぎしょう(彩凪翔)にこのまま今回は休演してあげてほしいくらい。

大ちゃん(鳳翔大)は、初めて適役を得たね。このキャラの造形はすごい!イケコもパンフに書いているくらい。この役は君を待っていたのだ!

咲奈のニヒルな斉藤一。立ち姿の美しさに加え、セリフが明瞭でとてもステキ。いよいよ色気が身についてきたのかな…

大湖せしるは、いつもの役を適格に。
れいこちゃん(月城かなと)が目立つ役でばっちり決めている。
ひとこちゃん(永久輝せあ)が、剣心の過去の影ともいえる地味な役なんだけど、出てくるととても目をひく。そこもいいんだけれど、フィナーレの男役群舞で、眼差しが色っぽくて、ため息が出るほどステキ。

エリザベート、ロミジュリを成功させたイケコが、ラブドリ宝塚ワールドを剣心ワールドと見事に融合させている。アニメでは、涼風真世が剣心の声をやっているくらいだから、もともと宝塚との親和性があったのかしら。映画を見たときは、なんじゃ、これ?と、あまりの血なまぐささにたじろいだから、いったい宝塚がどんなふうにアレンジするのかと興味深々だった。でも、意外に簡単にミュージカル化できたように見えちゃうところが、さすがイケコ(小池修一郎氏)なのよね。

ナポレオンのときのちえねねのラブシーンの舞台装置がそのまま生かされていて、ちょっとむふふとなった。

惜しむらくは、2幕前半がちょっともたつくこと。文明開化の象徴である西洋のドレスを着せる必要があったのかなあ。ゆうみちゃんのクラシックなドレス姿を見ていると、伯爵令嬢と重なって見えてしまった。

舞台の熱さとビビットさは、今、雪組が一番だ!
宝塚の底力を感じさせてくれました。

もっと「おろ〜!」が連発されるのかと思いきや、「悪即斬」の方が強調されていた(笑

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2016年01月20日

AiiA 2.5 Theatre「神様はじめました」

2.5次元ミュージカルって、どんなもんなん?と、またまた好奇心抑えがたく、公演中の「神様はじめました」に行ってみた。
昨年11月に「劇場都市渋谷」なるシンポジウムに行って、社長の話を聞いたので、以来、好奇心が募っていたのだ。

1次元のマンガを2次元化してアニメにするだけで飽き足らなくなった人間は、いったいどこへ向かおうとしているのか
派手にプロジェクション・マッピングでも使われているのか、と思いきや、かなりアナログだった(笑 
すなわち役者のパワーと技術で2.5次元化していたのだ。

これはかなり意外だった。

オープニングの全員揃っての歌とダンスでなんとなく作品のイメージをまず観客に植え付けるやり方は、宝塚と同じ。

ただ、歌が…歌が〜!

最初から不協和音だらけで、絶対音感なんてまったくない私でも、あらら〜、あらあら…状態で、これから始まる公演にかなり不安をいただいてしまった。
ダンスは、女性の中にピルエットができる子がいたりするのだけれど、全体にバラバラ。
歌とダンスのレベルは、もっと上げないとなあ。

マンガを人間がやるというのは、もともと荒唐無稽な話なんだし、かなりのパワーと技術を要する。
そういう点では、けっこう成功していると思った。
原作をまったく知らずに見たのだけれど、この物語のお約束事の解説をきちんと入れてくれるので、世界観に浸ることはできた。

印象としては、吉本新喜劇や漫才のコントの連続のような感じ。その間にちょこっと歌とダンスが入る。殺陣もある。
途中でゲスト出演の女優が出てきて、現実に戻ったやりとりをするあたりは、まさにその印象を裏付けるもので、まあ、要するにマンガの世界を楽しく遊ぼう、みたいな感じだと思えばよいのかな。

日本人って、マンガが本当に好きなんだなあ…。
この楽しみ方は、コスプレにもみられるように日本が生み出した新しい文化なんでしょうね。

この原作も、女子高生が地域の氏神さまになっちゃうという奇想天外なもの。よく考えるよなあ〜。
そこにちゃんと恋や友情がからんじゃう。
宝塚の愛と夢(Love & Dream ラブドリ)と同じ。こういうアプローチは日本にしかないのかも。
2時間半ほど、なーんも考えず、ただ、マンガの世界に浸りきる。
なら、アニメでええやん、とも思うけれど、人間がやっているから、もっとリアルに感じられる、のかも。
観客の中にはペンライトを持っている人もいて、舞台と一緒に盛り上がっていた。
全体的に観客層は若い。当然か(笑

役者は、そこそここなれている人が多く、発声は明瞭で聞きやすかった。
イケメン担当の八神蓮くんと南圭介くん。すごく若い人に見えたけれど、30歳なのね。
南くん、もう少し腰回りのダイエットをプリーズ。中年太りが始まっていたのか…。
樋口裕太くんは、声が通りやすく、歌もお上手。
平山佳延くんは熱いねぇ。かなりいい加減な脚本でドタバタ劇なのに、4人のからみが分裂せずに、ちゃんとシーンが成り立っていた。ちょっとしつこいけど(笑

主演女優の寺島咲は、マンガのイメージ通りなんだろうなあ。個性があるようなないような…無色透明なキャラ。そのためほかの登場人物がわかりやすくなる。はっきりした輪郭がない役者なのか、そういうキャラなのか、ちょっと気になった。マンガの主人公、特に女子高生の設定なんて、どれも似たり寄ったりだから?
鳴神役の奥村麻琴は、挨拶で自分とまったく違うキャラなので、楽しんでやっていますとのことだったけれど、もっともっと楽しんでいいと思う。こんな雷を飛ばしまくる役なんて、そうないよ。もうちょっとパワーがあってもいい。

それぞれのしもべを担当している役者たちの間合いも、セリフも、とてもこなれていて、頑張っている。

ここから、新しいなにかが生まれつつあるのかなあ。
これがマイナーなままで終わるのか、新しい潮流になるのか・・・
1回観たかぎりでは、6:4の割りで、このまま渋谷の片隅という印象。
なにが足りないのか・・・

やっぱりミュージカルと謳うのなら、歌とダンス、かな。
歌を聴かせるところは、きっちり聴かせてほしい。
ダンスを見せるところは、きっちり見せてほしい。
そこがおざなりになると、結局、コントの連続にしか見えなくなると思う。
2.5次元の数字が、あくまでも立体化したという意味であってほしい。

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2016年01月18日

東京グローブ座「王女メディア」

東京グローブ座にて「王女メディア」を観劇。

平幹二朗、すごい、すごすぎる・・・

役者としての執念を見せつけられた。年齢をまったく感じさせないばかりか、美しく妖艶な嫉妬深い女の苦悩と情念が、舞台の上にゆらゆらめらめらと立ち上っていた。

女に見えちゃうことに驚愕!

オペラをのぞこうとは思わなかったけれど(笑

物語は、夫に裏切られたメディアが、相手の女も殺し、自分の子どもも殺して、夫に復讐するというもの。
いや、そこまでやらなくても…と思うけれど、復讐に滾る気持ちはよくわかる。

人間の業が噴き出すような演技だった。

ええもんを見せてもらいました。

赤い布を使ってた歌舞伎の様式美が舞台にうまく映え、シンプルな装置に対して、とても効果的だった。

ギリシャ悲劇は、「オイディプス」もだけれど、これでもか!というほど人間の負のエネルギーを提示してみせる。時々、妙に浸りたくなる世界なのよね〜。
人間とは、こういう業の深いものなんだから、そのように覚悟して物事にあたるようにというのがエウリピデスの言いたいことなんでしょうかねぇ。

カーテンコールで最後に出てきた平幹さんが、にや〜っと笑顔になった顔が忘れられない。
「してやったり」なのかなあ。
役者の業を感じた瞬間だった。

今まで平幹さんが出ている舞台は観ていたけれど、主役じゃなかったものばかり。それでも登場すると、その場をさらっていたし、その役が物語の要の一つになっていた。
主役で観てみたいと思っていたけれど、これほどとは…
役者という化け物やね。
メディアの髪型がエイリアンママのように見えた。なにもかも食い尽くす女メディア。
恐れ入りました。

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2016年01月12日

マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー「公開ワークショップ」

KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて開催されたマグカル・パフォーミングアーツ・アカデミーの新春特別講座「公開ワークショップ」に観客として参加した。

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宝塚歌劇団演出家の植田景子さんが、同アカデミーの生徒や応募してきた役者志望の卵たち男女20人たちに、現在東京宝塚劇場で月組が公演中の「舞音(まのん)」を題材に稽古をつけるという画期的な、本邦初の公開ワークショップ。ゲストには、月組の朝美絢(あーさ)、叶羽時の二人が!
新人公演で泣かしてくれた二人ではないの!!!

演劇好きのヅカ友の友人と、これは行かねば!とワクワクして会場へ。
三鷹からは、果てしなく遠い横浜。渋谷駅での井の頭線と東急線の離れ方といったら、まるで沖縄と北海道…
「ちかみち」とあるから、近いのかと思って辿ってみたら、なんのことはない「地下道の地下鉄の道」の略らしい。こらっ!紛らわしいことをするな!

5時半開場で6時から開催。あーさが来るなら、ヅカファンがどっと来ちゃうのでは?と思い、5時45分ごろ到着したけれど、あれっ?というぐらい会場はすかすかしていて、2列目のセンター左よりに座ることができた。景子さんも、あーさたちも、舞台下手のテーブル席。大劇場なら、SS席(笑 

6時に始まるころには、ほぼ8割は埋まっていたかな。
でも、200人ほどの会場なので、とてもこじんまりとした雰囲気。

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ワークショップは、依頼を受けた景子さんとしても、どんな展開になるかまったく予想がつかない、という言葉で始まった。まずは男性は中折れ帽、女性は傘を持っての登場の仕方を学ぶコーナー。
中折れ帽は、宝塚でここぞ!というときにトップスターが、カッコをつけて登場したり、去っていったりするときの定番の小道具の一つ。

これがね〜、一般男子が手にすると、まったくどうにもなんない。
それでも、ずらっと並んだ男子たちが必至で舞音のシャルルの登場シーンをやってみるんだけどね…
直視するのがつらかった…(笑
やがて、公演が終わって駆け付けたあーさが、手の筋をしっかり見せて、きれいにかぶるコツを教えて、やってみせたら・・・あら、ステキ!これぞ、宝塚、ですわね。
傘も、同じく一般女子が手にすると、あーなっちゃうわけね。

宝塚の独自の世界観は、やっぱりすごい。
と、この段階で思っちゃったんだけれど、これから、ますますヅカ的世界構築が目の前で展開されていくのであった。

次は、「舞音」の中のシーンから二つ。一つめは、マノンの「愛なんていらない!」から始まるシーン。マノンが婚約者のいるシャルルをなじり、去って行こうとするのをシャルルが引き止め、愛を告白するシーンだ。
役者は、自分の引き出しの中から表現していくから、5組(だったかな?)の男女のやりとりを見ていると、高級娼婦マノンとお坊ちゃま士官シャルルという役柄には到底みえず、横浜駅の裏道あたりで繰り返されている男女のやりとりに見えてしまう。
景子さんは、マノンとシャルルの役柄の背景と心情を実に細やかに、懇切丁寧に説明し、役者たちに理解を求めていく。そのエネルギッシュなこと!演出家は、誰よりも情熱的であることが必須なのかもなあ。

二つ目のシーンはラストの船の上での二人。撃たれて瀕死のマノンをシャルルが抱えながらのセリフのやりとり。このシーンは、この作品の一番重要なシーンでもある。船の台座に座るのも、客席から美しく見える形をつくらなければならない。マノンは、無理な姿勢を取りながらも、行き絶え絶えになりながら、シャルルへの深い愛情を表現する必要がある。とても高度な技術を要するシーンだから、もちろん今日、セリフを渡された役者たちがするするとできるわけもなく…。
できれば事前に本公演を観て、セリフを入れて、ある程度、作り上げたもので稽古をつけた方がよかったかも。
力量がないのに、読み合わせもせず、いきなりシーンに入っちゃうから、見る方はお尻がずっとむずむずしてしまった(笑

1回目は、コンビを組んだ男女に自由にやってもらい、景子さんがダメ出しをした後に今度はBGMを付けて2回目を演じる。物語に説得力を持たせる役者の力量が問われる。BGMが補てんしてくれるから、それなりに形にはなるけれど、見ている側はいたたまれない…だって、セリフのやりとりだけだと、かなり気恥ずかしいものなんだもん(笑 これはリアルな男性が演じているからという部分も大きいかも。
リアルではない男女が、リアルに夢の世界を作るからこそ宝塚なわけで、そこにリアルな男が入ることで夢が夢でなくなってしまう。そういう作用を実際に目にしてしまったということになる。
コーディネイターの横内謙介氏が、景子さんがリアルな男女の心情を説明して演技を付けているところをみて、そういうリアルさを入れていくのが意外だというようなことを言っていたけれど、この発言自体が男性がみた宝塚なんだよなあ、と思った。
リアルな夢の世界をつくるためには、リアルな心情が伝わらないとダメなんよ。女は嘘を見破るからね(笑

景子さんは、一つ一つのセリフの意味をとても丁寧に細やかに説明してくれたので、もう一度舞音を観たくなってしまったほどだ。

そして、ラストにあーさとときちゃんの二人が、ラストシーンを目の前で演じてくれた。
舞台化粧ではなく、ほぼ素の状態で観られるなんて、宝塚史上初のことだろう。
新人公演のときも、泣かせてもらったけれど、ほんの5分ほどのこのシーンだけで、またまた泣いてしまった。
二人の世界の作り上げ方のすごさに宝塚の神髄を観た思いがした。
まだ新人の二人が、ここまで舞音の世界を一瞬にして作り上げるとは!!!役者は、見る側に任せてはいけないもの。役者が観る側を自分の方にひきつけないとダメなのだ。それが力量。
驚き以外の何物でもないでしょ。
宝塚には、このレベルの生徒たちが日夜精進し、切磋琢磨している。
そこで光って、選ばれた生徒がトップの階段を上っていく。

アカデミーの若者たちが、どのような学び方をしているのかわからないが、宝塚が15,6歳の女の子たちを精鋭集団に作り上げていくシステムこそが100年という時を刻むことができた大きな要因の一つなんだろうなあ。
かねてより、宝塚のお稽古場をのぞけるなら、SS料金なんて軽く出しちゃう!と思っていたぐらい見たかったもの。それをこんな目の前で見せてもらって、おまけにあーさたちの息をするのももったいないようなシーンを見せてもらって、演劇ファン冥利に尽きました。

あ〜、面白かった!
最後に景子さんに聞いてみたかったんだけれどなあ。「まさおのセリフのクセは気になりませんか?」って。

黒岩知事が来場、とても楽しそうだった。今年は、KAATでいくつか宝塚が上演される。
大消費地である横浜での展開は、知事にとっても、宝塚にとっても、得るところが大きそうだけれど、私は遠くてやだな。

posted by 風土倶楽部 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする