2015年02月08日

観劇日記 2、3回目の宝塚星組「黒豹の如く」

昨日はS席。それもド・センター!

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初日とぜんぜん違った・・・

お芝居も、ショーも、すごいです。
1日でこんなに変わるものなのか!
座席位置のせいも、ちょっとあるとは思うけど。
でも、初日に一緒に観たヅカ友A子はS席で観て、ほぼ同じような感想だったんだけど…。

柴田先生、藤井先生、初日の感想を撤回します。
申し訳なかったです。

素晴らしい!!!
何回でも見たい!

まず「黒豹のごとく」
オープニングは、正面から見ると波の泡立ちのような照明がとても効果的。巨大な船底の木組が7つの海を行く海賊のイメージをかきたててくれる。最初に登場する3人が、ダンスと大きなバルーンで波間の様子を表現して、一気に引き込まれていく。そして、木組の真ん中にちえさま登場!海賊ソロが活躍するシーンとなり、ねね姫を誘拐した紅の悪者と闘う。
このシーンのワクワク感は半端ない!
悪者を退治し、姫を救い、黒豹ソルは姫と時の波間に消えていく〜。

ここで、ポスターなどに出ていた「今度生まれ変わっても、君をきっと探し出す」のキャッチコピーをちゃんと思い出しておくと、今後のストーリーが多少わかりやすくなるのだ!
ここで思い出さないと、ちょっと眠くなる…(笑

さて、時は1920年代のスペイン。ロスグロと同じ時代にいきなり物語は変わる。
アントニオの叔父バンデラス侯爵や、アントニオの同期で司令官のディアス子爵による歴史的背景の説明によっく耳を傾けておくこと。大航海時代とは異なり、今度の悪は世界情勢と密接なかかわりがあるのだ・・・というのを匂わせる。

匂わせてはくれるんだけれど…まあ、あとでいいや。

第一次世界大戦の終戦2周年を祝う祝賀会の夜会で物語は展開し始める。
かつての恋人だったアントニオと、今は未亡人のカテリーナが再会し、ときめきあう。
ちえさまアントニオの軍服姿がステキすぎる。海賊もステキすぎるし、もう、どうしたらいいの…。

紅子の扮するアラルコン公爵は、会社経営に成功し、どうやらフィクサーで他国とも関係をもち、台頭しつつあるファシズムをビジネスに活用しようとしているらしい。
このあたりは3回観て、ようやくふむふむとわかってきた。
だって、ちえさまアントニオがステキすぎて、そのお姿を追うだけで忙しすぎるんだもん。

お話は、アントニオとカテリーナが愛し合うのを、アラルコンがアントニオを他国に売渡し、カテリーナを手に入れようと野心満々で近づく。二人に危機が〜、というもの。カテリーナの夫は毒殺されたという噂があり、カテリーナがやったともいう人がいて・・・それでアラルコンに脅されたりして、ねねちゃん、ひょっとして悪女なの?と思いきや、そうでもなく・・・

このお話のこのあたりがなんだかもやもやしていて、大筋はわかるんだけれど、細部が?というのが多い。
アラルコンの愛人のアルヴィラ(ふうちゃん)がカテリーナに嫉妬して、裏で勝手な動きをしている。
そのアルヴィラが疎ましくなってきたアラルコン。なにかするのかな?と思ったけれど、特になし。

このあたりでますます???が多くなってきて、物語は、なぜかカディスのカーニバルへ。
どうしてカディスで決着をつけなければいけないのか、よくわからないのよねぇ。必然性がねぇ。。。

アラルコンがカディスを選ぶのではなく、アントニオが先祖のソルにちなんで海賊の拠点だったカディスにアラルコンをおびき出すというのなら、まだ、わかるんだけれど・・・。

疑問その1、だな。
疑問その2は、ふうちゃんアルヴィラは、貧しい出でもがきながら今の地位を得てきた。だから、今の生活のためなら、悪にでも手を染めると歌うシーンがあるんだけれど、その割にはラストになぜ?(ネタバレになるから)

どうもアラルコンの動きが、イマイチよくわからない。それは巨匠柴田先生の脚本のせいなのか。紅子の演技のせいなのか、、、悩む・・・(笑
紅子が、銀橋で「もっともっと」と欲望を歌うシーンがあるのだけれど、最後に一人壁ドンをやる。あれがこの役を象徴する重要な場面なんだけれど、とってつけた感があふれている。紅子、頑張れ!

というわけで、中盤はちょっと眠気が忍び寄ってくる。
が、そこをぐっとこらえて、とりあえず事件が落着するのを待つ。
すると、突然、電話の音がして、じゅんこ叔父さんのナレーションで、せっかく事件が終わったのに、思わぬことが起きたという。

え〜っ!!!何が起きたの〜?と、ドキドキしつつ、そうか、柴田先生はそんな大ドんでん返しを用意していたのね、と期待していると・・・

なぜか植民地問題でモロッコの司令部から、すぐにアントニオを寄越せと連絡が入り、行くことに。
退役軍人のところになぜ司令部から、甥を寄越せと連絡が入るの???

ま、いっか。

そこからは怒涛のお別れシーンが展開。
もう、涙、涙になっちゃう。ねねカテリーナは泣いてないけど(笑
ちえさまアントニオが、スペインのためにモロッコで力いっぱい働いてきますというようなことをおっしゃる。それは、タカラヅカという王国のために外でがんばってくるね。もっともっと宝塚をみんなが愛してくれるように、という「Dear Diamond」につながっていくのだ。

ちえさまの宝塚愛の強さにまず黒豹で印象づけられ、ショーで全開となる。
じゅんこさん、柚長と抱き合うシーンは、涙腺崩壊の序章となる。

お芝居の途中にアントニオが自分の行く末、スペイン海軍の行く末に一抹の不安を抱き、悩む姿は、そのまま今のちえさまの心情と重なる。
柴田先生、やってくれますね〜。
お話自体は、いろいろ疑問があるけれど、ちえさまの今を共有できるステキな作品だと思う。
再演は・・・無理だな。ちえさまあってこその作品だもん(笑
でも、どうしてラストはねねカテリーナと一緒に旅立たないのかなあ…。まるでねねちゃんは退団しないみたいにみえる。

最大の不満は、セリフ。
美しいセリフだとちえさまはじめ絶賛なんだけど、二つだけお願いだから、変更してほしいというのがある。
一つは、「どうだ!まいったか〜」
カテリーナに会う時間がないといわれ、アントニオが24時間以上に一日を使う方法を知っているといい、その方法が夢中になれるものがあること、と。
そのときにちえさまが言うセリフ。
うーん、なんかとってつけた感満載なんだなあ。

二つ目は、「こいつぅ」
ちえさまいわく「むひむひするセリフ」ということだったけれど、むひむひするけれど、固まっちゃう。
やめてくれないかなあ。

ちえさまは、中学3年生ごろまでサンタが本当にいると思っていたほどピュアなお方。
劇団に与えられたものをそのピュアな心で真摯に受け止め、壁を乗り越えてきたんだと思う。
だから、どんなセリフであろうと、「こんなん、言われへん」とは絶対に思わない。
きっとこのセリフを最大限に生かそうとするんだろうなあ。
それがちえさまのちえさまたる偉大なところであり、愛すべきところなのだ。

だから、「まいったか」も「こいつぅ」も、ひゃ〜っ!と思いながらも(それこそ「冷たい網が傍らを通りすぎる感覚」に通じる)、私は受け止めるけどね。と言いつつ、こんだけ文句言うてるやん(笑

「黒豹のごとく」
黒豹と海賊のイメージが二つ必要だったのかな?と、ちょっと思うけど、ちえさまあってこその、ちえさまでなければできない素晴らしい作品だと思う。
回を重ねるごとに、涙の量が増えてきていて、やばい。やばすぎる。。。。。

『Dear DIAMOND!!』−101カラットの永遠の輝き−の方は、4回目を観たあとで〜。
こちらは、ほぼ文句なし!ちえさまの宝塚愛が全開なのだ!
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2015年02月06日

観劇日記 初日の宝塚星組「黒豹の如く」「Dear Diamond」

初日のチケットが降臨してきて、急きょ観劇が可能になった。
持つべきものは、ヅカ友なのだ…Kさん、ありがとう〜!

劇場入り口で、黒豹の作者の柴田侑宏先生、Dear Diamondの作・演出の藤井大介氏が、公一理事長とともにお客さまをお迎えしておられた。
握手してもらっている人たちもいた。ちょっと心がひかれるも、開演10分前でやることがいろいろあって、あたふたドタバタ。。。

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テンションマックスで迎えた黒豹のオープニング。
この波の感じ、パッショネイト?

いきなりの今回の主役のアントニオの500年前のご先祖のソルさまが、めっちゃステキ!
これ、これ、観たかったのは、これよ〜!
と思ったんだけれど、時代が1920年代になったら、お話の説明のセリフが多くて、ストーリーを追いかけるのに忙しかった。
初日なので、まだ、詳しいストーリーはあえて書かないけれど、書こうと思っても、ちょっと複雑で、時代背景を押さえてないと、登場人物たちの心情がわかりにくい。
これから観劇予定の方には、人物相関図だけでなく、名前もしっかりインプットしていくことをお勧め。
横文字はどうもなあ…

柴田先生ということで、ちょっと期待しすぎたかも…。
「激情」や「琥珀色の雨にぬれて」、「仮面のロマネスク」が好きなので、その路線かな…と思っていたんだけれど…ちょっと違う‥‥どこが違うかうまく言えない。。。

でも、ちえさまはひたすらカッコよかった。
自分の行く末に悩みつつ、ねねカテリーナを深く愛する大人の男を色っぽく演じておられました。

そして、ラストが…ううっ、じゅんこさんと柚長のセリフにぐっときます。そして、ちえさまの後姿・・・涙・・・。

紅ゆずるは、、、ベネディクトに見えてしまう。でも、がんばっている。損な役、それが2番手の宿命か。
ロスグロに引き続き真風がお得な役回り。

ねねちゃんの成長ぶりに、ロスグロに引き続きうなりました。いい女優になったなあ。
ふうちゃんが、色っぽい役に挑戦していて、かなりイケてた。

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ショーは、オープニングのANJUさんの振り付けによるリベルタンゴが、とってもかっこよかった。
ちえさま登場シーンにはうっとり〜。
その後のドアボーイのちえさま、ぴちぴちの衣装がかわいい…。

でも、でも、その後の衣装が…このあたりから、ちょっと失速気味。
でも、ちえさまはひたすらカッコよかった。

全体に明るい元気な感じで、「お祭り」っぽい。
ラストのショパンの曲は切ない、美しい、これぞ、宝塚!
ちえさま作詞のお歌は、これからじわじわきそうな感じ。
本当に宝塚を愛しているのだなあと涙。

ダンス、歌とも、みんな、ものすごくレベルアップしていて、いきなり完成度が高かった。星組パワーを2階B席でもしっかり感じ取ることができた。

ショーの中盤にいきなり2階左側の扉から「2階に来たよ〜」といきなりちえさまのお声!
2階席は興奮のるつぼと化した。
S席最後列とA席最前列は歓喜!
1階での客席降りもあり(ロの字にお歩きになります)、いつもながらちえさまのお客様サービス精神の細やかなこと♡♡♡

ちえさまは、次のステージに移るベストな退団時期なんだと、悲しい、淋しいけれど、祝福する気にもさせてくれる舞台だった。

B席は、ちょっと舞台が見切れているところがあるので、今日はS席で堪能しよっと。
また、感じ方も変わるはず〜。うふっ。
(2回目、3回目を観て、思い切り感じ方が変わってしまったので、そちらをご覧ください。検索であまりにもアクセス数が多いのでびっくり〜!)


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2015年01月27日

劇団鹿殺し復活公演「ランドスライドワールド」

本多劇場のキャパが好き。
なので、つい手を出してしまう。
以前、小劇場ばかり追いかけている演劇好きの人に鹿殺しが面白いと聞いていたので、行ってみた。
お正月から、「モーツァルト」宝塚2本、オペラと続いたので、そろそろ小劇場もいいかなと。
こってりした生クリームたっぷりのケーキが続くと、桜餅が食べたくなるような感じ。

と思ったら、桜餅というよりも屋台の生クリームたっぷりのパンケーキみたいだった…

これはロックミュージカル・・・なのか?
やたらと大音量のロックがところどころ演奏される。
重低音はがんがん響いてくるのだけれど、肝心の歌詞がさっぱりなにを言っているんだかわからない。
おばさんの耳がついにロックを受け付けなくなったのか?

連れ合いを亡くした姉と弟がそれぞれの息子を二人ずつ連れて一家をなす羽根田家。
家業はどうやら地方の土建屋。姉の洋子は、一緒に棲み始めたとたんに性格が豹変し、オトコと失踪してしまう。残された弟の大地は、4人の子供たちを厳しく育てる。
この厳しさが、なにがなんだかよくわからない厳しさなのだ。
やたらと怒りまくる。
姉の息子の兄五郎には特に厳しい。なにかと言えば「出て行け〜!」と怒鳴り、五郎は「出て行かない!」と叫び返す。
弟の三太はぜんそく持ち。大地の息子の兄はミュージシャンになりたくて上京。弟の二生は小説家志望で母屋の隣の小屋にひきこもり。

まあ、ありそうな一家ではあるけれど・・・
そして、大地が屋根から落ちて亡くなってしまう。そのとき一緒にいたのは五郎・・・
嫌疑が五郎にかかり、役者志望の三太の空想世界が、ある日、「スライド」しちゃう。

ここからはロックな展開になるんだけれど・・・
ちょっとしつこい。

若者は叱られたい願望がどこかにあるのね。本能的にそれをバネにして、飛び立つきっかけにしているわけだ。でも、ラストに示されるのは、羽根田家で虐げられていた人物による反逆。なんだかんだ言っても、本物の抑圧されたものの反逆に対して抵抗力はない。その直前に大地が屋根から落ちた理由がわかり、家族の絆が生まれたとたん、本当の悲劇が一家を襲う。家族の中で傷つけあっていることと、外界で生まれる齟齬との間にははるかに隔たりがある。その部分だけで言えば、ちょうどイスラム国の人質事件などに符号する示唆に富んだ作品だった。

観ながら、35年ほど前に観てやたらと感動した映画「青春の殺人者」を思い出した。そんな時代もあったのね。あそこから遠いところに来てしまった。観客は20から30代が中心だった。
チラシのイラストはハエ。ミクロな世界の象徴だった。ミクロな世界を観て行くと、マクロな世界に行きつくらしい。

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2015年01月26日

オペラ「さまよえるオランダ人」

何十年ぶりだろう。
最後にオペラを観たのは・・・確か「ローエングリン」だったような気がする。
期せずしてワーグナーで再びオペラ。

そして、カタルシスを味わたいという期待通りだった。

オペラ、いいなあ!
高いのが難点なのだ。

今回は新国立劇場オペラパレス。
来てみたかったのよねぇ。

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この場にいるだけで満足してしまいそうになる。
久しぶりなので誰が出ているのかよくわからない。

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幕があがると、船のデッキで水平たちが仕事をしている。
やがて不気味な船が近づいてくる。
この演出が、シンプルなのにとても大きな空間をつくっていた。

神を呪ったために永遠に死ぬことができず、海をさまよい、7年に一度だけ上陸を許され、永遠の愛を彼に誓う乙女が現れたときに救われる。
そんな呪いをかけられたオランダ人の船長。
その船長を金持ちで娘の婿にふさわしいと欲を出した船乗りダーラントは、船長を家に連れていくことに。

どこかで聞いたようなストーリー・・・パイレーツ・オブ・カリビアンだ!

そういうことだったのか。
映画は、これに題材を得ていたわけね。
パンフレットによると、キリストを嘲笑したユダヤ人を発端に、さまよえるオランダ人の伝説は根強く欧米にあるらしい。17世紀にオランダをはじめとする列強が海洋国家として繁栄する中で荒海を舞台とする悲劇が伝説化されていったとある。いつしかユダヤ人がオランダ人に変貌を遂げながら。
こういう文化的な背景というのは、日本人にはなじみがないけれど、欧米ではごく普通の伝説なのかも。

とても興味深いのはダーラントの娘。船長が登場する前から、その伝説に魅せられ、心ここにあらず。夢見る乙女なのだ。ロミオとジュリエットのジュリエットに共通する若い女のロマンが、きっかけを与えられ、大きな渦を巻き起こし、悲劇とともに浄化をもたらす。
八百屋お七にも共通するものなのかな?

娘と船長は一目で恋に落ち・・・あれは恋なのか、ちょっと疑問だけれど、二人は運命を感じる。
そして、ラストの娘の犠牲により、船長は呪いから救われる。
そのあと、二人は天国に昇っていく・・・のかな?

ドラマチックこのうえないストーリーに、火に油を注ぐがごとくのワーグナーの音楽が覆い尽くすわけだから、半端ないカタルシスが待っている。

はまりそう・・・

と、ヅカ友に言ったら、、あなたは今、ちえさま退団後の心の空洞を埋めるものをすでに探してさまよっているのだ。あなたこそ、さまよえるオランダ人なのだ、と鋭く突っ込まれてしまった。

はい、たぶんそうでしょう。。。

でも、たまにはオペラもいいな。

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2015年01月09日

観劇日記 『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』

昨夜、東京宝塚劇場で宙組の『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』『PHOENIX 宝塚!! ―蘇る愛―』を観劇。
今回はB席。

で、B席で観て正解だった。
だって、グスタフ、半分寝ちゃったもん。
なんで18世紀のスウェーデンなんだ?
宝塚は、18世紀のヨーロッパの歴史を網羅しようっていうわけ?

と観ながら、疑問がふつふつ…
前半寝たから、後半は頭脳明晰になり、ラストシーンでなるほど〜と私なりに納得。

要するにかなめちゃんは、18世紀の宮廷の衣装と軍服を着たかったんだな。

だって似合うもん。
ムラの千秋楽で白い軍服を着たぐらいだから、本人に自覚あり、とみた。

かなめちゃんにしたら、きっと去年の今頃「なんで私がレットバトラーなわけ?似合わないでしょ」と思っていたかも。
「銀河英雄伝説」は好きな作品だとなにかで言ってたし、「うたかたの恋」も「ベルばら」も、すべてかなめちゃんのルックスだからこそ映えるコスチュームだった。
そもそも私は、「ハプスブルクの宝剣」のときのフランツ・シュテファンの美しさには、けっこう衝撃を受けたのだ。まあ、一番の衝撃はちえさまのエリヤーフー・ロートシルトの人物造形の深さではあったけど。

かなめちゃんのさよなら公演は、お芝居の中身だとか、なにを伝えたいのかとか、そんなことを考えちゃダメなのだ。次々に変える衣装を着たかなめちゃんをうっとりしながら、観賞するのが正しい見方。
ふりふりのブラウスと美しい上着、彼女のスタイルを引き立てる軍服の数々…
(その割には、メイクと髪形がイマイチ彼女に似合っている!と言えないところが、また、ふつふつと疑問…)
だから、かなめちゃんラブのファンにとっては、とってもうれしい公演。
ショーも、ひたすらかなめちゃんが、衣装を変え、ふわふわと銀橋に出てきて、まるでモデルのようにくるっとまわって見せたりして、去っていく・・・の繰り返し。

ちえさまの運動量の3分の1ぐらいだ。いや、5分の1か。

でも、そんなことで苛ついたり、怒ったりしてはならない。
だって、かなめちゃんはビジュアルの人なんだから。
そういうことをわかっていない人は、観に行ってはいけないのよ。

ああ、B席でよかった…。

ちえさま特装版のGOLDを予約していたので、キャトルに引き取りに行ったら、レジはかなめちゃんの写真集を購入する人で混み合っていた。ちょっとアウェイな感じだった(笑

宝塚ファンの多様性にも気付かされた興味深い公演だった。
みりおんは、歌が上手いなあ。
かなめちゃんと組む娘役はつらいよね。男らしいとか、女らしいとかではなく、ビジュアルで勝負されちゃったら、居場所がないもんね。
星組時代の「再会」「愛するには短すぎる」、そしてタムドク(ちえさま、ごめんなさい!寝る前に急いで書いたら、大きな間違いをしちゃった) ヨンホゲのかなめちゃんは好きだったので、さようならをできてよかった・・・。

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後で調べたら、このお話のグスタフは、ヴェルディの「仮面舞踏会」のモデル。そして、その原作のウジェヌ・スクリーブによる題名は、戯曲『グスタフ3世、または仮面舞踏会』 ヴェルディがアメリカに舞台を移して作ったのが「仮面舞踏会」。
早くそう言ってよ〜。
って、予習して行かなかった自分がいけないんだけど、劇団のサイトには、なにも出ていなかった。

ラストは、まさに仮面舞踏会が踏襲されている。
世間的にグスタフといえば、仮面舞踏会だったのかな。
私が無知なだけだったのかも。


タグ:宝塚歌劇
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2015年01月07日

観劇日記「ルパン3世 ―王妃の首飾りを追え!―」「ファンシー・ガイ!」

1月4日に今年初の宝塚大劇場にて雪組の「ルパン3世 ―王妃の首飾りを追え!―」「ファンシー・ガイ!」を観劇。
ヅカ友10人との総見。
お席がとってもよくて、黒豹のときも、このレベルを期待しちゃうなあ。

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ルパンは、さすが小柳菜穂子さま。設定がよく練られていた。
舞台を18世紀のベルばらの時期に持ってくるなんて、なんというアイデア!
宝塚でルパン3世をやる意味を無理やり作っちゃったというわけ。
ルパンご一行がベルサイユ宮殿にタイムスリップしちゃうなんて、なんて楽しい!
できれば、オスカルやアンドレ、フェルゼンも、ちらっと出てきたら、もっと華やかになったのになあ。

ちぎちゃんルパン、なぎしょうの五右衛門、咲奈の次元、みんな、みんな、よくぞここまで人物を作りこんだ。エライ!
一番大変だったのは、銭形のともみん。長丁場の舞台、声をつぶさずにがんばってほしい。
ともみんは、つくづく足が長いと思った。スタイル抜群のとっつぁんだ。

ゆうみちゃんのマリーアントワネットは、かわいさと不安に揺れる心がよく表現されていた。
ベルばらのアントワネットも観てみたい。

だいもんのカリオストロも、大悪人なのかと思ったら、コミカルな軽いのりの錬金術師だった(笑
ストーリーは、あれ?そうなの?えっ?なに?みたいなつじつま合わせがあって、そこでつまづいていたら、なにがなんだかわからなくなるので、これはアニメなんだ、深く考えない!と決めたら、とっても楽しめる。
ぜんぜん眠くなる暇もなかった。

ルパン3世のミュージカル化なんてできるのか?と思ったけれど、原作者のモンキー・パンチ氏が観劇してやけにうれしそうだったのがわかった。

問題はショーの方だ!
眠かった。
パッショネイトを経験しちゃったから、少々のショーでは物足りないのだ。
大疑問なのがオペラ「トスカ」の一番有名な曲「星は光りぬ」をオペラ歌手のテノールの歌をバックに、ちぎちゃんとゆうみちゃんがデュエットダンスするところ。
歌をそのまま流しちゃうなんて、反則だと思う。
ここは、しっかり宝塚流にアレンジして、生徒が歌うべきでしょう。

フランクシナトラのナンバーのところも、なにがしたいのかよくわからず。
ナチスの制服みたいなのを男役が着て、デカダンな感じで踊るところも。

そのほか曲の選択が古臭い。
衣装の色合いも。
全体に昭和に戻った感じ。

寝落ち度30%
ショーで眠たくなるのは、やっぱりダメでしょ。
会場は、珍しく男性の観客が多く、男性トイレに列が出ていたほど。
これは、劇団の狙い通り、ルパンで新しい客層を取り込めつつあるということ?
ならば、このショーではちょっとね…
戦略的に動いているようで、詰めの甘い劇団なのね。まあ、そこがいいところでもあるけど。



タグ:宝塚歌劇
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2015年01月06日

観劇日記 モーツァルト

1月3日に梅田芸術劇場で「モーツァルト」を観劇。
そもそも観ようと思ったのは、REON2でちえさまが1幕の最後に「影を逃れて」を歌っていたから。
それが素晴らしくて、どんなミュージカルなんだ?と興味を持った。
たまたま3日のマチネしか日程が空いてなかったので、山崎モーツァルトでソニン・コンスタンツェのバージョンになった。

結果として・・・
モーツァルトの苦悩がぜんぜん伝わってこなかった。
ちえさまのモーツァルトは、あの1曲だけで苦悩が伝わったのに。
なぜ・・・

全体を通して音楽はなかなかいいんだけどなあ。
というわけで感想というほどのことも書けない状態。
観たという記録にとどめる。
阿知波コンスタンツェの母が憎々しくてよかった(笑

これで13000円かあ。
舞台も地味だしね。
それ、宝塚を観すぎよ(笑

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2015年01月01日

タカラヅカ・スペシャルとジルヴェスター・ガラ・コンサート

100周年の締めくくりとして開催された「タカラヅカ・スペシャル」の千秋楽を22日に観劇。
昨年は開催されなかったので、生で観るのはこれが初めて。各組の選抜メンバーによるスペシャルは、スカステで過去のものを観ていたけれど、やっぱり生の迫力はすごい。
お席はSS♡! 前の列には某女優さん。

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宝塚は、愛と夢の世界だけれど、そこで競わせられる生徒たちの日々は、本当に苛酷なのだろうなあと思う。常に成績順で役が振り当てられ、お客の反応を見乍ら、順位が決まっていく。
タカスペに出られるということは、中堅以上の生徒の中で勝ち抜いてこれたということ。

100年間に歌い継がれてきた100曲を生徒たちが、ほんの数フレーズずつ歌いつないでいくのだけれど、そのほんの短い間にもオーラの出方がわかっちゃったりなんかして…。
舞台人は、大変だ。

そのオーラたっぷりのちえさまは、このタカスペでは、いつものオーラをちょっと抑え気味だった。
一人突出して目立っちゃうのもね。

びっくりしたのは咲妃みゆちゃん。やっぱりすごい子だ!ダントツで光輝いていた。

真風も、ことちゃんも、輝いていた。つい星組びいきになっちゃうけど(笑
来年は、もうちえさまはいないのね…と思いつつ観ていると、うるうるしてきてしまった。
トップになって最初の大劇場公演だった「太王四神記」の蒼穹の彼方を歌うちえさま♡
そのころから、知っていればなあ…
でも、こうして近くで生で何度も観ることができて、今年は本当に幸せだった。
ヅカ友も、たくさんできたし。
すべてちえ神さまのおかげです(笑

31日は、昨年がとってもよかったので、今年も兵庫県立芸術文化センターで「ジルヴェスター・ガラ・コンサート」に。今年は、芸文ができて10周年で、これまで公演されたオペラを振り返った内容となっていた。
指揮は佐渡裕氏。

風邪をひいてしまって、咳がとまらなくなってしまい、1部は四苦八苦。
咳は止めると、呼吸困難になってしまうものなのね。はあ、苦しかった。
2部は、キャンディをなめてしのぐことができた。

カルメンのホセの歌「花の歌」を聴きながら、つい、ちえさまの「激情」のホセを思い出してしまう始末。

2014年の兵庫県の最大の話題だということで宝塚100周年が取り上げられ、宮川彬良氏編曲の「すみれの花咲く頃」が演奏された。自然に曲に身をゆだねられてしまうとても素敵なアレンジがしてあって、本当によい曲だとしみじみ思った。
宝塚は兵庫が生んだ文化なんだなあ・・・と感動!

この芸術文化センターは、震災復興のシンボルとして作られた施設であり、ソフトも佐渡さんたちが知恵をしぼり、優秀な人材を輩出できるアカデミックなシステムが構築された。低価格で、クラシックや演劇を楽しむことができる素晴らしい施設だと思う。

最後に六甲おろしも演奏され、兵庫の文化に身を浸してみれば、ああ、私って、兵庫県人なんだ…と、あらためて再確認できた。
2014年は、新しい出会いがたくさんあって、本当に楽しい日々を送ることができた。
2015年も、これらの出会いを大切にしていきたい。

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2014年12月07日

「星ノ数ホド」

養蜂家と物理学者の恋愛劇「星ノ数ホド」を新国立劇場小劇場にて。
養蜂家が主人公というので好奇心抑えがたく…

ちょっと不思議なお芝居で、二人の会話が少しずつずれて、いろいろなシチュエーションを重ねていくというもの。多元宇宙論を語りつつ、作者いわく「ミクロの世界で手を尽くす(ミクロの世界?と、突っ込みを入れつつ読む私)養蜂」の世界を融合させ…
なんのこっちゃわからん。
プログラムを買ったんだけど、まだ、ちゃんと読んでいない。

会話というのは、コミュニケーションができているようでできていない。
一つの言葉の意味も、受ける側で変化するし、たった一言が相手を怒らせたり、うれしがらせたりもする。
人の数だけ宇宙があるともいえる。

そういうものと養蜂がどのように融合するのか…

「ミツバチには3種類がある。働き蜂とオスと女王蜂 (と生態を簡単に語りつつ)・・・それぞれの役割を果たし短い命を終えるミツバチの優雅なシンプルさが僕はうらやましい。僕たちはいろいろ悩みまくり、わからないことだらけだけど(物理学者の女性とのすれ違うシチュエーションと対話の数々のあと)、今、僕がわかっていることは…(と、ポケットから指輪を出す)君が好きだ!ということなんだ」

このシーンにミツバチが多用されていた。

このようなプロポーズの言葉に引用されるとは・・・。

養蜂が大きく物語にからんでくるのは、ほぼこのシーンだけかな。宇宙に対して、ミツバチという生き物を登場させることで、命を意識させたかったのかな。
ものすごく要約すれば、人生は短い、一瞬一瞬を大切にしよう。でも、それができないのが人間。だからこそ・・・みたいな感じ?

でも、主人公を養蜂家にする必然性は、あまり感じられなかった。
養蜂が趣味の農業をやっている男性ぐらいでよかったのでは?

というのが、プログラムで紹介されている養蜂が、銀座の養蜂なのよね。
職業ではない。
養蜂って、ああいう活動のことをいうと世間では思われているみたい。
プロの養蜂家にとっては、ショックかもね(笑
今や送粉昆虫としての農業への貢献の方が、ハチミツなどの生産物をはるかに凌駕しちゃっているミツバチ産業。
そんなことを多くの人は知らない。相変わらず3万匹のミツバチの巣箱を置いたら、ハチミツが採れた!などという記事が紙面をにぎわしている。そりゃあ、採れるでしょ。彼女たちはハチミツがないと生きていけないんだから。
というわけで養蜂なんて、誰でもできると思われているふしがある。だって、ハチミツをとってくるのはミツバチなんだもんね(笑

「養蜂」というやたらと最近、もてはやされる記号に頼ったお芝居だから、結局、その記号のイメージが人によって大きく違う。そういうものを職業に据えた作品だから、結局、なんだかよくわからないままに終わった。

まあ、私は、白状すれば、主演の一人の浦井健治くんが見たかった…のであります(笑 
紅顔の美少年も33歳になるとオジサンの影が〜。

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2014年11月29日

アリス・イン・ワンダーランド

武道館から、早1週間が過ぎてしまった…
さみしい・・・
あれは夢だったのだろうか。
ちえさま三昧の3日間、なんと幸せな3日間だったのだろう。
はあ、、、

気分転換に青山劇場の「アリス・イン・ワンダーランド」に行ってみた。
昨年から、ちょっと気になっていたから。

生瞳子(安蘭けい)さんも観たかったし。

瞳子さんは、これで昨年の菊田一夫演劇賞を受賞したそうだけれど、役作りがほとんどなし?という感じの役で、ああ、イメージ通りの瞳子さんだ〜、という舞台だった。まあ、それだけイキイキと舞台の上にいたということかな。

内容は、アリス・イン・ワンダーランドは、実はワンダーランド・イン・アリスだったみたいな感じ。
宝塚の月組でバウホールでやった明日海りお主演の小柳奈穂子作「アリスの恋人」の方が、内容がひねってあって面白かった。
今回のアリスは、最初から、なんとなく展開が見えているので、歌うまさんたちの、ちょっと変わったライブだと思えばいいのかな。赤の女王役の渡辺美里も、そのままみたいな役だったし。

アリスの娘役の唯月ふうかは初めて観た。
アニメのキャラっぽい声を出す子なんだな。

このところ宝塚が続いていたから、男性陣の声の迫力が気持ちよかったけれど、それをはるかに凌駕する歌声、それは濱田めぐみさま!やっぱりすごいな〜。気持ちよくて、鳥肌もん。
音響のせいか、私の耳の能力のせいか、イマイチ歌詞が聞き取れず、ちょっといらいらしていたのだけれど、めぐみさんの帽子やが出てきたとたんにとってもクリア。

瞳子さんは、さすがにうまいけれど、高音はちょっとかすれちゃうところも。
この日はスペシャル・カーテンコールの日で、抽選があったり、劇中歌を1曲歌ってくれたりがあった。
その間、瞳子さんとめぐみさんが手をつないでいて、とっても仲良しそうだった。お互いに認め合っているのかな。来年は二人で演じる公演も決まっているようで、実力派の二人がタッグを組めば、レベルの高い公演になりそうで楽しみ。

瞳子さんが子持ちで別居中の作家の役が似合うなんて。。。
ときおりパーシーか?みたなところもあったけど(笑
私の前の列にハマコさん(未来優希)がいらしたような。
憧れのハマコさんっ!レディ・ベスをハマコさんバージョンで観たかったのに果たせず残念。
タイタニックでリベンジしちゃおうかな。が、しかし、そのころはちえさまで忙しい・・・

ちえさまも、来年の今頃、いい舞台に立っていてくれるといいなあ。
と、またしても、ちえさまのことが頭から離れないのだった・・・

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2014年11月26日

REON in BUDOKAN と 風と共に去りぬ

まさにLEGEND誕生の瞬間に立ち会うことができた。

幸運にも、22日、23日2回、要するに3回とも観ることができた。
1回目は、アリーナの端っこの方だったので、ちょっと臨場感に欠け、まあ、予習かな、という感じで冷めた見方をしていたのだけれど、23日は1回目がアリーナのサブセンター、2回目が南西スタンド1階だったので、レジェンドの大きな渦の中にしっかり入ることができ、感動に次ぐ感動の1日だった。

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すべてがステキで、言葉にするのがもったいないので、なにも書かないことにする(笑
私が、ちえさまに墜ちた太王四神記の希望の鐘で胸が高鳴った。
そして、「君はどこに」は、スカーレット・ピンパーネルの時から比べて、本当にちえさまは成長し、進化したのだと深く納得させられるものだった。
どの曲もよかったけれど、やはり今までの作品の中からのナンバーが一番心にしみる。

23日の1回目は、85期の同期や高校のお友達も来ていて、8500人もいるのにほのぼのした雰囲気の中の公演となった。こういう空気感を出せるのも、ちえさまだからこそ。

武道館のど真ん中でブルーのライトを浴びてFor goodを歌うちえさまは美しかった。
いつまでも観ていたかった。
まさにLegend。

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千秋楽では、ちえさまの目に涙。
私たちの目からは、2時間近くずっと涙だった。

For good
その言葉の中にどれほどの思いを込めたのだろう。
きっとこの言葉を選んだときに、ちえさまは泣いたと思う。
どんどん涙もろくなるとのこと。
男役というものを研究しつくした人だからこそ、その役との決別は人一倍さみしいだろう。
あんなにステキなラブシーンができる人は、ほかにいない。
宝塚以外にだっていない。
ちえさまが作り上げたすべての役が、その作品の中で生きていた。
一人として同じような人はおらず、どのキャラクターも、思い返すと、そこにちゃんと今も生きている。
丁寧に役作りをし、キレキレのダンスをし、心に滲みる歌を歌い、フィナーレでは、満面の笑みを客席に贈る。

For goodのラスト「愛している」という言葉の深さをしっかり受け止めました、よ。

この公演は、宝塚色がものすごく排された内容だった。選曲も、衣装も、もちろん舞台展開も。
宝塚だと言われなければ、わからないだろうほどに。
これは劇団として、一つの実験でもあったのかな?
ちえさまは、新しいジャンルを劇団に置き土産にして去っていくのか。
ただ、その新しいものを受け継ぐ人はいるのか・・・それが大きな課題。
ちえさまの存在が大きかっただけに、95期前後が中心になる時代が来るまで、ちょっとした冬の時代が来るかも。

翌日は、きっと来る!と信じて、八王子オリンパスホールの「風と共に去りぬ」マチネ公演へ。
ものすごくりっぱなホールでちょいとびっくり。八王子を舐めたら、あかん。

DSC_2113.jpg そして、ちえさまご一行登場。

舞い上がってしまった。



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よすぎる席で、なんとちえさまご一行より前に座ることに。
前列には北川景子さん。後の列には樹里さん!
おかげで振り向けばちえさま♡

ちえさまご一行と一緒に観たからか、
あるいはお席がよすぎたからか、
紅子とことちゃんがこなれたのか、
宙組より、舞台がシンプルなのに面白かった。
不思議なことに幕前芝居が気にならなかった。前方で観たからなのか?
宙のときは2階1列目だった。うーん、なぜだ。。。
風共は、こんなに面白い作品だったのか?とまで思ってしまった。

ことちゃんスカーレット、ちょっと子供っぽいけれど、その分、表情がくるくる変わって、超自己中の女の困ったちゃん状態と可愛げが交差し、わかりやすいスカーレットだった。不思議といやな女だなと思わなかった。

あんるとの二重奏が素晴らしく、聴きごたえ十分。あんるがとってもよい。
若手がみんながんばっていて、観ていて気持ちがよかった。
はるこちゃんメラニーがとってもメラニー。
レンタがすごーくがんばっていた。舞台にいるのが楽しくて仕方がない感じがした。失明する役なんだけどね。
ミッキーのベルも、お品のあるマダムだけれど、よかった。
一人ずつほめてあげたいぐらい、みんなよかった。
ちえさま一行や樹里さん、北川景子さんなどが観ているから、はりきった?
みつるも、アシュレイっぽくて、紅との対比が鮮明でよかった。
マミーも、汝鳥さんに匹敵するぐらい愛にあふれたマミーだった。

で、紅バトラーは・・・
ことちゃんは、笑いを誘う部分とシリアスな部分の明暗がはっきりしていて、見やすい。
紅レットは、今まで観た中で一番粗野な感じ。やくざな感じ?でも、無頼漢じゃない。
レットは、良い家柄の出だけれど、格式や慣習にしばれるのがいやで、自由な生き方を自ら選んだ人。
だから、無頼であっても、粗野ではないはずなのだ。

いずれにしろ、かなめバトラーも、紅バトラーも線が細すぎる。
もう少し骨格ががっしりした感じがほしい。
役作りには、そういう見た目の部分も大きいだろう。
最近のジェンヌたちは、顔が小さすぎ、体が細すぎるような気がする。

私にとっては、ちえさまにどっぷり浸ったあともあるし、ときめくレットには程遠かったなあ。まあ、そもそもさゆみちゃんでときめいたことはないから、ごめんなさいm(_ _)m

ということで、大変楽しませていただいた風共だった。ようやく名作かもしれない…と思ったほど。
故里は緑なり、って、いい歌だわ〜。

画像は、タカラヅカ・スカイステージのタカラヅカニュースより。


タグ:宝塚歌劇
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2014年11月11日

能楽

寝なかった・・・

奇跡だ!

私、能は苦手。なのに能楽堂の空間が大好き。

だから、なんとか能そのものを理解したいと思い、何度か最近チャレンジ中。
ついに今回、2時間50分ほどの公演の間に意識が飛んだのは10分足らずだった。
ようやく少しだけ能に開眼したような気がする。

宝生流と金剛流の合同演能会で、両流派の若手の宗家がシテをつとめた舞台でした。
宝生が「巻絹」、金剛が「小鍛冶」という演目。

お席が脇正面の最前列。
席についたときは、困った。寝ちゃうのに…

と思ったのに、なんとちゃんと目覚めていたばかりか、かなり陶酔していた。
地謡の方たちが、真正面なので寝るわけにもいかないとうのももちろんあるけれど、眠くなることもなく、能に浸ることができた。

あの足の運びはなんなんだ!まるで体重を感じさせないムーンウォークさながら。
この世のものではないものを演じるのだから、当然といえば当然だけれど、これが能なのか!
力強い謡、鼓と笛の緊張感のある音色。。。

宝塚の舞台は、ものすごく凝ったもの。
一方で能の舞台は、松を描いただけの能舞台。
なのに、ものすごく奥深い世界が展開する。
舞台の面白さだわ〜。
どちらがいいとかというものではなく。

450年ほど続いてきた文化の一端に触れることができた素晴らしい機会だった。

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2014年11月09日

東京高等学校文化祭演劇部門中央大会

東京芸術劇場シアターウエスト&シアターイーストで開催された東京高等学校文化祭演劇部門中央大会にて。
京華学園演劇部による「いのち〜ヌチドゥティーチ〜」は衝撃的な舞台だった。
舞台は昭和39年の東京オリンピック開催中の京華学園放送部のスタジオ。校内放送をしながら、企画を考えているうちに、今の日本の繁栄をもたらしたのは戦争のときに勇敢に戦った人たちがいたからだ。なので、それをテーマに放送劇をつくろうということに。すると生徒の一人が、お母さんがひめゆり隊のメンバーだったと言いだし、その体験談をもとに企画を書くことに…。
その後の展開は、お母さんがひめゆり隊で本当に体験したこととは?
回想のかたちでひめゆり隊が追いつめられていく様子が描かれる。

部室の女子高校生たちの会話がとんでもなく元気で、いったいどんな内容の話なのか…と思っていたら、とんでもなく深い話で、観ているうちに気が付いたら、涙が頬を伝わっていた。
ひめゆり隊は、国家にも、日本軍にも見捨てられ、圧倒的な軍事力で展開する米軍が蹂躙する戦場に放り出される。でも、軍国少女に育てられた少女たちは、素直に米軍に投降できない。
舞台の上に本当にその当時のひめゆり隊が出現したような気分になるのは、同じ年頃の少女たちが鬼気迫る演技で演じているから。その迫力たるや…

彼女たちをここまで駆り立てるものってなんなんだろう。
今、このときだからこそできるこの作品を選んだ京華学園演劇部、その心意気に打たれた。
同じ年頃の名もない少女たちが演じるひめゆり隊。
ラストに一人ひとりのひめゆり隊の少女たちが、なりたかった職業を一言ずつ言うシーン。少女たちの未来が奪われたというのが実感として胸に迫る。

この脚本の作者は顧問の先生。
練習は、体があざだらけになるほどの激しいものだったとか。
簡素な舞台に戦場をつくりだした演出は、お見事だった。

結果は三木賞で3位だった。
ほかにも2校2作品を観てみた。いじめ、震災、日々の不安、などなど、高校生の日常や不安、夢が垣間見れて、とっても面白かった。ちょっとクセになりそうなイベントだった。

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2014年10月27日

演劇人祭特別篇

歌舞伎座で開催された「演劇人祭 特別篇」
5年に一度開催されているものだけれど、今年は松竹が歌舞伎座で歌舞伎興行を始めて100年、宝塚が100周年ということで、4年目に特別篇として開催されることに。
歌舞伎座は、女性で占拠されとりました。ちえさまファン、どれだけいるねん!

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Fotor_141444577567277.jpg 45分ほど前に友人と待ち合わせをするので到着したら、歌舞伎座の前で植爺にばったり。
入場するのに並んでいたら、小林公一理事長が2人前に並んでおられた。
歌舞伎座なのに宝塚していて、うれしくなっちゃった\(^0^)/



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あきらめていたチケットが、まるでちえ神さまが降臨したかのように手元に降ってきて、行くことができた。
総合司会は檀れい。美しい…

まずは座談会が約50分。
出席者の共通項として海外公演がテーマに取り上げられた。
コーディネイター役をしていたのは、世田谷パブリックセンターの永井多恵子さん。
やはりツレちゃん、トークがうまい!
パリ公演では、テレビに招かれて出演したときに、いじわるな司会者に「レビュー本場のパリに、よくも日本からレビューを持ってきたな」といきなり先制パンチ。それに対して、「ものすごく勉強して、お稽古してもってきた。あなたたちも、勉強して歌舞伎を日本に持ってきたら?」と返したら、司会者が二の句をつけなかった。やるなあ〜。

それ以外にも、布で波を表現する舞台をやったら、拍手喝さいだったとか。日本じゃ、どうってことないのに。
なにかを披露する前に日本では、まず拍手をするけれど、あちらでは終ってからが基本。
上級生と下級生の上下関係も、今日の檀れいが直角にまがって、よろしくお願いしますのあいさつに来たのを、がんばってねと鷹揚に返したとか。。。楽しませてくれました。
植爺は、檀れいの中国公演のときの人気のすごさに驚いたと引き合いに出していた。
海外公演は女性ばかりで大変でしょうという永井さんに、「音楽学校のときから団体で鍛えているから大丈夫」とのこと。

松竹副社長や梅玉さんの話は・・・・素通りしちゃった。すんません、ヅカファンなもんで…(笑

玉三郎さまと中車さんの「瞼の母」の朗読劇は、聞かせていただきました。
忠太郎、かわいそう・・・
でも、9歳のときに死んだと聞かされてきた母にしたら、今、穏やかな日をここでもうけた娘とともに過ごしているのに、本当かどうかもわからず、いきなり来られても抱きしめるわけにはいかない。それも渡世人になって現れた息子を。母には母の事情があった・・・
今なら、遺伝子で判明するのにね。母を恋う忠太郎の心情がものすごく伝わってきた。さすが中車、というより香川照之だったけど。

ここですでに1時間半ほど経過。いつもなら休憩に入るところが、そのまま続行。
いよいよ「宝塚歌劇100 夢紡ぎ続けて」に突入。
ルンルンしていたら、まずは100年の歴史を殿堂とかでやっていた映像で見せられた。
それ、もう、よくわかってますから〜状態のヅカファンたちも、大人しく観る。
歌舞伎座だから、いい子にしてないとね。

そしていよいよちえさまご一行の登場!
袴姿の薄化粧。とってもさわやか〜。
吉田優子先生のピアノで、まずはモンパリ、花詩集(だったかな?)などをことちゃん、ちえさま以外で歌い、毬乃ゆいが虞美人草をソロで。
その後、ちえさまがなんと!越路吹雪の筏流し、こーちゃんファンの我が家にとっては垂涎もの。
この間、バックには当時の映像が映されている。

そして、ベルサイユのばらの大成功が紹介され、ことちゃんがアンドレのセリフを言ったあとに「白ばらのひと」を歌った。これが、もう、なんとも素晴らしくて、聞き惚れました。ことちゃん、すごい!

そして、そして、なんと!ちえさまが最後のダンスを披露。
思わず椅子から飛び上がって喜んでしまいそうだった。

袴姿で歌うちえさまの最後のダンス。そんなものを観て、聴けるなんて…夢にも思わなかった。
来れてよかった・・・しみじみ・・・

が、「最後のダンスはおれぇのもの♫」のところが、ちょっとはぎれが悪かった。
どうしちゃったの?ちえさま。
でも、これは帝劇エリザベートの予告なのか?と勝手な妄想(笑
終わったときの拍手がものすごくて、会場の9割はちえさまファンだと確信。

最後に全員で100周年の式典の歌とすみれの花で終わり。
舞台を一巡して、花道に出て、ちえさまは3階、4階が見切れない場所でちゃんと止まって、いつものように視線を上にも送っていた。

袴姿のちえさま・・・シミュレーションしちゃって、うるうるしてしまった。
次に袴姿をみるのは・・・いや、お正月がある、いきなり3月、5月じゃないはず・・・。
でも、あのお姿で大階段を下りてくる日が…ぐすっ。

宝塚組の出番はあっという間だった。
ここで20分の休憩で、梅若玄祥さんと藤間勘十郎さんの舞踊「花月」と、いよいよ人間国宝、坂東玉三郎さまの「鉤簾の戸(こすのと)」という恋の情緒を描く「艶もの」の代表作の地唄舞に。

花月の方は、能の「花月」から清元による演奏の舞踊作品とやらで、なんだかよくわからなかった。
ただ、勘十郎さんの扇の動きを見ているだけで幽玄の世界に引き込まれそうなことは確か。
先日、能楽堂で観た「桜の森の満開の下」は、この方の企画と演出。なるほど、この世界があってこその、あの世界だったのね、と得心。

そして、ラストを飾ったのが玉さまの地唄舞。
舞台の上に妖気が漂ってましたね。
女というよりも妖女。男でもなく、女でもなく、そういう生き物。
それはちえさまの舞台姿にも通じるものがある。
玉さまも勘十郎さんの踊りにも、ねっとりと重くなった空気を割くような扇や指、手の使い方がある。
ちえさまの指先や振りの動きと重なって見えた。

舞台の上だけに存在する不思議で、たとえようもなく美しい生き物たち。
いいものを見せてもらったひとときだった。
こんな舞台に引き寄せてくれたちえさまに、またまた感謝でした。

さて、いよいよレジェンドに向けて動き出すちえさまなのだ。

演劇人祭は、11月30日0時から1時半にBSプレミアムで放送されるらしい。
2時間50分が1時間半に短縮されての放送。宝塚の部分はカットしないでそのまま放送してね!

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紅子が急病で出られず。どうした!さゆみちゃん。大切な風共が待っているというのに。
ただ、この日の流れでは、いなくてもまったく大丈夫だった。
いたら、なにを歌う予定だったんだ?
大きな謎が残ったのでありました(笑




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2014年10月24日

観劇日記 雪組「伯爵令嬢 ―ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない― 」

あーん、もう、いやーん!
少女マンガの世界が日生劇場の舞台に出現しちゃったじゃないの〜。
何十年ぶりかのこの甘酸っぱい雰囲気。
おばさんは、懐かしいような、恥ずかしいような、いたたまれないような、でも、ずっと観ていたい、なんともあわあわな気分の2時間半を過ごした。

眠くならない!
だって、波乱万丈すぎるんだもん。
なんせ海難事故が3回も起きるんだから。
そのたびに助かっちゃうコリンヌ。
一度はタンカーにぶつかって沈没(連れている猫まで一緒に助かる)、一度は自ら橋から転落(リシャール、目が見えるようになったのに、なぜ飛び込んで助けない!でも、いつの間にか自力で助かったようで、いきなりアランの目の前に現れちゃう。さすが少女マンガだ・・・)、一度は飛行船が炎上して、海に落ちる。それ、普通助からないっしょ。おまけにみんな助かっている。

こんな内容の舞台で、ちぎ&みゆ、一つ間違えると絵空事が空虚になるのに、そのぎりぎりのところをよくぞ!
ベルばらみたいに史実の上にのっかっているフィクションじゃないから、より一層大変。
マンガの世界にリアルをちょこっと持ち込み、夢の世界を展開する。宝塚の真骨頂だな〜。でも、途中はらはらするところもあり。だから、眠気が襲ってこなかったのか?(笑

唐無稽なマンガを舞台で再現するって、つくづく大変な力技が必要だと痛感。
ちぎちゃん、みゆちゃん、お見事!いいトップコンビが誕生だわん。
雪組、いい組だなあ〜としみじみ。

内容は、前述のように突っ込みどころ満載。まあ、少女マンガだからね。
アランがコリンヌにビンタされて一目ぼれから始まる恋物語。
僕のはねっかえり、なーんて少女のころはみんな呼ばれてみたいもの(だったよね?)
リシャールの目は、手術で完治しちゃう。ペルエポックなパリでは、なんだって夢が叶っちゃうのだ。
伯爵のおじい様とお母様は、簡単にころっとアンヌにだまされちゃう。
伯爵家、危うし!少女マンガには必須アイテム。

ひたすらマンガな世界なのかと思いきや、ジャーナリズムに切り込むとは…生田くん、やるなあ。ま、深堀はしていませんけど(笑 あ、生田くんじゃなくて、原作にあるのか?
朝日新聞問題が大きな社会問題になっている今、産声をあげたばかりのジャーナリズムの初々しさが、新トップコンビの熱さによくマッチしていた、ような気がする(笑

舞台がなかなかよく考えられていて、飛行船の事故や海難事故(やたらと事故が多くて、おまけに人が死ぬ…メルヘンな世界なのに。いや、メルヘンだからこそ、か?)がうまく表現できていた。
娘役たちが、海のニンフのようになって海を表現するあたりも、マンガな世界観とマッチしていた。

個別にみると、
キングががんばってた〜。悪役を気持ちよさそうに。
相棒役の有沙 瞳、うまいなあ。もう一人の主役でした。彼女がすべるとアウトな内容だもん。
老け役で執事の真那 春人、この人もうまい!ちゃんと仕事していた。
大がおじい様役!ほとんど歌なし。そして、なんとラストには圭子さんとデュエット。それってさあ〜・・・(笑 でも、そこそこ新境地を開拓できていた。
その圭子さんの歌、聞いているだけで涙が出てくるほど。すごい人材だ。
夏美さんの侯爵も、安定の演技で盛り上げてくれる。
煌羽 レオが、私の目には目立ったなあ。
ともみん、ステキだった。かすかにドキドキした(笑 スタイルがいい人なんだとあらためて思った。
しょうも、中途半端なリシャールの役をうまく存在感を出していた。、

ちぎちゃんの壁ドン、後ろから抱きしめ、ベッド押し倒し、かなり思い切ってやっている。もう少しだけ体格がよかったら、もっとドキドキするんだけどなあ。でも、ステキだった。ルパン、大丈夫!と確信。

そして、そして、みゆちゃん。逸材だわ〜。娘役をいつまでも観ていたいと思わせられるなんて。
かわいいし、変幻自在だし、ちぎちゃんにちゃんと合わせられる。すごい娘だ!
これから、どんどん新しい顔を見せてね!

マンガを人間がやる、それも舞台で。
こんなことを実現できるのは宝塚だからこそ。
舞台に密度があるから、ウソも楽しめる。
ウソがほころぶことなく、2時間半。特にアラン&コリンヌの役作りは相当に難しかったと思われる。
きゃっ!となるほどあまーい作品だけれど、宝塚、レベル高い!

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外に出ると5時すぎでもう真っ暗。
宝塚大劇場には、ちえさまのポスターが!
1か月後だ〜。

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2014年10月18日

観劇日記 「綺譚 桜の森の満開の下」

セルリアンタワー能楽堂にて「綺譚 桜の森の満開の下」を観劇。
坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」を藤間勘十郎が構成・演出。

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登場人物は3人だけ。
中川晃教が山賊、市川ぼたんが女、いいむろなおきが、パントマイムで狂言回し役?

生首がたくさん出てくるおどろおどろしい話なんだけれど、「桜の森の満開」という言葉だけで紡がれる世界観が美しく、はかなげで、華やか。ただ、言葉だけなのに…。

桜の花が咲き乱れているほんの短い間の、あの心を騒がせる感じと、たとえようもない孤独がなぜこんなにマッチするのか。命とはそういうもの?

とても意欲的な構成と演出で、始まったときから、胸騒ぎのようなものが迫ってきた。
能舞台というのは、もともと幽玄の世界への窓口だから、もうその空間に足を踏み入れたときから、気分が変わる。能は寝てしまうので、苦手だけれど、能楽堂はとても好き。身を浸していると心が休まる。

鼓とドラや太鼓で一人、笛で一人、二人の女性が音楽を担当。
これがなんともいえない効果をもたらしていて、どんどん世界観に引きずり込まれる。

いいむろなおきのパントマイムで始まるのも、その思いに拍車をかける。
市川ぼたんの美しさは、まさに幽玄の世界にぴったり。
生首をほしがる絶世の美女。それぞれの心に棲む鬼とは、このように美しいものなのか?

中川晃教だけが現代的な風をもっていて、能役者や歌舞伎俳優ではないことが現代のわれわれとの架け橋となって、身近に感じられる。会場は、中川ファンが多いのか、女性客が大半だった。

能楽堂は300人ほどのキャパ。
舞台装置が簡素で、音楽も二人だけだから、シンプルなんだけれど、奥行きが深い。
このキャパで、この内容を味わえるのは、ある意味贅沢だと思った。

文化庁芸術祭参加公演。
能楽堂での意欲的なお芝居を、もっとやってほしい。

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2014年10月14日

観劇日記「道化の瞳」と十月大歌舞伎夜の部

食わず嫌いだと、ものすごく損をしているかもしれない…と、誘われるとつい重い腰をあげてしまう。
そんな公演が2つ続いた。

2つとも悲しすぎる物語だった。

ひとつは、友人に誘われて行ったシアタークリエの「道化の瞳」
そもそも道化というのが、ちょっと苦手なアイテム。

で、やっぱり苦手だった…(笑

お話は、ガンで入院している少年が主役で、彼が入院している病院のスタッフと盲目の母親の心情をつづったもの。
どうして、難病なうえに、母親まで盲目という不幸を重ねる設定にするのか。
人のやさしさと、人には必ず役割があるということをテーマにしているのだけれど、悲しすぎるなあ。
ラストには、鼻をすする音が会場に満ちていたけど、私は泣けなかった。

劇中劇まで悲しすぎて、悲惨すぎて…。
どうしてこんなに人は泣きたがるのだ?

元ジェンヌのゆみ子(彩吹真央)さんと、れみちゃん(白華れみ)は、ステキだった。
ゆみ子さんは、もうすっかり女優だなあ。それも癒し系。
男役の匂いがしない。
昨年、観た「ロコへのバラード」と似たキャラクターだった。

もうひとつの公演は、10月大歌舞伎夜の部。

DSC_1569.jpg菅原伝授手習鑑
道行初音旅
鰯売恋曳網

手習鑑が、これまた悲しい。
忠義のためにわが子を主君の子供の身代わりに差出し、切られた首を父親が主君の子供だと証言するというのも。

どんなに忠義ものだといっても、子殺しはあかん。
ぜんぜん受け付けない。
おまけに首実検で、小さな子供の首が出てくる。

血なまぐさすぎる…。

悲しすぎて、泣けない!

会場は、すすり泣きが満ちていたけど。
歌舞伎通の友人によると、これは型を楽しむ演目なんだそうな。

理解不能。

まあ、江戸時代や戦国時代にはあったことだとは思うけど。
が、歌舞伎のわけがわからんところは、時代考証がめちゃめちゃなこと。

いったい何時代なんだ?
武家の女がお引きずりで着物を着ている。NHKの大河ドラマでも、なかなか出てこない着方。

最後の鰯売が面白かった。三島由紀夫作。
明るくて、ばかばかしい話で、力が抜けまくった。
歌舞伎って、本来、大衆のものだから、この程度のかるーい感じがいい。

七乃助の女形が、とーっても美しかった。
男が女をやると、どうしてあんなに色っぽいのかしら。
宝塚は、この逆なわけで…。

男役、女役、面白いなあ。
歌舞伎は、女形を観るものだね、少なくとも私にとっては。

さて、来週は、いよいよちえさまが、この歌舞伎座の舞台に上がられるのだ。
うふふ。

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2014年10月13日

宝塚歌劇団 大運動会

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なんと幸せな夜であったことよ…涙、涙、涙たらーっ(汗)
100周年で、10年目に星組が優勝するのを目のあたりにできたばかりか、その優勝を言い渡される瞬間のちえさまをオペラ越しとはいえ、真正面でとらえることができた。
星組席をゲットしなかったのは一生の不覚と思っていたけれど、本部席すぐ上の一般席で大正解だった。

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ううっ…涙たらーっ(汗)

一緒に涙しました。

運動会なんて、どうせ誰が誰だかわからないほど小さくしか見えないし、なにがなんだかわかんないで終ると思っていったのだけれど、

これが、なんと、とんでもなく楽しい超ド級のエンターテイメントだった!

って、ヅカファンでないと、わからないコーフン状態なんだけどね。

ちえさまのぷりぷりお尻をチェックしたり、
ちえさまのりっぱなふくらはぎをチェックしたり、
ベンチから、飛び出て応援するちえさまをチェックしたり、

って、結局、ちえさまばっかり観てたわけで…。

まあ、時折、ちゃんと競技も観ていました、、、よ。

なんといっても、ヅカらしい競技は、ダンシング玉入れ。
玉入れなんだけれど、途中、中断して、ダンスを披露する。
もちろん星組しか観てないわけで…
でも、ねねちゃんをリフトしてくるくるまわるちえさまをみて、絶対、優勝するね、と、あの瞬間に確信。

めでたく玉入れは1位に、綱引きも、ちょっとトラブルはあったものの、めでたく1位。
リレーは2位。
総合優勝は、星組!

よかった、よかった。
こんな楽しいイベントは、もうないかも…

いや、武道館があるではないか!

次は武道館で、またまたヅカ友と盛り上がるのだ。
宝塚は、ちえさまは、アンチエイジングの最強のサプリメントだと、つくづく思う今日このごろ。

来年5月10日から、急に老けこんじゃうかもなあ…。
ちえさま、お願いだから、現役を貫いてね。

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運動会3.jpgグッズを買う人で長蛇の列。
ヅカ友がTシャツをゲットしてくれた。
タオルも、発売と同時にヅカ友がゲットしてくれた。
ちえさま団扇も。
持つべきものはヅカ友。

10年に一度と言わず、オリンピックと同じに4年に一度ぐらいやってほしいなあ。

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2014年10月09日

東海高校カヅラカタ歌劇団海組第12期公演「眠らない男」

行っちゃった〜!
観ちゃった〜!

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ヅカ友と、妙に盛り上がって、抽選のはがきを出したら、すぐに返事が来た。
東海高校は、愛知県でナンバーワンの進学校。
超エリート学校らしい。

なるほど、さすがにエリートたちでしたね。

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パンフレットは300円。宝塚のパンフをそのまままねっこ。

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まず、驚かされたのは、譜面おこしから始めたこと。
180ページにわたる楽譜を一人の学生がDVDを聞いて、オーケストラの楽譜にしちゃった。
それ、普通の高校生には無理でしょ。
自らタクトを振っていましたっけ。

おそるべし、エリート。

そして、ピアニストがすごい。オケを補う、補う。
後半部分なんて、ピアノに聞き惚れてしまった。
それもそのはず、全国の高校生コンクールで2位になっているのだ。
帰りに校門のところで、11月の音楽会で弾くというご本人がチラシを配っていたので、芸大に進学するの?と聞いたら、「いえ、しません」とのこと。たくさん才能があるってステキ!

おそるべし、エリート。。

肝心の舞台はというと…
マルモン役が、あの長いセリフをぜんぜんかまずに、なおかつ、ちゃんと演技をしていた。
今回の役者の中では、一番役者っぽかった。

ナポレオン役は、1幕と2幕で入れ替わるWキャスト。
青年がナポさまを演じるというのは、それなりに面白いと思った。特に1幕は、年齢的に近いから、その部分でリアリティがでる。が、残念ながら、二人とも、もうちょっと勢いがほしかったな。草食系のナポさまだった。肉食系のちえナポさまに慣れたちえさまファンにとっては、物足りない。男の子なんだからさあ…。

ま、エリートだから、草食系・・・仕方がないかもね。

私が一番注目したのが、団長が演じるジョセフィーヌ。
やるじゃないですか。
年上の世なれたオンナの感じが時折ふっと出て、ねねジョセフィーヌを一瞬しのぐ場面もあった。
よくあんなに高い声が出るなあ。

マリー・ルイーズはとっても美しかったし、タレーランは完全みっちゃんコピーで見せてくれた。
あの宝塚の豪華な舞台をどんなふうにやるのかと興味津々だった。
場面展開は、当たり前だけれど、周り舞台などないからカーテンだけ。それでも、間のびしながらも、最後まで飽きさせずに見せてくれた。
全体に思っていたよりも完成度が高かった。

そして、一番驚いたのは、ちゃんとフィナーレまでやること。
↓ラインダンス。

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この公演にいったいどのくらいの時間を費やしているのだ…。
それを許しているばかりか、全面協力している親たち。

おそるべし、エリートたちと、その家族…母たちの力が大きい、とみた。

最後に原作者の小池修一郎氏が檀上に登場。

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昨年も来ようとしたのに、台風にはばまれ、公演が中止になり、すごすごと帰ったそうだ。
こんなに全力で再現しようとしてくれるなんて、やっぱりうれしいよね。

顧問の久田先生は、「宝塚ファンの人たちに喜んでもらえるのが一番うれしい」そうだ。

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はい、宝塚ファンとして、しっかり楽しませていただきました。
観ているうちに、やっぱりええ作品やん…音楽もええやん…あ、ちえさま…ちえナポさま……
結局、ちえさまを思い出し、懐かしくてたまらなくなり、ちえさまを観たくなり、ちえさまの歌声を聴きながら帰路に着いたのでありましたっ!

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会場は平面だから、ちょっと見ずらい。満席だった。

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廊下で音響スタッフが頑張っていた。2幕でナポレオンのマイクが故障していて、ちょっと残念。

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校庭にわざわざ展示してあった。ナポレオンの紋章にはミツバチが必要なんだけどなあ。残念。

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美しいマリールイーズとタレーラン。

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出待ちのみなさんと。

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Tシャツまで真似っこしてる〜(笑

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2014年10月03日

宝塚大劇場「The Lost Glory 美しき幻影」「パッショネイト宝塚」

6回目を観劇。
今回はSS席。6回のうちで、一番ちえさまに近づくことができたお席。
夢のような空間で、ひたすら息をするのも、瞬きするのも、もったいなく観ておりましたっ!

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ロスグロは、とど様主演にようやく慣れることができた。
まあ、仕方がないよね、と。
でも、とど様のカマキリみたいなふわふわした動きが気になっちゃって。
あれはタメなんだろうか…。

ちえさまは、登場シーンから、言うことなし。ひたすらかっこよく、悪くて、素敵で、くらくら。

でもね、ディアナと話すあたりで、ちょっと眠気が…。
あ、これから、とど様との勝負シーン、しっかりしなければ!と自分にカツを入れた。

やはり、あの結末は、どうしても、とってつけた感があるのよねぇ…。
ロナルドの狂気は、十分予測できたはず。
銀橋の上でロナルドを馬鹿にして、高笑いするシーン(ちえさま、素敵♡!)があって、十分伏線になっているからこそ。
ショーヴラン的な終わり方だったらよかったのに。

1920年代の勢いや、その時代の空気感は、舞台装置や音楽でとってもよく表現できていると思う。

まあ、今回のお芝居の方は、パッショネイト宝塚を観るためのおあずけ時間みたいな感じかな。
パッショネイト宝塚は、始まりから終わりまで息もつかせぬ充実度。
稲葉先生、素晴らしい!
ちえさまのオーラを存分に浴びさせてくれるショー。いうことなし。
カポエイラをはじめ神々しいまでのオーラ!
大満足!


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2014年09月25日

観劇日記 花組「エリザベート」

宝塚大劇場の前楽を観てきた。

うーん・・・みりおファンに怒られるか・・・
でも、正直に言っちゃおう。

まさかの寝落ち。
それも何度も。。。

徹夜組が出るほどの大人気公演なのに。。。と思いながらも、うとうとしてしまう私。
一路真輝の退団後の日生劇場(帝劇だったかも)、2年前のOGガラコンサートの2回のエリザベートを経て、ようやく初の宝塚版エリザベートを観ているのだよ…と自分に言い聞かせても、うとうと。
一緒に観たヅカ友たちも、寝落ちした人多し。

緊張感がないのよ。
ドキドキしないのよ。

なぜ…。

みりおトートは、美しいし、お歌は上手。
なのに、なのに・・・。
「愛と死の輪舞」からすでに朦朧としはじめ、「私だけに」「最後のダンス」も半分ぐらいしか覚えておらず、ぼんやり…

全体に地味〜、なのよ。

みっちゃんフランツはうまいけれど、マザコンフランツの感じではない、かなあ。

ゆずカレールドルフは、歌が課題。あれはない。ちょっとちやほやしすぎじゃないの?
かなり中腰で歌っているのが原因?

だいもんルキーニは、この人、トップになれると思った。みりおとでは、両雄並び立たず。だから組替え?

一花ゾフィー、大河マダム・ヴォルフは、迫力にイマイチかける。

マイティ・マデレーネ、どうしてマイティでなければいけなかった?
腕なんかムキムキ。足も。

掘り出しものは、あきら!その分、キキちゃん、影が薄かった。

らんはなエリザ。及第点だけれど、時々アニメ声になる。「長い春の果てに」のエヴァがちょこちょこ顔を出す。もうちょっと大人の女の雰囲気がほしいかな。

星組の熱さ、濃厚さになれちゃっているから、物足りないのか・・・。
このエリザに徹夜組が出る現実、みりお人気らしいけれど、正直言って、よくわからない。
そもそも宝塚版エリザベートのエリザベートには、ぜんぜん共感できないので、仕方がないかな。
時代の狂気と、エリザベートの狂気が共鳴して、レマン湖へとつながる。
なのにヅカ版は、トートとエリザベートのロマンス物語になっちゃっているから、単なるわがままお姫さまの一代記にしか思えない。でも、みんな、なぜか大好き。ヅカ友が「渡る世間は鬼ばかり」が好きなのと同じと言っていたけれど、言いえているかも。

曲は、どれも名曲なんだけどね。

それでも、みりおちゃんは、好きだけど。
今まででは、「春の雪」の清さまが、一番いいかな。



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2014年08月18日

宝塚大劇場「The Lost Glory 美しき幻影」「パッショネイト宝塚」

今日、千秋楽だったロスグロとパッショネイト宝塚。
初日から、もう1か月がたってしまったなんて。。。はあ、さみしい。
結局、4回観てしまった。

「The Lost Glory」の方も、歌が耳になじんでしまうと、1920年代のアメリカっぽい音楽でスタイリッシュな舞台にはなっている。
初日のショックがかなり遠いものになった。
が、やはりラストは納得できないけどね。

パッショネイト宝塚の方は、観れば見るほど、素晴らしい構成で、ちえさまと星組を堪能できる。
特に今回特筆すべきはねねちゃん。
ロスグロの方でも、信念をもち、一族に反対されようが、自分が選んだ人を愛し抜く強さをもった女性を好演。
レビューの方では、存在感がとても大きく、ちえさまと対等。
だから、二人のデュエットダンスの2回ともが、とんでもなくステキで釘付けされてしまう。
「愛の夜」の方は、この二人にしか出せないねっとりとしたエロスを品よく濃厚に(これは最高に難しい)出しているし、最後のデュエットダンスの「記憶の交換」では、一つの完成形を見せてもらっていると実感。
いつまでも見ていたいようなシーン。

どの歌も、とてもステキで、1時間のレビューがあっという間に終わってしまう。
特に好きなのが、フィナーレの曲でもある「そして愛、深い愛・・・」で始まるナンバー。

柚希礼音という稀有なスターの一番の魅力は、男役なんだけれど、そこに深く隠された母性愛だと私は感じている。それは宝塚そのもの。100年続いたのは母性が支えたから。その深い愛を感じさせる「海」のシーンは、レビューとして秀逸だと思う。カポエイラもすごいとは思う。ちえさまはじめ、全員のパワーと技術を見せつけてくれる。でも、私は、「海」からフィナーレまでの流れが大好き。何度でも何度でも観たい。

ネットでぐぐってみたら、下記のような歌詞が出ていた。
稲葉太地氏、いい仕事するなあ。

言葉はすぐに消えてしまう
記憶もやがて色褪せていく
けれど胸に燃えた炎それだけは消えずに
時を越えて受け継がれこの胸に生きるよ
それは愛 深い愛 繰り返される命の奇跡
嵐の中潰えることなく 永遠に燃え尽きぬ愛

完売チケットだけれど、東宝でもゲットできたので、また星組全員に会えると思うと、本当にうれしい。
ロスグロは、やっぱりちょっと眠くなるんだけどね(笑

3回目

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タグ:宝塚歌劇
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2014年08月10日

2回目の星組「The Lost Glory 〜美しき幻影〜」「パッショネイト宝塚」

初日から、ようやく2回目の観劇。
ロスグロの方は、1回目のときのアナウンスがちえさまでなかったこと、主役じゃないことは織り込み済なので、今回は余裕。
とはいえ、やはり先の読めすぎる、ワクワクドキドキ感のない凡庸な作品で、途中ちえさまの出ていないシーンはつい眠気が襲ってくる。
あまりにゲンキンな自分に少々あきれ返る。
なので感想はなし。
アルマーニのスーツ姿のちえさまは、ますます細やかな悪を紡ぎだし、もうその悪に酔うのみ。
船上シーンだったかな(?)で、開襟のシャツを着ているちえさまの色っぽさときたら、オペラを離せず困ってしまった。あそこまで開けちゃっていいの?

パッショネイト宝塚は、2回目にして、その魅力に開眼。
最初から最後まで、目をそらすことができない。
冒頭のちえさまのソロダンスに始まり、怒涛のシーンが続いていく。
ロスグロでできなかったドキドキワクワクが全開する。
ブルーとブラウンの衣装がとっても素敵!

紅船長のお導きで訪れるジャングルでの、まさこさんイルカトッキ―を中心にしたシーンは、とにかく楽しくて、楽しくて、、、。目がいくつあっても足りない。

その後のちえさまとねねちゃんの「愛の夜」は、私が観た回はものすごく濃厚で、スミレコードは大丈夫なの?というぐらいドキドキさせられた。
こういうデュエットダンスができるのは、やはりちえねねならでは。

カポエイラも、まこっちゃんの歌声で引き込まれ、メンバーの動きに魅了され、そこに神様のちえさまが登場。どいちゃんと蹴りまわしをする。これも息をするのを忘れてみてしまうほど。

このあと、さゆみちゃんがしっとり歌い上げ、ここからフィナーレまで、あっという間。
ちえさまの太陽のシーンでは、涙が出てきてしまったほど。
細かいところは覚えていないけれど、この昂揚感は、ちえさまと星の組子たちならではのもの。
スカイステージのナウオンで、ちえさまが「星組、すごいって思った」と語っていたのを共感できた。

パッショネイトだけ、2時間半やってほしい〜。



タグ:宝塚歌劇
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2014年07月27日

M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、振り下ろす」

面白かった。
笑えるコメディは貴重。

シリーズもので、今回は3回目。そして、東京千秋楽。
初めて観た私には、ちょっと?なところもあったけれど、まあ、そんなに複雑な話でもないから、問題なし。

「完璧な執事」鎌塚アカシ氏を中心に、アイドル女中の上見ケシキ、堂田男爵夫妻と従者スミキチはお決まりの登場人物、らしい。今回は、父親を亡くして以来引きこもりになってしまった貴族院議員中之院レイジロウの屋敷が舞台。
貴族院があるという日本の架空の時代。

堂田男爵一派が、貴族の立場をますます強固にする法案を国会で通そうとしており、中之院一派にも加担するように迫るために屋敷を訪問してくる。
レイジロウは、存在しない使用人が見えているかのようにふるまうなど奇行があり、心配したアカシは、かつてレイジロウの父に仕えたことがある父を助っ人として呼び、執事の一人にしてもらう。

肩の凝らないかるーいタッチのコメディで、緊張感もあまりなし。

完璧な執事の定義は、どうやらないようで、四角四面な感じのアカシ役の三宅弘城のイメージでよい、みたい。
なぜ、執事が主役なんだろう…。
執事を主役にするために貴族院制度がある設定になっている、みたい。
ご主人さま第一に考え、行動する執事。そこに私事がちょこちょこ入り、そこが笑いにつながっていく。
制約がないと笑いにならないもんね。

ともさかりえは、コメディエンヌとしても手なれたもの。
中盤で突如として「WOMAN」を屋根の上で歌いだすのだけれど、唐突だけれど、アイドル女中だもんねと、なんとなく納得させられてしまった(笑 

ベンガルが、またまた懐かしくて…お歳を召しましたね〜。とぼけた感じは健在。

ゲストの北村有起哉は、あまり楽しそうじゃなかった。そういう役だから?
一人だけ重い感じがしてしまった。出てきたら、笑いが起きるといった軽いタッチが欲しかったなあ。

堂田男爵夫妻と従者スミキチ。お気に入りです。
こういう役って、やっている方も楽しいだろうなあ。

「思いこみ」のエピソードが秀逸で、結局、そういうものを打破して、生きていく力にするのだというテーマがわかりやすく伝わってきた。

舞台装置がよくできていて、周り舞台をうまく使って、いくつも部屋があるように見せて、広い中之院屋敷を感じさせた。

私は、本多劇場が好き。キャパがちょうどよくて、見やすい。
本多劇場でやるなら、行っちゃおうと思う。
この作品の規模にぴったり。
これから全国を巡るこの作品。どこもけっこうキャパが大きい。
うまく活かせるのかな・・・。
コメディは、あまり大きな舞台には向かないと思う。

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posted by 風土倶楽部 at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする