2017年01月06日

シアタークリエ「お気に召すまま」

ストレートプレイのちえさま(柚希礼音)をこんなに早く観られるとは思っていなかった。
勝手に音楽劇だと思っていたんだけれど、ちえさまは最後にちょこっと歌うだけ。
伊礼彼方さんは、ちょこちょこ歌っていたけど。

謝先生が、ストレートプレイをやってみたらいいよと退団前にアドバイスされていたっけ。
そのときは、小さな劇場でちえさまのストレートプレイを観られる日はいつになるのだろう…たぶんかなり先だろうな、と思っていたのだった。

クリエは600席ほどのまさに小さい劇場!
むふふ・・・

が、しかし、シェイクスピアは、やはり手強かった!

そもそも400年ほど前に上演されたお芝居なのだ。
価値観だって、社会状況だって大きく異なる。なのに普遍的な人間のすべてが込められているから、今も、常に上演されている。
でも、やっぱりセリフは当時の香りがぷんぷんするし、状況設定も、今に当てはめるのはなかなか難しい。
特に誰かが誰かのふりをするというシチュエーションがやたらと多いのだ。
この「お気に召すまま」も、そのシチュエーションで成り立っているお芝居。
要するにロザリンドが、ギャニミードというオトコになって、自分の惚れた人に恋愛指南をする。

そんなんありえへん。

おまけに舞台は1600年ではなく、1960年代のヒッピー全盛期に設定。

かなり頭の柔軟さを観客側が要求される舞台なのよね。

で、ばあやは、このところ、かなり頭が固い。
なので、脳内補完がなかなかうまくいかず、初回は、ついていくのが精いっぱいだった。

ちえさまは、ロザリンドのときはかわいく、まあ、いわゆる「ちえ子ライトバージョン」で、ギャニミードのときは、まあ、いわゆる宝塚っぽくて愛短のフレッドや、再会のジェラールみたい。

その瞬間、瞬間は、きゃ!ちえさま♡みたいになるんだけれど、やっぱりジェラールがいい〜、と正直なところなってしまう。
最後には、オトコ、オンナ、どっちなんだ、はっきりしてくれ〜となった。

ちえ組の中には、ちえさまがやっていれば、なんでもいいという盲目のちえファンがいる。
私は、やっぱりドキドキ感が欲しい。
バイオハザードのリサは、オンナなんだけれど、かっこよくて、目が離せないシーンがたくさんあったんだけど。。。

ロザリンド、確かにかわいい。チャーミング。
でもね、でもね・・・

ちえさまは役作りが大変だったと話しているけれど、どうみても、ちえ子の延長線上。
ギャニミードも、普段のちえさまっぽい。

それだけぴったりの役と見るべきなのか、女優の場合、素を出していかざるを得ないのか。
どうもファンの心情としては複雑すぎて、正直なところ戸惑いの方が大きい。

でも、やっぱり大好きだけどね♡

ただ、一つ言えることは、年度末にもかかわらず、REON JACK2はチケット難必至ということ(笑
ファンの心理が手に取るようにわかるコアファンの一人…(笑

というわけで、メイヤーさんの「お気に召すまま」は、もう一度見てから、感想を書こうっと。








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2017年01月02日

宝塚大劇場月組「グランドホテル」「カルーセル輪舞曲」

1月2日11時公演を観劇。
龍真咲が観劇に来ていた。あのファッションセンス…らしいといえばらしいけど。

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新生月組、とっても♡♡♡
たまきち(珠城 りょう )、ちゃぴ(愛希 れいか )、みやちゃん(美弥 るりか)の3人体制がとても新鮮だ。

BSプレミアムで早速、レビューの「カルーセル輪舞曲」は放送があったので、グランドホテルの方を中心に感想を書き留めておこう。初日から2回目で、すでにNHKの収録(ちょうど観た回)、そして翌日に放映・・・太っ腹劇団だ。かつてこんなことはあったのかしら。それだけ今回の公演には自信があるということ?
確かに映像で見るのと、生の舞台は違うけどね。特に「グランドホテル」は必見の舞台だし。1年に1、2回、こういうクリーンヒットを打ってくれるから、宝塚はやめられなくなるのよね〜。

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「グランドホテル」
とにかくちゃぴのグルーシンスカヤが素晴らしい〜!
全盛期を過ぎ、観客からそっぽを向かれ、踊ることに興味を失ってしまったプリマの悲哀や誇りを見事に表現していた。そして、たまきち男爵との恋で、乾いた大地に雨が降り注ぎ、植物が芽を冷まし、双葉を出すように命を輝かせ始める。その儚い命の炎が、ちゃぴから立ち上ってきていた。
昨年見た安寿さんのグルーシンスカヤに勝るとも劣らない。

ちゃぴ、すごい〜!
特に男爵と恋に落ちていく過程の色気は、宝塚の娘役になかなか出せないもの。お見事!
ちゃぴ、できるだけ長くトップ娘役をやってね。

たまきちは、ちょっとまだ遠慮気味だけれど、名ばかりの貧乏貴族の人のよい泥棒を品よく演じていた。
映画の男爵も、こんな感じだった。

たまきちはクセがなくて、本当によろしい。
正統派のトップ。これからが楽しみだわ〜。ガタイがしっかりしているのが好き。ちえさまタイプ♡

そして、ものすごーく頑張っているのがみやちゃん。
オットーは、病気の簿記係。会社でどんなにがんばっても報われなかった人生を取り戻そうとグランドホテルにやってくる。そのオットーが男爵やフラムシェンと関わることで人生を取り戻していく過程を、とても丁寧にわかりやすく演じている。ラストシーンのオットーをどれだけ希望に満ちたものにできるかが、この作品の大きなポイントだけれど、しっかり決めていた。歌やダンスも◎ みやちゃん、やったね!

ありちゃん(暁 千星)のラファエラは、もう少し女性的な部分も出してもいいと思ったけれど、歌はすごく歌えていた。ありちゃん、進化中。

早乙女わかばのフラムシェンは、自分の夢のために必死でチャンスにしがみつこうとしている若い女を好演。歌がもう少しなので、頑張って〜。

華形 ひかるのプライジングも、好色な社長をうまく表現していた。レビューの方の歌がイマイチだったのがとてもとても残念。

演出も、赤坂アクトシアターのときは、机とイスの使い方が不自然だったけれど、今回の宝塚バージョンは、物語の流れを中断させることなく、スムーズな展開だった。場面の移り変わりが見事。
2時間05分ほどの公演を1時間35分ほどにまとめたため、物語が凝縮され、濃密になった気がする。宝塚、やるなあ。

音楽がどれもステキで、何度でも観たくなる。

レビューも、華やかで、若さあふれるメンバーで、舞台の上をさわやかな風が吹き抜けていくようだった。
千海 華蘭ちゃんのかわいさも、目だっていた。

月組、とっても楽しみな組になったな〜。

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2016年12月17日

新国立劇場マンスリープロジェクトと東京芸術劇場「紛争地域から生まれた演劇」

シェイクスピアは、つい、気になって手をだしちゃう。
今回の「ヘンリー4世」も、浦井くんがハル王子?B作がフォルスタッフ?面白そうじゃないの…というノリだったし。
と、演劇好きの友人に言ったら、もともと大衆演劇だったのだから、軽い気分で見るのでよいのだと。
そういわれると、なんだかほっとする。

でも、やっぱりちょっとお勉強してみようかなと、新国立劇場マンスリープロジェクトの「ヘンリー4世の魅力と、いま日本語でシェイクスピアを演じるということ」を聞いた。

世界でただ一人37作品全部を演出したという演出家の出口典雄氏による講義。
その出口氏が1975年に旗揚げしたシェイクスピアシアターのために全戯曲を翻訳したのが小田島雄志氏。
宝塚のシェイクスピア作品をやるときに監修しているからというわけではないけれど、シェイクスピアの訳といえば、小田島氏だと思っていたのだけれど、福田恆存氏とかなりバトルがあったそう。
知らなかった〜。

日本人は詩を語ったことがないのだが、英語圏の戯曲は詩と散文に分かれている。
確かに!
舞台で詩を語っているのなんて見たことがないけれど、シェイクスピアの戯曲には、あちこちに詩が出てくる。
だから、日本語でやるときには、演出家主導で読み方をつくらないといけないんだそうな。
そもそも最初に翻訳した坪内逍遥が、詩と散文を分けて訳してなかったそうで…
日本人にとっての詩というのは、俳句や和歌だから、朗々と読み上げる詩とはかなり大きな違いがある。
あのシェイクスピアの饒舌さには、詩も入っているから、なのかな。
小田島氏は詩人だから、そうした部分をうまく訳すことができたそうな。

言葉が状況を決定していく。
そういう意味でシェイクスピアは、観客に親切ともいえる。

シェイクスピアの作品には、権力と恋に取りつかれた人々が必ず出てくる。
権力や恋が絶対的なもので、それらにとりつかれて、取り違えたり、間違えして物語が進む。
ロミオとジュリエットなんて、恋に取りつかれた10代の若者が3日間で人生のすべてを知り、人生を終えていく話だ。


そして、ハムレットは後ろ向きに前に進むんだとか。

うーむ・・・わかったような、わからないような・・・でも、なんとなくわかる。

シェイクスピアは、相対的に物事を見ていく。
いいは悪い、悪いはいい・・・てな感じで価値の相対化をする。

さて、お気に召すままはどうなんだろう。
ちゃんと最初から最後まで観たことがないお芝居なのよね〜。
シェイクスピアは、比喩が多くて、セリフが膨大だから、観ている方もエネルギーがいる。
ちえさまが出ていなければ、あまり触手は伸びなかったかも。


「紛争地域から生まれた演劇」のイランの作品を観劇。これって、観劇なんだろうか…70人ほどの観客が、初めて台本を手にする役者と脚本に翻弄されながら、進行するというもの。作者は、兵役を拒否したため国外に出られない若手作家。自由を求めて、演劇の脚本で行けるところまで行こうというもの。行けるところって、どこ?この変わった脚本は世界20か国以上で上演され、あのラミン・カリムルーも、BWで演じたというので好奇心を刺激されてしまった。もちろん寝ている暇なんてなかった(笑 抑圧されている状態とは、こういうことか〜みたいな感覚を少し味わったような気がする。ほんの少しだけどね。
日本は平和だな〜。


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2016年12月03日

Act Aginst AIDS 2016

行かないつもりだったのに・・・つい・・・

ちえさまの吸引力がすごすぎて・・・行ってしまった。

会場は満席で立ち見もたくさん。
あわててゲットした割には、2階席だけれど、南東のまあまあの席だった。

でも、やっぱり舞台の上のちえさまからは遠かった〜。
舞台の上を観たり、スクリーンのちえさまを観たりで忙しいことといったら。
あ、オペラグラスも。
あわあわしているうちに、あっという間にMaybe ifが終わってしまった。

がっくりしていたら、なんとミュージカルコーナーでロミジュリの「世界の王」を壮ちゃんたちと一緒に踊って、歌ってくれた!!

私的には興奮の坩堝だったんだけれど、なんせ一人なもんで、ペンライトを振り回すのがやっとだった。

ううっ、やっぱり遠い席はつらい。おまけにお隣は、どうやら春馬ファン。
アウェイ感いっぱい。ぐすっ。

でも、このライブは、豪華なメンバーが、いろいろコラボしてパフォーマンスを披露してくれるかなりお得感満載のイベントだということがよっくわかった。
昨年は1300万円ほどをラオスの子どものための病院に寄付できたとのこと。
音楽を3時間近くたっぷり楽しんで、寄付もできちゃうなんて、チャリティコンサートってステキ♡

24回も続けているとは、びっくり!
ちえさまのおかげで、またまたこういう活動を知ることができました。

ちえさまも、とっても緊張していたらしい。その緊張が、遠い席なのに伝わってきたし、May be ifのときにマイクや音響の調子が悪く、ばあやはハラハラしてしまった。ファンというのは疲れるものだ…。
ささやかなペンライトが、少しはお目に留まったかしら。
武道館ライトだと、単なる棒状にしか見えないと思ったから、Rのペンライトにしたんですけど…。
ちえさまの各種ペンライト、揃っているもんね(笑
退団公演のも、ちゃんと会場に行けたから、2本ともあるし。

AIDSは、まだまだ世界で猛威を振るっているのね。
このところ、知的障がい者の福祉施設とコラボして、プロジェクトを始めたので、そちらのお勉強に忙しく…。
こういう楽しいことで、少しでも貢献できるなんてステキ。
プロジェクトでも、こんな大がかりなイベントはムリだけれど、ささやかなチャリティコンサートをやってみたいなあ。

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2016年11月30日

新国立劇場「ヘンリー4世」

ミュージカルが続くとストレートプレイを観たくなる。
シェイクスピア、けっこう好き。
深淵なセリフがちりばめられていて、引き込まれる。

2時間40分(休憩20分)の第1部「混沌」初日を観劇。

毎回思うのは、役者の人は、どうやってあの膨大なセリフを覚えるのだろう?
それも、やたらと比喩の多いシェイクスピアの持って回ったあのセリフを。

「ヘンリー4世」の物語は、なんといってもフォルスタッフが有名。
9月に宝塚の月組でやった「フォルスタッフ」のベースはこれね。

佐藤B作さんのフォルスタッフが、とても愉快だった。
狡猾で自分勝手でやなやつなんだけれど、どこか憎めない。
いや、憎めるか(笑
でも、人間はあんなものだよね・・・と思わせてくれる本音で生きているオッサン。
それがフォルスタッフ。
B作さん、当たり役なんじゃないかなあ。

王子さまに生まれたのに、自分を持て余しているハル王子が、状況や人にもまれながら、だんだん王としての自覚を持っていく過程を丁寧に描いている。

シェイクスピアは、人の心の動きをセリフにのせて縦横無尽に物語を紡ぎ出す。

1幕は、横文字名前(当たり前)だらけでややこしくて、気絶を何度かしてしまった。
一応予習はしてきたけれど、実際に物語が動き出すと、誰が誰だっけ?状態。
でも、だいたい人物の把握ができたころから覚醒。

2幕は、敵対関係がはっきりし、戦場の場面が中心になるので、スピーディでスリリングで、とても面白かった。

大人たちの思惑に翻弄されてしまうノーサンバランド伯の息子パーシーが、かわいそうになった。
彼自身が直情型の人間だからこそ翻弄されてしまうのだけれど。
岡田健一のホットスパー、破滅型人間で真田丸の毛利勝永に通じるものがあった。
死に場所を探しているのが共通?

ハル王子は放蕩三昧しながら、人間観察をし、本来の自分に目覚めていく。

浦井くんは、1幕ではやんちゃな王子、2幕では、目覚めつつある王子を的確に表現。
ラストシーンの王と肩を並べて去っていくシーンが、かっこよくて、ちょっとドキッとした。
(ちえさまがやってもいいような役よね〜・・・って、もう男役はしないのよね・・・)

ハル王子がヘッドフォーンをして、クィーンの曲が流れる中、登場する冒頭。
トレンチコートのような服装で出てきたりと、現代的な小物が使われている。
シェイクスピアって、ロックなんだろうか。
人間の思惑が入り乱れるところにロックあり?
現代と14世紀ごろのイングランドをつなぐ面白い試みだと思った。

やっぱりシェイクスピアは面白いな〜。
2部も、観たくなっちゃった。
でも、10月、11月と派手に観劇三昧しちゃったので資金難・・・
うーん、どーしよう〜。
来年早々には、「お気に召すまま」が待っているし・・・。

ちえさまが、シェイクスピアのセリフを言うなんて・・・うふ♡ 楽しみすぎる♡
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2016年11月17日

ミュージカル「バイオハザード ヴォイス・オブ・ガイア」

前楽、大千秋楽を梅芸で観劇。
ただ、ただ、ステキで言うことなし。
ツッコミどころは、もちろんいろいろあるけれど、もうどうでもいい。
「恋は盲目だね」というゼルグのセリフをいただいておこう。

ちえさま(柚希礼音)にますます惚れてしまいました〜。

退団後、初の主演ミュージカル、初の女性役。
ドキドキしたけれど、結局、ちえさまは、ちえさまだった。
かわいくて、かっこよくて、オトコマエで、一分の隙もないお芝居で、私たちを魅了し続けてくれた。

あれだけ第一線のプロの俳優やダンサー、アクションの方たちを座長として束ね、最高の演技を引き出す。
その力が舞台の上で結集していくさまをまざまざと見せてもらった。
本当に幸せなひとときを、そして、東京初日からの幸せな1か月半を過ごさせてもらい、大感謝。

今日は、やり切った感はあるものの、とてつもなく寂しくて、アドリア海の城郭都市においてけぼりをくったような気分。
もう「ちえ切れ」

は〜、ちえさまは、人の心をつかんで離さない恐ろしいお人です。

さて、次の武道館はバイオハザードで心がいっぱいでチケットを取り損ねたので、12月はおとなしくしているつもり。
次は、1960年代のアメリカにトリップさせられるのね。
来年4月20日まではノンストップでちえさま。
しあわせ〜♡

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2016年11月14日

東京宝塚劇場星組新人公演「桜華に舞え」

バイオハザード大阪公演に忙しくて、10日に観たのに感想をアップする暇がなかった。

恐るべし、新公。
本公演では泣けなかったのに・・・

泣けた。

明治維新の熱気が若いメンバーだからこそ、びんびん伝わってきたのかな?
ぴちぴちの勢いのある志士たち♡♡♡

頭部が小さくて、足が長くて、かっこいい志士たち♡

明治維新のときにはいなかったね(笑

桐野役の天華 えまが、めらめらオーラが立ち上って、よか〜っ!
音咲 いつきの西郷さん、やるね〜!

この二人の演技におお〜!と思いながら、楽しみました。

綾 凰華の隼太郎と桐野のかけあいは、本公演を上回っているシーンもあった。
軽いアドリブのようなコミカルなやりとりがあるなど、余裕もあったように感じられた。

しどーくん(紫藤 りゅう )八木、がんばったね〜。
体系が細くて、不利だな〜。
八頭身のジェンヌにとっての宿命。でも、そこをなんとかクリアするのだ!

残念なのは立ち回りだった。
ラストの見せ場のえまちゃん、登場のときはかっこよく決めていたけれど、刀の扱いがね〜。
振り回しているだけに見えてしまった。

課題、ですな。

でも、星組の未来は明るい!と確信した新公だった。


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2016年11月09日

東京宝塚劇場星組公演「桜華に舞え」「ロマンス」

なぜかうまくタイミングが合わず、ようやく2階B席12列センターで観劇。
鹿児島弁が強烈で、おまけに絶叫型のセリフが乱舞して、セリフがほとんどわからない〜・・・

まあ、ストーリーは西南戦争をクライマックスにしたものだから、なんとなくわかったけれど。
黒豹よりは、わかりやすいし、感動しやすい内容だった(笑

このお話は西郷役に説得力があるかないかで、泣けるかどうかが決まる。
さやかさん(美城れん)、すごすぎる〜。
再来年のNHKの大河でさやかさんに西郷さんをやってほしいと思わせられるくらい包容力のたっぷりあるステキな西郷さんだった。

大久保役の夏美よう、岩倉具視役の美稀千種の上級生が、しっかり要を抑えていて、物語の骨格がはっきりしているのが気持ちよかった。

みっちゃん(北翔 海莉)のラストの立ち回りは、かっこよかった〜。
あの見せ場をきっちり抑えるみっちゃんは、やっぱりすごい。

そして、ことちゃん(礼真琴)
もうショーブランへの期待が確信となった。すごいショーブランになること間違いなし。

あーちゃんの演技力にも、ちょっとびっくり。目立たない役だから、難しいと思うけれど、存在感をきちんと出していた。ふうちゃんが、ちょっと食われちゃったかもね。

さて、次期トップの紅子(紅ゆずる)
どうもみっちゃんと芝居がかみ合ってないのよね〜。こうもりのときもだったけれど。
なぜなのか…
どちらも1回だけしか観てないから、どうしてなのかはわからないけど。

あまりにも演技のスタイルの違いすぎる二人だから?
外部の公演なら、絶対に顔を合わせることがない役者の組み合わせという気がする(笑
宝塚は、同じ顔触れだからね。
二人を同じ舞台上で観ていると、明治座と2.5次元ミュージカルが同居したような感覚になっちゃうのかも。
紅子の引き出しには、ガイズ&ドールズのネイサンがたくさん詰まっているみたいで、ちょこちょこネイサンが顔を出してしまう。

ラストシーンのみっちゃんを抱きながらのセリフは、あまりにも絶叫していて、ちょっと引いてしまった。

ショーは、どのシーンも「ロマンス」していた(笑
ショーでも、ひたすら目を離せないのはことちゃん。
オンナになったり、はるこちゃんを相手に燕尾服で美しく舞ったり・・・
ああ、もっと観ていたいことちゃん♡

さやかさんが銀橋で歌う曲は、コーラスを付けずにもっとしっかり聴かせてほしかった。
歌も芝居も素晴らしいさやかさんが、いなくなるなんて、本当に残念。
ロミジュリのときの乳母も、素晴らしかったな〜。

紅子の時代は、どれほど続くのかしら。
2番手がトップを食うほどの勢いがある組は安定すると言っているヅカ友もいるけれど・・・
スカピンも、がつがつに食ってくると思うよ〜(笑
それに紅子がどう応えていくのか。
観客としては、楽しみだけど。

とうこさん(安蘭けい)は、スカピン初演で大化けしたレジェンド(ちえさま)を従えつつも、まったく遜色のないステキなパーシーを演じていたっけ。さすがとうこさん!
とうこさんには、レジェンドちえさまが真似できないあの素晴らしい歌声があったし、余裕たっぷりの芝居心があったもんね。
さて、紅子、どんなパーシーをつくるのか。
勝負のときだね。



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2016年10月25日

赤坂ACTシアター「スカーレット・ピンパーネル」

劇場の入り口に到着したら、現役ジェンヌとOGがたくさんいる〜!
東京宝塚劇場が休演日だから、星組生がどっと観劇に来ていた。
ウメちゃん(陽月華)、しみこさん(和涼華)、立樹遥さん、遠野あすかさんも。

みんなが劇場に入ってしまったので、さて、私も入るか…と思っていたら、背後になにか気配が。。。
振り返ったら、真後ろにちえさま(柚希礼音)が立っていた…
あ〜、みんな、もう入っちゃったんだな〜、という目線で。
遅刻しちゃったのね。おかげで目の前にちえさま♡

それからは、舞い上がってしまい、おまけにちえさまの頭越しに舞台を観るというはあ、はあ、しちゃうような席で、もうなにがなんだか…

そのうえ、劇場内前方席は、ジェンヌが散らばって座っていて、あそこにも、ここにも、右を向いても、左を向いても、ジェンヌ、ジェンヌ、ジェンヌ。

幕間に通路をうろうろしていたら、またまた背後にしーらん、かいちゃん、れんた・・・
カウンターでジュースを飲んでいたり、グッズコーナーにいたり、トイレの行列にいたり、もう劇場全体が夢の世界になってしまっていた。

客席側に美しい人がずらっといるわけで・・・

舞台の上はやりにくかったのではないでしょうか。。。

なので、スカピン、観たんだけれど、なんだか夢の中で・・・
そのせいか、途中でまさかの気絶寸前に。。。あれっ!なぜ、私、気絶しかかっているのだ?と焦った。

宝塚バージョンと、ずいぶん違うんですよ。
きっとこちらがオリジナルのスカピンに近いのね。

まだ、始まったばかりで、これから観る人が大勢いるから、ネタばれはあまりできないけれど、宝塚バージョンと違います!は、はっきり言っておこう。

で、私は、もちろん宝塚バージョンが好き。
そして、星組初演のバージョンが、やっぱり好き!

パーシーは、とうこさん(安蘭けい)がいいし、ショーブランは、もちろんちえさまが最高!
あれを越えるものはない!とはっきり断言できる。

イケコ(小池修一郎)は、やっぱり天才なのかもな〜と、また、思った。
すばらしいアレンジの仕方をしていたのだなと。

ピンパーネル団が着飾る場面のことだけ、どうしても言っておきたい。
「錦鯉」はないと思うよ。
石丸パーシーは、孔雀の恰好をしているのだから、せめて「孔雀」にしてほしかった。
ニシキゴイはない、やめてほしい。誰か外国人の演出家に、その表現は変だよとちゃんと言ってあげればよかったのに。

ラスト近くで、とうこさんも、バイオハザードのちえさまみたいに急に剣を振り回し始めたのにはびっくり。
先輩後輩で同じようなシチュエーション。
ただ、とうこさんは、石丸パーシーとぶちゅっと2回やっていた。
あれだけは、ちえさまに先輩のあとを追ってほしくないなあ。宝塚式でよろし。

カーテンコールでとうこさんに大きな拍手を贈るちえさまを見ることができて、感無量でございました。
はあ〜、こんな瞬間に遭遇できるなんて。ばあやは本当に本当に幸せものでございます。
3か月ほど若返った気がいたします。

エリザベートのOGバージョンがあるのだから、スカピンのOGバージョンをやってほしい。もちろん星組OGだけで!

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2016年10月22日

宝塚大劇場雪組公演「私立探偵ケイレブ/GREATEST HIT」

なんだかんだいっても、私、宝塚をよく見ているな〜。
特に雪組。

だって、美しいんだもん。

ちぎ(早霧せいな)、みゆ(咲妃 みゆ)、だいもん(望海 風斗)のトリデンテに加えて、さきちゃん(彩風 咲奈)、凪しょう(彩凪 翔)、れいこ(月城 かなと)、ひとこ(永久輝 せあ)・・・

この並びを観ているだけで、ばあやは半年くらい若返る気がする。

だから、正塚氏も、ストーリーなんてどうでもいいと思っちゃったのかしら。

「私立探偵ケイレブ・ハント」
とんでもなくつまんない・・・
ハラハラドキドキもなければ、うっとりもなし。
ストーリーは、わけわかんないし。

ちぎみゆのベッドシーン、いや、単なるベッドのシーンまでは覚醒していたんだけれど、いつの間にか気絶。
気が付いたら、ハリエットが誘拐されてた。

うーむ。。。

みんな美しいから、まあ、ええねんけどね。

ちぎちゃんのラブシーンがねぇ・・・
ケイレブくんのキャラクターがイマイチ明瞭じゃないから、感情移入できないまま、ちぎちゃんには珍しくちょっと濃厚なラブシーンがあって、ご苦労のあとが滲み出ていた。

お茶会で、ラブシーンのことを話ながら、「お客様の近くでやるの恥ずかしい」「あんなことバンバンやってた柚希さんは凄い!!!今ここに浮かんだんです柚希さんがっ」と照れていたそう。

うん、ちぎちゃんには似合わない。色気むんむんのちえさまでないと、銀橋でのラブシーンはきつい。

ちゃんとそういうシーンは覚醒しているのね。私・・・。

しかしなあ、黒豹といい、ケイレブといい、過去にあれだけ名作を作った演出家の先生方の凋落がナポレオンの凋落並に劣化というのも、問題が多いかと。

稲葉大地氏のショーは、やはり美しい並びや、みなさまのパフォーマンスを観ているだけで楽しめて、あっという間だった。クリスマスとは、まあ、気の早いを頭の片隅で思いながらも、ひとこちゃんを追いかけるのに忙しく、そんなことはすぐに忘れて、にっこにっこしながら観ちゃった。

ちぎちゃんとだいもんの「虹の彼方(だっけ?)」は、イマイチ美しさが出ていなかったのが残念。
なぜなんだろう?

だいもんに、もっともっと歌ってほしい。踊らなくていいから、歌をプリーズ。

さきちゃんが、とってもかわいくて、でも、色気も出てきていて、これからが楽しみ〜!
れいこちゃんは、もういるだけでオーラが出ちゃっていて、見つけるのに苦労しない。
ひとこちゃんは、ちぎちゃんの真後ろとかにいることが多くて、とってもうれしくなる。
ひとこちゃんには、めちゃくちゃ黒い役をやってほしいな〜。ショーブランみたいな。似合うと思うのよね〜。。。とばあやは妄想。

れいこちゃんが月組に行っちゃうから、この並びは見納めだけれど、あーさ(朝美絢)が月から異動してくる
から、またまた美しい並びが楽しめそう。来春の「幕末太陽伝」、ものすごーく楽しみです。

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2016年10月17日

赤坂ACTシアター「バイオハザード ヴォイス・オブ・ガイア」4回目

前後しちゃったけれど、前楽「バイオハザード」4回目を観た。
なんと2列目センター。

ちえさまのおそばで観られて、幸せすぎる〜💛

たくましい腕も、かわいいお顔も、かっこいいお姿も、すべて目の前。

う、うれしい…

が、前すぎて、お顔の角度は常に顎角度。
でも、幸せ💛

3回目は2階席だったので、とっても遠かったんだけれど、クジラも、波の砕ける映像も、よくわかった。
なので、この日は、もうちえさまだけで十分なのであった。

近くで観ると、後ろ姿が意外に華奢で、色っぽかった。
ダンが脳を眠らせるワクチンの話をするときに、「あ、バカにした、、、」というところは、ぼぼ素みたいに聞こえた。
「熊に会ったら、死んだふりするってか」も。
本当は、「死んだふりするとか」と言ったんだと思うんだけど(笑

リサとチャベスの関係性も、すごくいい感じのやりとりになってきた。アドリブが入り始めている。やっぱり息が合ってくると、違うものを入れたくなるのかもね。

2幕初めころの意識を失ったリサの夢のシーン。ちえさまのペティギュアをチェック。つま先が光っていたけど、動きまくるから、細かいところまでは見えなかった。梅芸に持ち越し。

新たな疑問
その1 最初に物見台のところで、ジルマに海に入っちゃダメよ、と言っているのはなぜ?なのに、2幕でクジラの血をもらいに海に入る。聞き落としているセリフあり?

その2
1幕で城砦にゾンビたちが襲撃したときに、よく見たら(前方なのでよく見える)、やたらとみんな嚙まれていた。なのに、ラストで、みんなぴんぴんしていた。
たぶん出演者の人数の関係だとは思うけどね(笑
一人ひとりが際立ってくると、余計に気になっちゃうのだ。

古い疑問
マルコと軍人は、なぜ似ているのだ。そして、似ている軍人は、ダンを守りになぜ志願したのか。「バイオハザード2」で解決される?

あそこがやっぱり…の部分
リピーターが多いから、もうあまり話題にならないけれど、ロブロが噛まれたときに、やはりちえさまは、クジラの血を一度は彼に注射しようとする仕草をするべきだと思うなあ。そうでないと、いくらA型とB型の違いがあっても、見捨てた感がぬぐえない。
注射器に手をかけて、はっとしてダメだ、という仕草が入れば、銃を持つちえさまの悲壮感がもっと増すと思うんだけど…。
でも、それをわからせるのは意外に難しいのかもな〜。私たちみたいに何度も観る人たちばかりじゃないもんね。

あそこがやっぱり…の部分 その2
チャベスから棒をもらうまでのちえさまの手持ち無沙汰感が、やっぱり気になる。あの変身シーンは再考の余地ありだな。ゾンビに襲われそうになって、目の前にあった棒で防ごうとして…あれっ!みたいな方がいいと思う。
ちえさまがソルさま化するところは、かわいいから、いいんだけどね。

大輔ダンが、回を追うごとにステキになっていく。
お顔が小さくて、あまりオトコっぽくないのに、体はしっかりしていて大きい。
ヅカファンが許容できる男らしさを感じさせてくれる大輔くん。
よく選んであるなあと感心する。

大輔くんのバイオグラフィーをみたら、2013年の「天翔ける風に」「ドラキュラ」に出ていたのね!
両方とも観てたのに〜。なぜ気が付かなかったんだ。
わずか3年足らずでちえさまのお相手に昇格するなんて。大輔くん、すごい!

これだけ近いと、出演者みなさんも当然のことながら近い!
生歌声も聞こえてきて、その迫力たるや!
全員がイキイキぴちぴちしていて、たまりませんっ!

壤ナッグス、迫力がすごい!
よこちんチャベス 演技が細かい。リアル。
海宝ロベルト いい味出している もっと聴きたい
壮ちゃんロブロ 切ない気持ちをうまく演じている。声も好き
ダン大輔 見るたびにステキになっている。ちえさま、惚れたかも?
ゼルグマコト 彼がいなかったら、つまんない作品になっていたかもと思うほど、いい!
吉野モーリス 安定感が半端ない。
レイチェル、水希さん、扇さん 美形だね〜。歌も上手い。それぞれのソロをもっと聴いてみたい。
KYOHEIマルコ、謎が深まる〜。
YOSHIEウィルス 近くで見ると迫力もすごいし、体のビミョウな揺れにびっくり。すごいテクニックを持っている方。
ヅカ出身の女性二人は、やっぱりヅカ仕込みで、ポーズを決める〜。

とまあ、見どころがいっぱい。
レベル4のRウィルスにやられっぱなしで、ちえ病重症化中。

梅芸が待ち遠しい。

この日は、3列目で鳳稀かなめさんがご観劇。
顔、ちっちゃ!

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2016年10月16日

月組「フォルスタッフ」

ありちゃんロミオ〜💛!と、とっても期待して観に行ったんだけど・・・

なにかが違った。
なにだろう。

一つは、バイオハザードでレベル4のRウィルスにより、ちえ病が重症化してしまっていることと、バイオハザードの出演者の歌唱力と演技力がすごかったので、POBに引き続き、目と耳が肥えてしまったことにあると思われ・・・

ちえさまは、あの出演者の中で、ちゃんとセンターでゆるぎなく立っているところが、やっぱりすごい!
4回観ちゃったバイオハザード。梅田も行くもんね。

おっと〜!フォルスタッフのことを書くんだった。

冒頭がイギリスでのフォルスタッフの放蕩三昧と、その仲間で遊び回っている王子ハリーの話だった。ありちゃんはハリーなのだ。ん?ありちゃんロミオはどこから出るのだ?と思っていたら、ヘンリー4世が急逝したので、急に王位に就くことになり、これまでの素行を清算。フォルスタッフを国外に追放するというところから始まる。

追放されたフォルスタッフが現れるのがベローナで、まさにキャピュレット家とモンターギュ家が争っている状況下での仮面舞踏会の夜。

やっとありちゃんロミオ登場。
で、フォルスタッフが、この状況をかき混ぜ、両家の話をまったく変えていくのか?と思っていたら、ぜんぜん変えずに、ただ、ちょこちょこ絡んでいくだけ。

マーキューシオも、ティボルトも、お定まりのコースであの世へ。
ロミオも、ベローナから追放される。

だったら、ちゃんとロミオとジュリエットにしてほしかった〜。

蓮つかさのマーキューシオや、宇月颯のティボルトは、シリアスな演技をしている。
なのに、フォルスタッフと、ロミオやジュリエット、両家の夫婦は、どこかコミカル。
このミスマッチはなんなんだ?

そのうえ、音楽がめちゃくちゃ。歌謡曲風があれば、ブルース風もあり、果てはオペラ風の曲でありちゃんロミオがダンスしたり。一貫性がまったくない。

なにがしたいのだ?

一番観たかったありちゃんロミオの輝きが、ほぼない・・・

ありちゃんの滑舌の悪さばかりが目立ってしまっていた。

伸び悩む時期、なんでしょうか。

星条海斗(マギー)のフォルスタッフも、声が高くて、王子様風の衣装で、どうとらえたらいいのかさっぱりわからない。
これは喜劇なのか、悲劇なのか。

マギー・フォルスタッフが、ロミジュリの話の中に入ったことで、両家の争いが喜劇になり、マーキューシオも、ティボルトも死なずに、ロミオもジュリエットも恋を貫けるという話になるのかとばかり思っていた。
まあ、ロミオとジュリエットの運命だけは変えるんだけどね。中途半端だな〜。

このストレス、なんとかして〜!!!

生徒の成長を見守るのが宝塚の楽しさだとはわかっているけれど、もう少し生徒が成長できる場を与えてあげてほしい。


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2016年10月03日

2回目の「バイオハザード」

今回はN列下手席だったので、全体が見渡せた。
冒頭のアドリア海の城砦のシーンの波、海のクジラのシーンのクジラがよくわかり、かなり舞台の印象が違った。前回はH列センターだったから、両方とも、あまりよく見えなかったようだ。

ファンクラブのホームパーティで、ちえさまがたくさんお話ししてくれたので、疑問のいくつかは解消された。

以下、ネタばれ多数。

一番疑問に思っていた、なぜ、ロブロは殺されちゃうの?!という疑問。
それは血液型ゆえ。
今日は、冒頭に近いところでロブロが「僕はA型だから!」と声を張り上げていた(笑

はい、よくわかりました。

首からぶら下げているペンダントは、ダンからのプレゼントらしい。
そんなの言われなければわからない・・・

そして、そのペンダントをリサは不安になると触っているのだとか。
そんなの言われなければわからない・・・

というわけで今日はチェック。1回はしっかり確認した。
確かに胸のところでニギニギしていた。

今日は、大輔ダンがやたらとステキに見える・・・なぜ・・・と思っていたら、カーテンコールでいきなりちえさまをお姫さま抱っこ。

大輔くん、やるなあ。

ちえさまの慌てようときたら・・・あっ!えっ!え〜っ!
みたいな感じ。

おろされて、後ずさりしながら、はけ口からちょこちょこと消えていった。
そのあと、アフタートークで再登場したら、「動揺がまだ・・・」とかなんとか言って、「大輔くん、腰は大丈夫だったかしら。うふ」と照れ隠し。

昨夜といい、今日といい、やっぱり魅力全開。

なんだけどいくつか気になる点もある。

1幕クライマックスのゾンビが押し寄せてきて、みんなで戦う場面。
ちえさまは、ああ、なにもできない、ダメ、とか言って、みんなの闘いぶりを見ていて、チャベスに「お前も、戦え!」と言われ、棒を渡されたら、いきなりタムドクさま、いや、ソルさまに変身しちゃうシーン。

やっぱりどう考えても不自然。
だって口では、ダメとか言っているけれど、それまでずっと男立ちしているリサには、まったく似合わない。
ゾンビにやられそうになって、ふとそばにある棒をつかんで振り回したら・・・
「あら!あらら!私、できるやん!」みたいな方が自然だと思うのよね〜。

G2さん、ご検討をお願いします。

ちえさまには、「ダメ、できない、ムリ」なんてお言葉は似合いません。

歩き方がオトコだしね・・・

2幕冒頭あたりのベージュのドレスのダンス。
あれは、やはりベージュでなければならないのよね。ベッドシーンみたいなものだから。
今日、YOSHIEさんが、ちえさまがはけてから、入れ替わりで出てくるシーンに釘づけ。
ダンに絡み始めた瞬間から、その色気にくら〜っとなった。
その前にちえさまも、ダンに絡んでいるんだけれど、なにかが違う。
YOSHIEさん、観るたびにすごい〜・・・と思う。そして、発見がある。

だからといって、ちえさまのダンスがYOSHIE級に色っぽかったら・・・それはそれで固まるちえ組。
いや〜、難しすぎるファン心理。自分でもどうにもならない。
ちえさまも、そのファン心理にドキドキしているのかな。

ちえさまのベージュのドレスから、黒いTシャツ&パンツへの早変わりは、マジックみたい。

1回目は、展開についていくだけで、ばあやは必死だったけれど、2回目は余裕も出てきた。
歌詞も、頭に入ってくるようになった。
1幕のラストの「愛は命のエネルギー」
とってもステキ。

そして、ちえさまが何度も歌う「今、自分にできることをやるだけ(みたいな歌詞)」が沁みる。

どうやら、この公演は続編がありますな。
ラストの「リサ、また会えるかな」とダン
「きっとそう遠くないころに、きっと会える」とリサ

そして、リサがアメリカに去るときに「みんな、また、会おうね〜」

続編、あるでしょ。
だって、いろいろと解決してないもん。
リサは誰?
そもそもパンデミックを引き起こしたのは誰?

映画のミラも、何作もやっているし、ちえリサも、やるね。
ただ、想定年齢が32歳だから、さっさとやらねば。

あ、5年後とかの話なら、問題ないか(笑
3年前の話とかになると、だんだんきつくなるけど。

ちえリサ、あまりにもちえさまそのもので、うれしいやら、いいのか、ここまでサービスしていただいてと思ったり、やっぱり複雑なファン心理・・・

ラストシーンのロミオちえリサなんて、もうありがたくて、涙もん。
毒薬ではなく、ワクチンの容器を握るちえさま。
そして、ダンを抱き寄せるちえさま。
息が止まります。
私が、あまりのすばらしさに「ちえさま」とお呼びするようになったロミオさまの再現なんて…。

G2さん、本当に感謝です。
ファンのためのこんな作品を作っていただいて。涙・・・
狙い通りにリピしております。何回も。

DVDができたら、抱いて寝ます。

続編は、早くしてね。
ばあやは、年だから。

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2016年10月01日

赤坂ACTシアター「バイオハザード」初日

REON JACKから、5か月半。
待ちに待った「バイオハザード」の初日。
事前情報があまり出なかった今回の公演。2,3日前にリリースされた記事には、「ラブシーン」という言葉が〜!
ちえ組一同、震撼とし、おびえていた。
オンナっぽいちえさまだったら、どーしよう・・・と(笑

女なんだから、オンナっぽくて当然なのに、あまりにもオンナ、オンナしたちえさまだったら・・・
ワクワクよりも、ドキドキが勝ってしまった。
開演直前には、ちえ組全員、妙な汗が出て困った。

が、杞憂でございました。

ちえリサさまは、まさにちえさまでした。
安心した〜。
そして、「ラブシーン」は・・・

あれはラブシーンなのでしょうか。

突然、ベージュのとてもシックなドレスを身にまとい登場し、鮮やかなダンスシーンが繰り広げられた。
え?なになに?と思っていたら、ダン役の大輔くんとの絡みがあり、キスシーン。

が、宝塚スタイル。

ちえさまからすれば、確かに「ラブシーン」だ(笑
なにはともあれ、よかった・・・(なにが? 笑)

さて、作品の内容は・・・

ゾンビに取り囲まれた城砦の中で食料も尽きかけ、生存さえ困難な状況から舞台は始まる。
冒頭から、YOSHIEさんの目を奪われるダンスで始まり、ちえさまが登場。

久しぶりの生ちえさま(あ、柚希礼音です。一応、念のため)に、心を奪われるちえ組。

オンナ? オトコっぽい? オトコっぽいオンナ? 時々オンナっぽいオトコ?(なわけない)・・・

心の中で女優ちえさまの位置づけを探りながら、物語を追うというなかなか忙しい観劇となった。

1幕は、この城砦の中の話で終始。
音楽が、この物語のもう一つの主役となる過程が描かれる。
記憶を失くしているリサを密かに守るオトコたち。

ちえリサは、モテモテのモテ期の真っただ中。
本人は、ぜんぜん意識していなくて笑っちゃうのだけれど。
素のちえさまも、こんな感じなのでは?と思わせられた。

ちえさまとリサが、とても近くに感じるのは、ちえさまの役作りが適格だからなのか、G2さんがあて書きしたからなのか、どっちなんだ?
と思っていたら、プログラムにあて書きだと書いてあった。なるほど〜。

男役という性別から役作りをする役と、女で、自分の持っているものに近い役を役づくりすること。
その違いにちえさまは、まだまだ戸惑っていると感じられた。
特にセリフの「・・・だわ」や「・・・よ」といった語尾が、とって付けた感がある。
まあ、ちえ組は、そこがツボなので、このままでずっとお願いしたいのだけれどね。

棒を渡されるまで、萎縮していたリサが、持った途端にタムドクさまになっちゃうところが思い切りツボだった。待ってました!
そうよ、そうよ、これが観たかったのよ!G2さん、わかってはるわ〜。

音楽がもう一つの主役だから、歌がとても多い。

ミュージカル、ですから…当然です。

歌の上手い役者が集められた理由がよくわかった。
平間くん、渡辺くん、吉野さん、海宝くん、みなさん、歌が上手い!

そして、横田さんの安定の演技。壤晴彦さんの圧倒的な存在感。
有川マコトさんの軽妙な演技。役割としては、かなり大きいと思う。
彼のコミカルさが、この深刻な内容をすごく救っている。
プロの仕事を見せてもらった。

G2さんは、徹底的に映像を排除し、生身の舞台にこだわったのは音楽を際立てさせたかったから?
装置を簡素にし、役者の歌や芝居に大きく依存したバイオハザード。映画やゲームとはまったく違うミュージカルをすごく意識した舞台だった。
でも、クライマックスの一つであるクジラがキーになる海のシーンは、必ずしも成功したとは思えない。やはりここは映像で見せてほしかった。

もう一つのクライマックスのちえさまは、まさにロミオで、このシーンを見るために劇場に通っちゃうもんね…。ちえさまが囲み取材で言っている「見どころは・・・一番最後」というのは、このシーンのことね。
むふふ。めちゃくちゃツボ〜っ!!!
そして、ラストのラストも、ツボ〜!!!かっこいい〜!
このシーンが似合うのは、ちえさましかいない!

女性の役者は、誰一人キャラ立ちせず、男性だけにキャラクターが与えられたこの作品は、要所、要所に「待ってました!」的なシーンが埋め込まれていて、つくづく「ちえさまによる、ちえさまのための、ちえさまにしかできない」公演なんだと思った。

ミラ・ジョボビッチではないバイオハザードの新しいヒロイン、リサ・ちえ・マーチンの誕生を目撃できて、とても幸せだった。たくましい二の腕も、たっぷり見せてもらった。
ちえさまファンには、大満足の「バイオハザード」
「バイオハザード」ファンには・・・どうなんだろう(笑

パンデミックの世界感は、ある程度は出ていたけれど、いろいろ疑問に思うことも多々あり・・・
一番の疑問は、ロブロの最後。うーん、なぜだ?

やはり囲み取材で「ウィルスってすごい。細胞って・・・人間、生きていることはすごい」とおっしゃっている意味がわかった。そーゆーこと、なんよね(笑

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真後ろのお席で、湖月わたるさん、上野水香さんがご覧になっていた。
お二人とも、ステキ!

スタンディングオベーションで、何度も投げキッスをいただき、またまた「ちえさま〜♡」と目がになったちえ組一同でございました。

いったい何回行くのだ?
歌を覚えちゃうね(笑





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2016年09月21日

花組バウホール「アイラブ・アインシュタイン」

ばあやには、ややこしいお話はあきません。
アンドロイドと人間の共生?
アンドロイドって、人工頭脳のことでしょ?
ようやく車が自動で走り始めた今日このごろ。
早く飲みながらドライブしたいとか、居眠りしながら、目的地に着きたいとか、みんなわがままなことを言っている。
運転が得意ではないばあやも、早くそうなってほしい。

と思っている今、アンドロイドがなんでもやってくれるという社会が実現しているSFの世界で、アンドロイドが人間と同じ感情を持つにいたるとか至らないとかいうお話をされてもなあ〜(笑

どうしてアンドロイドが人間と同じ感情を持たないといけないのかの必然性がぜんぜんわからなかった。
エルザというアンドロイドが、「感情を持ちたい」と言って現れることで物語が転がっていく。彼女は「人間と平和に共存する道を模索する為、自分たちにも感情を与えてほしい」という。そういう問題と違うと思うんだけどな〜。
感情があると、ますますこじれるよ(笑
めんどくさいやん・・・

ただでさえ人間関係で疲れている人が多いのに、そこにアンドロイドの感情まで入りこんできたら、もうかわいいにゃんこの画像程度では癒されなくなるよ。機械にまで気を使わないとならなくなるから。

機械を作ったら、今度は人間と同じような自分で考える機械が欲しくなり、次は人間と同じような感情を持った機械が欲しくなるかしら…ユーモアくらいはもってほしいけどね。

と、ばあやはぜんぜん物語の中に入っていけないままにフィナーレを迎えたのでした。
だから、そのフィナーレがやけに楽しくて、うきうきしてしまった。
やっぱりこれよね〜、と。

そもそも時代設定が、20世紀半ばとあるけれど、服が20世紀初頭な感じ。
イメージとしては、シャーロック・ホームズの時代?
産業革命後のイギリス?

お話しとしては、「ブレードランナー」と「鉄腕アトム」と「サイボーグ009」(サイボーグとアンドロイドは違うのよね)と「A.I」あたりをごった煮にした感じに思えたけど。
「ブレードランナー」くらいわかりやすく、そして切なくしてほしかったなあ。

天才科学者アルバートの隠れ家のメイドたちの動きは、最初はアンドロイドぽかったけれど、どんどん人間ぽくなってきて、2幕なんて、どれがアンドロイドで、人間だっけ?とばあやは混乱してしまった。すでに感情を持っているし…(笑

というわけでストーリーを追うのがめんどうになったので、ジェンヌさんたちに注目。
満を持してのセンターを務めた瀬戸かずや(あきら)。
声も、スタイルもよくて、ステキだった。
でも、途中から、水美 舞斗(マイティ)が舞台の上でキラキラ輝き始めると・・・どっちが主役なんだっけ?と思ってしまった。
あきらは、きっとすごく性格のいい人なんだろうな。

マイティは、このぐちゃぐちゃとめんどうな話を回す役をよくこなしていたと思う。
今回の作品は、役者たちの負担がすごく大きいと思った。だって、わかったような、わからないようなシーンが多かったから。二人だけの会話で「感情を持つことがどうたら、こうたら」言っているシーンも多かったし。

ラストは、あきらの長口舌でしめくくり。よくがんばったと思う。
でも、言っている内容がぜんぜん頭にも、心にも響かなかった。
それはあきらのせいではなく、あんなに長いセリフで話をまとめようとするのが間違っているのだ!
セリフでまとめちゃいかんよ。

花組の若手のみなさん、みんな歌も演技も、とっても上手。
ばあやは、一人ひとりみんなに感心しまくった。

特に英真さん側の役をやっていた和海、羽立たち4人。そして、総統役の亜蓮。難しい役を的確に演じていた。

二人のヒロインも、どちらも◎!
特に桜咲の歌声、話し声には、人を癒す力があるねえ。

そして、天真みちる。美城さんが退団しちゃうけれど、ひょっとしたら、あとを継ぐのかな?
安心して見ていられる。

みなさん、お歌がとってもお上手。
最近は、全体に歌のスキルがアップした?

谷貴矢さん、次回は、もう少しばあやでもわかるような作品にしてね。

posted by 風土倶楽部 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月27日

東京宝塚劇場 花組「ME AND MY GIRL」

とっても楽しくて、ステキな舞台だった。

ぜんぜん期待していなかった・・・
なぜなら、2013年5月に梅芸で月組のミーマイを見て、すごくつまらなかったから。
ミーマイ=つまらん、と思い込んでいた。

演じる人でこんなにも違ってしまうとは・・・

明日海りお(みりお)は、2年前にエリザベートで寝てしまって以来、ちょっとご無沙汰していた。

今回のみりおビルは、最高にステキだった。
宝塚大劇場で観たヅカ友たちが、滑舌が悪くて、なにを言っているかわからなかったし、小道具の扱いがダメで、帽子を落としたりと、さんざん文句を言っていたので、みりおちゃん、大丈夫か・・・とハラハラして見ていたけれど、途中から、安心感に代わり、すっかり魅了された。

最初は下町の下品なにいちゃんだったのに、徐々に知性が目覚め、気品が出てきて、最後はとても魅力的な青年に変身〜!お見事!
かのちゃん(花乃まりあ)のサリーも、ビルのために身を引こうとする気持ちが手に取るように伝わってきて、いじらしかった。歌も、とってもうまい!

ききちゃん(芹香 斗亜 )のジョン卿は、とても気品があって、ステキなロマンスグレーのおじさま。
桜咲 彩花のマリアのレベルが高くて、かなり驚いた。歌唱も、声の迫力も、すばらしい!
価値観を押し付ける貴族のレディらしいふるまいが、舞台全体を回していた。

鳳 真由のパーチェスターも、コミカルな演技で場を盛り上げていた。

花組、よろしいですやん。

この日は、会場に蘭寿とむ、壮一帆、真飛聖、彩乃かなみなど早々たる顔ぶれのOGがいたようで、アドリブががんがん飛んでいた。当方はB席だったので、気配だけで残念〜!

『ME AND MY GIRL』
こんなに面白い夢のあるお話だったのね〜♡

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24日の夕方、新国立劇場の「マンスリー・プロジェクト」で別役実の「門」のリーディング公演があった。
私、不条理劇はダメだ・・・
セリフの中にキラっと光るものがあるのはわかる。でも、なにがどう繰り広げられているのか、ちっともわからない。演じる方はわかっているよね。
とても贅沢なひとときだとは思ったけれど、不条理劇は、私には合わないというのがとてもよくわかってよかった(笑


posted by 風土倶楽部 at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

宝塚大劇場 月組「NOBUNAGA/Forever LOVE」とドラマシティ「ドン・ジュアン」

NOBUNAGA
なんのこっちゃ、さっぱりわからん舞台だ・・・

信長のセリフは、わざとあのような抑揚をつけているのか?
み〜なのものお〜、わ〜しにつ〜いてこ〜い〜

みたいな・・・
まさお節の集大成のつもりなのか?
誰も注意する人はいない?
不思議な現象としかいいようがない。

ストーリーがぜんぜん頭に入ってこなかった。
退団公演だから、それでいいのかな。
黒豹だって、なんだかよくわからないストーリーだったし。

それにしても、ちゃぴ(愛希れいか)の扱いがひどくない?
帰蝶が信長に殺されて、その死体が延々と舞台の上に横たわるって、宝塚的にどうよ・・・
トップ娘役なのに・・・

ショーでも、絶対に二人だけでは踊らないのね。
どうしてこんな扱いを受けるのか。

でも、ちゃぴは、とってもかっこよかった。
出てくると、やはりオーラが半端なく・・・だから、あの扱い?(笑

秀吉の美弥 るりか(みやちゃん)が、しっかり押さえをやっていた。
いろいろ考えちゃうだろうなあ。悩みが多いだろうなあ。
がんばれ、みやちゃん。
みんな、あなたをちゃんと見ているよ〜。

珠城 りょうのロルテス、ちっともよくわからないキャラクター。
これも退団公演だから、龍真咲(まさお)さえ目立てばいいのよね。
2番手の宿命だから、今回は耐えるしかなわね。

途中、まさおが朗々と歌い上げ、回り舞台で消えていったから、終わったのかと思ったら、取って付けたような本能寺のシーンがあって、あわてた。

退団公演って、微妙〜。特にお芝居の方は。
若手はみんなすごく頑張っていた。ゆうまも、からんも、はやても。

象、必要?(笑

ショーの「Forever LOVE」は、色彩がとっても洗練されていて、すごくよかった。
新生月組が、活きのいい組になることを予感させるよい構成になっていた。
まさおの得意の歌に特化させた舞台ともいえるかな。
オープニングの「バレエが苦手」という歌詞は必要ないと思うけどね。最後まで苦手を克服しようと努力する姿を後輩たちに見せてほしかった。それがトップっちゅうもんでしょ。これでいいと思ったら、そこで成長は止まっちゃうよ。

ラストの黒燕尾、あれはダンスじゃないよね。

ちゃぴのカポエイラみたいなシーンが、ステキだった〜!

歌のうまい組子が増えたような気がする。
新生月組が楽しみだわん。
たまきちの立ち姿に華やぎが増してきた、ような気がする(笑


ドラマシティ雪組「ドン・ジュアン」

だいもん(望海 風斗)の歌のうまさは断トツね。
POBのメンバーの中に今、すぐ入っても大丈夫。
そのだいもんが、ギラギラした欲望の塊のドン・ジュアンを熱演。
よろしいんじゃないでしょうか。

みんな、歌が本当にお上手。以前なら、美穂さんばかりが目立っただろうに、今回は、one of themに見えたくらいだ。有沙 瞳 と彩 みちるの娘役ツートップが、歌うまさんのだいもんとがっつり組んでたっぷり聴かせてくれた。

さきな(彩風 咲奈)は、「るろうに剣心」を経て、ようやく男役として花が開いてきた。
間に合ったのかな?(笑

特筆すべきは、なんといってもひとこちゃん(永久輝 せあ)。
立ち姿よし、演技よし、歌よし、声よし、そして、お顔もすてき💛
最後のだいもんとの立ち回りは、るろうに剣心に継いで再びしっかり見せていただきました。
最初にマリアに言った「その仕事で最後にするんだ!」というセリフでドキッとした。
イチオシだわ〜。

作品としては、もっと耳に残る曲が欲しかったなあ。
いい曲ばかりなんだけれど、ロックミュージカルだから、口ずさめない。
2,3回観ないとダメかもね。
でも、私は、「ローマの休日」の方が好き。もう一度見るなら、ローマなのだ。
だって、宝塚でしか見られないのはローマの方だもん。

「ドン・ジュアン」は、外部で公演あるのかしら。
ソニンがエルヴィラが似合いそう。




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2016年07月04日

赤坂ACTシアター 宝塚雪組「ローマの休日」と「柚希礼音が踊る!魅惑のアルゼンチンタンゴ

早霧せいな(ちぎちゃん)と咲妃みゆ(ゆうみちゃん)に「ローマの休日」をやらせよう!と考えた劇団は、いつもながら、宝塚というものを知り尽くしていると思った。

素晴らしい。

誰もが知っている映画の香気を残しつつ、宝塚ならではの愛と夢の世界を展開。
むしろ歌とダンスが加わって、映画以上に楽しいものに仕上がっていた〜!

観ている間中、笑顔になっちゃったし、うるうるしちゃったし、これぞ、まさに宝塚!
こうでなくっちゃね!

単にバックにローマ市街の映像を流して、ベスパを回り舞台に乗っけているだけなのに、二人と一緒にローマの観光名所に行った気分になれた。そんなに豪華な舞台セットというわけでもないのに、ちぎちゃんとゆうみちゃんが作り上げる世界観に馴染めちゃう。
「伯爵令嬢」でも、驚いたけれど、夢の世界を出現させる力技がお見事としか言いようがない。

なぜ、そういうことができてしまうのだろう・・・
ゆうみちゃんがちぎちゃんを尊敬しまくっているのは、インタビュー番組などでよく目にするシーン。
目が♡になっているゆうみちゃんを少々もてあましているちぎちゃんが、いつも面白すぎる。

ゆうみちゃんアン王女をしっかり支えつつ、トップを務めるちぎちゃん。
男前〜。野心たっぷりで、優男のかっこよくないジョー・ブラッドレーを共感できるいい男に演じていた。

自分の役を表現しつつ、相手役をしっかり受け止めるちぎちゃんの懐の深さが、ゆうみちゃんの役作りを深め、それにより、ちぎちゃん自身の役も、完成度が増す。そんな相乗効果を得ることができるコンビなのかな。
ちえねねコンビも、お互いを高見に引き上げようと、毎回、幕が降りて袖に行ったときに反省会をしていたと言っていたっけ。
宝塚は、トップコンビが作り上げる世界を組子が支えるという特殊な舞台だから、二人の息が合ったときには、期待以上の愛と夢の世界が舞台上に出現するのかもね。

月城かなと(れいこちゃん)がナルシストのイケメン美容師を楽しそうに演じていて、新境地開拓、かな。
彩凪翔は手堅いアーヴィングだった。歌がうまくなったな〜。

途中、二人がかわいくてうるうる、ラストは切なくてうるうる、フィナーレのタンゴのデュエットダンスがステキでうるうる。笑いつつ、泣きながら観るという忙しい2時間半だった。

雪組にハズレなし!
田淵氏、できる人ね。2017年宙組の「王妃の館」、期待できるかな。
映画は、つまんなくて途中でギブアップしたんだけど…。

組子全員全力投球で、観ていて本当に気持ちのよい舞台だった。

ちぎちゃん、もう少し太らないと・・・大丈夫かな。

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夜は、BSジャパンでちえさまの「柚希礼音が踊る!魅惑のアルゼンチンタンゴ」が放映された。
2時間近くも、ちえさまだけを見られるなんて、なんと幸せなひととき。
タンゴの本場で悪戦苦闘するちえさま。怪我をして痛みをこらえたり、厳しいダメだしに茫然としたり、新しいことを発見して目を輝かせたり、いろいろなちえさまをたくさん見ることができて、本当にうれしかった。
テーピングして、アイシングして、必死にダンスを完成させようとするちえさまの姿を初めて見て、今までの舞台も、こうして必死の思いで作り上げてきたんだろうと思うと、ばあやは涙、涙、でございました。

ファンでいてよかった〜。
これからも、ずっとついていくもんね。

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2016年06月21日

新国立劇場「あわれ彼女は娼婦」と東京宝塚大劇場「こうもり・The Entertainer」

30年前にロンドンにいたころ、RCAの「あわれ彼女は娼婦」を見て、当然、ちんぷんかんぷんだった。そんな英語がわかっていたら、苦労してなかったもん。
でも、このタイトルの「'Tis Pity She's a Whore」だけは、しっかりインプットされ、いつか日本で上演されたら、観に行こうと思っていた。
なので、大好きな新国立劇場での上演を知った半年以上前から、早々にチケットもゲットし、ワクワクしていたのだった。

そうか・・・こういう話だったのか・・・

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マンスリープロジェクトの東京大学大学院の河合祥一郎教授によるセミナー「ジョン・フォードとエリザベス朝演劇」にも参加して、予習もばっちりだったんだけれど、予想以上に血なまぐさい禁断の恋だった。

ロンドンで見たときは、確か円形の舞台だったような記憶がある。
今回は、舞台の上に敷かれた赤い十字架の上で物語が展開していく。
この舞台セットは、物語を象徴していて秀逸だと思った。
そして、音楽はすべて一人のマリンバ奏者による即興演奏。これが、とても効果的だった。ときにはちょっと音楽が前に出すぎるときはあったけれど。

浦井くんみたいなお兄ちゃんが、年頃のときに目の前をうろうろしていたら、そりゃあヤバいかもね(笑
兄と妹の禁断の恋の甘美さは、ロミオとジュリエットの霊廟のシーンと重なる。
障壁が高ければ高いほど、燃え尽き、お互いを焼き尽くしてしまう。

ロミオとジュリエットよりも、血で結ばれているだけに甘美さは濃密で、まさに死に至る病ってところかな。
こちらは、病が高じて狂気に進んでしまうけれど。

中世の話だから、人間の命が軽い。貴族社会だから、貴族が平民を間違えて殺しても、正しいことをしようとしていたのに間違えちゃったんだもんで済んでしまい、権力を持っている枢機卿の心づもり一つで「倫理」が規定されてしまう。

まあ、中世も、今も、人間であるかぎり、同じ過ちを犯し続けているんだろうなあ。

河合教授によると、1608年から、劇場が室内になり、物語が緻密になっていくと同時に、劇場に経費がかかるため、席料が上がり、貴族や商人などの富裕層が観客の中心になっていったそうだ。
このころの芝居の特徴は「変装」。なんと72%以上の戯曲に変装が出てくるのだとか。「あわれ…」も、変装して、物語を複雑にしている人物がいる。今の時代は、本人確認なんていることが頻繁に行われるし、明るいから、変装、もしくは別人になりきるなんてムリだから、たとえ芝居でも、取り入れるのは困難だろうなあ。

娼婦は売春婦ということではなく、当時の女性三態である、乙女(処女)、妻(未亡人も含む)、whore(「姦淫する女」の意味となるそう。
「汝、姦淫するなかれ」十戒の六が基本になっていると河合氏。
なるほど〜、そういうことだったのか。

ラストに枢機卿に「あわれ、彼女は娼婦」と言われちゃうんだけれど、あんたに言われたくないよ、だな〜。
でも、世の中は、声の大きい人が決めつけていき、民衆はそれに従わざるを得なくなるものなのだろう。
社会システムは大きく変わっても、その法則は変わらない。

来年1月にちえさまが主演する「お気に召すまま」で共演する横田英司さんや伊礼彼方さんが出演していて、ついでに予習できちゃった。うふ♡ お二人とも、ハイレベルな演技力の方で、ちえさまはますますハードルがあがっている。楽しみだわん。


さて、そのちえさまの古巣である宝塚星組の「こうもり」の前楽をB席で観劇。
主な目的は、十輝いりす(まさこさん)のお見送り。
ちえさまの大親友だもんね。

まさこさんは、完璧にお仕事をこなしていただけれど、ゆずるちゃんと、みっちゃんの二番手とトップの二人は、いったい何がやりたかったんだろう。そもそも「こうもり」というお話は、やっぱりなにが面白いのかわからなかった。
ドタバタ喜劇なら、小柳先生の「めぐり合いは再び」のようにシンプルにやってほしい。
「こうもり」は、本当の意味でのドタバタできゃあきゃあ、わーわー言っているだけ。おまけに二人とも、男役なのに、おばさん化しているし。とっちらかりすぎ。
3重唱になると、なにを歌っているのか歌詞がまったく伝わってこない。
半分くらい寝てしまった…

それに反して、ショーの方は、展開が早く、見せ場も満載。
それぞれの持ち味がすごく生かされていた。野口氏、やるじゃん。
そして、宝塚大劇場初日と同じ感想だけれど、礼真琴(ことちゃん)の圧倒的な存在感。
次期トップに決まったゆずるちゃんをしっかりお支えすることでしょう。

それにしても、ボリウッド映画の舞台化をゆずるちゃんのために用意する劇団の戦略のすごさ。
小柳先生だし。
宝塚歌劇団のコアスタッフは、本当に優秀だと思う。

まさこさん、お疲れさま〜。
独特な空気感を持った人。これから、どんな道を歩むのか、とっても興味があります。
期待とともに。

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2016年05月24日

梅田芸術劇場「1789」

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すごーくよかった。

5列目だと思って行ったら、この公演は4列目が最前列なので、2列目だった。
さすがに役者さんたちの表情までよくわかり、迫力があって、とても堪能できた。

どこらあたりの席で観るかによって、印象はかなり違うのよね〜。

目の輝きなんて、やはり前方席でないとわからない。
オペラで観るには、全員を追いかけるわけにもいかず・・・

目の輝きが一番強かったのは・・・なんとねねななちゃん。
ななちゃんの演技、好きだわ〜。意思の強い、とても賢くて、気持ちのやさしいオランプ像が明確で、ロナンとの愛にかけていく様子が伝わってきた。

加藤くんのロナンは、東京では、虐げられた民衆のエネルギーの爆発が感じられなかったのだけれど、今回は、とてもパワフルで、まるで別人のようだった。

そのため、作品全体がとても引き締まって、ロナンの思いと一緒に1789年を駆け抜けていけた。

花総まりさんのアントワネットは、もうアントワネットそのもので、気品に満ち溢れ、ハプスブルク家のお姫さまが一人の王妃として成長するさまが見事だった。

ようやくロベスピエール、ダントン、デムーランの3人の違いがはっきりわかった!(笑
みなさん、イケメンやね。

そして、デムーランの恋人リュシル・・・
なんと夢華あみちゃんじゃないですか!
後方席のときは、とてもそこまで目が行かずわからなかったのだった。

則松亜海と改名しての出演。
さすがに音楽学校首席卒業で、あれだけ大抜擢された人だけあって、かなり目立っていた。
スカーレット・ピンパーネルでは、マリー役に抜擢されているようで、これから楽しみだわん。

ソニンの歌唱力に今回も、うっとり。すごい歌唱力だ。

東京公演よりも、やはり回を重ねて舞台が進化したのかしら。
今回は、月組を入れて3回目にしてラストで泣いた…

そして、自由と平等を歌い上げるラストシーンの、ななちゃんのロナンを失った心の痛みとその意思を継ごうとする力強い目線が、一番印象的だった。

でも、時折、傍らの和樹ロナンをちえさまロナンに置き換えて妄想したりしながら、観ていたんだけどね…
ステキだろうな〜っと。
最近、ちえさま男役欠乏症なの。

それにしても、宝塚じゃない舞台は、本当にぶっちゅぶっちゅとキスしちゃうのがどうも苦手。
日本は、人前であまりしない行為だから違和感があるのかしら。
キスって、どうもダメだ。ばっちいと思っちゃうから。

宝塚方式のラブシーンが、やっぱり好きだ。

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徹平くんのロナンも、観てみたかったな〜。

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2016年05月08日

サンシャイン劇場「FAIRY TAIL」

音楽が和田俊輔氏、演出が児玉明子氏というので、つい手を出してしまった…

アウェイ感満載だった…(笑

どうしてアニメのままじゃいけないんだろう。
どうして人間が荒唐無稽なシチュエーションを演じなければいけないんだろう。
ミュージカルということだけれど、歌はちょこっとだった。
最後に歌で誤魔化された気がする。

セリフは、ずっと絶叫型で、とっても疲れた。

映像を多用しているんだけれど、その映像をインパクトのあるものにするためにスクリーンが頻繁に降りてくる。
あ、来た来た・・・映像でがんがんやるのね、みたいな・・・

演出を見ていて、やっぱり宝塚はすごいと思った。
「ルパン」も「るろうに剣心」も、「伯爵令嬢」も、みんな2.5次元ミュージカルだけれど、しっかりミュージカルだし、場面展開が見事で、元がアニメだということを時折忘れさせてくれるくらいエンターテイメントに仕上がっていた。

舞台の上の絵空事が、ちゃんとリアルな世界とつながる仕掛けがしてあるから、なのかな。

この作品は、なぜ舞台化しないといけないのか、意味がよくわからなかった。

でも、会場は若い人でいっぱいで、熱気もすごかった。

そして、出ているキャストのみなさんは、実に見事にアニメのキャラクターを再現していて(実際のアニメは知らないけど)、なんか、すごいな…と思いつつ、でもね…みたいな、複雑な気分だった。

ストーリーは、もうどうでもよくって、それぞれのキャラクターがどう決めるか、が面白さなのかしらね〜。

好奇心ばかりが年とともにますます募って、つい、ひょこひょこあちこちに顔を出しちゃうけれど、この手の2.5次元はもういいな(笑

あゆっち(愛加あゆ)は、歌も、ダンスも、できるのにもったいないなあ。
佃井皆美ちゃん、殺陣がキレ味よく、歌も歌えて、できる方ですね。

主演の宮崎秋人くん、かっこよかった。

JACKのダンサーの男子たちもだけど、みんな、がんばっているな〜、と、ばあやはそれはそれでとてもうれしかったです。

演出が、、、ね〜。
劇場の舞台装置でできることが限られているのかもね。
水の中の表現としては、「伯爵令嬢」では、へ〜!とか、ほ〜!とか思ったんだけど〜。
布をパタパタには、ちょっとびっくりでした。

「伯爵令嬢」について書いた感想を読み返すと、違いがよくわかるなあ。

映像に頼りすぎるのは、要注意ってことかな。

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和田氏の音楽は、そのままバイオハザードに使えそうだった…
もっとおどろおどろしくなるのかな?


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2016年04月22日

帝国劇場「1789」

梅芸で観る予定なのだけれど、凰稀かなめちゃんのマリー・アントワネットが気になっていたところ、ちえ友がお安いチケットを探してきてくれて、つい手を出してしまった・・・

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かなめマリー、美しかった。
きれいな声だった。
女優だった。
ぶっちゅ!もあった。

もともと女優志向の強い人だったから、ご本人的にはようやく本領発揮、なのかな。
ごく普通のオンナにすぎないのに政略結婚でフランスの宮廷に一人送りこまれ、退屈な毎日に生きている実感を得たいがためにフェルゼンとの恋に身を焦がす有閑マダムでございました。

もう少し演技にメリハリがあった方が、役柄の輪郭がはっきりするのでは?

かなめさんファンの人たちは、いきなり女優しちゃうのって、許容範囲なんだろうか…と余計なお世話的心配(笑

ねねななちゃんのオランプは、音域が低くなったためか歌唱が安定し、存在感があって、とてもよかった。
ななちゃんは、立ち姿の美しさ(サンセット大通りでも思った)、華やかさ、演技力にくわえ、色気があるのが大きな武器だと思う。ちえさまとの濃厚なラブシーンで培われた貴重な財産だね。
特に「あ、ダメです。やめてくださいっ!」というようなシーンが妙にエロっぽい。こういうのは出そうと思っても、なかなか出せない色気だから、大切にしてね♡

フランス革命を題材にしたミュージカルは、レミゼラブルを筆頭に、スカーレットピンパーネルや二都物語などいろいろあるけれど、この「1789」は、どうも私にとってはワクワク感、ドキドキ感が乏しい作品なのだ。
なぜなんだろう。

耳に残るナンバーも多く、一場面ごとはそれなりに見応えのあるシーンになっているんだけれど…
何かが足りない。

あ〜、観た〜っ!という高揚感が湧かないのよね〜。

農民ロナンのキャラクターが、どうも明確じゃないから?
なぜオランプが彼に惹かれ、二人が恋に落ちるのか。
どうも客席は置いてけぼりをくらっているような気がする。
まあ、恋に落ちるのに理由なんかいらない、ってところでしょうかねぇ・・・

レミゼラブルのような心にひたひた押し寄せてくる登場人物たちへの共感ができないままに物語が進んでいく、ような。。。

月組バージョンと比べると・・・
全体の勢いは、月組の方があった。
月組でよくわからなかったアルトワ伯の手下3人が、もっと重要な狂言回し役になっていた。
特に坂元健児さんのラマール役が面白くて、舞台全体を引き締めていた。
登場人物たちのつなぎ役とでもいうのだろうか。
吉野アルトワ伯は、みやるりアルトワ伯よりも、冷酷な野心家というキャラクターが明確になっていた。
でも、みやちゃんは、すごくうまくやっていたと思う。

2幕の市民蜂起のところの演出がまったく変わっていた。
そして、帝劇バージョンの方が細部がわかりやすくなっていたかな・・・
ロベスピエール、ダントンが見分けがついたし(笑
デムーランがイマイチ認識できず…(バイオハザードで共演予定。梅田で再チェックだ)
フェルゼンの広瀬くんにオペラでロックオンしちゃった。背が高く、歌声がソフトでフェルゼンにぴったりだった。
ソニンのソレーヌも、迫力があって、悲しみがよく伝わってきた。

不思議なことに男の人が多いから、迫力があるというわけでもないんだなあ。
娘っこたちだけでも、あれだけの熱気が出せる宝塚は、やっぱりすごい!

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本日はA席。サブセンターだったけれど、ぜんぜんOK。帝劇の1階席は見やすい。2階席のB席は最悪だけど。

徹平くんのロナンを観てみたくなっちゃったな〜。

吉野さんは、バイオハザードでゾンビ側なんだろうか、ちえさま側なんだろうか…と、ちえ友と予想。
敵側だと強そうだな〜。





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2016年04月18日

赤坂ACTシアター「グランドホテル」

気絶寸前が一瞬あったけれど、2時間5分休憩なし、かなり集中して見ることができた。
「シカゴ」タイプのミュージカルで、セリフの部分はあまりなくて、歌と回り舞台でつないでいく感じ。
いわゆる群像劇。
映画を観ておいてよかった〜。そうでないと、ついていけなかったかも。

今日は、グリーンチーム。
結末がレッドと違うということだったけれど、グリーンは映画とほぼ同じだった。映画よりも、設定がわかりやすくなっていた部分もあるし、ラストは映画よりも、ナチスの台頭をはっきりと打ち出し、時代背景を鮮明にしていた。映画では、あまりそのあたりのことは出ていなかったから、舞台版の方がメッセージ性がより強くなったと言える。

中川晃教くんがええわ〜。以前、能舞台での実験的なお芝居に出ているのを観たことがあっただけで、ミュージカルの中川くんは初めてだった。オットー役は難しいと思うけれど、とても魅力的に仕上げていた。
彼の声は、とても聴きやすい。歌詞が明瞭。オットーみたいなちょっと情けない役にも関わらず、出てくると舞台をさらってしまう。だから、ラストも、かっちり収める。恐れ入りました。

グルシンスカヤの安寿ミラさんは、とっても素敵だった。やはりトップを取った人の華は違う。
舞台の上にいるだけで、オーラが出ている。歌も、とても明瞭で、少し低めの声が好き。
華やかだけれど、陰りがみえた枯れかけの大輪の花グルシンスカヤの寂しさと誇りが交差し、適役だと思った。

樹里さんは、やはりうまいんだけれど、とても難しい歌ばかりで、ちょっと苦戦気味?
でも、舞台の生樹里さんを観たかったので満足。隠れファンなの(笑

わたるさんは、イマイチよくわからない黒天使みたいな役。オペラ座の怪人みたいなもの?グランドホテルに棲みついて、行き交う人を見つめている。
ラストにちえさまのタンゴとすごくよく似たタンゴを男爵と踊っていた。相手がクリスみたいなプロのタンゴダンサーじゃないから、ちょっと気の毒。比べたら、申し訳ないので、比べません(笑

昆夏美さんはうまいんだけれど、小さくて痩せていて、POBでブリちゃんたちの迫力を知ってしまった今、子どもに見えちゃうのが難点。愛人にと誘惑されるには子どもすぎる。映画はジョーン・クロフォードだもんなあ。もうちょっとキャスティングに配慮してほしい。昆さんの責任ではないです。

男爵の宮原くんは、これがミュージカル初出演だそうで、それならびっくり!だけど、存在感が弱い。相手が安寿さんだから、もうちょっとフックが欲しい。もっと自信を持ってもいいんじゃないかなあ。

オッテンシュラッグ医師の光枝明彦さんが、さすがベテランらしくいい味が出ていた。
地味だけれど、この役がすべると要がなくなるもんね。

全体に群像劇なので、次々と流れるように舞台が進むとっても難しい作品。出番のない役者は、舞台奥に並べられた椅子に座っている。あそこから客席は、どんなふうに見えているのかな。中程度の劇場だから、席がセンターブロックのセンターで役者の目線部分でもあり、見られているこちらも、ちょっと緊張した。

映画をベースにミュージカル化するとこうなるのね〜と感心する部分が多かった。映画ではなかった全員がそろう場面が、いきなりオープニングからあった。舞台のセットが大階段とロビーだけで構成されているのに、あるときは個々の室内になり、場面展開が早い。映画を観てない人は、どれくらいついて行けるのかな。
最近は、どうも集中力が落ちていて、ちょっと複雑になると「待って〜」みたいになっちゃう。
でも、場面展開が遅いと、眠くなる。やっかいな客になりつつあるなあ。

赤いクッションのクラッシックな椅子が多用されていて、これが1920年代の雰囲気をとてもよく醸し出していた。小道具としてはいいのだけれど、じゃあ、椅子が舞台回しの小道具としてうまく使われているかといえば…椅子の上に乗ったり、カウンターの上に乗ったりしての芝居や歌は、なんとなく違和感があった。

楽曲は、とても素敵な曲が多く、とっても楽しめた。
特にオットーが生きる希望を歌うナンバー、男爵とグルシンスカヤが恋に落ちるナンバーは、耳に残った。

POBを体験して以来、どうも迫力という点で物足りなさを感じてしまうのだけれど、これはないものねだり、なのかなあ。楊淑美先生によると英語とは発声の仕方が違うみたいだもんね。

今日は、スペシャルカーテンコールの日で(知らなかった)全員のご挨拶があった。
樹里さんの挨拶が相変わらず一番面白かった。報われない愛に千秋楽まで望みを棄てずにがんばるそうだ。
樹里さんは、とても切なく、愛の見返りを22年間も待ち続けたオンナを演じていたけれど、おささん(春野寿美礼)だとどんな感じになったのかな・・・観たかった。

「千秋楽まで、また、ぜひ来てください」をほぼ全員が口にしていた。
あまり全員が言うから、よほどチケットが余っているのか?などと思っちゃった。
1階客席は満席だったように思うけど…。

さて、10月には、この舞台でバイオハザードかあ。うふ♡
センターブロックなら、どの場所でも楽しめそう。



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2016年04月13日

中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」

昨年の12月ごろに上演された中谷美紀x神野三鈴「メアリー・スチュアート」がWOWOWで放送された。
こういうのは観劇というより、やはり鑑賞なのかなあ。
でも、今回は、観劇した気分になれたので観劇に入れちゃおうっと。

パルコ劇場
作・ダーチャ・マライーニ
訳・望月紀子
演出・マックス・ウェブスター

素晴らしかった!
たった二人だけの舞台。
中谷さんがメアリー、神野さんがエリザベス。
従妹同士なのに会うことのなかった二人。そんな二人をメアリーのシーンでは神野さんが侍女役、エリザベスのシーンでは中谷さんが侍女役として演じ分ける。

まったく息をつかせぬ舞台展開とセリフのやりとり。
すごい緊張感が舞台にみなぎっていて、目が離せない。

アン・ブーリン、メアリー・スチュアート、マリー・アントワネットは、女王にもかかわらず処刑されてしまったことが共通点の悲劇の女性たち。当時の女性の最高位でありながら、なにが彼女たちを死刑に追いやったのかは、演劇的題材として興味が尽きないせいか、さまざまに取り上げられている。
今回の脚本は、メアリーとエリザベスという二人の女性の生き方を、メアリーが幽閉され、処刑されるまでに凝縮させて描いている。ものすごくよく練られた脚本で、セリフの中に彼女たちの過去、もっと遡って二人の母たちの生き方まで盛り込んである。

女王という立場の女たちではあるけれど、オンナに代わりはなく、どんな時代でも、愛されたい、愛したいという夢を抱きながら、もがく女性たち。たまたま女王だったというだけに思えてくる普遍的なテーマ性が際立つ。
平たくいえば、オンナとして身につまされる話なのだ。

侍女たちの目線もきちんと組み込まれているから、単に女王のつぶやきにとどまっていない。
エリザベスは、男の子を産まなかったため、処刑されてしまった母アン・ブーリンのことがトラウマになり、男性に対して恐怖心を持ちつつも、オンナとして愛されたい。でも、オンナとして自分はイマイチ魅力に欠けているのではないかというコンプレックスがあり、自分に近づいてくる権力が欲しいオトコたちをどこかさげすんでいる。が、愛されたい・・・という面倒くさい女。

方やメアリーは、美人でフランスの宮廷でもてはやされてきたおしゃれな女。3回も結婚したけれど、毎回オトコに裏切られ、傷つけられている。まあ、メアリー自身も、欲望のままに生きるタイプ、みたいだけれど。子どもを産んだけれど(のちのジェームズ1世)、手元で育てることさえ許されていない。エリザベスに幽閉され、十数年。権力を持った従姉からの許しの手紙をひたすら待っている。

それぞれ相手のことを妬んだり、バカにしたり…が、それは表裏一体にすぎず、オンナの中にある二面性でもある。二人だけの芝居だから、このあたりがオンナとして見ていて、なんともはや目が離せないのだ。

当時のイングランドはプロテスタント、メアリーはカトリック。
このあたりが、キリスト教の不可解なところで、宗派が異なるというだけで、すさまじい虐殺を行ったりしているから、当時の人々にとっては、どっちの宗派かというのが大問題だったらしい。なんで?右のほほを出したら、左のほほも出す、じゃないの?

この宗派の違いが、二人の政治的な立場をより複雑にし、イギリスとスコットランドの溝は大きくなる。
結局、メアリーはエリザベスに処刑されるのだけれど、息子のジェームズはイギリスとスコットランドが統一された初代の王になるというのは、歴史の面白さというか皮肉というか。

中谷さん、神野さん、二人とも、まさに女優!
役者魂を見せてもらったし、技術もすごいと思った。
これぞ、舞台。これぞ、ストレートプレイ!
とにかく見応えがあった。

過去には、1990年に宮本亜門演出、麻実れい×白石加代子で、2005年に南果歩×原田美枝子で上演されている。
麻実x白石バージョンはコワそうだなあ(笑
女優の意欲をそそる脚本かも。

ダーチャ・マライーニ氏は、イタリアの女性作家なのね。
オンナにしか書けない脚本だわ〜。


で、見ていて、やはり考えるのはちえさまのことで・・・

REON JACK前楽のカーテンコールのとき、「愛するには短すぎる」(ウメちゃんたちは「琥珀色の雨に濡れて」だと言っていたけれど、違うよ)のバーバラの「すべてを手に入れることなんてできないわ」というセリフをちえさまが言うことに・・・

どんなバーバラをやってくれるんだろう・・・と期待に胸を膨らませた。

が、出てきたのは、「ちえこバーバラ」だったのだ・・・


ちえさまにも、まだ、できないことはあるのだなあ・・・と、またまた愛おしくなっちゃった。
(結局、それか・・・)

ちえさまには、一度ストレートプレイに挑戦してみてほしいなあ。







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