2016年06月21日

新国立劇場「あわれ彼女は娼婦」と東京宝塚大劇場「こうもり・The Entertainer」

30年前にロンドンにいたころ、RCAの「あわれ彼女は娼婦」を見て、当然、ちんぷんかんぷんだった。そんな英語がわかっていたら、苦労してなかったもん。
でも、このタイトルの「'Tis Pity She's a Whore」だけは、しっかりインプットされ、いつか日本で上演されたら、観に行こうと思っていた。
なので、大好きな新国立劇場での上演を知った半年以上前から、早々にチケットもゲットし、ワクワクしていたのだった。

そうか・・・こういう話だったのか・・・

DSC_000001.jpg

マンスリープロジェクトの東京大学大学院の河合祥一郎教授によるセミナー「ジョン・フォードとエリザベス朝演劇」にも参加して、予習もばっちりだったんだけれど、予想以上に血なまぐさい禁断の恋だった。

ロンドンで見たときは、確か円形の舞台だったような記憶がある。
今回は、舞台の上に敷かれた赤い十字架の上で物語が展開していく。
この舞台セットは、物語を象徴していて秀逸だと思った。
そして、音楽はすべて一人のマリンバ奏者による即興演奏。これが、とても効果的だった。ときにはちょっと音楽が前に出すぎるときはあったけれど。

浦井くんみたいなお兄ちゃんが、年頃のときに目の前をうろうろしていたら、そりゃあヤバいかもね(笑
兄と妹の禁断の恋の甘美さは、ロミオとジュリエットの霊廟のシーンと重なる。
障壁が高ければ高いほど、燃え尽き、お互いを焼き尽くしてしまう。

ロミオとジュリエットよりも、血で結ばれているだけに甘美さは濃密で、まさに死に至る病ってところかな。
こちらは、病が高じて狂気に進んでしまうけれど。

中世の話だから、人間の命が軽い。貴族社会だから、貴族が平民を間違えて殺しても、正しいことをしようとしていたのに間違えちゃったんだもんで済んでしまい、権力を持っている枢機卿の心づもり一つで「倫理」が規定されてしまう。

まあ、中世も、今も、人間であるかぎり、同じ過ちを犯し続けているんだろうなあ。

河合教授によると、1608年から、劇場が室内になり、物語が緻密になっていくと同時に、劇場に経費がかかるため、席料が上がり、貴族や商人などの富裕層が観客の中心になっていったそうだ。
このころの芝居の特徴は「変装」。なんと72%以上の戯曲に変装が出てくるのだとか。「あわれ…」も、変装して、物語を複雑にしている人物がいる。今の時代は、本人確認なんていることが頻繁に行われるし、明るいから、変装、もしくは別人になりきるなんてムリだから、たとえ芝居でも、取り入れるのは困難だろうなあ。

娼婦は売春婦ということではなく、当時の女性三態である、乙女(処女)、妻(未亡人も含む)、whore(「姦淫する女」の意味となるそう。
「汝、姦淫するなかれ」十戒の六が基本になっていると河合氏。
なるほど〜、そういうことだったのか。

ラストに枢機卿に「あわれ、彼女は娼婦」と言われちゃうんだけれど、あんたに言われたくないよ、だな〜。
でも、世の中は、声の大きい人が決めつけていき、民衆はそれに従わざるを得なくなるものなのだろう。
社会システムは大きく変わっても、その法則は変わらない。

来年1月にちえさまが主演する「お気に召すまま」で共演する横田英司さんや伊礼彼方さんが出演していて、ついでに予習できちゃった。うふ♡ お二人とも、ハイレベルな演技力の方で、ちえさまはますますハードルがあがっている。楽しみだわん。


さて、そのちえさまの古巣である宝塚星組の「こうもり」の前楽をB席で観劇。
主な目的は、十輝いりす(まさこさん)のお見送り。
ちえさまの大親友だもんね。

まさこさんは、完璧にお仕事をこなしていただけれど、ゆずるちゃんと、みっちゃんの二番手とトップの二人は、いったい何がやりたかったんだろう。そもそも「こうもり」というお話は、やっぱりなにが面白いのかわからなかった。
ドタバタ喜劇なら、小柳先生の「めぐり合いは再び」のようにシンプルにやってほしい。
「こうもり」は、本当の意味でのドタバタできゃあきゃあ、わーわー言っているだけ。おまけに二人とも、男役なのに、おばさん化しているし。とっちらかりすぎ。
3重唱になると、なにを歌っているのか歌詞がまったく伝わってこない。
半分くらい寝てしまった…

それに反して、ショーの方は、展開が早く、見せ場も満載。
それぞれの持ち味がすごく生かされていた。野口氏、やるじゃん。
そして、宝塚大劇場初日と同じ感想だけれど、礼真琴(ことちゃん)の圧倒的な存在感。
次期トップに決まったゆずるちゃんをしっかりお支えすることでしょう。

それにしても、ボリウッド映画の舞台化をゆずるちゃんのために用意する劇団の戦略のすごさ。
小柳先生だし。
宝塚歌劇団のコアスタッフは、本当に優秀だと思う。

まさこさん、お疲れさま〜。
独特な空気感を持った人。これから、どんな道を歩むのか、とっても興味があります。
期待とともに。

posted by 風土倶楽部 at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月24日

梅田芸術劇場「1789」

DSC_0531.jpg

すごーくよかった。

5列目だと思って行ったら、この公演は4列目が最前列なので、2列目だった。
さすがに役者さんたちの表情までよくわかり、迫力があって、とても堪能できた。

どこらあたりの席で観るかによって、印象はかなり違うのよね〜。

目の輝きなんて、やはり前方席でないとわからない。
オペラで観るには、全員を追いかけるわけにもいかず・・・

目の輝きが一番強かったのは・・・なんとねねななちゃん。
ななちゃんの演技、好きだわ〜。意思の強い、とても賢くて、気持ちのやさしいオランプ像が明確で、ロナンとの愛にかけていく様子が伝わってきた。

加藤くんのロナンは、東京では、虐げられた民衆のエネルギーの爆発が感じられなかったのだけれど、今回は、とてもパワフルで、まるで別人のようだった。

そのため、作品全体がとても引き締まって、ロナンの思いと一緒に1789年を駆け抜けていけた。

花総まりさんのアントワネットは、もうアントワネットそのもので、気品に満ち溢れ、ハプスブルク家のお姫さまが一人の王妃として成長するさまが見事だった。

ようやくロベスピエール、ダントン、デムーランの3人の違いがはっきりわかった!(笑
みなさん、イケメンやね。

そして、デムーランの恋人リュシル・・・
なんと夢華あみちゃんじゃないですか!
後方席のときは、とてもそこまで目が行かずわからなかったのだった。

則松亜海と改名しての出演。
さすがに音楽学校首席卒業で、あれだけ大抜擢された人だけあって、かなり目立っていた。
スカーレット・ピンパーネルでは、マリー役に抜擢されているようで、これから楽しみだわん。

ソニンの歌唱力に今回も、うっとり。すごい歌唱力だ。

東京公演よりも、やはり回を重ねて舞台が進化したのかしら。
今回は、月組を入れて3回目にしてラストで泣いた…

そして、自由と平等を歌い上げるラストシーンの、ななちゃんのロナンを失った心の痛みとその意思を継ごうとする力強い目線が、一番印象的だった。

でも、時折、傍らの和樹ロナンをちえさまロナンに置き換えて妄想したりしながら、観ていたんだけどね…
ステキだろうな〜っと。
最近、ちえさま男役欠乏症なの。

それにしても、宝塚じゃない舞台は、本当にぶっちゅぶっちゅとキスしちゃうのがどうも苦手。
日本は、人前であまりしない行為だから違和感があるのかしら。
キスって、どうもダメだ。ばっちいと思っちゃうから。

宝塚方式のラブシーンが、やっぱり好きだ。

DSC_0534.jpg

徹平くんのロナンも、観てみたかったな〜。

posted by 風土倶楽部 at 18:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

サンシャイン劇場「FAIRY TAIL」

音楽が和田俊輔氏、演出が児玉明子氏というので、つい手を出してしまった…

アウェイ感満載だった…(笑

どうしてアニメのままじゃいけないんだろう。
どうして人間が荒唐無稽なシチュエーションを演じなければいけないんだろう。
ミュージカルということだけれど、歌はちょこっとだった。
最後に歌で誤魔化された気がする。

セリフは、ずっと絶叫型で、とっても疲れた。

映像を多用しているんだけれど、その映像をインパクトのあるものにするためにスクリーンが頻繁に降りてくる。
あ、来た来た・・・映像でがんがんやるのね、みたいな・・・

演出を見ていて、やっぱり宝塚はすごいと思った。
「ルパン」も「るろうに剣心」も、「伯爵令嬢」も、みんな2.5次元ミュージカルだけれど、しっかりミュージカルだし、場面展開が見事で、元がアニメだということを時折忘れさせてくれるくらいエンターテイメントに仕上がっていた。

舞台の上の絵空事が、ちゃんとリアルな世界とつながる仕掛けがしてあるから、なのかな。

この作品は、なぜ舞台化しないといけないのか、意味がよくわからなかった。

でも、会場は若い人でいっぱいで、熱気もすごかった。

そして、出ているキャストのみなさんは、実に見事にアニメのキャラクターを再現していて(実際のアニメは知らないけど)、なんか、すごいな…と思いつつ、でもね…みたいな、複雑な気分だった。

ストーリーは、もうどうでもよくって、それぞれのキャラクターがどう決めるか、が面白さなのかしらね〜。

好奇心ばかりが年とともにますます募って、つい、ひょこひょこあちこちに顔を出しちゃうけれど、この手の2.5次元はもういいな(笑

あゆっち(愛加あゆ)は、歌も、ダンスも、できるのにもったいないなあ。
佃井皆美ちゃん、殺陣がキレ味よく、歌も歌えて、できる方ですね。

主演の宮崎秋人くん、かっこよかった。

JACKのダンサーの男子たちもだけど、みんな、がんばっているな〜、と、ばあやはそれはそれでとてもうれしかったです。

演出が、、、ね〜。
劇場の舞台装置でできることが限られているのかもね。
水の中の表現としては、「伯爵令嬢」では、へ〜!とか、ほ〜!とか思ったんだけど〜。
布をパタパタには、ちょっとびっくりでした。

「伯爵令嬢」について書いた感想を読み返すと、違いがよくわかるなあ。

映像に頼りすぎるのは、要注意ってことかな。

FB_IMG_1462513043719.jpg


和田氏の音楽は、そのままバイオハザードに使えそうだった…
もっとおどろおどろしくなるのかな?


posted by 風土倶楽部 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月22日

帝国劇場「1789」

梅芸で観る予定なのだけれど、凰稀かなめちゃんのマリー・アントワネットが気になっていたところ、ちえ友がお安いチケットを探してきてくれて、つい手を出してしまった・・・

DSC_0373.jpg


かなめマリー、美しかった。
きれいな声だった。
女優だった。
ぶっちゅ!もあった。

もともと女優志向の強い人だったから、ご本人的にはようやく本領発揮、なのかな。
ごく普通のオンナにすぎないのに政略結婚でフランスの宮廷に一人送りこまれ、退屈な毎日に生きている実感を得たいがためにフェルゼンとの恋に身を焦がす有閑マダムでございました。

もう少し演技にメリハリがあった方が、役柄の輪郭がはっきりするのでは?

かなめさんファンの人たちは、いきなり女優しちゃうのって、許容範囲なんだろうか…と余計なお世話的心配(笑

ねねななちゃんのオランプは、音域が低くなったためか歌唱が安定し、存在感があって、とてもよかった。
ななちゃんは、立ち姿の美しさ(サンセット大通りでも思った)、華やかさ、演技力にくわえ、色気があるのが大きな武器だと思う。ちえさまとの濃厚なラブシーンで培われた貴重な財産だね。
特に「あ、ダメです。やめてくださいっ!」というようなシーンが妙にエロっぽい。こういうのは出そうと思っても、なかなか出せない色気だから、大切にしてね♡

フランス革命を題材にしたミュージカルは、レミゼラブルを筆頭に、スカーレットピンパーネルや二都物語などいろいろあるけれど、この「1789」は、どうも私にとってはワクワク感、ドキドキ感が乏しい作品なのだ。
なぜなんだろう。

耳に残るナンバーも多く、一場面ごとはそれなりに見応えのあるシーンになっているんだけれど…
何かが足りない。

あ〜、観た〜っ!という高揚感が湧かないのよね〜。

農民ロナンのキャラクターが、どうも明確じゃないから?
なぜオランプが彼に惹かれ、二人が恋に落ちるのか。
どうも客席は置いてけぼりをくらっているような気がする。
まあ、恋に落ちるのに理由なんかいらない、ってところでしょうかねぇ・・・

レミゼラブルのような心にひたひた押し寄せてくる登場人物たちへの共感ができないままに物語が進んでいく、ような。。。

月組バージョンと比べると・・・
全体の勢いは、月組の方があった。
月組でよくわからなかったアルトワ伯の手下3人が、もっと重要な狂言回し役になっていた。
特に坂元健児さんのラマール役が面白くて、舞台全体を引き締めていた。
登場人物たちのつなぎ役とでもいうのだろうか。
吉野アルトワ伯は、みやるりアルトワ伯よりも、冷酷な野心家というキャラクターが明確になっていた。
でも、みやちゃんは、すごくうまくやっていたと思う。

2幕の市民蜂起のところの演出がまったく変わっていた。
そして、帝劇バージョンの方が細部がわかりやすくなっていたかな・・・
ロベスピエール、ダントンが見分けがついたし(笑
デムーランがイマイチ認識できず…(バイオハザードで共演予定。梅田で再チェックだ)
フェルゼンの広瀬くんにオペラでロックオンしちゃった。背が高く、歌声がソフトでフェルゼンにぴったりだった。
ソニンのソレーヌも、迫力があって、悲しみがよく伝わってきた。

不思議なことに男の人が多いから、迫力があるというわけでもないんだなあ。
娘っこたちだけでも、あれだけの熱気が出せる宝塚は、やっぱりすごい!

DSC_0372.jpg

本日はA席。サブセンターだったけれど、ぜんぜんOK。帝劇の1階席は見やすい。2階席のB席は最悪だけど。

徹平くんのロナンを観てみたくなっちゃったな〜。

吉野さんは、バイオハザードでゾンビ側なんだろうか、ちえさま側なんだろうか…と、ちえ友と予想。
敵側だと強そうだな〜。





posted by 風土倶楽部 at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月18日

赤坂ACTシアター「グランドホテル」

気絶寸前が一瞬あったけれど、2時間5分休憩なし、かなり集中して見ることができた。
「シカゴ」タイプのミュージカルで、セリフの部分はあまりなくて、歌と回り舞台でつないでいく感じ。
いわゆる群像劇。
映画を観ておいてよかった〜。そうでないと、ついていけなかったかも。

今日は、グリーンチーム。
結末がレッドと違うということだったけれど、グリーンは映画とほぼ同じだった。映画よりも、設定がわかりやすくなっていた部分もあるし、ラストは映画よりも、ナチスの台頭をはっきりと打ち出し、時代背景を鮮明にしていた。映画では、あまりそのあたりのことは出ていなかったから、舞台版の方がメッセージ性がより強くなったと言える。

中川晃教くんがええわ〜。以前、能舞台での実験的なお芝居に出ているのを観たことがあっただけで、ミュージカルの中川くんは初めてだった。オットー役は難しいと思うけれど、とても魅力的に仕上げていた。
彼の声は、とても聴きやすい。歌詞が明瞭。オットーみたいなちょっと情けない役にも関わらず、出てくると舞台をさらってしまう。だから、ラストも、かっちり収める。恐れ入りました。

グルシンスカヤの安寿ミラさんは、とっても素敵だった。やはりトップを取った人の華は違う。
舞台の上にいるだけで、オーラが出ている。歌も、とても明瞭で、少し低めの声が好き。
華やかだけれど、陰りがみえた枯れかけの大輪の花グルシンスカヤの寂しさと誇りが交差し、適役だと思った。

樹里さんは、やはりうまいんだけれど、とても難しい歌ばかりで、ちょっと苦戦気味?
でも、舞台の生樹里さんを観たかったので満足。隠れファンなの(笑

わたるさんは、イマイチよくわからない黒天使みたいな役。オペラ座の怪人みたいなもの?グランドホテルに棲みついて、行き交う人を見つめている。
ラストにちえさまのタンゴとすごくよく似たタンゴを男爵と踊っていた。相手がクリスみたいなプロのタンゴダンサーじゃないから、ちょっと気の毒。比べたら、申し訳ないので、比べません(笑

昆夏美さんはうまいんだけれど、小さくて痩せていて、POBでブリちゃんたちの迫力を知ってしまった今、子どもに見えちゃうのが難点。愛人にと誘惑されるには子どもすぎる。映画はジョーン・クロフォードだもんなあ。もうちょっとキャスティングに配慮してほしい。昆さんの責任ではないです。

男爵の宮原くんは、これがミュージカル初出演だそうで、それならびっくり!だけど、存在感が弱い。相手が安寿さんだから、もうちょっとフックが欲しい。もっと自信を持ってもいいんじゃないかなあ。

オッテンシュラッグ医師の光枝明彦さんが、さすがベテランらしくいい味が出ていた。
地味だけれど、この役がすべると要がなくなるもんね。

全体に群像劇なので、次々と流れるように舞台が進むとっても難しい作品。出番のない役者は、舞台奥に並べられた椅子に座っている。あそこから客席は、どんなふうに見えているのかな。中程度の劇場だから、席がセンターブロックのセンターで役者の目線部分でもあり、見られているこちらも、ちょっと緊張した。

映画をベースにミュージカル化するとこうなるのね〜と感心する部分が多かった。映画ではなかった全員がそろう場面が、いきなりオープニングからあった。舞台のセットが大階段とロビーだけで構成されているのに、あるときは個々の室内になり、場面展開が早い。映画を観てない人は、どれくらいついて行けるのかな。
最近は、どうも集中力が落ちていて、ちょっと複雑になると「待って〜」みたいになっちゃう。
でも、場面展開が遅いと、眠くなる。やっかいな客になりつつあるなあ。

赤いクッションのクラッシックな椅子が多用されていて、これが1920年代の雰囲気をとてもよく醸し出していた。小道具としてはいいのだけれど、じゃあ、椅子が舞台回しの小道具としてうまく使われているかといえば…椅子の上に乗ったり、カウンターの上に乗ったりしての芝居や歌は、なんとなく違和感があった。

楽曲は、とても素敵な曲が多く、とっても楽しめた。
特にオットーが生きる希望を歌うナンバー、男爵とグルシンスカヤが恋に落ちるナンバーは、耳に残った。

POBを体験して以来、どうも迫力という点で物足りなさを感じてしまうのだけれど、これはないものねだり、なのかなあ。楊淑美先生によると英語とは発声の仕方が違うみたいだもんね。

今日は、スペシャルカーテンコールの日で(知らなかった)全員のご挨拶があった。
樹里さんの挨拶が相変わらず一番面白かった。報われない愛に千秋楽まで望みを棄てずにがんばるそうだ。
樹里さんは、とても切なく、愛の見返りを22年間も待ち続けたオンナを演じていたけれど、おささん(春野寿美礼)だとどんな感じになったのかな・・・観たかった。

「千秋楽まで、また、ぜひ来てください」をほぼ全員が口にしていた。
あまり全員が言うから、よほどチケットが余っているのか?などと思っちゃった。
1階客席は満席だったように思うけど…。

さて、10月には、この舞台でバイオハザードかあ。うふ♡
センターブロックなら、どの場所でも楽しめそう。



posted by 風土倶楽部 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月13日

中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」

昨年の12月ごろに上演された中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」がWOWOWで放送された。
こういうのは観劇というより、やはり鑑賞なのかなあ。
でも、今回は、観劇した気分になれたので観劇に入れちゃおうっと。

パルコ劇場
作・ダーチャ・マライーニ
訳・望月紀子
演出・マックス・ウェブスター

素晴らしかった!
たった二人だけの舞台。
中谷さんがメアリー、神野さんがエリザベス。
従妹同士なのに会うことのなかった二人。そんな二人をメアリーのシーンでは神野さんが侍女役、エリザベスのシーンでは中谷さんが侍女役として演じ分ける。

まったく息をつかせぬ舞台展開とセリフのやりとり。
すごい緊張感が舞台にみなぎっていて、目が離せない。

アン・ブーリン、メアリー・スチュアート、マリー・アントワネットは、女王にもかかわらず処刑されてしまったことが共通点の悲劇の女性たち。当時の女性の最高位でありながら、なにが彼女たちを死刑に追いやったのかは、演劇的題材として興味が尽きないせいか、さまざまに取り上げられている。
今回の脚本は、メアリーとエリザベスという二人の女性の生き方を、メアリーが幽閉され、処刑されるまでに凝縮させて描いている。ものすごくよく練られた脚本で、セリフの中に彼女たちの過去、もっと遡って二人の母たちの生き方まで盛り込んである。

女王という立場の女たちではあるけれど、オンナに代わりはなく、どんな時代でも、愛されたい、愛したいという夢を抱きながら、もがく女性たち。たまたま女王だったというだけに思えてくる普遍的なテーマ性が際立つ。
平たくいえば、オンナとして身につまされる話なのだ。

侍女たちの目線もきちんと組み込まれているから、単に女王のつぶやきにとどまっていない。
エリザベスは、男の子を産まなかったため、処刑されてしまった母アン・ブーリンのことがトラウマになり、男性に対して恐怖心を持ちつつも、オンナとして愛されたい。でも、オンナとして自分はイマイチ魅力に欠けているのではないかというコンプレックスがあり、自分に近づいてくる権力が欲しいオトコたちをどこかさげすんでいる。が、愛されたい・・・という面倒くさい女。

方やメアリーは、美人でフランスの宮廷でもてはやされてきたおしゃれな女。3回も結婚したけれど、毎回オトコに裏切られ、傷つけられている。まあ、メアリー自身も、欲望のままに生きるタイプ、みたいだけれど。子どもを産んだけれど(のちのジェームズ1世)、手元で育てることさえ許されていない。エリザベスに幽閉され、十数年。権力を持った従姉からの許しの手紙をひたすら待っている。

それぞれ相手のことを妬んだり、バカにしたり…が、それは表裏一体にすぎず、オンナの中にある二面性でもある。二人だけの芝居だから、このあたりがオンナとして見ていて、なんともはや目が離せないのだ。

当時のイングランドはプロテスタント、メアリーはカトリック。
このあたりが、キリスト教の不可解なところで、宗派が異なるというだけで、すさまじい虐殺を行ったりしているから、当時の人々にとっては、どっちの宗派かというのが大問題だったらしい。なんで?右のほほを出したら、左のほほも出す、じゃないの?

この宗派の違いが、二人の政治的な立場をより複雑にし、イギリスとスコットランドの溝は大きくなる。
結局、メアリーはエリザベスに処刑されるのだけれど、息子のジェームズはイギリスとスコットランドが統一された初代の王になるというのは、歴史の面白さというか皮肉というか。

中谷さん、神野さん、二人とも、まさに女優!
役者魂を見せてもらったし、技術もすごいと思った。
これぞ、舞台。これぞ、ストレートプレイ!
とにかく見応えがあった。

過去には、1990年に宮本亜門演出、麻実れい×白石加代子で、2005年に南果歩×原田美枝子で上演されている。
麻実x白石バージョンはコワそうだなあ(笑
女優の意欲をそそる脚本かも。

ダーチャ・マライーニ氏は、イタリアの女性作家なのね。
オンナにしか書けない脚本だわ〜。


で、見ていて、やはり考えるのはちえさまのことで・・・

REON JACK前楽のカーテンコールのとき、「愛するには短すぎる」(ウメちゃんたちは「琥珀色の雨に濡れて」だと言っていたけれど、違うよ)のバーバラの「すべてを手に入れることなんてできないわ」というセリフをちえさまが言うことに・・・

どんなバーバラをやってくれるんだろう・・・と期待に胸を膨らませた。

が、出てきたのは、「ちえこバーバラ」だったのだ・・・


ちえさまにも、まだ、できないことはあるのだなあ・・・と、またまた愛おしくなっちゃった。
(結局、それか・・・)

ちえさまには、一度ストレートプレイに挑戦してみてほしいなあ。







posted by 風土倶楽部 at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月12日

REON JACK 千秋楽

前楽と千秋楽を堪能。
両日とも、オープニングからの盛り上がりがすごかった。
という私も、声が嗄れるほど、爆発しちゃった。

DSC_0335.jpg

だって、ちえさまがステキすぎるんだもん・・・♡
柚希礼音という人に出会って、本当によかった。
幸せ〜と、こんなに思わせてくれる人は、長い人生の中で初めてのこと。
こんな歓び、幸せって、あるんだなあ〜。

ウメちゃん(陽月華)が、終演後も、ぜんぜん元気なちえさまをみて、「どうして、そんなに元気なんですか?」と聞いてくれた。そうしたら、「お客さんに元気になってもらおう、幸せを届けようとすればするほど、返ってくるから、また、元気になるねん」といったようなことをおっしゃっとりました。

すごい人や〜。

あれだけのエネルギーを注いで、放出しても、また、私たちの「ステキ♡」「大好き♡」「素晴らしい♡」といった眼差しや、うれしい気を吸い取って、エネルギーにしちゃうのね。
ほんまもんのエンターテナーだとつくづく思った。

宝塚時代の歌を歌うAパターン、Bパターンのシーンでは、どの歌を歌うときも、ほんの一瞬で異なる人物に変身してしまう。
タムドクで蒼穹の彼方にうっとり、ロスグロのイヴァーノのWho knowsでは、どんどんイヴァーノ化していって、高笑いのところでは、まさにイヴァーノがそこに!
そして、背中を見せて、振り向けば、オーシャンズのダニーが現れる。
その自在さに翻弄される心地よさときたら、もうっ!ちえさまっ!

スカピンのショーブランの「きみはどこに」も、ロミジュリの「いつか」も、ナポさまの「ジョセフィーヌ」も、やはり一つ一つがまったく違うキャラクターで立ち現われてくる。

タンゴシーンは、見るたびにレベルがどんどんアップしていた。
もちろんダンスは専門的な目で見ることはできないけれど、素人目にみても、ますます軽く、重力のない世界で踊っているような気さえしてくるんだもん。そのうえ、どの角度からみても美しい。

「希望の空」のダンスも、千秋楽は、もう全身全霊、気持ちががんがん伝わってきた。
言葉じゃないもので舞台と客席が交感できるなんて、ちえさまにしかできないことだ!

オープニングも、ナウレオンも、とにかくかっこよく、カラフルレオンでは、とってもかわいく、ちえさまのすべてを見せてもらったREON JACKだった。

千秋楽のカーテンコールは、出演者一人ずつ感想を述べていくのだけれど、韓国メンバーの感動の仕方が半端なく、言葉を越えて、深くつながりあえた公演だったことがものすごくよくわかった。
ちえさまも、みんなの感想を聞きながら、終始涙目で、客席も、涙、涙で、ある意味、退団公演の千秋楽よりも、もっと感動した気がする。
それは、たぶん「希望の空」で、ちえさまにBOY先生が生やした羽で大きく羽ばたくちえさまを何度も観ることができたからだと思う。千秋楽の羽は、どこまでも飛んでいきそうな羽になっていた。

BOY先生の振付が本当にステキだった。Shunさんはじめ、どの振付も、アレンジも、関係者が競っていいものを出し合ったような公演だったと思う。
そして、もちろん稲葉先生の演出も、素晴らしかった。

千秋楽で、「舞台に立っていることが、本当に好きなんだと再確認しました」といったようなことをちえさまが言ってくれたとき、私の目にどっと涙があふれてしまった。
舞台に立ち続けてくれるかぎり、私は一生ついていく!
泣きすぎて、今日は、まだ、目が腫れている〜。
千秋楽後に仕事がらみの会合に出るときに、ほぼノーメイクになっちゃったじゃないのっ!
おばちゃんのノーメイクなんて、見せられたもんじゃないのに…

トークコーナーで、三択クイズは、実は当初企画になかったものだと判明。
ちえさまがNYに行くときに機材をもたされて、NYでの暮らしや練習風景を撮影し、その動画や画像を見ながら、ちえさまがトークするはずだった。
が、最初に行った英語学校で、パチリ、パチリとしただけで、あとはきれいに忘れてしまい、なにも撮らなかった。そこで、ウメちゃんたちがネタ集めに奔走し、あのコーナーが誕生したというわけ。
NYでの暮らしや英語学校でのちえさまの様子も見たかったけれど、それだと、あんなに楽しいコーナーにはならなかっただろうなあ。と、ご本人も、「私が話すより、よかったんとちゃうの?」みたいなことを言っていた。
ウメちゃん、本当にトークがお上手。どいちゃんやコロちゃんの素も、たくさん見ることができたし、なによりもちえさまの素顔の部分がたくさん出てきて、いいコーナーになった。
毎回、とっても楽しみだった。ウメちゃん、どいちゃん、ころちゃん、お疲れさまでした。
たまにディスりながらも、お互いに尊敬しあい、大切に思いあっている様子がわかったし、観客に少しでもちえさまのことを伝えようという気持ちがうれしかった。

REON JACK2回目は、来年の今ごろかな〜。
また、同じどい、コロ、ウメトリオでやってほしい。
ねねななが参加、なんてことになったら、チケットが大変なことになるかもね。

DSC_0321.jpg

ウチワをつくったのに、ペンライトだけでも忙しくて、ほとんど使わず…
ちえ組一同、ちえ友が作ってくれたRブローチを付けて、盛り上がったのであった。

DSC_0341.jpg

すでにちえさまロス状態。
出待ちで、「明日から、みんな、なにすんの〜?」とお尋ねいただいたが・・・
とりあえず、たまっているあれや、これやを一つずつ片づけななあ。

チョコの誕生会は、ほんまにやるんやろか…
「チョコが入れる会場がないのんよ〜」とのことで、「武庫川の河川敷〜!」という声が出ていたけれど、河川敷が大変なことになるよ(笑
千秋楽の出待ちの人数が半端なかったもん。
500人以上いたような…会場にいたほぼ3分の1はFC会員だったのか…
チョコちゃん、びっくりして、「いやや〜!」と逃げ出したくなるかもね〜。

最近、ちえさまの「いやや〜」というお言葉をよく聞くようになった気がする。
ふーん、こういうときに「いやや」と言うんだ〜、と、ニマニマしながら見ちゃうのだ(笑

posted by 風土倶楽部 at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月06日

東京宝塚劇場 雪組「るろうに剣心」

2月11日にムラで観てから2か月あまり。
完成度が高かった〜!
もともと高かったんだけどね。

細部の感想は、以前書いたものとほぼ同じ。
一人ひとりが、よりイキイキしていて、輝いていたな〜。
展開もスピーディ。説明部分がうまく歌の中でできていて、流れがスムーズ。
展開に関しては、イケコ(小池修一郎)、天才かも、と思った(笑

誰に一番魅せられたか・・・というと、
ゆうみ(咲妃みゆ)ちゃんです!

薫がええわ〜。
とっても魅力的。彼女の表現力は、いつもながらすばらしい。
デュエットダンスが、ちょっと元気すぎたかも(笑
もうちょっと女っぽくてもいいかな。

ちぎちゃんの剣心のそこはかとない色気の出し方、好き〜。
ぎらついてないのに、華奢なのに、濃い影があるのに、明るくて、けっこう複雑な人物造形を要求されるキャラ。とてもわかりやすく表現していて、さすがだと思う。

彩凪翔は、前回はインフルで休演だったので、これが初めて。
なかなかやるじゃん!
でも、この役はもっともっとマンガチックでいいと思うんだけどなあ。
イケコの演出指示があるだろうから、翔ちゃんのせいとは思えない。

れいこちゃん(月城 かなと)と、ひとこちゃん(永久輝 せあ)の追い上げがすごくて、さきな(彩風 咲奈)と翔ちゃんは、今後、どうなっちゃうのだ?と思わざるを得ない。
さきなの斉藤一は、ニヒルでかっこよくて、とってもよいのだけれどね。

明神弥彦の彩みちるが、なにげにうまい。目立たず、きちんと押さえるところは押さえているそのバランス感覚がすごいぞ。新公のみちるちゃんの薫も観たい!

殺陣がたくさん出てくる公演。
ラストのちぎちゃんとだいもんの殺陣は、特に迫力があった。
だいもん、毎回思うんだけど、悪い人になりきれないよね〜(笑
もっともっとギラギラしてもいいと思う。

ジェンヌのみなさんが、千秋楽まで、怪我なく終えられますように。

ひとこちゃんが、群舞も、フィナーレ銀橋も、下手側だったので、目の前でうふうふしちゃった。
ちえさまご不在の間は、ひとこちゃんとありちゃんで心の隙間を埋めてもらおうっと。

DSC_0303.jpg

DSC_0304.jpg

観劇後にいつも東京駅までお散歩するんだけど、この風景が大好き。
去年の今ごろ、何度、この風景を見ながら、For good なんだ…と思ったことか。
が、ぜんぜんFor goodじゃなかった。
しあわせ〜な毎日にありがたき、しあわせ。


posted by 風土倶楽部 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月29日

REON JACK 東京公演 とりあえず1回目

パワーアップしていた・・・

ちえさま(柚希礼音)は、いったいどこまで進化するのだ・・・

DSC_0285.jpg

オープニングが終わったあと、一人で舞台に立ってのトークの開口一番が、「今回のコンサートでは、私のいろいろな面をみなさんにお伝えしていますが・・・みなさん、大丈夫でしょうか…」と心配そうなお言葉。

あんなことや、こんなことや…確かにいろいろ暴露されているちえさま(笑

ものすごーく意外なことなんて、実はほとんどないのだ。
破天荒で、ダイナミックで(あ、同じようなことか)、アバウトかと思うと繊細で、でも、繊細かと思うと、ざっくりだったり(特に言葉に関して)・・・

興味が尽きませぬ。

面白すぎる。

そして、やっぱりステキで、かわいくて、美しくて、ますます魅力的。
だから、ぜんぜん心配しなくてよいのです。

あ、でも、酔うとペシっとするのはクセなのか、たまたまなのか、ものすごーく気になる。
メンバーには、もうちょっと突っ込んでほしい。
ちえ友の一人は、「アッコ」みたいなレッテルを貼られたらどーしよう、と心配している。
今後のトークに期待。

さて、公演の内容は、タンゴに余裕が出てきた。
大阪では、タンゴシーンは、観る側もすごく緊張して観ていたんだけれど、東京公演では、表情に余裕が出てきた。
特に女性バージョンの方では、ますます柔らかさが出てきて、オンナっぽい表情がたまらない。
ふだんは色気と無縁な感じなのに、舞台の上では、ちゃんと醸せるんだ〜♡
さすがだ…って、感心の仕方が変?(笑

希望の空のダンスも、ますます心情があふれ出ていたし、Maybee ifのダンスも歌も、ため息が出るほどステキだった。どの曲も、完璧!いったいどこまで進化しちゃうんだろう…この空間にいつまでも身を置いていたい、と、真剣に思ってしまった。ちえさまこそ、不世出のエンターテイナーだ。ちえさまの作るこの豊かな世界を知っていてよかった〜、幸せ〜と毎回思わせてくれる。

Aパターンの歌が、3曲ともますますステキ!
特にイヴァーノのWho Knows についに高笑いが入った。きゃ〜♡

この回では、このうち、みなさんはどれが好きなん?と逆質問あり。

考えちゃうよな〜。即答できない難しい質問だ。
タムドクは、私がちえさま落ちしたキャラクターだし、
イヴァーノの悪さは、ちえさまにしか出せない影のあるキャラクターだし、
オーシャンズ11のダニーのいたずらっ子みたいな色気たっぷりのキャラクターは、観るたびにきゃあきゃあしちゃうし・・・

と悩んでいたら、会場から「ダニー」との声。
「私も、好きやったんですよ」とのこと。

「愛した日々に偽りはない」
いいよね〜。

この回の質問は、パッショネイトのカポエイラのことだった。
千秋楽10日前にちえさまがどいちゃんに言ったこととは?
答えは、「もう1回回し蹴りを増やそう」
言われたどいちゃんは、はいと返事しただけ。稽古すると怪我したりしてはダメだから、翌日、本番でやった。
「この人、どこまでやるんだ」と思いつつも、「そういうの好き」ってどいちゃんは思ったそう。
カポエイラの先生は、公演が始まっても指導に来てくれていて、公演が終わったあとに練習していたそう。
いつも終わってから、はい、お疲れさま〜、じゃなかったのね…

このカポエイラの話題から、カーテンコールでは、どいちゃんが「ひと言話す」担当だったこともあり、カポエイラをやりましょう、ということに。
ちょっと抵抗していたちえさまだけど、すぐにその気になった。でも、鈍ったとか、下手になったとか、言うたらあかんで、との前置き(笑)をして、靴をぬぐ二人。
やり方を忘れていて、ちょっと危なっかしかった。けど、クリア。

DSC_0278.jpg

1人1枚しか持っていっちゃダメ、なんだって(笑

映画を早速、鑑賞してみたけれど、あれがどうやったら、愛と希望のミュージカルになるのだ?!
ゾンビになる人は誰なんだ?
まあ、ちえさまがなにを演じようと、お共するだけなんだけど。僕(しもべ)だから…あ、ばあや、か。

国際フォーラムに花壇ができていた。

DSC_0273.jpg

1年前の5月10日に最後の公演が始まる直前に腹ごしらえをした思い出のレストラン。
1人だけ劇場内で信じられないほどすごい席で見せていただけることになって、緊張しすぎていたので何を食べたか覚えていない。ちえ友によると、エビフライを食べたらしい。

DSC_0272.jpg

あれから1年足らずとは思えない濃密な時間をちえ組一同は過ごしている。
1年前にこんなにちえさまにどっぷり浸れる日々が来るなんて思いもよらなかった。
は〜、幸せだ〜♡
ちえさま、ありがとう!

4月11日に終わっちゃったら、それから9月下旬までどーしたらいいのかしら。
5か月間も、ちえロスに悩まされちゃうのか・・・

途中で、シカゴOGのNY公演でも、観に行かないともたないよ(笑

posted by 風土倶楽部 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

宝塚大劇場 星組「こうもり」「THE ENTERTAINER!」とWOWOW番組『宝塚への招待』柚希礼音×夢咲ねね 副音声解説付け 公開収録

宝塚大劇場星組「こうもり」「THE ENTERTAINER!」の初日を観劇。

DSC_0218.jpg

JACK疲れが激しかったからか、「こうもり」は途中で気絶・・・

「メリーウィドウ」が好評だったから、「こうもり」にしたのかなあ。
このところ、METの「メリー・ウィドウ」を見たり、POBを見たりしているから、物足りない。
オペレッタをミュージカルに脚色し直しているのだけれど、ミュージカルにする意味ってあるのかしら。
話の内容がそもそも古臭い。お仕置きの仕方も、ストレートじゃなくてわかりにくい。と思ったら、原作は主役がファルケ博士ではなく、アイゼンシュタインなのね。それを逆にしたから、つっこみどころが多くなっちゃった?

まあ、ドタバタ劇だから、難しく考えなくてもいいんだけど・・・

冒頭のファルケの七色のこうもりの羽らしきものはやめてほしいなあ。
小林幸子じゃないんだから。
歌謡ショーになっちゃうよ。
オペレッタじゃなくても、やはり歌唱法は多少、普通のミュージカルより変えてほしい。ユメユメしいバラの花を多用した庭園風のセットとマッチしない。毎日やることがない貴族社会と現代の歌謡ショーをマッチングさせようなんて、さすが宝塚というべきか(これ、嫌味です)

礼真琴(ことちゃん)と妃海 風のデュエットは、さすが聞かせてくれました。
もっとお願いと思っちゃった。
ことちゃんの役は、執事で、そこそこ出番があるけれど、ほかの組子は、目立たない。
ちえさまのころは、みんな、どこかできらっと光っていたのに…なにが違うんだろう。

ショーは、野口氏の初の大劇場作品。
構成としてはよいと思うけれど、ちえさまのような濃厚なショーを見慣れているちえ組としては、まったく物足りない。
北翔 海莉(みっちゃん)がピアノを弾き語ったり、タップを披露したりと、まさにエンタテイナーぶりを発揮するんだけれど、一番目立ったのはことちゃんの歌とダンス。なんだあれは!すごすぎる!
銀橋で一人で歌っていたときに、すでにオーラがギラギラだった。そして、もっと、もっと聞かせて〜!!!見せて〜!と心の中で叫んでしまった。

ことちゃん・・・これから、どこまで成長するのだろう。

紅子ファンの友人は、紅子の登場シーンが多いとご満悦だけれど、2番手だから、出番が多いのは当然。
劇団は、ことちゃんの扱いにかなり神経を使っているのかも。
彼女の実力がずば抜けているから、使い方を間違えると、すべてを食ってしまう可能性がある。
ガイズのときにアデレードだったから、うまく収まったけれど、これから3番手として、どんな役割をさせていくのか、難しいだろうなあ。

羽は小さいけれど、とにかく背負ってしまったことちゃん。
いろいろなものを蹴散らかして進んでいきそうな気がした本公演。
みっちゃんは、内心、焦っているかもなあ〜。

それにしても、2作品とも、組子たちの顔がはっきり見えない。
(まさこさんは、さすがに見えているけどね。星条 海斗と組ませて、なかなか上手な割り振りかと)
ちえさまの黒豹のときに、あんなにキラッとあちこちで輝いていた組子たちは、どこに行ってしまったんだろう。星組は、変わっちゃったな〜。

すべてを輝かせる太陽神のようなちえさまの偉大さを振り返ってしまった星組公演だった。

DSC_0230.jpg

sketch_pic_1458537618574.jpg

そして、今日は、加入2か月目にして当選しちゃったWOWOWの番組『宝塚への招待』柚希礼音×夢咲ねね 副音声解説付け 公開収録に行ってきた。
幸せすぎた〜♡ 100組200名で当選するなんて奇跡だわ〜。
ディア・ダイアモンドの録画のモニターに額を寄せ合って見入る二人。
企画側が二人のトークのダメさを知らないらしく、自由に話すようにという指示。そりゃあ、ムリってもんよ(笑 

退団後は、公演の画像を見られなかったというねねちゃん。二人とも、初めて公演の全体を見るらしく、すごく熱心に見てしまい、つい口が動かなくなる。そうなるに決まっているんだけどね。
二人とも、どうやら「あ、ここはこうしたほうがよかった」とか、自分の動きをチェックしていたみたい。
あとで「ついそういうふうにみちゃう」と言っていた。
公演で幕が下りたら、すぐにその場で今日の課題点をチェックしあっていたそうだ。私たちが席を立っている間、あの幕の後ろでそんなことを…ちえさま、ねねちゃん・・・感動。

副音声の収録が終わってから、1時間ほどトーク。やはりMCなしで、カンペだけで指示。
ダメなんだってば〜、とこちらがダメだしをしたくなってしまった(笑
料理の話とか、チョコちゃんとしゃべちゃんの話で盛り上がりそうになると、進行の人が公演とか退団後の話に戻そうとする。あ〜、もっと聞かせて〜!話して〜!と思っちゃう。
影のMCを用意すればよかったのに。お茶会のときみたいに。

ねねちゃんの芸名に込めたちえさまへの思いが、すごく伝わってきた。
お互いに共演しよう!と誓い合っていたけど、さて、共演するとしたら、どういうシチュエーションになるのだ?(笑 

ちえねねでお茶会をやってほしいなあ。

夢のひとときだったな〜。
会場が映画館というのをすっかり忘れて、舞い上がって行ったものだから、オペラグラスを忘れるという大失態を犯してしまった…痛恨の極み…

気を取り直して、次はREON JACK東京公演だ!
大阪公演で気合いを入れすぎて、未だに疲れが取れない…体調を整えねば!

小池先生にずっとアクションスターになれと言われていたので、バイオハザードでアクションに挑もうかと…とのこと。アクションのお勉強もするそう。
アクションスターねぇ…なんでもいいです。
どこまでもついていくから、安心してチャレンジしてくださいまし。
怪我、事故、病気だけは気を付けてね。

そして、年に最低2回コンサートをお願いします!
あまり大きくない箱で。








posted by 風土倶楽部 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月20日

REON JACK大阪公演

DSC_0207.jpg

むふふ・・・4回も観ちゃった♡

ワクワクドキドキ、ゾクゾクさせてくれるちえさま。
さすがです。

オープニングの映像のたくましい背中からでさえ、もうJACKされてしまい、そのまま怒涛の2時間弱。

目がずっと♡のまま。

まだ、東京で見る人がいるだろうから、詳細は語らないけれど、ちえさまファンなら必見の舞台だ。
特にタンゴシーン。
男バージョンと女バージョンがあるのだけれど、どちらも息をのむダイナミックさと華麗さ。

前方席のときには、男バージョンでは、ちえさまの激しい息遣いが聞こえてきた。
女性バージョンのときの色気がすごい!タンゴのエクスタシーを余すところなく伝えていて、涙が出るほどうっとりする。
目は今まで見たことがないくらい真剣な目をしておられました。
またまたすごい挑戦をして、またまたすごいものを見せていただきました。

すでにオープニングでJACKされているのに、もうJACKの沼状態・・・

ちえさま、うめちゃん、ころちゃん、どいちゃんの並びを見られるなんて、本当に幸せ。
うめちゃんのトークの運びがうまくて、毎回、笑い転げるようなエピソードをふんだんに提供してくれた。
内容の選び方が、とてもセンスがよくて、ちえさまのユニークなところ、ジャイアンなところ、ピュアなところをすごくうまく引き出して、ますます魅力的に見せてくれた。

13日のホームパーティでのJACKの曲の振りでのちえさまのスパルタレッスンがとっても面白かった。あれをきっかけに、だんだん客席に対するちえさまの要求レベルが高くなり、ダメ出しが出るようになった。
組子とのお稽古場をちょっと垣間見れたみたいで、うれしかった〜。
ちえさま、もっと叱って〜♡

宝塚時代の歌のBパターンに「ロスト・グローリー」の「Who knows」があったのは意外だった。
でも、とっても素敵!
トークで「高笑いも入れて〜」という客席からの要求に「いやや、できひん」と言いつつ、東京公演でやるかも…とのお言葉も。やってほしいなあ♡

Aパターンの「オーシャンズ11」の話題で、ねねちゃんにキスして、平手打ちをされ、「快感だ」というシーンを「うめちゃんでやって〜!」という客席からのリクエストには、最後まで激しく抵抗。

千秋楽の3択クイズでは、ロスト・グローリーの東京公演千秋楽が始まる5分前にちえさまがなにをしたか、という問題。答えは、「あと二日後やなあ」客席は、ほぼ全員正解。
舞台袖でストレッチしながら、つぶやくちえさまをころちゃんがやって見せてくれて会場は大爆笑。
ご本人は、あまりよく覚えてないらしい。
そう、あの公演の千秋楽の二日後に大運動会があったのだった…。
行きましたよ〜。ちょうど目の前で優勝トロフィーを抱いて泣いておられましたっけ。

面白すぎる・・・
(あまりにも笑ったので、細部はちょっとあやふやだけどね)

Maybe if・・・ の振付がかっこいい〜!DVDで見ていたときよりも、ゾクゾクした。さすがShun先生の振付はすごい!

ガガのボーンディスウェイも、かっこいい〜・・・いや、もう、これしか言葉がないでしょ。
(マドンナかと思っていた。ちえさまのお歌以外、最近、とっても疎い私…)

そして、そして、一番すごいのは、BOY先生の振付による「希望の空」
手の、足の指先にまで神経を行き届かせたちえさまの一挙手一投足、すべて目が離せない。
歌詞の通りに孤独と不安に揺れながらも、希望の空を見上げて歩いて行こうとするちえさまの心情が、心に響いてくる。
何度観ても、泣いちゃう・・・
こんなに赤裸々に心情をダンスに託して私たちに伝えてくれるちえさま。そのひとときに心の交流ができるのがちえさまの一番すごいところ。大好きなところ。愛しくて仕方がなくなるところなのだ。

すべてのシーンでJACKされまくったちえ組一同でした・・・

まだ、東京公演があると思うから、耐えられた千秋楽。
4月11日に終わっちゃったら、次は10月の「バイオハザード」
それまでちえロスをどうやって耐えればいいのか…が、目下のちえ組の課題なのだ・・・

舞台の上のすぐそこでパフォーマンスをしたり、トークをしたりしてくれるちえさまを見ているだけで、本当に幸せ〜♡な「ちえ組」なのよね〜。

DSC_0213.jpg

DSC_0209.jpg


posted by 風土倶楽部 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月12日

宝塚大劇場雪組公演「るろうに剣心」

るろうに剣心、とっても面白かった!
渋谷の2.5次元ミュージカルとはレベルが違いすぎる。やはり宝塚はエンターテイメントの最高峰だと再確認できた公演だ。

漫画をあまりにもリアルにやりすぎちゃった映画にはついていけなかったけれど、舞台は漫画がまさに立体化したみたいで、すごく楽しめた。とはいえ、1巻、2巻は目を通しておくことをお勧めする。キャラクターとの整合性を楽しめるから。みんな、ものすごくがんばっているのがよくわかって、うれしくなっちゃう。

映像化するということは、リアルさが要求されることであり、必然的に血なまぐさい映画になってしまい、本当に原作の漫画が伝えたかったことがどこかに行ってしまった感があった。
舞台は、立体化できるけれど、リアルさはない。だから、血なまぐさい話も、そこにとらわれることなく展開でき、原作の伝えたい歴史の波に翻弄されながらも、必死で助け合って生きていく人々の力強さが迫ってくる。予想以上に明治維新の息吹を感じさせてくれるイキのよい舞台に仕上がっていた。NHKの朝ドラ「あさが来た」も、この時代だし、アヘンの話は、妙にリアリティがあるし、偶然とはいえ、なんだかタイムリーな内容になっているのも面白い。

ちぎちゃん(早霧せいな)、みゆちゃん(咲妃みゆ)は、いつも通り。まさに剣心だし、薫だ。
彼女たちの人物造形の的確さは見ていて本当に気持ちがよい。
「伯爵令嬢」で、漫画がこんなに立体化できちゃうの?!とびっくりさせられ、「ルパン3世」では、まるでルパンが生きているかのようで・・・
華奢なちぎちゃんが発するエネルギーで、舞台が熱くまわっていく。
架空の人物を立体化する力は、宝塚随一だと思う。

新しいキャラ加納惣三郎のだいもん(望海風斗)は、ほれぼれしちゃう。アルカポネよりも、カリオストロよりも、くらっとさせられた。だいもんの歌声には、魔力があるなあ〜💛

代役のまなはる(真那春人)は、がんばってた!なぎしょう(彩凪翔)にこのまま今回は休演してあげてほしいくらい。

大ちゃん(鳳翔大)は、初めて適役を得たね。このキャラの造形はすごい!イケコもパンフに書いているくらい。この役は君を待っていたのだ!

咲奈のニヒルな斉藤一。立ち姿の美しさに加え、セリフが明瞭でとてもステキ。いよいよ色気が身についてきたのかな…

大湖せしるは、いつもの役を適格に。
れいこちゃん(月城かなと)が目立つ役でばっちり決めている。
ひとこちゃん(永久輝せあ)が、剣心の過去の影ともいえる地味な役なんだけど、出てくるととても目をひく。そこもいいんだけれど、フィナーレの男役群舞で、眼差しが色っぽくて、ため息が出るほどステキ。

エリザベート、ロミジュリを成功させたイケコが、ラブドリ宝塚ワールドを剣心ワールドと見事に融合させている。アニメでは、涼風真世が剣心の声をやっているくらいだから、もともと宝塚との親和性があったのかしら。映画を見たときは、なんじゃ、これ?と、あまりの血なまぐささにたじろいだから、いったい宝塚がどんなふうにアレンジするのかと興味深々だった。でも、意外に簡単にミュージカル化できたように見えちゃうところが、さすがイケコ(小池修一郎氏)なのよね。

ナポレオンのときのちえねねのラブシーンの舞台装置がそのまま生かされていて、ちょっとむふふとなった。

惜しむらくは、2幕前半がちょっともたつくこと。文明開化の象徴である西洋のドレスを着せる必要があったのかなあ。ゆうみちゃんのクラシックなドレス姿を見ていると、伯爵令嬢と重なって見えてしまった。

舞台の熱さとビビットさは、今、雪組が一番だ!
宝塚の底力を感じさせてくれました。

もっと「おろ〜!」が連発されるのかと思いきや、「悪即斬」の方が強調されていた(笑

DSC_0048.jpg

posted by 風土倶楽部 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月20日

AiiA 2.5 Theatre「神様はじめました」

2.5次元ミュージカルって、どんなもんなん?と、またまた好奇心抑えがたく、公演中の「神様はじめました」に行ってみた。
昨年11月に「劇場都市渋谷」なるシンポジウムに行って、社長の話を聞いたので、以来、好奇心が募っていたのだ。

1次元のマンガを2次元化してアニメにするだけで飽き足らなくなった人間は、いったいどこへ向かおうとしているのか
派手にプロジェクション・マッピングでも使われているのか、と思いきや、かなりアナログだった(笑 
すなわち役者のパワーと技術で2.5次元化していたのだ。

これはかなり意外だった。

オープニングの全員揃っての歌とダンスでなんとなく作品のイメージをまず観客に植え付けるやり方は、宝塚と同じ。

ただ、歌が…歌が〜!

最初から不協和音だらけで、絶対音感なんてまったくない私でも、あらら〜、あらあら…状態で、これから始まる公演にかなり不安をいただいてしまった。
ダンスは、女性の中にピルエットができる子がいたりするのだけれど、全体にバラバラ。
歌とダンスのレベルは、もっと上げないとなあ。

マンガを人間がやるというのは、もともと荒唐無稽な話なんだし、かなりのパワーと技術を要する。
そういう点では、けっこう成功していると思った。
原作をまったく知らずに見たのだけれど、この物語のお約束事の解説をきちんと入れてくれるので、世界観に浸ることはできた。

印象としては、吉本新喜劇や漫才のコントの連続のような感じ。その間にちょこっと歌とダンスが入る。殺陣もある。
途中でゲスト出演の女優が出てきて、現実に戻ったやりとりをするあたりは、まさにその印象を裏付けるもので、まあ、要するにマンガの世界を楽しく遊ぼう、みたいな感じだと思えばよいのかな。

日本人って、マンガが本当に好きなんだなあ…。
この楽しみ方は、コスプレにもみられるように日本が生み出した新しい文化なんでしょうね。

この原作も、女子高生が地域の氏神さまになっちゃうという奇想天外なもの。よく考えるよなあ〜。
そこにちゃんと恋や友情がからんじゃう。
宝塚の愛と夢(Love & Dream ラブドリ)と同じ。こういうアプローチは日本にしかないのかも。
2時間半ほど、なーんも考えず、ただ、マンガの世界に浸りきる。
なら、アニメでええやん、とも思うけれど、人間がやっているから、もっとリアルに感じられる、のかも。
観客の中にはペンライトを持っている人もいて、舞台と一緒に盛り上がっていた。
全体的に観客層は若い。当然か(笑

役者は、そこそここなれている人が多く、発声は明瞭で聞きやすかった。
イケメン担当の八神蓮くんと南圭介くん。すごく若い人に見えたけれど、30歳なのね。
南くん、もう少し腰回りのダイエットをプリーズ。中年太りが始まっていたのか…。
樋口裕太くんは、声が通りやすく、歌もお上手。
平山佳延くんは熱いねぇ。かなりいい加減な脚本でドタバタ劇なのに、4人のからみが分裂せずに、ちゃんとシーンが成り立っていた。ちょっとしつこいけど(笑

主演女優の寺島咲は、マンガのイメージ通りなんだろうなあ。個性があるようなないような…無色透明なキャラ。そのためほかの登場人物がわかりやすくなる。はっきりした輪郭がない役者なのか、そういうキャラなのか、ちょっと気になった。マンガの主人公、特に女子高生の設定なんて、どれも似たり寄ったりだから?
鳴神役の奥村麻琴は、挨拶で自分とまったく違うキャラなので、楽しんでやっていますとのことだったけれど、もっともっと楽しんでいいと思う。こんな雷を飛ばしまくる役なんて、そうないよ。もうちょっとパワーがあってもいい。

それぞれのしもべを担当している役者たちの間合いも、セリフも、とてもこなれていて、頑張っている。

ここから、新しいなにかが生まれつつあるのかなあ。
これがマイナーなままで終わるのか、新しい潮流になるのか・・・
1回観たかぎりでは、6:4の割りで、このまま渋谷の片隅という印象。
なにが足りないのか・・・

やっぱりミュージカルと謳うのなら、歌とダンス、かな。
歌を聴かせるところは、きっちり聴かせてほしい。
ダンスを見せるところは、きっちり見せてほしい。
そこがおざなりになると、結局、コントの連続にしか見えなくなると思う。
2.5次元の数字が、あくまでも立体化したという意味であってほしい。

posted by 風土倶楽部 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月18日

東京グローブ座「王女メディア」

東京グローブ座にて「王女メディア」を観劇。

平幹二朗、すごい、すごすぎる・・・

役者としての執念を見せつけられた。年齢をまったく感じさせないばかりか、美しく妖艶な嫉妬深い女の苦悩と情念が、舞台の上にゆらゆらめらめらと立ち上っていた。

女に見えちゃうことに驚愕!

オペラをのぞこうとは思わなかったけれど(笑

物語は、夫に裏切られたメディアが、相手の女も殺し、自分の子どもも殺して、夫に復讐するというもの。
いや、そこまでやらなくても…と思うけれど、復讐に滾る気持ちはよくわかる。

人間の業が噴き出すような演技だった。

ええもんを見せてもらいました。

赤い布を使ってた歌舞伎の様式美が舞台にうまく映え、シンプルな装置に対して、とても効果的だった。

ギリシャ悲劇は、「オイディプス」もだけれど、これでもか!というほど人間の負のエネルギーを提示してみせる。時々、妙に浸りたくなる世界なのよね〜。
人間とは、こういう業の深いものなんだから、そのように覚悟して物事にあたるようにというのがエウリピデスの言いたいことなんでしょうかねぇ。

カーテンコールで最後に出てきた平幹さんが、にや〜っと笑顔になった顔が忘れられない。
「してやったり」なのかなあ。
役者の業を感じた瞬間だった。

今まで平幹さんが出ている舞台は観ていたけれど、主役じゃなかったものばかり。それでも登場すると、その場をさらっていたし、その役が物語の要の一つになっていた。
主役で観てみたいと思っていたけれど、これほどとは…
役者という化け物やね。
メディアの髪型がエイリアンママのように見えた。なにもかも食い尽くす女メディア。
恐れ入りました。

DSC_5082 (1).jpg


posted by 風土倶楽部 at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月12日

マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー「公開ワークショップ」

KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて開催されたマグカル・パフォーミングアーツ・アカデミーの新春特別講座「公開ワークショップ」に観客として参加した。

DSC_5056.jpg


宝塚歌劇団演出家の植田景子さんが、同アカデミーの生徒や応募してきた役者志望の卵たち男女20人たちに、現在東京宝塚劇場で月組が公演中の「舞音(まのん)」を題材に稽古をつけるという画期的な、本邦初の公開ワークショップ。ゲストには、月組の朝美絢(あーさ)、叶羽時の二人が!
新人公演で泣かしてくれた二人ではないの!!!

演劇好きのヅカ友の友人と、これは行かねば!とワクワクして会場へ。
三鷹からは、果てしなく遠い横浜。渋谷駅での井の頭線と東急線の離れ方といったら、まるで沖縄と北海道…
「ちかみち」とあるから、近いのかと思って辿ってみたら、なんのことはない「地下道の地下鉄の道」の略らしい。こらっ!紛らわしいことをするな!

5時半開場で6時から開催。あーさが来るなら、ヅカファンがどっと来ちゃうのでは?と思い、5時45分ごろ到着したけれど、あれっ?というぐらい会場はすかすかしていて、2列目のセンター左よりに座ることができた。景子さんも、あーさたちも、舞台下手のテーブル席。大劇場なら、SS席(笑 

6時に始まるころには、ほぼ8割は埋まっていたかな。
でも、200人ほどの会場なので、とてもこじんまりとした雰囲気。

DSC_5054.jpg


ワークショップは、依頼を受けた景子さんとしても、どんな展開になるかまったく予想がつかない、という言葉で始まった。まずは男性は中折れ帽、女性は傘を持っての登場の仕方を学ぶコーナー。
中折れ帽は、宝塚でここぞ!というときにトップスターが、カッコをつけて登場したり、去っていったりするときの定番の小道具の一つ。

これがね〜、一般男子が手にすると、まったくどうにもなんない。
それでも、ずらっと並んだ男子たちが必至で舞音のシャルルの登場シーンをやってみるんだけどね…
直視するのがつらかった…(笑
やがて、公演が終わって駆け付けたあーさが、手の筋をしっかり見せて、きれいにかぶるコツを教えて、やってみせたら・・・あら、ステキ!これぞ、宝塚、ですわね。
傘も、同じく一般女子が手にすると、あーなっちゃうわけね。

宝塚の独自の世界観は、やっぱりすごい。
と、この段階で思っちゃったんだけれど、これから、ますますヅカ的世界構築が目の前で展開されていくのであった。

次は、「舞音」の中のシーンから二つ。一つめは、マノンの「愛なんていらない!」から始まるシーン。マノンが婚約者のいるシャルルをなじり、去って行こうとするのをシャルルが引き止め、愛を告白するシーンだ。
役者は、自分の引き出しの中から表現していくから、5組(だったかな?)の男女のやりとりを見ていると、高級娼婦マノンとお坊ちゃま士官シャルルという役柄には到底みえず、横浜駅の裏道あたりで繰り返されている男女のやりとりに見えてしまう。
景子さんは、マノンとシャルルの役柄の背景と心情を実に細やかに、懇切丁寧に説明し、役者たちに理解を求めていく。そのエネルギッシュなこと!演出家は、誰よりも情熱的であることが必須なのかもなあ。

二つ目のシーンはラストの船の上での二人。撃たれて瀕死のマノンをシャルルが抱えながらのセリフのやりとり。このシーンは、この作品の一番重要なシーンでもある。船の台座に座るのも、客席から美しく見える形をつくらなければならない。マノンは、無理な姿勢を取りながらも、行き絶え絶えになりながら、シャルルへの深い愛情を表現する必要がある。とても高度な技術を要するシーンだから、もちろん今日、セリフを渡された役者たちがするするとできるわけもなく…。
できれば事前に本公演を観て、セリフを入れて、ある程度、作り上げたもので稽古をつけた方がよかったかも。
力量がないのに、読み合わせもせず、いきなりシーンに入っちゃうから、見る方はお尻がずっとむずむずしてしまった(笑

1回目は、コンビを組んだ男女に自由にやってもらい、景子さんがダメ出しをした後に今度はBGMを付けて2回目を演じる。物語に説得力を持たせる役者の力量が問われる。BGMが補てんしてくれるから、それなりに形にはなるけれど、見ている側はいたたまれない…だって、セリフのやりとりだけだと、かなり気恥ずかしいものなんだもん(笑 これはリアルな男性が演じているからという部分も大きいかも。
リアルではない男女が、リアルに夢の世界を作るからこそ宝塚なわけで、そこにリアルな男が入ることで夢が夢でなくなってしまう。そういう作用を実際に目にしてしまったということになる。
コーディネイターの横内謙介氏が、景子さんがリアルな男女の心情を説明して演技を付けているところをみて、そういうリアルさを入れていくのが意外だというようなことを言っていたけれど、この発言自体が男性がみた宝塚なんだよなあ、と思った。
リアルな夢の世界をつくるためには、リアルな心情が伝わらないとダメなんよ。女は嘘を見破るからね(笑

景子さんは、一つ一つのセリフの意味をとても丁寧に細やかに説明してくれたので、もう一度舞音を観たくなってしまったほどだ。

そして、ラストにあーさとときちゃんの二人が、ラストシーンを目の前で演じてくれた。
舞台化粧ではなく、ほぼ素の状態で観られるなんて、宝塚史上初のことだろう。
新人公演のときも、泣かせてもらったけれど、ほんの5分ほどのこのシーンだけで、またまた泣いてしまった。
二人の世界の作り上げ方のすごさに宝塚の神髄を観た思いがした。
まだ新人の二人が、ここまで舞音の世界を一瞬にして作り上げるとは!!!役者は、見る側に任せてはいけないもの。役者が観る側を自分の方にひきつけないとダメなのだ。それが力量。
驚き以外の何物でもないでしょ。
宝塚には、このレベルの生徒たちが日夜精進し、切磋琢磨している。
そこで光って、選ばれた生徒がトップの階段を上っていく。

アカデミーの若者たちが、どのような学び方をしているのかわからないが、宝塚が15,6歳の女の子たちを精鋭集団に作り上げていくシステムこそが100年という時を刻むことができた大きな要因の一つなんだろうなあ。
かねてより、宝塚のお稽古場をのぞけるなら、SS料金なんて軽く出しちゃう!と思っていたぐらい見たかったもの。それをこんな目の前で見せてもらって、おまけにあーさたちの息をするのももったいないようなシーンを見せてもらって、演劇ファン冥利に尽きました。

あ〜、面白かった!
最後に景子さんに聞いてみたかったんだけれどなあ。「まさおのセリフのクセは気になりませんか?」って。

黒岩知事が来場、とても楽しそうだった。今年は、KAATでいくつか宝塚が上演される。
大消費地である横浜での展開は、知事にとっても、宝塚にとっても、得るところが大きそうだけれど、私は遠くてやだな。

posted by 風土倶楽部 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月07日

宝塚大劇場 宙組「シェイクスピア」「HOT EYES」

お正月にヤフーのサイトで「おみくじ」というのがチカチカしていたから、クリックしたら、神社のサイトにでも行くのかと思ったら、いきなり「大凶」なんていうのが出てきて、びっくりぽん!やった。
もう一回やってみても「凶」
やだな〜。もうヤフーなんて大嫌いだ。

とはいえ、年末にはREON JACKのよいお席がいくつか当選し、むふふ・・・
3月から4月までは、張り切って生きていけそう。

今年の初観劇は、宝塚大劇場の宙組『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』と「HOT EYES」
よいお天気!

DSC_5038.jpg


DSC_5040.jpg


宙組って、こんなに目がたくさん必要な組だっけ?
「王家に捧ぐ歌」もとってもよかったけれど、あの作品は、限られた役しか目立たない。
今回は、いろいろな組子たちが次々に登場してくるので、とっても忙しい。ショーは特にね。

DSC_5042.jpg


シェイクスピアの方は、出だしのグローブ座でのロミオとジュリエットの公演のあたりはワクワクした。
でも、回想シーンになってくると、なんとなく先が見えちゃって…中盤の妻になったアンとのごたごたあたりから、眠気が〜。
というわけで、お芝居の方の感想は書けない…(笑
私的には、最後の大団円の部分が、ちと納得いかないんだけれど、私の隣の人も、斜め前の人も、ハンカチを出して泣いていたので、そこそこよかったみたい。

こまさん(沙央 くらま)と美穂圭子さんが、さすが専科。きちんとポイントを押さえていて、安心して観ていられた。
まーさま(朝夏まなと)は歌がうまいし、キャラクター造形がさわやかなので気持ちがいい。
その分、ラダメスとシェイクスピアが同じ人に思えちゃうけどね。ちょっと猫背気味なのが気になる。
みりおん(実咲 凜音)は、相変わらず幸せそうで、イキイキしていた。

私は、ショーの方がお気に入りで、また観たくなった。
ラスト近くの黄金の背景が、「あ、ディア・ダイアモンドや〜」とちょっとうれしかったりなんかして。。。

うらら(伶美 うらら)のたこ足ドレスのお尻の大きさ、
ひかるちゃん(愛月ひかる)のショート金髪、
くらまの色気(けっこう好きかも)、
美穂さんの安定さ、
トップコンビの幸せ度、
まーさまの美しい品のよいソロダンス(やっぱりトップはこうでなくっちゃ)、
ずんちゃん(桜木 みなと)たち若手のきらめき、
真風の2番手というよりも、1・5番手扱いぐらいなアゲアゲ度、など、大変楽しませていただきました。

宙組、ええやん。
1年前とえらい違いだ…

この日は、ことちゃんとせおっちがご観劇。同じ列で、ちょっと興奮した(笑

posted by 風土倶楽部 at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

梅田芸術劇場「CHICAGO」千秋楽

明けまして おめでとうございます。
昨年は、ちえさまに明け、ちえさまに暮れた1年だった。
12月28日にREON JACKの抽選結果が出て、まあ、そこそこよいお席を数回分ゲットできたので、落ち着いた年末年始を迎えることができた(笑
また、今年も、ちえさまがたくさん見られますように💛

昨年のラストは27日の「CHICAGO」千秋楽。
「マッサン」のシャーロット・ケイト・フォックスがロキシーで、湖月わたるさんがヴェルマ役。
わたるさんは全編英語でがんばっていた。
英語というだけで尊敬しちゃう。

が、公演そのものは…

物足りなかった。

POBを観ちゃったからね〜。

あのレベルにあれだけ浸ってしまった後だから…ねぇ。

レベルの差は埋めようがなく・・・
私の「つまらない」バロメーターである眠気が襲ってきてしまった。
前列センターという最高の席なのに、眠気が〜!

圧倒的なものがまったくない。
POBは、内容を知らないミュージカルのわけのわからないシーンが数か所あったのだけれど、それでも眠気は影を潜め、毎回、パフォーマンスにうならせられた。

シャーロットは、まだまだ舞台人としてはメリハリができていないためか、アピールしてくるものがない。
かわいいんだけれど、小粒な小悪魔なのだ。
まだまだ修行を積まないとねぇ。

一緒に観た友人いわく、ヅカOGだけの「CHICAGO」の方が迫力があったとのこと。

POBのおかげで目と耳が肥えちゃった。

posted by 風土倶楽部 at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月02日

宝塚大劇場月組「舞音/Golden Jazz」本公演+新人公演

POBを観たら、目も、耳も、心も肥えてしまった。
そんなふうになって、初めて宝塚を観た。

宝塚大劇場月組「舞音/Golden Jazz」本公演+新人公演
Wで観劇してしまった。

月組ファンの方は読まないでね。超辛口なので。

DSC_4900.jpg




///////////////////////////////


「舞音」
マノン・レスコー」のお話を元にしているということだったけれど、ロスグロが「オテロ」をベースにしながら、本質から、ずれちゃった話になったように、こちらもヅカならではの味付けが濃すぎる内容になった。
辛口の私としては、あんこに黒蜜をかけたような甘さはどうも苦手なのだ。

シャルルの本音を体現する「もう一人のシャルル」であるみやちゃん(美弥るりか)が登場し、まさお(龍真咲)の現実のシャルルがハノイに到着する船に現れる冒頭あたりから、クラブでのちゃぴの登場シーンまでは、ベトナムの異国情緒もあり、楽しめそうかな〜と思っていたのだけれど…

シャルルを影と本物に分ける必要があったのかなあ。あてがきだから、仕方がないのかもしれないけれど、わかりにくかった。みやちゃんは、そこそこ存在感を出してはいたけれど、わざわざシャルルの本音をもう一人がやらなくても、シャルルはそんなに複雑な男じゃないもん(笑

シャルルとマノン(リエン)の出会いが、何に惹かれて始まったのか、わからないままに始まってしまった。
クラブのハスの花のショーの中で登場する踊り子マノンに扮するちゃぴ(愛希れいか)のオーラは、なかなかのもの。とても美しく、はかなげで、物語の象徴ともなる泥の中に咲くハスの花を十分表現できていた。

なのに、なぜ、突然、恋に落ちるのか、わからなかった。
二人のベッドインシーンでは、またまた大石さんの甘すぎる振付で展開。
シェニエのときと同じで、既視感ありあり。
私はこういう雰囲気があかんのだ…これは好みの問題なので、ダメなものはダメ。

一緒にダンスをちょっと踊っただけで、いきなりこの展開。
マノンは、そういう直感を重視する女なのか?だって、原作は贅沢な暮らしが好きで、オトコを翻弄する女だから。と思ってみていたら、そうでもなくて、純情な女、みたい。
どっちなんだ?と思いつつ物語が進行。結局、純情な女だったのね(笑 

目をひいたのは、たまきち(球城たまき)。体格がよくて、妹のマノンの紐のような暮らしをしているオトコの雰囲気は出ていた。が、イマイチやろうとしている状況がよくわからず・・・おばさんは、飲み込みが悪いのよね。

マノンが投獄をされるあたりから、悲劇に向かって物語は進行していく、のだけれど、なんだかちぐはぐで、シャルルはもちろん、シャルルの親友のモランも、警察長官も、マダム・チャンも、それぞれの存在がもやっとしていて…

すんません、飲み込み悪いです。
宇月のディン・タイ・ソンぐらいが輪郭がはっきりしていたかなあ。

と思って、新人公演を観たら・・・

ラストのあーさー(朝美絢)とマノンの舟のシーンで泣いちゃった。
れんこん(蓮つかさ)のモランも、まゆぽん(輝月ゆうま)のディン・タイ・ソンも、海乃美月のマダム・チャンも、あーさーのシャルルも、きっちり存在感があった。

これって、シャルルのセリフのキャッチボールができているかできていないかが大きいのじゃあるまいか…

そもそもシャルルのセリフの言い方が本公演は気になって、気になって・・・どうして「サイゴン」が「さぁいごん」になったり、「愛している」が「あーいしている」になったりしちゃうのだ?
本公演のシャルルは自分が大好き、そんな感じがして仕方がなかった。だから、ラストのシーンも、自分のために泣いているような気がしちゃった。
新公のシャルルは、傷つきやすいおぼっちゃまなんだけれど、すべてを投げ出して初めての愛につき進んでいくオトコだった。だから、ラストの舟のシーンも、もう一人のシャルルの「心の赴くままに生きていけばよい」という心の声が、たとえマノンを失っても、後悔はせずに、ずっとこの愛を心に生きていくんだろうなあと思わせるものがあった。叶羽のマノンは、それに応え、シャルルが愛さずにはいられなかったマノンになって終わったと思う(物語が始まったころは、ちょっと不安だったんだけどね 笑)

セリフの明瞭さが新公のまゆぽんとか、れんこんの方ができていた。
特にれんこん、お見事!あーさーとの二重唱は、どっちかが声が上ずってしまっていたけれど、お芝居は二人とも、とてもよかった。

というわけで、同じ作品とは思えなかった。
上級生、やばくない?

私的注目のありちゃん(暁千星)は…無難にやっていた。声が低くなって、声量がかなり出てきたかな。
でも、もっとがんばらないと、ね。ちょっとスランプ?


「Golden Jazz」
JAZZじゃなくて、JAZZ風だな。
タンバリンでごまかしているように聞こえた。
みんな声量が足りない。ジェンヌは、もっと体格をよくしないと声が出ないよ。
歌詞がオケにかき消されてしまう。
ダンスも重量感なし。
ありちゃんは、バレエは◎だけれど、ほかのダンスはまだまだだな〜。

カポエイラのシーンは、がんばっていたと思う。特にちゃぴ。
トップ娘役が一番の見せ場をつくるなんてね。

それにしてもデュエットダンスで、最後にトップ同士が違う方向を見て終わるなんて、初めてみた。

月組、課題が多すぎるなあ・・・今の月組にしかできない公演だ…とか思っているのだとしたら、情けない。もっともっと上を目指してほしい。でないと、若手がかわいそう。

星組の若手が、近くにずらっと座って観ていたけれど、なにを思ったのかしら。

posted by 風土倶楽部 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

「プリンス・オブ・ブロードウェイ」東京千秋楽

POBの東京公演、終わってしまった・・・さみしい。
10月23日からの一か月間、ずっとワクワクドキドキさせてもらって、本当に楽しかった。
そして、昨日の千秋楽は、会場が一体となってノリノリで、めっちゃ楽しかった〜!

Fotor_144823831427595.jpg


行く予定はなかったんだけれど、やっぱり見納めと急遽行くことに。
2階後方席から、舞台全体をじっくり堪能した。

ローラの声がかなり高い出だしで、まず「!!!」
どこまでもチャレンジングなちえさま(柚希礼音)。かわいくて一皮むけたローラになっていた。
あれだけ踊りながら、英語の歌を歌うのは本当に大変だと思う。
ただ、この後の「You've got possivilities」のマリアンドさんも同じように歌っているのよねえ。
おまけに迫力がすごい!
ラミンさんのクラーク・ケントが「オハヨウゴザイマス」のアドリブで登場で大うけ。

フォーリーズは、ため息が出るほど美しかった。特にお顔が輝いていて、自信に満ちていた。

タイムズスクエア・バレエは文句なし。重力を感じさせない軽やかさで、ダイナミックで、美しくて、かわいくて(今日は小声で何も言ってなかった)、ちえさまならではのシーン。最高の見せ場にこのシーンをもってきてもらって、ちゃんとそれに応えるちえさま。観れば観るほど、魅了されるシーンだ。もっともっと観たい!
REON JACKで堪能させてね。

蜘蛛女も、歌にますます迫力が!でも、この歌は、歌詞がイマイチ伝わりにくい内容なんよね。シチュエーションもわかりにくいし。

そして、ラストのカーテンコールがめっちゃかわいかった。全員が一言づつ短いコメントを言うんだけれど、みんな、日本語を交えてユーモラスで素敵でした。ちえさまは、ラストのご挨拶で「ありがとうございました」のあとに「みんなでI Love You!と言おう」と客席に提案。会場中で一斉にI Love You!。
シュラーさんは、ビデオカメラ片手に出てきちゃって、スタンディングオーベーション(全員!)を録りまくっていました。
一度終演したのにみんなが帰らないから、また、幕が上がったときは、キャストは着替えをはじめちゃっていたらしく、ちえさまは顔と手だけ出して、バイバイしていた。

キャストの歌は聴けば聴くほどすごい!全員素晴らしい!好きになった曲もたくさんある。このキャストによるこの公演に出会えたことをちえさまに感謝、感謝。

キャバレーのシーンで、今日もピアノを一生懸命弾いていてかわいかった〜。ばあやの一番の萌え〜シーンなのだ。

Fotor_144816265288233.jpg


DSC_4892.jpg


ロビーには、すでにちえさまの次回作の大きな看板が置いてあった。
目力にやられた〜(笑
ちえうめのコンビ復活。ころちゃん、どいちゃんも一緒。稲葉さんの演出構成。
まるで星組やん(笑 メンズも参加だから、「夜空に眠るまで」風なのかな?
また、通っちゃうもんね♡

来年も楽しみがいっぱい。
ちえさま、ありがとう!
I Love You!


posted by 風土倶楽部 at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月19日

3回目の「プリンス・オブ・ブロードウェイ」

ちえさま(柚希礼音)、ついにReborn完成!
殻がぱかっと割れて、きらきらちえさまがぴょこーんと飛び出た〜っ!

興奮しちゃった♡

IMG_0695 - コピー.jpg


ローラは、ますますコケティッシュなかわいい魔女になっていた。
楽しめるようになったのかな。
もともとコメディのワンシーン。だから、笑っちゃうノリでよいのだ。
ばあやは、にまにましながら楽しく拝見いたしました。
頭のお花が落ちて、トニーさんが拾っていた。

そして、フォーリーズ。美しい〜。
女のゴージャス感が出ていた。
惜しいのはやはり衣装。ローラもだけれど、宝塚の衣装を見慣れているためにイマイチ感がぬぐえず…
フォーリーズの背あて、なんとかならんのかなあ…有村せんせーい!

そして、そして、やはり最高〜っ!なのが、タイムズスクエア・バレエのシーン。
これ、これ!これですよ!!
息をのむ美しさ、軽やかさ、ダイナミックさ。柚希礼音の真骨頂だ!
ばあやは、よくぞ、ちえさま!と、にこにこしながら、涙ぐむというばあやならではの心情で拝見いたしました(笑
何回でも観たい〜。浸っていたい〜。

蜘蛛女のキスは、やはりタカラヅカ臭さがかなり抜けて(こちらが観慣れたのかも)、迫力があって見とれた。
が、この衣装も、有村せんせーい!と叫びたくなった。
デザインはトニー賞を受賞した人によるものらしいけれど、どれもそんなにすごいかなあ…と思ってしまうのは、宝塚と比較してしまうから、なのかしら。宝塚は衣装でブロードウェイに進出したら、がんがんトニー賞衣装デザイン賞を受賞できちゃいそうだ。

ちえさまのトート、聴きたい、観たい…と、蜘蛛女のキスを観るたびに激しく願ってしまう。

そのほかのちえさま萌えポイントは、キャバレーのバンドの一員としてのピアノ弾き。
音楽と動作がぴたっと合っていて、本当に弾いているみたい。
お茶会で合わせようと工夫したとお話ししていたけれど、ちえさま、ばっちり合ってますよ〜。
今回はオペラで観なくても、じかに弾いている様子が手に取るようにわかった。
こういうところをいい加減にやらないところが、ちえさまのちえさまたるところで、愛おしいっ!

客席と舞台上の息がすごく合ってきて、お互いにノリノリ。
昨日、ようやく気が付いたんだけれど、オケが素晴らしい。
スイング感が半端なく、どのシーンもオケがしっかり土台を築いているから、キャストは安心してその上で実力を発揮できている。
実は初日から、いいノリだなあとは思っていたんだけれど、とにかく心はそこにあらずで…(笑

キャストのパフォーマンスは、ますます磨きがかかっていて、鳥肌もん連続。
どのシーンも全部好きになってしまっているんだけれど、私が特に好きなのは、
ケイリーちゃんのオペラ座の怪人とLovely。
ブリヨーナさんのキャバレーとShe loves meの「Will he like me ?」とShow boatの「Can't help lovin that man」(あ、全部だ)
エミリーさんの「Send in the clowns」(キム・ヨナが使った曲、この公演で知ることができた素晴らしい曲)、
ナンシーさんのキャバレーの中の「So what?」とスウィニー・トッドのミセス・ラヴェット(この人の実力、すごいと思う)
ラミンさんのカンパニーの「Being alive」(この歌、大好きになった)

どのシーンも、もっと聞きたい、このミュージカルを1本ずつすべて通しで観たい!
つくづく贅沢な公演だと思う。
おまけに昨日は5列目といううふ♡な席で堪能いたしました。

同行したちえ友たちとは、ちえさまは、男役だとか女優とか関係なく、アーティスト柚希礼音なんだと再認識させていただいたと感想が一致。観劇後は、みんな興奮しちゃって、ビールで冷ました。

この回の公演は、星組生が多数観劇。
紅ちゃん、かいちゃん、みっきー、夏樹、なつ…あたりは確認。その他、わらわらと大勢で観劇していた。
いい勉強になるだろうなあ。
楽屋でどんな会話で盛り上がったのかしら。
「な、変やろ?」という誰かさんの声が妄想の中で…(笑

IMG_0705 - コピー.jpg


カーテンコールで最後にやっていたカマキリダンスは、紅子の一八番らしい(笑
星組生たちと観劇できて、とっても楽しいひとときだった。うふふ。

ちえさま、ばあやは、どこまでもお共いたします〜。

posted by 風土倶楽部 at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月13日

プリンス・オブ・ブロードウェイ雑感

週刊新潮にいけずな記事が出たからか、プリンス・オブ・ブロードウェイで検索する人が多く、アクセス数がちょこっとアップしている。
なんでこんな記事が気になるの?
内容ないやん。

チケットが余っていようが、満席になっていなくても、ちえさま(柚希礼音)の責任じゃないでしょ。

だって主演じゃないもん。

歌とダンスで1曲、ダンスで1曲、歌で1曲、それだけ。
ほかのキャストも、見せ場をそれぞれ3つずつぐらいもらっていて、それで構成されているミュージカルの見本市みたいな公演。

最初から、それはわかっていたこと。
ちえさまもわかって挑戦したと、メディアに登場するたびに語っている。

ちえファンは、退団後初の出演ということで連日、オーブに詰めかけている。
拍手の感じからすると、どうもちえファンが6割以上という感じ。初日は、もっといたかも。

ということは、柚希礼音が出ていなかったら・・・公演は成り立っていなかったはず。
いや、そもそも最初から、こんなに長期間の公演になっていなかった。
海外からの、それも英語だけの公演で、いまだかつて完売したミュージカルがいったいいくつあるの?
フランス版のオリジナルのロミオとジュリエットあたりなら、人気が高かったのかしら。
数年前に観たフランスのミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」も、けっこう空いてたっけ。

POBによくもまあ、こんなに入ったなあ・・・というのが、2回観た私の偽らざる実感。
だって、私も、ちえファンの友人たちも、ちえさまが出てないかったら、この公演には行かなかったから。
そもそも興味もなかったかも。だって、半分以上知らないミュージカルなんだもん。

梅芸は、10周年記念公演ということで、たぶんちえさまありきの企画を立てたんじゃなかろうか。
まあ、いろいろな思惑が交錯しての公演だとは思う。
ただ、チケットの売り方がやらしい。今ごろになって、やれアフタートークだ、この日限定のなんとかが付くだの、ついにバックステージツアー付きまで、わらわら出てくる、出てくる。もうちえさまファンはムリよ。ファンクラブやこの公演のチケットで資金を吸い取られているから(笑 
当初、宝塚時代と同じようにチケット難になるかと思い、大量に抽選に入れたら、がんがん当たってしまい、7,8月ごろはチケットの出回り方がものすごかった。私は、よい席がほとんどだったから、引き受け先はすぐに見つかったけれど(20枚以上!)、端席、後方席が当たった人たちは大変な思いをして、今も、右往左往している。
SS席17,000円、S席14,000円という設定は高すぎる。SS席14,000円、S席10,000円、A席7000円ぐらいの設定なら、今以上にちえファンはリピートしただろうし、一般客も、ちょっと観てみようかしらという感じになっただろうに。ちえさまファンをあてにしすぎよ(ぷんぷん)

新潮社は、ちえファンを狙って売り上げアップを目論んだのかしら(笑 
図書館でチェックしたもんね〜。
こんな記事より、どうして初演が日本なのか、AiiAや、英語ミュージカルを中心に興業しているオーブなど、海外の観光客をどのように戦略的に取り込もうとしているのか、そのあたりを書いてよ。

こんなに高額のチケットなのに、自分も、友人たちも含めてちえファンはリピートしていて、本当にすごいと思う。そこまでさせる魅力がちえさまにはあるのは確かだけれど、POBを見てみると、やはりブロードウェイで活躍したり、将来、有望だと思われている人たちのパフォーマンスのクォリティは半端なく高い。
NYの稽古場で、ちえさまが心が折れたと言っていたけれど、その気持ちはとてもよくわかる。

一つひとつのミュージカルを予習復習してみると、歌とダンスで構成されているからこそ、伝えられる社会へのメッセージがちゃんと込められていて、どの作品も深いとあらためて思った。
特にちょっとわかりにくいソンドハイム関連の「ウエストサイド・ストーリー」以外のミュージカルに触れられたのは、ちょっと得した気分。「パッション」で、ソンドハイムは懲りた・・・なんて思っていたものだから、特に・・・(笑
柚希礼音という人のおかげで新しい世界を見せてもらったことには違いなく、リピートも、十分に楽しめている。海外ミュージカルのマーケットは、かなり新しい将来性の高い層をゲットしたのではないだろうか。

ただ、この作品自体が本国のブロードウェイで公演として成り立つのかどうかは、私にはわからない。
ちょっと難しいのかな、と正直思う。ハロルド・プリンスという方が、どんなふうに見られているのか、ぜんぜんわからないから。スーザン・ストローマンのMETの「メリー・ウィドウ」をはじめ、今回のちえさまのローラや、タイムズスクエア・ダンスの振付をみると、やはりセンスがとてもいいとは思う。

ちえさまと組んで踊っているトニー・ヤズベックは、歌もダンスも、本当に素晴らしくて、退団後に初めて組んだ相手がトニーさんだったというのは、彼女にとって素晴らしい幸運だと思う。なのでPOBは、ちえさまのステップアップと将来への地ならしには、とてもよい選択だったのではないのだろうか。

宝塚というのは、かなり特殊な世界だから、OGたちは退団後にほとんどの人が苦労している。当然だと思う。
独自の世界を作り上げてこその「宝塚」というブランドが100年も存続してきているのだから。
その世界で得たものになにをプラスして歩んでいくのか、ちえさまはまだまだ手さぐり状態だと思う。

宝塚在団時にたくさんのファンを熱狂させ、楽しい日々を送らせてくれたちえさま。
ものすごいパワーで宝塚の常識をがんがん破っていって、新しい舞台をつくりあげたちえさま。
私みたいな冷めた宝塚ファン(ものすごく好きなわけでもないけれど、嫌いでもない)までも巻き込んで楽しませてくれたちえさま。ハメをはずしてはしゃいじゃっても、仕方がないよね(東宝星組ご観劇でなにやらかなり叩かれたご様子 笑)聖人君子だったら、あんなドキドキワクワククラクラするような舞台は作れないよ。

所詮、ファンとスターは舞台などの作品としかつながれない。
私は、舞台の上のあなたに期待するなあ。観たことがないものを見せてと。

ばあやとしては、越路吹雪先輩のように年2回ぐらいリサイタルをして(できるだけ長い期間をやらないとチケット争奪戦必至)、年1公演ぐらい、お〜!という作品に出てくれれば、よろしゅうございますよ。

posted by 風土倶楽部 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

シンポジウム「劇場都市渋谷2015」

観劇ではないけれど、劇場がテーマだったので、ここに入れちゃおう。

渋谷区観光協会主催のシンポジウム2015「劇場都市渋谷」
なぜか抽選・・・シンポジウムで抽選?
なぜ?と思っていたら、行ってみて謎が解けた。
会場は、AiiA 2.5 Theater

DSC_4841.jpg


ここは、今や、2.5次元ミュージカルなるアニメやゲームが原作のミュージカルの本拠地になりつつあるそうで、この日の登壇者の一人が、ここを仕切る日本2.5次元ミュージカル協会代表理事の松田誠氏で、もう一人が昨日までこの舞台に出ていた佐藤流司くんという人気もので、若い人がどっと参加希望を出したらしい。

最近、どこに行っても、同年配の中高年だらけだったから、新鮮なような、ちょっとアウェイなような落ち着かない気分だった。

これがAiiA 2.5 Theater。そういえば、昨年だったか「女海賊ビアンカ」という美内すずえ原作のミュージカルが、宝塚を辞めた演出家児玉明子氏の演出で上演されてて、ちょっと好奇心が刺激されていたんだけれど、馴染みのない劇場で二の足を踏んだんだっけ。行かなくてよかったかも〜(笑

さて、シンポジウムは、最初の1時間以上が、登壇しているシアターオーブ、パルコ劇場、新国立劇場、それぞれの劇場責任者による劇場の特徴などの説明だった。よく知っている劇場だから、ここで眠気が襲い、もう終わっているころかなと目覚めたら、まだ、やっていた。
パルコは建替えが計画されていて、劇場は、少し大きくなって再登場するらしい。

DSC_4840.jpg


ようやく松田氏の話になって覚醒。

2.5次元ミュージカルのルーツは、宝塚のベルばらなんだそうで・・・確かにそうだ!
アニメやゲームは、今や世界中にファンがいるから、海外のファンがこの劇場にわざわざ来るらしい。そして、この劇場は、台湾、シンガポール、中国などで公演している。
1部はお芝居、2部はライブをやったりしている。そして、今度は友の会のように会員を組織化しはじめている。宝塚は、すべて先駆者ですごい〜!AKBをはじめ、みんなのお手本になっちゃう宝塚歌劇団。100年の重みですな。

渋谷は、これから劇場文化都市をめざしたいそうです。それって、宝塚が100年前からやってるやん!
小林一三翁はやはり偉大だ!と心の中で叫んじゃいました。
戦国BASARAも、ルパン3世も、伯爵令嬢も、今度のるろうに剣心も、必然があってやっているのね。宝塚歌劇団は、私が思っているよりも戦略的に動いてるようで(笑 でなきゃ、100年も続かない。
フォーエバータカラヅカ〜(^^♪
次は、2.5次元を海外にもっていくのかな。ちぎちゃん、それまでいるかしら…。

宝塚はさておき、このところ急増している外国人観光客には、渋谷での滞在時間を少しでも多くして、お金を落としてもらうためには滞在型のコンテンツが必要だし、チケットが買えるサービスも提供しなければならない。
オーブは4か国語のチラシを配布している。が、ここでもAiiAが一歩先を行っていて、なんと字幕メガネをすでに導入している。

メガネをかけると言語を選べ、その言語が舞台に字幕のように現れる。

す、すごい〜!

先日、メトロポリタン歌劇場で椅子の背に字幕のテロップが流れてくるのに、軽く驚いたんだけれど、こっちの方が絶対便利、快適なはず。海外からのお客を呼び込むなら、必需品だ!

トレンドの影に技術あり、だな〜。

話に出ていたけれど、タイムズスクエアやウエストエンドのチケットセンターみたいなものをぜひ、つくってほしい。そして、当日券を安く販売するとか、もっと演芸が身近になるように努力してほしい。
これもAiiAは、すでにチケットを海外から買えるようにしているらしい。メトロポリタン歌劇場のチケットがネットであまりにも簡単に買えて、うれしくなって、また、行かなくっちゃと思ったから、これも必要。

アニメとゲームは弱い分野でよくわからないけれど、続々とミュージカル化、舞台化がされているとは感じていた。すでに海外で人気を得て、内容をよく知られている原作なら、ものすごい訴求力を持っている、らしい。

あとは作品のクォリティかな。
まだ、AiiAの作品は観ていないけれど、ビアンカでは唯月ふうかが、ともちん(悠未ひろ)が「NARUTO」に出演していたから、歌唱力の優れた人がきちんと活躍できる場所が増えたと考えれば、歓迎するべきことだろう。
「セーラームーン」にタニさん(大和悠河)も出ていたから、宝塚OGの活躍できる場所になっていくかもね。

ちえさまは、どんどんシアターオーブに出てね。
新国立劇場の中劇場あたりで、ちえさまを拝見できる日も来るかも?
でも、お芝居より、コンサートをしてほしい〜!
でも、でも、そうなると毎日行かねば…と楽しい、恐ろしい妄想が広がる・・・。

渋谷は、できるだけ行きたくない街だけれど、オーブと新国立劇場には、いそいそウキウキとしながら行ってしまう。劇場文化都市が、子供劇場文化都市になりませんように。

posted by 風土倶楽部 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月08日

2回目の「プリンス・オブ・ブロードウェイ」

今回は、席もよかったし、初日みたいにドキドキしなかったので、落ち着いて見られた。

DSC_4833.jpg


小雨の渋谷

DSC_4837.jpg


シアターオーブは、9列目あたりから、舞台に立つ人と同じぐらいの目線になれて、視線をたくさんいただける。段差も出てくるので、実は一番いい席、だと思う。初日は、3階席だったので見下ろしたら、POB関係者がずらっと9,10列目あたりにいた。

さて、2回目でようやく流れが把握でき、よく練られた構成だとあらためて思った。
ただし、予習はやはり必要。
せめて「ウエストサイド・ストーリー」「オペラ座の怪人」「エビータ」「キャバレー」「屋根の上のバイオリン弾き」「蜘蛛女のキス」「スイニー・トッド」あたりは、物語を把握しておかないと、突然、あるシーンが取り出されるわけだから、なんのことやら…で楽しめないはず。
30代の友人は、なんと「ウエストサイド・ストーリー」も、「オペラ座の怪人」も観てないとのこと。
だから、なかなかシーンに没頭できないそうだ・・・という私も、「カンパニー」や「フォーリーズ」は観てないので、シチュエーションが2回目でも、まだ、つかめない。
が、それでも眠くなっちゃう〜とかにはならないところが、キャストのすごいところなんだけど。
ちゃんと聞かせてくれるし、シーンとして成り立っている。が、内容がわかっていれば、もっと楽しめるのに。
2000円もするプログラムで、キャストやスタッフの紹介にすごくページが割かれているのに、作品については、ほとんど言及がない。これは編集ミスではないだろうか。日本では馴染みのない作品や、プリンス自身が語っているように興業的には失敗した作品も入っていて、ミュージカルの歴史をなぞるような作品群なのだから、丁寧な解説がほしかった。

さて、舞台は…
このところキャストのインスタやツイッターをみると、みなさん、東京生活を満喫されているご様子。
キャスト同士も、とても仲良くなって、和気あいあいな感じ。
舞台も、そんな息の合ったところが伝わってくる。

みなさん、プロ中のプロだから、安定した歌唱と演技を確実に披露してくれる。
ちえさま、そんな中でどのように進化しているのか…

1幕オープニングは宝塚星組トップのまま。キャストがずらっと並んだとき、隣のトニーさんより、オトコらしかった。
ローラは、ジャイアンちえちゃん全開。小悪魔というより大魔王とツイートしている人がいるらしいけれど、大魔王というより、ジャイアンちえちゃん、です。
ローラの迫り方と、「スーパーマン」のときのマリアンドさんの、クラーク・ケントのラミンへの迫り方を比べると面白い。要するにアメリカ人は、こういう迫られ方が好きなんだろうな。
マリアンドさんが、女っぽいかというと、体型がむちむちだから、女っぽく見えるだけで、日本人の私から見れば、ジャイアンとそう変わらない。ということで、ちえさまのジャイアンローラも、あれでよいような気がしてきた(笑 シーンのラストで、ちえさまローラがトニーさんを連れて退場するんだけれど、本当にトニーさんがスネ夫に見えちゃった。

フォーリーズは、ええんとちゃうの、という感じ。宝塚の羽を見慣れている当方としては、衣装のバックがお粗末すぎ。肌色の板が見えちゃっているのはどうかと思う。有村先生に作って欲しかった。
ピンクもいいけれど、かなめや、ありちゃんが着ていたような徹底的にキンキラキンの黄金色のダルマ衣装にしてほしかったなあ。物語のベースになっているジークフェルト・フォーリーズが、その路線じゃないから仕方がないかな。
ちえさま的には、まさこさんにフォーリーズとローラとどっちを見られるのが照れくさいのかな。たぶんフォーリーズ、だね(笑

2幕のタイムズ・スクエア・バレエのダンスは素晴らしい!柚希礼音ここにあり!だ。しなやかで、ダイナミックで、美しい。昨夜、見たGPの浅田真央ちゃんのトリプルアクセル並の美しさだった。ふわっと舞い上がって、ふんわり軽く着地して、くるくるして、ばしっと決める。ああ、ちえさま〜!

蜘蛛女は、初日よりヅカっぽくなかった。でも、ショーブランは入っていた。このままトートでもイケる。トート、プリーズ!
歌としては、あまり伝わってこない。なぜ?日本語なのに…。

そして、ラスト。再び星組トップスターならぬ、POBトップスターで締めくくりのちえさまだった。
どこにいてもジャイアンで、スターなちえさま、なのだ♡

キャストが歌っている歌詞の中に「どうせいつかは終わるときがくる。だから、今を生きるのだ」といったものが何度か出てきた。まったく違う作品なのに、同じような内容の歌がある。有限の命だからこその人生賛歌。それがミュージカルの命、なのかな。

「オペラ座の怪人」のラミンとケイリーのシーンは、この作品のエッセンスをさすがに素晴らしく凝縮してあり、あまり好きになれなかったこの作品の本質に触れたような気がした。

キャバレーのシーンも、すごく好き。ジョシュとブリちゃん、ナンシーさんのパフォーマンスがとてもいい。後ろでピアノを弾いているちえさまが、ここはとても女っぽく見える。なぜ?(笑 少しふっくらしたような…

POB東京公演も中盤にさしかかり、あと2週間。終わっちゃうと寂しくなるなあ。

今日は、プログラムやグッズの販売コーナーが空いていた。
ということはリピーターが多いということ?
ちえさまファンは、みんな、エライ!
あんたもやん!と一人つっこみ(笑
あと何回行くの〜?

内緒。

posted by 風土倶楽部 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月24日

東急シアター・オーブ「プリンス・オブ・ブロードウェイ」初日

つ、ついにこの日が〜!
と5月10日に思って以来、なんと五か月しかたってないのに新しいちえさまにお会いできた!
今度は、ついに「プリンス・オブ・ブロードウェイ」が初日を迎えた。
あのときには、予想もしなかったこと。
今夜は、柚希礼音のまさにRebornのとき。
久しぶりにワクワクドキドキ…胸が高鳴った。

DSC_4722.jpg

今夜は、渋谷のネオンがキラキラに見える。

会場に入る直前にREONファンクラブから一斉メールがあり、「キャストの方にもきちんと拍手をするように」とのお達し。これには笑ってしまった。ゲネプロでなにがあったんだろう(笑

開場と同時に会場に入ったら、すでに人、人、人…
ロビー中央にステージとレッドカーペットがあり、花総まりさんがインタビューを受けているところだった。
華やか〜!

DSC_4725.jpg

湖月わたるさんは、すでに終わってしまっていた。
そのあとは、今や時の人(?)の藤原紀香がプリンスさんをエスコートして登場。

IMG_20151024_103036.jpg

が、それを見ている暇もなく、プログラムなどの公演グッズの販売コーナーの長蛇の列に参入。
みんな、買う、買う。すごいなあ…
私は、とりあえず別冊柚希礼音プログラムを購入。ステキかわいいのちえさま画像が満載。
と、この時点では、ちえさまのことしかほぼ頭になったのでありました…(笑

そして、いよいよオープニング。
これから演奏される曲が少しずつつなぎ合わされたオーバチュアで期待がどんどん高まっていく。
真っ赤なカーテンが上がると、キャストが一人ずつ登場し、"All I need is one goog break"の1フレーズぐらいずつ歌って、やがてちえさまがラストに登場!

黒いジャケットに赤いシャツのパンツスタイル。

宝塚のままやん・・・うれしいような、不安なような…複雑〜な気分が湧き上がる中、いきなり始まったのが、
"HEART"に続いて"WHATEVER LORA WANTS"
そう!ちえさま担当のシーン。

ひや〜っ!と心の中であたふたしているうちに野球のユニフォームで登場。トニーさん相手に元気に迫りまくっていた。頭にピンクの花を付けて。

ちえさま・・・

とってもぴちぴちしていて、まるで生きのいいカツオみたいだ!

とりあえず、イケテル!と、思う・・・色気はそのうち出てくる、だろう・・・

そして、このあとから怒涛のブロードウェイのパフォーマンスが展開され、頭の中はすっかりブロードウェイになっていくのであった・・・

この直後のウエストサイド・ストーリーのナンバーを歌つラミンとケイリーの歌でぞぞ〜っと鳥肌。
なんだ、これは…

作品が変わるたびにその世界観を一瞬に作り上げるキャストたちの実力に度肝を抜かれた。
特にケイリーとブリヨーナ。すごすぎる。
1幕の「キャバレー」そこから続くラストの「オペラ座の怪人」
ここはNY、マンハッタンか?と今いるところがわからなくなるほど。

1幕では、途中、フォーリーズのショーガールとして、ちえさまがピンクのかわいいダルマ姿で登場。
これはただウォーキングをして、フォーリーズの雰囲気を作るだけ。
とってもきれい…なんだけれど、ちえさま、もっと女としての自信をみなぎらせなくっちゃ!
私ってきれいでしょ!誰よりもきれいでしょ!ほらほら〜!みたいな感じをプリーズ!
男役のときは、ほら、かっこいいでしょ、ほらほら〜!てやってたじゃないの!

まだまだこわごわって感じがする〜。

2幕は、プリンスさんでも失敗作はある、でも、いいものもあったんだよ、というちょっとマイナーな、あるいは日本ではなじみのないソンドハイム作詞・作曲の「カンパニー」からのナンバーで幕開け。これは物語のシチュエーションがちょっとわかりにくかった。
「ローマで起こった奇妙な出来事」のケイリーが、やっぱり歌声といい、立ち姿といい、醸し出すものといい、素晴らしい。
彼女を小さなコンテストで見出したマネージャーは凄腕だと思う。

「エビータ」のマリアンドも、素敵だった。このときの群衆役にちえさま登場。ほとんどよくわからないけど。

お稽古場情報で出ていた"タイムズ・スクエア・バレエ"では、ちえさま大活躍。
ダンサーとしての自分を売り込むんだけれど、なかなかうまくいかない。でも、どんどん上手になっていき、最後には契約してもらい、スターになる。まさにちえさまそのもの。今までみたことがないちえさまのダンスを見せてもらって、とても楽しい場面だった。

シーンの中で観客に背を向けて座っていため、ちえさまの肩幅と筋肉の付き方がくっきりとみえ、16年間の鍛錬の賜物と宝塚を支え続けた努力のあとが伺えて、一緒に観ていたちえ組一同、密かに涙するとともに、愛おしさひとしおでございました。ちえさま…頑張ってきたんだよね。私たちを幸せな気分にするために。

そして、「メリリー・ウィ・ロール・アロング」、「パレード」と作品が続いたあとで、いよいよ「蜘蛛女のキス」、ジョシュのモリーナのナンバーのあとがちえさまだ!
日本語で完全に一人の舞台。迫力のある歌声、なんだけれど、まだまだここだけ宝塚しちゃうんだなあ。
ファンとしては、とてもなじみやすいシーンではあるけれど、もう少しねっとりとした色気が必要だと思う。自らの蜘蛛の糸にからめられ、島を抜けられない女。でも、愛に生きようとする切ない女。あ、映画しか観てなくて、ミュージカルは観てない。少し違うのかも・・・
いずれにしても今後の進化が楽しみなシーンだ。

「スウィニー・トッド」のシュラーとナンシーのシーンも見事。もっと見ていたくなるほど。ここから先は「スウィニー・トッド」でもいいです…という感じ。

ブリヨーナの"CAN'T HELP LOVIN'THAT MAN"も、もっと聞いていたくなる。

まあ、そんなのばっかりなわけで・・・

そして、いよいよラストナンバー"WAIT 'TIL YOU SEE WHAT'S NEXT"
ちえさまはオープニングと同じ衣装で登場。
すなわち柚希礼音そのまま(笑

かっこいい〜。

でも、どこか異質さ感はぬぐえず…観る側の先入観かなあ。

レジェンド恐竜の卵の殻にぴぴっとヒビが入り、ぱかっと割れそうになっている、そんなイメージのちえさまだった。ニューレオンは、これからどんどん進化していくのだろう。
10日後にまた観に行くので、変化がとっても楽しみ。

来ていたねねちゃんに終わってから「ちえさん、女で表現するのって、大変でしょ〜」と言われている妄想が〜(笑

カーテンコールでは、全員一緒の挨拶が終わってから、スーザンさんやプリンスさんに連れ出されてきたちえさま。プリンスさんと手をつないでいた。

IMG_0100.jpg

IMG_0090.jpg

IMG_0116.jpg

愛されキャラのちえさま。

ばあやは、ずっと見守っているから、思う存分羽ばたいてね〜!







posted by 風土倶楽部 at 10:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする