Netflix
エミリー、パリヘ行く
1話が30分ほどと短いので、すいすいと見られる
アメリカのマーケティング会社に務めるエミリーは、会社が買収したパリのマーケティング会社に出向することになる。
るんるんして(古っ 笑)パリに着任してみたら・・・
フランス人の上司はアメリカ人嫌いでいじわるだし、当初、同僚も、アメリカン?みたいな感じで冷たかった
しかし、そんなことでめげるエミリーではない
まさにアメリカ人らしいポジティブさで、いじめも、嫌みも蹴散らかして、インスタグラムのフォロワー数をぐんぐん伸ばして、インフルエンサーの道をひた走っていく
その間、貪欲にパリの男を食べちゃうことも忘れない
え?ということもたくさんあるけれど、気にしない、気にしない
パリの街の風景がふんだんにドラマの背景として使われているし、エミリーや上司、友だちのファッションがポップでかわいい。
ケラケラ笑いながら見られる楽しいドラマ
シーズン2、お待ちしてます
友だちの彼との関係のこれからが気になる〜
韓国ドラマ
秘密の森シーズン1
韓国の検察って、どないなってんねん?と、最初から最後まで思いつつ、面白く見た。
主役のファン・シモクのキャラクター設定が、脳の手術により、感情がなくなってしまったというのがユニーク
だから、賄賂や出世欲に惑わせられず、正義にまっしぐら、なのだ(笑
そういう「病気」がなければ、正義への道をまっすぐ進めない人だらけの検察、ってどうよ
最終的に、そんな道からそれちゃった人が、その道に戻りたくて・・・というところが泣かせられたけど
面白かったからいいけど、韓国の検察における「正義」の立ち位置、危ういなあ
秘密の森シーズン2
ほぼ同じメンバーによるシーズン2
今度は、検察と警察の捜査権争い。権力争いに巻き込まれるファン・シモク
またしても、検察と警察が、こんなに争っていて、犯罪は食い止められるのか?と心配になっちゃう
日本の警察ものや検察ものには、ここまでの腐敗って、描かれている?
これが絵空事だったら、視聴率を取れないはず
そういえば、韓国の大統領で、辞めたあと無傷の人はほぼいないもんね
ファン・シモク役のチョ・スンウが、ミュージカル俳優というのにびーっくり
どんな顔をして歌うんだ?と、動画を検索してみたら、歌ってはりました 笑
vagabond
秘密の森で描かれた検察や警察の腐敗、今度は政府と企業が結託して、飛行機まで落としてしまい、200人以上の国民が命を失ってしまう
その黒幕はいったいだれ?何?を16話の間で追求するんだけれど、どんでん返しと味方が誰だかわからないの繰り返し。
ラストには巨大な黒幕が臭わせられ、なにも解決せず、シーズン2はあるのか?な状態で放り出される視聴者という、え〜っ!の連続のドラマ
アクションシーン、すごいです〜
国家情報院の新米特別捜査官のペ・スジがかわいいのと、ちょっとお団子のお鼻がかわいいイ・スンギがかっこいいので、一気してしまった。
ジェットコースター型ドラマ
めっちゃくちゃ面白いけれど、最後に放り出されるのがな〜 笑
シーズン2、待ってます
スタートアップ 夢の扉
ヒロインのダルミは、再びペ・スジちゃん、かわいい
スタートアップというタイトル通り、1話の立ち上がりはつかみが十分で、10話くらいまで一気
が、ラスト3話ほどは失速
ダルミはいいんだけれど、相手役のドサン役のナム・ジョヒョクが、どうみても数学の天才に見えず・・・
つい恋敵のジピョン役のキム・ソンホくんに肩入れしちゃった。
こんな起業システムは韓国に本当にあるのだろうか
だとしたら、すごい!
U-NEXT
韓国ドラマ
華麗なる相続
好みのイケメンが出てないけれど、ヒロインがかわいいから、ま、いっかと2,3話見たら、沼に引きずり込まれてしまった 笑
ハン・ヒョジュ、本当にかわいい、応援したくなっちゃう
最初は、ダンゴ鼻のこいつはまさか相手役?と思っていたファン役のイ・スンギ
だんだんかわいくなってきてしまった
お話は、沼への道がいろいろ仕掛けられていて、あっちでドボン、こっちでドボン、韓国ドラマらしい王道
昔の百恵の赤シリーズみたいな感じ
ハッピーエンドで、とっても楽しくハラハラドキドキさせてもらった
ヒロインを支える一代で大企業を築き上げたばあちゃんのセリフが、どれも身にしみる
かわいそう、気の毒と思う人はたくさんいても、本当に動く人は少ない
それが彼女よ、とヒロインのこを孫のファンに言うシーン
人生における一番大切なことを気づかされるよいドラマだった
韓国ドラマのばあちゃん、ええなあ
日本のドラマを見てる暇がないなあ
この恋、あたためますか?だけか〜
あとは朝ドラくらい
2020年12月14日
2020年10月17日
映画「スパイの妻」
ヴェネチア国際映画祭は、この映画の何に対して銀獅子賞を授与したのだろう・・・
BS4K/8Kですでに放送されたようで、そちらの説明には「映画監督・黒沢清が、主演に蒼井優を迎え、高精細8K撮影に挑む話題作!戦争という時代のうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス」とある。
そういう映画?
信念と愛を貫く女性というより、世間知らずの女が勝手に身勝手な正義感に燃え、旦那との一体感に酔い、ヒロインを気取ってしまう映画に思えた。
時は1940年。貿易会社を経営する福原優作は、大戦前夜とはいえ、神戸の瀟洒な洋館で妻と優雅な二人暮らしをしていた。
妻の聡子には幼なじみで軍人の津森泰治がいる。津森は、聡子に横恋慕している。
優作は甥の竹下文雄と共に仕事で満州に渡り、関東軍の「国家機密」に触れてしまい、証拠のノートと趣味の8ミリで撮影したフィルムを手に入れて帰国する。
そのときに、草壁弘子という女を連れて帰って来るが、聡子は気がついていない。
というのが物語の導入。
ここからはネタバレ
優作が手に入れた情報というのは関東軍の細菌研究の人体実験の事実。
そう、あれですよ、あれ。
この情報を知ってしまった聡子に、情報を持ってアメリカに亡命し、日本を糾弾し、早く負けてしまうようにしたいというワケワカメな主張をし、一緒に行動するようになる。
そんなことで早く負けますかね。
この時点では、まだ、開戦してないし。
おまけに彼が渡航申請していたのは、草壁弘子と自分の二人
渡航申請のできる時期なのだから、亡命しなくてもいいでしょうに。
おまけにその弘子は、竹下文雄が滞在している宿の仲居をしていたが、宿の主人に強姦され、殺されてしまう。
優作は聡子に、聡子と二人で亡命するつもりだったなんて言っているけれど、賛同した聡子に、情報を二つにわけで別ルートで行動しようと提案。
このあたりで、社会状況を少しでも把握できるような女だったら、なんか変?と思っただろうなあ
見ている私は、変だぞと思いましたもん(笑
結果、優作は満州からインドに渡り、そこから、アメリカ行きの船に乗ったとか乗らなかったとか。
死亡報告書は、偽造の疑いが・・・という字幕がラストに
そして、数年後に聡子がアメリカに渡ったという字幕でジエンド
そんなにアメリカがええんかい
優作は、結局、なにがしたかったのか。
アメリカまで行かなくても、インドまで到着していたなら、いくらでもアメリカ領事館などに駆け込むことができただろうに
そもそも満州だか、上海だかの租界に出張してたでしょ。
密航がばれて(たぶん優作の仕業)、置いてけぼりをくった聡子は精神病院に収容されて、大空襲に遭遇するのだが、その前に訪れた優作の恩師に「私は狂っていない。この世の中が狂っているから、私は狂っていることになるのでしょうね(ニュアンス)」とのたもう。
いやいや、当時はみんな狂っていたけれど、あなたも狂っていたのですよ(笑
最後まで、自己愛にあふれていて、自分を客観視できない女、それが聡子
竹下文雄の扱いも、登場人物として、かなり中途半端
一緒に優作と貿易会社をやっていたはずなのに、国家機密に触れたら、もう商売なんてできない、この事実を伝えるために作家になると言って、旅館におこもりしてしまう。
あげくが、爪を抜かれるような拷問の末、情報を持って帰って、公開を企んだのは竹下ということになり、優作は知らなかったでお咎めなし。
そんなことあるわけない。
当時の特高なら、優作も、爪を抜かれるでしょ
担当は、聡子に横恋慕している津森だし(笑
脚本の爪、いや、詰めが甘すぎ〜
結局、この映画は、関東軍の人体実験の映像を世界に広めたいがために作ったような気さえする気分の悪い映画だった。
ヴェネチアは、そこが気に入ったのかしら
「自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス」
ラブ・サスペンスではあるけれど、自己中男女のラブ・サスペンス、かな
星は一つ★
BS4K/8Kですでに放送されたようで、そちらの説明には「映画監督・黒沢清が、主演に蒼井優を迎え、高精細8K撮影に挑む話題作!戦争という時代のうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス」とある。
そういう映画?
信念と愛を貫く女性というより、世間知らずの女が勝手に身勝手な正義感に燃え、旦那との一体感に酔い、ヒロインを気取ってしまう映画に思えた。
時は1940年。貿易会社を経営する福原優作は、大戦前夜とはいえ、神戸の瀟洒な洋館で妻と優雅な二人暮らしをしていた。
妻の聡子には幼なじみで軍人の津森泰治がいる。津森は、聡子に横恋慕している。
優作は甥の竹下文雄と共に仕事で満州に渡り、関東軍の「国家機密」に触れてしまい、証拠のノートと趣味の8ミリで撮影したフィルムを手に入れて帰国する。
そのときに、草壁弘子という女を連れて帰って来るが、聡子は気がついていない。
というのが物語の導入。
ここからはネタバレ
優作が手に入れた情報というのは関東軍の細菌研究の人体実験の事実。
そう、あれですよ、あれ。
この情報を知ってしまった聡子に、情報を持ってアメリカに亡命し、日本を糾弾し、早く負けてしまうようにしたいというワケワカメな主張をし、一緒に行動するようになる。
そんなことで早く負けますかね。
この時点では、まだ、開戦してないし。
おまけに彼が渡航申請していたのは、草壁弘子と自分の二人
渡航申請のできる時期なのだから、亡命しなくてもいいでしょうに。
おまけにその弘子は、竹下文雄が滞在している宿の仲居をしていたが、宿の主人に強姦され、殺されてしまう。
優作は聡子に、聡子と二人で亡命するつもりだったなんて言っているけれど、賛同した聡子に、情報を二つにわけで別ルートで行動しようと提案。
このあたりで、社会状況を少しでも把握できるような女だったら、なんか変?と思っただろうなあ
見ている私は、変だぞと思いましたもん(笑
結果、優作は満州からインドに渡り、そこから、アメリカ行きの船に乗ったとか乗らなかったとか。
死亡報告書は、偽造の疑いが・・・という字幕がラストに
そして、数年後に聡子がアメリカに渡ったという字幕でジエンド
そんなにアメリカがええんかい
優作は、結局、なにがしたかったのか。
アメリカまで行かなくても、インドまで到着していたなら、いくらでもアメリカ領事館などに駆け込むことができただろうに
そもそも満州だか、上海だかの租界に出張してたでしょ。
密航がばれて(たぶん優作の仕業)、置いてけぼりをくった聡子は精神病院に収容されて、大空襲に遭遇するのだが、その前に訪れた優作の恩師に「私は狂っていない。この世の中が狂っているから、私は狂っていることになるのでしょうね(ニュアンス)」とのたもう。
いやいや、当時はみんな狂っていたけれど、あなたも狂っていたのですよ(笑
最後まで、自己愛にあふれていて、自分を客観視できない女、それが聡子
竹下文雄の扱いも、登場人物として、かなり中途半端
一緒に優作と貿易会社をやっていたはずなのに、国家機密に触れたら、もう商売なんてできない、この事実を伝えるために作家になると言って、旅館におこもりしてしまう。
あげくが、爪を抜かれるような拷問の末、情報を持って帰って、公開を企んだのは竹下ということになり、優作は知らなかったでお咎めなし。
そんなことあるわけない。
当時の特高なら、優作も、爪を抜かれるでしょ
担当は、聡子に横恋慕している津森だし(笑
脚本の爪、いや、詰めが甘すぎ〜
結局、この映画は、関東軍の人体実験の映像を世界に広めたいがために作ったような気さえする気分の悪い映画だった。
ヴェネチアは、そこが気に入ったのかしら
「自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス」
ラブ・サスペンスではあるけれど、自己中男女のラブ・サスペンス、かな
星は一つ★
2020年10月11日
映画あれこれ
まずはヒョンビン主演映画シリーズ(笑
どれも本当にステキです❤
そして、どれもちゃんと違うのよね
役者としてのヒョンビン、すごい〜
「レイト・オータム」2010年
なんとタン・ウェイとヒョンビンの競演!
タン・ウェイといえば、トニー・レオンさまに夢中だったころに食い入るように見入った「ラスト・コーション」
懐かしい〜!
彼女も名優だな〜
今回も、DVの夫を殺して服役中の女が母の葬儀で3日間だけ出所を許され、そのバスの中でヒョンビン扮するジゴロに出会うというもの。心身共に傷ついているけれど、必至に前を向こうとする女のヒリヒリした感覚が伝わってくるよう
その女を優しく(ジゴロだからね 笑)労ってやりつつ、行き詰まっている自分の人生に重ね合わせるという難しい役どころのヒョンちゃん
やさぐれ方がなんとも色っぽくて・・・
味わい深い映画だった。
「王の涙 イ・サンの決断」2014年
連続ドラマでもあるようだけれど、こちらはヒョンビン主演の映画
全体に暗い映像で、王の暗殺という緊張感が最初から最後までピンと張り詰められている
王の苦悩がひしひしと伝わってくる
「スウィンダラーズ」2017年
詐欺師の父が殺され、やはり詐欺師の息子が復讐をするというお話
伏線がたくさんあるので、細部まで目が離せない
頭の切れる抜け目ない詐欺師を好演
ハラハラさせられながらも、ヒョンビンのかっこよさを堪能
繰り返し見たくなる❤
「コンフィデンシャル」2017年
ヒョンビンは、不時着と同じく北の軍人役。上司の裏切りで妻を殺され、南に逃げた上司を捕まえるために派遣され、南のカン刑事と共に捜査にあたるという役。ちょっと泥棒髭っぽいおひげ顔のヒョンビンも、味わい深い。まあ、なにを演じても、味わい深いんですけどね(笑
最初から、最後まで緊張感のあるサスペンスだけれど、途中、カン刑事の家に泊まらざるを得なくなったあたりは、韓国ドラマらしいコミカルな部分もあって、相変わらず緩急のバランスが絶妙。面白かった。
「ザ・ネゴシエーション」2018年
愛の不時着コンビが、不時着の前に共演した映画。ソン・イェジンがネゴシエイターで、ヒョンビンがなんと悪役。刑事と記者の人質をとって、ソン・イェジン扮するハ刑事をネゴシエイターに指名し、要求を突きつけてくる。かなりの迫力の悪役で、ドキドキした。
人質を殺害しちゃうんだもん。でも、彼の狙いは・・・ということで、こちらもハラハラドキドキのスリルいっぱい。ラストのヒョンビンがかっこよくて、悪役なんだけれど、❤目になってしまった(笑
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「タクシー運転手 約束は海を越えて」2017年
1980年に韓国で起きた光州事件でのドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話をもとにした映画。
韓国の現代史にこんな民衆を軍が銃撃する事件があったとは知らなかった。そういえば、金大中事件とかあったよな〜と思いながら、見た。
未だにちゃんと理解できてないけど。
ソン・ガンホ、やっぱりうまいな〜。
「ミッドナイト・ランナー」2017年
パク・ソジュンとカン・ハヌルの警察学校生コンビが、正義感にかられ拉致された女性の捜査に乗り出し、闇のビジネスを行う一味を闘う。
梨泰院クラスとキム秘書ですっかりお馴染みになったソジュンくん。やっぱりいいなあ。
ハヌルくんは、みせんで新入社員のエリート商社マンだけれど、自信過剰で先輩とうまくコミュニケーションを取れないというちょっと困ったちゃんを演じていた。今回は、溌剌とした青年役で、まるで別人。
二人の無謀な捜査がハラハラさせられながらも、面白かった。
「パラサイト 半地下の家族」2019年
アカデミー賞受賞作品は、テイストの合わないものが多いんだけれど、これはおお!!!となった。
カンヌのパルムドールも受賞しているのも大いに納得。
韓国ドラマを見ているためか、映画の世界の格差社会も、なんとなくわかる気がして、ものすごくリアルだった。
出演者が、「タクシードライバー」などのソン・ガンホ、「愛の不時着」のダンのママのチャン・ヘジン、今、見ている「青春の記録」のパク・ソダム、とっかかりの家庭教師の話を持ってくる友人役がパク・ソジュン、いろいろなドラマで見かけまくるイ・ソンギュンと、なんと顔なじみばかり。いつの間にか韓国ドラマと映画通になっちまっているのか?(笑
演技力、すごすぎ〜
そして、脚本と構成のすごすぎ〜
半地下と地上の暮らしの対比がわかりやすく、「匂い」が引き金になる伏線も、リアルですごすぎ〜
エンターテイメントとしても、社会派の映画としても、とにかく最上級の映画だと思う。
恐れ入りました。
「TENET」2020年
久しぶりに映画館で見ました。
やっぱり映画館は集中できる。
難解なのに、2時間半、まったく集中が途切れず、眠気も寄せ付かず。
なんという映画なのだ!!!
時間を行き来できる未来人と、武器商人がなんかやってるみたいなんだけど・・・ぐらいしかわかってないのに、ずっと見てられる。
映画の魅力満載だからなんだろうな。
不思議な映画。
どれも本当にステキです❤
そして、どれもちゃんと違うのよね
役者としてのヒョンビン、すごい〜
「レイト・オータム」2010年
なんとタン・ウェイとヒョンビンの競演!
タン・ウェイといえば、トニー・レオンさまに夢中だったころに食い入るように見入った「ラスト・コーション」
懐かしい〜!
彼女も名優だな〜
今回も、DVの夫を殺して服役中の女が母の葬儀で3日間だけ出所を許され、そのバスの中でヒョンビン扮するジゴロに出会うというもの。心身共に傷ついているけれど、必至に前を向こうとする女のヒリヒリした感覚が伝わってくるよう
その女を優しく(ジゴロだからね 笑)労ってやりつつ、行き詰まっている自分の人生に重ね合わせるという難しい役どころのヒョンちゃん
やさぐれ方がなんとも色っぽくて・・・
味わい深い映画だった。
「王の涙 イ・サンの決断」2014年
連続ドラマでもあるようだけれど、こちらはヒョンビン主演の映画
全体に暗い映像で、王の暗殺という緊張感が最初から最後までピンと張り詰められている
王の苦悩がひしひしと伝わってくる
「スウィンダラーズ」2017年
詐欺師の父が殺され、やはり詐欺師の息子が復讐をするというお話
伏線がたくさんあるので、細部まで目が離せない
頭の切れる抜け目ない詐欺師を好演
ハラハラさせられながらも、ヒョンビンのかっこよさを堪能
繰り返し見たくなる❤
「コンフィデンシャル」2017年
ヒョンビンは、不時着と同じく北の軍人役。上司の裏切りで妻を殺され、南に逃げた上司を捕まえるために派遣され、南のカン刑事と共に捜査にあたるという役。ちょっと泥棒髭っぽいおひげ顔のヒョンビンも、味わい深い。まあ、なにを演じても、味わい深いんですけどね(笑
最初から、最後まで緊張感のあるサスペンスだけれど、途中、カン刑事の家に泊まらざるを得なくなったあたりは、韓国ドラマらしいコミカルな部分もあって、相変わらず緩急のバランスが絶妙。面白かった。
「ザ・ネゴシエーション」2018年
愛の不時着コンビが、不時着の前に共演した映画。ソン・イェジンがネゴシエイターで、ヒョンビンがなんと悪役。刑事と記者の人質をとって、ソン・イェジン扮するハ刑事をネゴシエイターに指名し、要求を突きつけてくる。かなりの迫力の悪役で、ドキドキした。
人質を殺害しちゃうんだもん。でも、彼の狙いは・・・ということで、こちらもハラハラドキドキのスリルいっぱい。ラストのヒョンビンがかっこよくて、悪役なんだけれど、❤目になってしまった(笑
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「タクシー運転手 約束は海を越えて」2017年
1980年に韓国で起きた光州事件でのドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話をもとにした映画。
韓国の現代史にこんな民衆を軍が銃撃する事件があったとは知らなかった。そういえば、金大中事件とかあったよな〜と思いながら、見た。
未だにちゃんと理解できてないけど。
ソン・ガンホ、やっぱりうまいな〜。
「ミッドナイト・ランナー」2017年
パク・ソジュンとカン・ハヌルの警察学校生コンビが、正義感にかられ拉致された女性の捜査に乗り出し、闇のビジネスを行う一味を闘う。
梨泰院クラスとキム秘書ですっかりお馴染みになったソジュンくん。やっぱりいいなあ。
ハヌルくんは、みせんで新入社員のエリート商社マンだけれど、自信過剰で先輩とうまくコミュニケーションを取れないというちょっと困ったちゃんを演じていた。今回は、溌剌とした青年役で、まるで別人。
二人の無謀な捜査がハラハラさせられながらも、面白かった。
「パラサイト 半地下の家族」2019年
アカデミー賞受賞作品は、テイストの合わないものが多いんだけれど、これはおお!!!となった。
カンヌのパルムドールも受賞しているのも大いに納得。
韓国ドラマを見ているためか、映画の世界の格差社会も、なんとなくわかる気がして、ものすごくリアルだった。
出演者が、「タクシードライバー」などのソン・ガンホ、「愛の不時着」のダンのママのチャン・ヘジン、今、見ている「青春の記録」のパク・ソダム、とっかかりの家庭教師の話を持ってくる友人役がパク・ソジュン、いろいろなドラマで見かけまくるイ・ソンギュンと、なんと顔なじみばかり。いつの間にか韓国ドラマと映画通になっちまっているのか?(笑
演技力、すごすぎ〜
そして、脚本と構成のすごすぎ〜
半地下と地上の暮らしの対比がわかりやすく、「匂い」が引き金になる伏線も、リアルですごすぎ〜
エンターテイメントとしても、社会派の映画としても、とにかく最上級の映画だと思う。
恐れ入りました。
「TENET」2020年
久しぶりに映画館で見ました。
やっぱり映画館は集中できる。
難解なのに、2時間半、まったく集中が途切れず、眠気も寄せ付かず。
なんという映画なのだ!!!
時間を行き来できる未来人と、武器商人がなんかやってるみたいなんだけど・・・ぐらいしかわかってないのに、ずっと見てられる。
映画の魅力満載だからなんだろうな。
不思議な映画。
2020年10月08日
韓国ドラマあれこれ
4月ごろ、Netflixから、お迎えが来て以来、配信生活が始まってしまいました。
そーいえば、Amazon prime会員なわけで・・・ということで、それにアマゾンプライムビデオが加わり、すっかり地上波のテレビから遠ざかりつつある。
そうです。Netflixの「愛の不時着」がきっかけです
恐るべし・・・
ライフスタイルを変えられてしまった・・・楽しく変えられたから、いいんだけど(笑
「愛の不時着」
現代のメルヘンなんだろうけれど、なんとよくできたドラマなのだ
北の生活が興味深いし、おばちゃんたちは親しみやすいし、ヒロインは財閥の令嬢とはいえ、とても庶民的だし、ヒーローは完璧なイケメン(ヒョンビンにすっかりはまってしまった)だし、登場人物たちの人物造形がすごくしっかりしている。
韓国のエンタメは、チャングム以来、長くご無沙汰していたけれど、そうか、こういうことになっていたのか
BSやCSで韓国ドラマだらけなのは、なぜなのだ?とずっと思ってはいたけれど、このクォリティでは仕方がない
降参です(笑
「梨泰院クラス」
Netflixから、次はこれはいかがですか〜と来たお迎えに素直に従い見てみたら・・・
いや〜、面白かったのなんのって
これも脚本が素晴らしくて、ラスト3話ほどは鳥肌もののセリフがあめあられだった。
パク・スジョンくん、やばいです。
最初は、この子が主役?と思っていたけれど、どんどんその魅力に引き込まれてしまった。
イソ役のキム・ダミちゃんの演技も。
韓国の女優は、整形顔が多くて、見分けが付きにくいんだけど、ダミちゃんはその路線から外れていて、最初は、?と思ったけれど、やはり魅力にあふれていた。
「奇皇后」
これは、見始めたら、やめられず、やばかった。なんと54話まで・・・
あまりにも波瀾万丈で、え〜!そんな〜!そうなるの〜!の連続。
ハ・ジウォンちゃんの位があがっていくにつれての変身ぶりも面白かった。
愛の不時着の総政治局長が、権力欲の塊のような悪役の丞相をやっていて、このあたりから、あ!この人、あのときの人だ!という役者かぶりを見つける楽しみが出てきた(笑
陛下役のチ・チャンウクの演技が印象的で、ラストは涙しましたっけ。
「ファン・ジニ」
すっかりハ・ジウォンちゃんのファンになったので、それなら、これよと韓国ドラマ通の友人に勧められて・・・
この時代の身分の低いオンナが生きるって大変というのをひたすら見せつけられたドラマ
奇皇后もだけどね(笑
「病院船」
ハ・ジウォンちゃん主演というだけで見たドラマ。
「私、失敗しませんから」という大門三千子の韓国バージョンか?と思いきや、もっとウェットなドラマだった。
相手役の年下の彼、カン・ミンヒョクくんが魅力的で、お話自体は普通な感じだったけれど、最後まで連れて行っていただきました(笑
「アルハンブラ宮殿の思い出」
ヒョンビンをもっと見たいと思っていたら、また、Netflixからお迎えが〜。
甘ーいラブロマンスなのかと思って、ちょっと敬遠していたら、なんとARゲームを奪い合うお話
サスペンスの方に比重が置かれているけれど、ヒロインのパク・シネちゃんがかわいくて、こわ〜と思いつつも、和んだりして、とっても楽しかった。ヒョンビンは超絶かっこよかったし。大満足(笑
「シークレット・ガーデン」
これはどはまりさせていただきました。
これもメルヘンだけれど、ヒョンビンとハ・ジウォンの演技力がすごくて、二人の入れ替わったときの演技に笑わせてもらいつつ、その恋の行方にハラハラ。ハ・ジウォン扮するキム・ライムと、ヒョンビンの扮する財閥御曹司の関係性が、単なるメルヘンにとどまらず、格差の厳しさも垣間見えて、なかなか奥行きのあるラブコメだった。
何度でも見たくなる。
「私の名前はキムサムスン」
韓国ドラマ通の友人が最初に韓ドラにはまったドラマだと一押しだったけれど、私はイマイチだった。
ヒロインのサムスンのご飯の食べ方がどうもダメで・・・(笑
ヒョンビンはかわいかったけど
「未生(みせん)」
これは、素晴らしいドラマ。
格差社会の韓国で、落ちこぼれそうになった主人公が、総合商社になんとか潜り込み、必至でくらいついていこうとする社会派のドラマ。
上司たちや同僚との関係性が丁寧に描かれていて、目が離せない展開
韓国社会の厳しさを知ると同時に、思いやりや温かさは、どこの国でも同じだな〜と心がほっこりもする。
日本でも、このぐらいのクォリティのドラマを作ってくれないかしら、と思っていたら、『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』にリメイクされているそう。でも、題名からして、すでに骨抜きになってそうな予感。
どこかで配信していたら、ちょっと見て比べてみたい。
主人公チャン・グレ役のイム・シワンくんが、まるで若いころの天海祐希
「キム秘書はいったいなぜ?」
パク・ソジュンが主演なので、見てみたら、パク・ミニョンがわかいすぎて、見とれているうちに物語りが進んでいった。
本当にかわいい。どこかでみたな〜と思ったら、中断していた「ヒーラー」のヒロインだった。
韓国の役者のすごいところは、がらっと雰囲気や話し方まで変えて、役になりきっているところ。
ソジュンくんも、梨泰院クラスのセロイとは別人。
でも、二人があまりにもかわいいので、途中の中だるみも乗り越え完走しました(笑
すごくハッピーな気分になれるドラマ
というわけで、半年ですっかり韓国ドラマ通になりつつある(笑
実はこの間に中国ドラマも攻略
「王女未央」
54話と長い・・・とにかく長い。そして、ずっと波瀾万丈。そして、そして、常に狙われ、貶められる未央ちゃん
これもティファニー・タンが、かわいくて(中国では大人気らしい)、相手役の本当の夫になっちゃったルオ・ジンとの息がぴったりで、ついひきずられまくった(笑
実在した女性をモデルにしているところが奇皇后と似ているけれど、意外にもこちらの方が奇皇后よりロマンチックだった。それって中国に対する偏見か?(笑
「瓔珞(エイラク) 紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」
こちらも長い。とにかく長い。なんと70話!!!
その間、ずっと紫禁城内での王妃たちの足のひっぱり合い。
こわっ!な連続
だんだん飽きてくる。でも、お尻をたたかれつつ見てしまう。中国、恐るべし(笑
こちらも実在の王妃がモデル。
そこそこ面白かったけれど、案外なにも残らなかったな〜
役者がほぼ同じメンバーで最近、始まったのがNHKのBS「コウラン伝」
秦の始皇帝の母親がモデル。
キングダムを全巻制覇したから、これは気になる〜と見始めたけれど、母、人生の始まりからしてハードすぎ(笑
韓国ドラマと中国ドラマの共通点
・ラブシーンはとってもあっさりしている
・ヒーローは、どこまでも女性を守ってくれる
これって、宝塚と同じだ・・・というのが最近のヅカファン仲間との結論
だから、みんな韓ドラが大好き
安心して、ロマンチックに浸れるのよね〜
米国ドラマも、ちょこっと見てみたけれど、2話くらいみたら、だいたい、あ、このパターンねとわかっちゃうし、無駄に濃厚なラブシーンが多くて辟易としてしまう。
ドラマから見えるライフスタイルも、共通点や違うところを見つけるのも面白くて、当分、韓国などのアジアや新興国のドラマ世界を楽しんでしまいそうです。
そーいえば、Amazon prime会員なわけで・・・ということで、それにアマゾンプライムビデオが加わり、すっかり地上波のテレビから遠ざかりつつある。
そうです。Netflixの「愛の不時着」がきっかけです
恐るべし・・・
ライフスタイルを変えられてしまった・・・楽しく変えられたから、いいんだけど(笑
「愛の不時着」
現代のメルヘンなんだろうけれど、なんとよくできたドラマなのだ
北の生活が興味深いし、おばちゃんたちは親しみやすいし、ヒロインは財閥の令嬢とはいえ、とても庶民的だし、ヒーローは完璧なイケメン(ヒョンビンにすっかりはまってしまった)だし、登場人物たちの人物造形がすごくしっかりしている。
韓国のエンタメは、チャングム以来、長くご無沙汰していたけれど、そうか、こういうことになっていたのか
BSやCSで韓国ドラマだらけなのは、なぜなのだ?とずっと思ってはいたけれど、このクォリティでは仕方がない
降参です(笑
「梨泰院クラス」
Netflixから、次はこれはいかがですか〜と来たお迎えに素直に従い見てみたら・・・
いや〜、面白かったのなんのって
これも脚本が素晴らしくて、ラスト3話ほどは鳥肌もののセリフがあめあられだった。
パク・スジョンくん、やばいです。
最初は、この子が主役?と思っていたけれど、どんどんその魅力に引き込まれてしまった。
イソ役のキム・ダミちゃんの演技も。
韓国の女優は、整形顔が多くて、見分けが付きにくいんだけど、ダミちゃんはその路線から外れていて、最初は、?と思ったけれど、やはり魅力にあふれていた。
「奇皇后」
これは、見始めたら、やめられず、やばかった。なんと54話まで・・・
あまりにも波瀾万丈で、え〜!そんな〜!そうなるの〜!の連続。
ハ・ジウォンちゃんの位があがっていくにつれての変身ぶりも面白かった。
愛の不時着の総政治局長が、権力欲の塊のような悪役の丞相をやっていて、このあたりから、あ!この人、あのときの人だ!という役者かぶりを見つける楽しみが出てきた(笑
陛下役のチ・チャンウクの演技が印象的で、ラストは涙しましたっけ。
「ファン・ジニ」
すっかりハ・ジウォンちゃんのファンになったので、それなら、これよと韓国ドラマ通の友人に勧められて・・・
この時代の身分の低いオンナが生きるって大変というのをひたすら見せつけられたドラマ
奇皇后もだけどね(笑
「病院船」
ハ・ジウォンちゃん主演というだけで見たドラマ。
「私、失敗しませんから」という大門三千子の韓国バージョンか?と思いきや、もっとウェットなドラマだった。
相手役の年下の彼、カン・ミンヒョクくんが魅力的で、お話自体は普通な感じだったけれど、最後まで連れて行っていただきました(笑
「アルハンブラ宮殿の思い出」
ヒョンビンをもっと見たいと思っていたら、また、Netflixからお迎えが〜。
甘ーいラブロマンスなのかと思って、ちょっと敬遠していたら、なんとARゲームを奪い合うお話
サスペンスの方に比重が置かれているけれど、ヒロインのパク・シネちゃんがかわいくて、こわ〜と思いつつも、和んだりして、とっても楽しかった。ヒョンビンは超絶かっこよかったし。大満足(笑
「シークレット・ガーデン」
これはどはまりさせていただきました。
これもメルヘンだけれど、ヒョンビンとハ・ジウォンの演技力がすごくて、二人の入れ替わったときの演技に笑わせてもらいつつ、その恋の行方にハラハラ。ハ・ジウォン扮するキム・ライムと、ヒョンビンの扮する財閥御曹司の関係性が、単なるメルヘンにとどまらず、格差の厳しさも垣間見えて、なかなか奥行きのあるラブコメだった。
何度でも見たくなる。
「私の名前はキムサムスン」
韓国ドラマ通の友人が最初に韓ドラにはまったドラマだと一押しだったけれど、私はイマイチだった。
ヒロインのサムスンのご飯の食べ方がどうもダメで・・・(笑
ヒョンビンはかわいかったけど
「未生(みせん)」
これは、素晴らしいドラマ。
格差社会の韓国で、落ちこぼれそうになった主人公が、総合商社になんとか潜り込み、必至でくらいついていこうとする社会派のドラマ。
上司たちや同僚との関係性が丁寧に描かれていて、目が離せない展開
韓国社会の厳しさを知ると同時に、思いやりや温かさは、どこの国でも同じだな〜と心がほっこりもする。
日本でも、このぐらいのクォリティのドラマを作ってくれないかしら、と思っていたら、『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』にリメイクされているそう。でも、題名からして、すでに骨抜きになってそうな予感。
どこかで配信していたら、ちょっと見て比べてみたい。
主人公チャン・グレ役のイム・シワンくんが、まるで若いころの天海祐希
「キム秘書はいったいなぜ?」
パク・ソジュンが主演なので、見てみたら、パク・ミニョンがわかいすぎて、見とれているうちに物語りが進んでいった。
本当にかわいい。どこかでみたな〜と思ったら、中断していた「ヒーラー」のヒロインだった。
韓国の役者のすごいところは、がらっと雰囲気や話し方まで変えて、役になりきっているところ。
ソジュンくんも、梨泰院クラスのセロイとは別人。
でも、二人があまりにもかわいいので、途中の中だるみも乗り越え完走しました(笑
すごくハッピーな気分になれるドラマ
というわけで、半年ですっかり韓国ドラマ通になりつつある(笑
実はこの間に中国ドラマも攻略
「王女未央」
54話と長い・・・とにかく長い。そして、ずっと波瀾万丈。そして、そして、常に狙われ、貶められる未央ちゃん
これもティファニー・タンが、かわいくて(中国では大人気らしい)、相手役の本当の夫になっちゃったルオ・ジンとの息がぴったりで、ついひきずられまくった(笑
実在した女性をモデルにしているところが奇皇后と似ているけれど、意外にもこちらの方が奇皇后よりロマンチックだった。それって中国に対する偏見か?(笑
「瓔珞(エイラク) 紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」
こちらも長い。とにかく長い。なんと70話!!!
その間、ずっと紫禁城内での王妃たちの足のひっぱり合い。
こわっ!な連続
だんだん飽きてくる。でも、お尻をたたかれつつ見てしまう。中国、恐るべし(笑
こちらも実在の王妃がモデル。
そこそこ面白かったけれど、案外なにも残らなかったな〜
役者がほぼ同じメンバーで最近、始まったのがNHKのBS「コウラン伝」
秦の始皇帝の母親がモデル。
キングダムを全巻制覇したから、これは気になる〜と見始めたけれど、母、人生の始まりからしてハードすぎ(笑
韓国ドラマと中国ドラマの共通点
・ラブシーンはとってもあっさりしている
・ヒーローは、どこまでも女性を守ってくれる
これって、宝塚と同じだ・・・というのが最近のヅカファン仲間との結論
だから、みんな韓ドラが大好き
安心して、ロマンチックに浸れるのよね〜
米国ドラマも、ちょこっと見てみたけれど、2話くらいみたら、だいたい、あ、このパターンねとわかっちゃうし、無駄に濃厚なラブシーンが多くて辟易としてしまう。
ドラマから見えるライフスタイルも、共通点や違うところを見つけるのも面白くて、当分、韓国などのアジアや新興国のドラマ世界を楽しんでしまいそうです。
2020年01月29日
映画「インビクタス」
以前の家の周囲には、レンタルビデオショップがあちこちにあったので、せっせと借りて見ていたんだけれど、今の家の周囲にはない。
まあ、ずっと引っ越しや不動産の整理などに時間をとられ、おまけに疲労からか手首を骨折したり、足をねんざしたり、風邪をひきまくったりと体調がすぐれなかったから、そこまで気も回らず・・・その割には観劇は途切れてないけど( ´艸`)
楽天TVで映画が見られる!
私的には大発見。
ネットフィリックスのボタンがリモコンにあるのだから、当たり前なんだけどね(笑)
なぜかそこに思い至らなかったわけで・・・なぜだ???
観劇に忙しいからです。はい。
にわかラグビーファンのご指導担当の友人から見るようにとのご教授があった「インビクタス」(2010年)
クリントイーストウッド監督だから、派手さはないけれど、着実にいろいろな重要なシーンを繋ぎ合わせて、きちんと見るものの心に大きなものを残していく。そういう映画でした。
マンデラ大統領が主役で、スプリングボクスのキャプテンのピナールとの友情を主軸に南アフリカのアパルトヘイトを乗り越えていく様子が描かれている。
マンデルの自分や黒人にされたことを赦すことでしか、この国は次のステージには行けないという確信に満ちた言動に心を打たれる。
その言動の静かな力強さを映像が正面から、変な小細工をせずに見せてくるから、襟を正して見てしまう、そんな感じがある。
ラスト20分ほどのワールドカップのシーンは、本当に感動的。
まさにワンチーム。
ちょこちょこさしはさまれる会場以外での人々の変化が、ささいなことなんだけれど、胸に響いてくる。
肌の色や国を越えて、一緒に熱くなれるスポーツの力ってすごい!
にわかファンとしては、日本が熱く沸いた2019年のワールドカップを体験したから、当時の南アフリカの人々の心が一瞬でも一つになれたという実感をトレースすることができた。
その後の南アフリカがどうなっているのかはわからないが、2019年のワールドカップで優勝したのだから、マンデラ氏がいなくなっても、少しずつでも前には住んでいると思いたい。
☆☆☆☆★
まあ、ずっと引っ越しや不動産の整理などに時間をとられ、おまけに疲労からか手首を骨折したり、足をねんざしたり、風邪をひきまくったりと体調がすぐれなかったから、そこまで気も回らず・・・その割には観劇は途切れてないけど( ´艸`)
楽天TVで映画が見られる!
私的には大発見。
ネットフィリックスのボタンがリモコンにあるのだから、当たり前なんだけどね(笑)
なぜかそこに思い至らなかったわけで・・・なぜだ???
観劇に忙しいからです。はい。
にわかラグビーファンのご指導担当の友人から見るようにとのご教授があった「インビクタス」(2010年)
クリントイーストウッド監督だから、派手さはないけれど、着実にいろいろな重要なシーンを繋ぎ合わせて、きちんと見るものの心に大きなものを残していく。そういう映画でした。
マンデラ大統領が主役で、スプリングボクスのキャプテンのピナールとの友情を主軸に南アフリカのアパルトヘイトを乗り越えていく様子が描かれている。
マンデルの自分や黒人にされたことを赦すことでしか、この国は次のステージには行けないという確信に満ちた言動に心を打たれる。
その言動の静かな力強さを映像が正面から、変な小細工をせずに見せてくるから、襟を正して見てしまう、そんな感じがある。
ラスト20分ほどのワールドカップのシーンは、本当に感動的。
まさにワンチーム。
ちょこちょこさしはさまれる会場以外での人々の変化が、ささいなことなんだけれど、胸に響いてくる。
肌の色や国を越えて、一緒に熱くなれるスポーツの力ってすごい!
にわかファンとしては、日本が熱く沸いた2019年のワールドカップを体験したから、当時の南アフリカの人々の心が一瞬でも一つになれたという実感をトレースすることができた。
その後の南アフリカがどうなっているのかはわからないが、2019年のワールドカップで優勝したのだから、マンデラ氏がいなくなっても、少しずつでも前には住んでいると思いたい。
☆☆☆☆★
2020年01月28日
映画「海外特派員」
いや、びっくり
アルフレッド・ヒッチコック監督の「海外特派員」
1940年製作ですがな〜!!!
ヒッチコックのアメリカでの第2作目。1作目は「レベッカ」
最初は、能天気なアメリカの新聞記者の話?と思って見ていたのだけれど、彼ジョニーが欧州に派遣されてから、大戦前夜の欧州の緊迫した状況が徐々に迫ってきて、お話にぐいっと引き込まれてしまいました。
あとはヒッチコックのお馴染みの不安感をあおる映像で目が離せなくなり、一気に2時間映画の世界に浸ってしまった。
彼の手のひらの上でコロコロされるカイカン・・・
お話自体は、先がそこそこ読めるのに、映画の中の世界でなぜか手をつかんでひっぱりまわされる感覚。
オランダの政治家ヴァン・メアが暗殺されるあたりは、びっくりしたものの、あれだな・・・と読めちゃうんですけどね。
平和運動家フィッシャーの娘キャロル役のラレイン・レイの美しいことと言ったら、これまた目が釘付けになるほど
ジョニーでなくても、一目ぼれしちゃう
そのジョニーのジョエル・マクリーさん
ぜんぜん知らない俳優さん。知っている戦後すぐの俳優たちを融合したみたいな典型的なアメリカンアクター。
結局、ストーリーはプロパガンダそのもので、ナチスを倒すためにみんなで今こそ力を合わせるのだ!が結論。
わかりやすいです。
キャロルさんも、立ち直って、戦争に立ち向かっているし(笑)
ある意味、勧善懲悪(アメリカから見た)、最終的には納得、安心感、満足感で満たされるという安心して見ていられるのがヒッチコックのサスペンス映画でもありますね。
こんな映画を1940年に作っていたとは…
「風と共に去りぬ」も、1939年だったし、映画をもっと研究していれば、日本も無謀な戦争に突入していなかったかも?とつい思ってしまう。
が、世界の勢力図は、映画を知ってどうなるもんでもなかったわけで・・・
先日、NHKのBSで正月に放送されていた「風と共に去りぬ」を久しぶりに途中から見たけれど、スカーレットは、こんなにもどうしようもないオンナだったのか…と唖然とした。
アシュレイという自分で勝手に描いてしまった王子様の呪縛に捕らわれた憐れな女だったのだ。
でも、気持ちがよくわかって、アホだなと思いつつ、逃れられないとはこういうことよねとも。
それだけこちらも年をとったということですな。
アルフレッド・ヒッチコック監督の「海外特派員」
1940年製作ですがな〜!!!
ヒッチコックのアメリカでの第2作目。1作目は「レベッカ」
最初は、能天気なアメリカの新聞記者の話?と思って見ていたのだけれど、彼ジョニーが欧州に派遣されてから、大戦前夜の欧州の緊迫した状況が徐々に迫ってきて、お話にぐいっと引き込まれてしまいました。
あとはヒッチコックのお馴染みの不安感をあおる映像で目が離せなくなり、一気に2時間映画の世界に浸ってしまった。
彼の手のひらの上でコロコロされるカイカン・・・
お話自体は、先がそこそこ読めるのに、映画の中の世界でなぜか手をつかんでひっぱりまわされる感覚。
オランダの政治家ヴァン・メアが暗殺されるあたりは、びっくりしたものの、あれだな・・・と読めちゃうんですけどね。
平和運動家フィッシャーの娘キャロル役のラレイン・レイの美しいことと言ったら、これまた目が釘付けになるほど
ジョニーでなくても、一目ぼれしちゃう
そのジョニーのジョエル・マクリーさん
ぜんぜん知らない俳優さん。知っている戦後すぐの俳優たちを融合したみたいな典型的なアメリカンアクター。
結局、ストーリーはプロパガンダそのもので、ナチスを倒すためにみんなで今こそ力を合わせるのだ!が結論。
わかりやすいです。
キャロルさんも、立ち直って、戦争に立ち向かっているし(笑)
ある意味、勧善懲悪(アメリカから見た)、最終的には納得、安心感、満足感で満たされるという安心して見ていられるのがヒッチコックのサスペンス映画でもありますね。
こんな映画を1940年に作っていたとは…
「風と共に去りぬ」も、1939年だったし、映画をもっと研究していれば、日本も無謀な戦争に突入していなかったかも?とつい思ってしまう。
が、世界の勢力図は、映画を知ってどうなるもんでもなかったわけで・・・
先日、NHKのBSで正月に放送されていた「風と共に去りぬ」を久しぶりに途中から見たけれど、スカーレットは、こんなにもどうしようもないオンナだったのか…と唖然とした。
アシュレイという自分で勝手に描いてしまった王子様の呪縛に捕らわれた憐れな女だったのだ。
でも、気持ちがよくわかって、アホだなと思いつつ、逃れられないとはこういうことよねとも。
それだけこちらも年をとったということですな。
2020年01月24日
映画「リチャード・ジュエル」
ちえさまは、毎日、エクササイズに余念がないご様子。
あんなに筋肉を鍛えないと、ホイットニーのナンバーは歌えないのか?
そんなにハードなダンスを披露してくださるのか?
ん?ホイットニーは踊ってなかったよね・・・
ちえさまの筋肉は大好きだから、ま、いいんですけどね
「ファクトリーガールズ」が読売演劇大賞の優秀作品賞を受賞とのことで、うれしいことこのうえなし。
華やかな場面がほぼない舞台だったし、地味なテーマだったし、プロモーションの仕方も、ぱっとしなかったのに、ちゃんと見る人は見ているんだなあ。
久しぶりのクリントイーストウッド監督の映画ということで、いそいそと映画館へ。
「リチャード・ジュエル」
アトランタオリンピックのときに実際に起きた爆破事件で第一発見者となり、多くの人の命を救い、一時は英雄扱いされたのに、FBIにテロリストだと嫌疑をかけられ、マスコミに翻弄され、ひどい目にあったリチャード・ジュエルという人が名誉を回復するまでのお話。
リチャードは、正義感が強すぎて、融通が利かない。人との関係性も、自分の正義にあてはめてすぎてうまくつきあえない。煙たがられる。
本人が真面目に取り組めば取り組むほど、うんざりされる。そのくせ、ジャンクフードばかり食べすぎて、太りすぎていて、動きが鈍いから、バカにされてしまう。
そんなリチャードの人間性を否定することなく、FBIと共に戦う弁護士のワトソンの力を借りて、リチャードは大きな壁に立ち向かっていく。
警官になりたいリチャードだから、FBIという警官の世界ではエリートの彼らに犯人だと決めつけられても、抗えない。
見ているとイライラするけれど、彼が納得するまでワトソンは、ときに怒りながらも並走してやる。
このワトソンの人物像がとてもステキ。
実はイーストウッドなのかな。
彼の映画は、いつも声にならない深い悲しみや怒りを掬い上げて、陽のあたるところに出してやる。
今回も、ワトソンがその役割を担う。
実録ドラマだから、ワトソンという人も実物の人。
こんな人が世の中にちゃんといてくれるということこそ、人間社会も捨てたもんじゃないなあと。
アトランタジャーナルの女性記者をはじめとするマスコミのやり方が、今とまったく変わっていない。
人間とは同じことを繰り返す生き物なんだなあ。
ラストにリチャードが言い放つセリフに胸がすっとする。
まさにリチャードの言う通りなんだけれど、大きな組織の中で飼いならされて、優先順位を間違えていくのも人間なんだろうなあ。
☆☆☆☆
あんなに筋肉を鍛えないと、ホイットニーのナンバーは歌えないのか?
そんなにハードなダンスを披露してくださるのか?
ん?ホイットニーは踊ってなかったよね・・・
ちえさまの筋肉は大好きだから、ま、いいんですけどね
「ファクトリーガールズ」が読売演劇大賞の優秀作品賞を受賞とのことで、うれしいことこのうえなし。
華やかな場面がほぼない舞台だったし、地味なテーマだったし、プロモーションの仕方も、ぱっとしなかったのに、ちゃんと見る人は見ているんだなあ。
久しぶりのクリントイーストウッド監督の映画ということで、いそいそと映画館へ。
「リチャード・ジュエル」
アトランタオリンピックのときに実際に起きた爆破事件で第一発見者となり、多くの人の命を救い、一時は英雄扱いされたのに、FBIにテロリストだと嫌疑をかけられ、マスコミに翻弄され、ひどい目にあったリチャード・ジュエルという人が名誉を回復するまでのお話。
リチャードは、正義感が強すぎて、融通が利かない。人との関係性も、自分の正義にあてはめてすぎてうまくつきあえない。煙たがられる。
本人が真面目に取り組めば取り組むほど、うんざりされる。そのくせ、ジャンクフードばかり食べすぎて、太りすぎていて、動きが鈍いから、バカにされてしまう。
そんなリチャードの人間性を否定することなく、FBIと共に戦う弁護士のワトソンの力を借りて、リチャードは大きな壁に立ち向かっていく。
警官になりたいリチャードだから、FBIという警官の世界ではエリートの彼らに犯人だと決めつけられても、抗えない。
見ているとイライラするけれど、彼が納得するまでワトソンは、ときに怒りながらも並走してやる。
このワトソンの人物像がとてもステキ。
実はイーストウッドなのかな。
彼の映画は、いつも声にならない深い悲しみや怒りを掬い上げて、陽のあたるところに出してやる。
今回も、ワトソンがその役割を担う。
実録ドラマだから、ワトソンという人も実物の人。
こんな人が世の中にちゃんといてくれるということこそ、人間社会も捨てたもんじゃないなあと。
アトランタジャーナルの女性記者をはじめとするマスコミのやり方が、今とまったく変わっていない。
人間とは同じことを繰り返す生き物なんだなあ。
ラストにリチャードが言い放つセリフに胸がすっとする。
まさにリチャードの言う通りなんだけれど、大きな組織の中で飼いならされて、優先順位を間違えていくのも人間なんだろうなあ。
☆☆☆☆
2020年01月20日
映画「ジョジョ・ラビット」
ほんのり笑って、深くささって、ほろりとして、ほっとする映画です。
軍国少年というよりも、ヒトラー崇拝、ナチス好きの10歳の少年ジョジョが主役。
教育って怖い。
ヒトラーが、常に心を支配していて、心のお友達もヒトラー。
お友達ヒトラーに煽られて、ナチスの子ども対象の強化合宿みたいなのに参加したものの、やさしい心をもつジョジョは馴染めないし、どじばかり。
あげくが重症を負って、顔にブラックジャックみたいな傷を受けてしまう。
家にこもっているうちに、母の秘密を知ってしまう・・・
10歳の子供にとっての戦争とは、あんな感じの夢と現実が入り混じった世界を行ったり来たりしているようなものなのかも。
と、自分の子どものころのことを振り返ってみた。
そんな時代と年頃に出会う重大で、哀しい出来事の数々。
小さな心で受け止めながら、成長していくジョジョが健気で泣ける・・・
あんなに表情豊かにまるでジョジョが本当にいるかのように演技できるローマンくん、すごすぎます。
かわいい表情の中に、ふっとオトコの顔を見せたりもします。
天才かも
ママ役のスカーレット・ヨハンセンがとにかくステキ。
こんなにステキな女優だったのね。
ヨハンセンがあまりにも魅力的でステキなママを出現させてくれたから、感動はますます深くなります。
そして、案外重要な役を担っているのが、スティーヴン・マーチャントの大尉さん。
実は、この人物造形が秀逸。
監督で、ヒトラーもやっちゃったタイカ・ワイティティの脚本がすごいです。
絞首刑にされた人々を見て、ジョジョが「あの人たちはなにをしたの?」
母「できることをやったのよ」
ジョジョが、なんでもやれるとしたら?(だっけ?)「ダンスをするわ」
子供たちにナイフの使い方を教えながら、大尉が念を押す「そのナイフを友人に決して使うな」
重要なメッセージがさりげない言葉の中に込められている。
見逃しそうなほどさりげなく・・・
その言葉にジョジョがどれだけあとで救われていくか。
大人が子供を育てていく、そして、子どもは大人が思うよりももっと早く成長していく
大人の愚かさをきちんと見抜き、生き抜いていくだろうジョジョに乾杯!!!
☆☆☆☆
軍国少年というよりも、ヒトラー崇拝、ナチス好きの10歳の少年ジョジョが主役。
教育って怖い。
ヒトラーが、常に心を支配していて、心のお友達もヒトラー。
お友達ヒトラーに煽られて、ナチスの子ども対象の強化合宿みたいなのに参加したものの、やさしい心をもつジョジョは馴染めないし、どじばかり。
あげくが重症を負って、顔にブラックジャックみたいな傷を受けてしまう。
家にこもっているうちに、母の秘密を知ってしまう・・・
10歳の子供にとっての戦争とは、あんな感じの夢と現実が入り混じった世界を行ったり来たりしているようなものなのかも。
と、自分の子どものころのことを振り返ってみた。
そんな時代と年頃に出会う重大で、哀しい出来事の数々。
小さな心で受け止めながら、成長していくジョジョが健気で泣ける・・・
あんなに表情豊かにまるでジョジョが本当にいるかのように演技できるローマンくん、すごすぎます。
かわいい表情の中に、ふっとオトコの顔を見せたりもします。
天才かも
ママ役のスカーレット・ヨハンセンがとにかくステキ。
こんなにステキな女優だったのね。
ヨハンセンがあまりにも魅力的でステキなママを出現させてくれたから、感動はますます深くなります。
そして、案外重要な役を担っているのが、スティーヴン・マーチャントの大尉さん。
実は、この人物造形が秀逸。
監督で、ヒトラーもやっちゃったタイカ・ワイティティの脚本がすごいです。
絞首刑にされた人々を見て、ジョジョが「あの人たちはなにをしたの?」
母「できることをやったのよ」
ジョジョが、なんでもやれるとしたら?(だっけ?)「ダンスをするわ」
子供たちにナイフの使い方を教えながら、大尉が念を押す「そのナイフを友人に決して使うな」
重要なメッセージがさりげない言葉の中に込められている。
見逃しそうなほどさりげなく・・・
その言葉にジョジョがどれだけあとで救われていくか。
大人が子供を育てていく、そして、子どもは大人が思うよりももっと早く成長していく
大人の愚かさをきちんと見抜き、生き抜いていくだろうジョジョに乾杯!!!
☆☆☆☆
2020年01月19日
兵庫県立芸術文化センター「第120回定期演奏会」
今季、3回目の風邪
喉の傷みと鼻水に悩まされ、耳鼻科に行ったら、慢性上咽頭炎だと言われました。
なんだ?それ?
処方箋をもらって薬を飲んで、気合いを入れて芸文へ。
今回は、席が前方センター席だから、途中で鼻をかみに出るわけにもいかず…
かなりの緊張(笑)
阪神・淡路大震災25周年事業としての定期演奏会
昨日は、その大震災が起こった日
鎮魂のコンサートとして選ばれた曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノバージョンと、フォーレのレクイエム。
佐渡さんによると、両方の曲はともにニ長調。
第9の歓喜の歌もニ長調であり、困難を乗り越えて歓びに変える曲でもあると。
まずはベートーヴェンから。
オーケストラの音がオーラのように立ち上っていく中を、ピアニストの菊池洋子さんのピアノがかろやかにシャボン玉のように次々に繰り出されていく。
音楽の歓びにあふれた空間が出現した。
今まで、クラシックのコンサートは3階席でもよいと思っていたけれど、やはり前方席の迫力はすごい
菊池さんの息遣いとともに生きのよいピアノの音がぴちぴちと跳ねるようだ。
そして、いよいよ私のお目当てのフォーレのレクイエム
30代半ば、毎晩、フォーレのレクイエムを聴いて眠りについていたころがある。
モーツアルトとブラームスのレクイエムだったこともある。たまにベルディのときも。
が、フォーレのレクイエムの出番が多かった。
病んでいたんだな、私・・・
なぜレクイエムでないとならなかったのか。
自分の携わっていることに意味を見いだせず、無駄に自分の若さが刻々と失われていくような気がしていたからだったような…
当時は、あまり深く考えなかったけど。
フォーレのレクイエムは命の恩人なのかもしれない
30代後半にふとしたことで、180度仕事と暮らしが変わり、夢中になってすごした10年少しの期間が始まると同時にレクイエムからは解放された。
そのレクイエムの生演奏に、25年ほどを経て包まれてみた。
よくここまで無事に生きてこられたなあ・・・
多くの人に支えられたけれど、今、考えると一番支えてくれたのは父だった。
このところいつも感じるのは、あふれるほとの父の愛情。
生前にもっともっと感謝を伝えておけばよかったという思いが募る日々
気が付いたら、涙が泣くとはなく流れていた。
会場は、ニ長調の歓喜に包まれ、満ち足りた雰囲気にあふれていた。
親族が震災で被災したとはいえ、私は直接関係なくこの場に居させてもらうことに申し訳ないと思いつつ、すべての人の幸せを祈らずにはいられなかった。
音楽は天上から降り注ぐ光そのものなんですねぇ
夢中になって浸っていたからか、鼻水は無事クリア。
不思議なもんです。
帰宅したら、熱ががんがん出てきました。
なにはともあれ、聴けてよかった〜
喉の傷みと鼻水に悩まされ、耳鼻科に行ったら、慢性上咽頭炎だと言われました。
なんだ?それ?
処方箋をもらって薬を飲んで、気合いを入れて芸文へ。
今回は、席が前方センター席だから、途中で鼻をかみに出るわけにもいかず…
かなりの緊張(笑)
阪神・淡路大震災25周年事業としての定期演奏会
昨日は、その大震災が起こった日
鎮魂のコンサートとして選ばれた曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノバージョンと、フォーレのレクイエム。
佐渡さんによると、両方の曲はともにニ長調。
第9の歓喜の歌もニ長調であり、困難を乗り越えて歓びに変える曲でもあると。
まずはベートーヴェンから。
オーケストラの音がオーラのように立ち上っていく中を、ピアニストの菊池洋子さんのピアノがかろやかにシャボン玉のように次々に繰り出されていく。
音楽の歓びにあふれた空間が出現した。
今まで、クラシックのコンサートは3階席でもよいと思っていたけれど、やはり前方席の迫力はすごい
菊池さんの息遣いとともに生きのよいピアノの音がぴちぴちと跳ねるようだ。
そして、いよいよ私のお目当てのフォーレのレクイエム
30代半ば、毎晩、フォーレのレクイエムを聴いて眠りについていたころがある。
モーツアルトとブラームスのレクイエムだったこともある。たまにベルディのときも。
が、フォーレのレクイエムの出番が多かった。
病んでいたんだな、私・・・
なぜレクイエムでないとならなかったのか。
自分の携わっていることに意味を見いだせず、無駄に自分の若さが刻々と失われていくような気がしていたからだったような…
当時は、あまり深く考えなかったけど。
フォーレのレクイエムは命の恩人なのかもしれない
30代後半にふとしたことで、180度仕事と暮らしが変わり、夢中になってすごした10年少しの期間が始まると同時にレクイエムからは解放された。
そのレクイエムの生演奏に、25年ほどを経て包まれてみた。
よくここまで無事に生きてこられたなあ・・・
多くの人に支えられたけれど、今、考えると一番支えてくれたのは父だった。
このところいつも感じるのは、あふれるほとの父の愛情。
生前にもっともっと感謝を伝えておけばよかったという思いが募る日々
気が付いたら、涙が泣くとはなく流れていた。
会場は、ニ長調の歓喜に包まれ、満ち足りた雰囲気にあふれていた。
親族が震災で被災したとはいえ、私は直接関係なくこの場に居させてもらうことに申し訳ないと思いつつ、すべての人の幸せを祈らずにはいられなかった。
音楽は天上から降り注ぐ光そのものなんですねぇ
夢中になって浸っていたからか、鼻水は無事クリア。
不思議なもんです。
帰宅したら、熱ががんがん出てきました。
なにはともあれ、聴けてよかった〜
2020年01月11日
映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」
ついに完結…
1978年の「新たなる希望」から、42年。
この日が来るとは
もうファントム・メナスあたりからは、惰性で見てました。
やたらと暗くて…
そしたら、フォースの覚醒からは、もっと暗くなり・・・
でも、乗りかかった舟で見ていたけれど、ローグ・ワンで覚醒
しかしながら、ふたたび最後のジェダイは、見たかどうかも定かではなく
そして、夜明けを迎えることになりました。
結論から言えば、この終わり方しかやりようがなかったでしょうね。
スカイウォーカー一家は、フォースゆえに銀河の世界を破壊しちゃいそうで
結局、血の闘いだったんだなあ
やっぱり帝国の逆襲が最高傑作でございました。
カイロ・レン、もう少し好みの人だったらよかったのに。
なぜ、彼だったんだろう
レイアにも、ハンソロにも似てなかった(笑)
主役がルークで始まり、レイで終わったのは時代を象徴していましたね。
ジェダイの帰還で終わりにしておけばよかった。
1978年の「新たなる希望」から、42年。
この日が来るとは
もうファントム・メナスあたりからは、惰性で見てました。
やたらと暗くて…
そしたら、フォースの覚醒からは、もっと暗くなり・・・
でも、乗りかかった舟で見ていたけれど、ローグ・ワンで覚醒
しかしながら、ふたたび最後のジェダイは、見たかどうかも定かではなく
そして、夜明けを迎えることになりました。
結論から言えば、この終わり方しかやりようがなかったでしょうね。
スカイウォーカー一家は、フォースゆえに銀河の世界を破壊しちゃいそうで
結局、血の闘いだったんだなあ
やっぱり帝国の逆襲が最高傑作でございました。
カイロ・レン、もう少し好みの人だったらよかったのに。
なぜ、彼だったんだろう
レイアにも、ハンソロにも似てなかった(笑)
主役がルークで始まり、レイで終わったのは時代を象徴していましたね。
ジェダイの帰還で終わりにしておけばよかった。
2019年09月15日
映画「ひろしま」
見ている間中、こんなに胸が痛んだ映画はなかった。
泣いている感覚もないままに涙が流れた。
日教組プロが1953年製作、関川秀雄監督による日本映画
「原爆投下から7年後の広島。高校生のみち子は、授業中に原爆症で倒れ、8月6日の恐ろしい光景を思い出す…。原爆の恐怖と惨状を伝えようと、被爆から8年後に製作された反戦ドラマ。岡田英次、月丘夢路、山田五十鈴のほか、8万人を超える広島市民が撮影に参加、原爆投下直後の市内の惨状、市民たちが傷つき、苦しむ姿を、実際の映像も交え、迫真のリアリズムで再現し、ベルリン映画祭長編映画賞を受賞、海外でも高く評価された」(NHKサイトより)
ここには、人間の愚かさのすべてが詰まっている。
完成当時、アメリカに対する非難が含まれているからと、公開が見送られたというが、驚くべきことに冷静に、公平にそのときの広島と、その後の広島が描かれているのだ。
被爆者たちの被爆状況を検査だけして、治療しようとしないアメリカ
戦争をやめられない日本政府と日本軍
偏見により差別される被爆者たち
そして、なによりも非戦闘員の暮らす街に原爆を投下、それも実験したくて投下したアメリカ
人間がここまで愚かになれる生き物なんだということを思い知らせられる。
この映画のすごいところは、誰かが、なにかが悪いとはあえて描いておらず、淡々と事実を再現しているところだ。
被爆者となった非戦闘員の一般人も、この世界を招いた一人でもあることからは逃れられない。
大庭家と遠藤家の家族は、当時、どこにでもいた家族。
両親と子どもたち
その家族が地獄に投げ込まれ、それぞれの家族の中で唯一助かった大庭家の娘と遠藤家の息子は、原爆を背負って、体も心もむしばまれていく。
無垢な子どもたちが、原爆投下後の市内を親を求めて、逃げ場を求めて彷徨い続ける姿は、この世の終わりを思わせる
被爆して、苦しみながら死んでいく人々の様子は、モノクロだから、なんとか耐えられるが、実際はもっともっと地獄絵だっただろう。
広島市の中学・高校生、教職員、一般市民等約8万8500人が手弁当のエキストラとして参加し、月丘夢路、山田五十鈴という当時、売れっ子だった女優たち、岡田英二や加藤嘉などがプロの役者として出演。
戦後わずか7年後で、これだけの映画をつくりあげた人々の今も色あせることのない熱意が画面からほとばしるように伝わってくる。
映画製作の母体が日教組ということに少なからず驚いた。
左でも、右でもなく、淡々と事実を積み上げ、主張ではなく、伝えたい思いだけがストレートに伝わってくるのだから。
日本はもとより、世界中で、中学校か高校で鑑賞を義務づけたら、世界は大きく変わると思う。
少なくとも日本では、学校で必ず見るようにしてほしい。
主義主張ではなく、自分たちの過去をしっかりと見つめ、なにがこの地獄を招いたのかを考え、語りあう場にこれ以上の素材はないと思う。
泣いている感覚もないままに涙が流れた。
日教組プロが1953年製作、関川秀雄監督による日本映画
「原爆投下から7年後の広島。高校生のみち子は、授業中に原爆症で倒れ、8月6日の恐ろしい光景を思い出す…。原爆の恐怖と惨状を伝えようと、被爆から8年後に製作された反戦ドラマ。岡田英次、月丘夢路、山田五十鈴のほか、8万人を超える広島市民が撮影に参加、原爆投下直後の市内の惨状、市民たちが傷つき、苦しむ姿を、実際の映像も交え、迫真のリアリズムで再現し、ベルリン映画祭長編映画賞を受賞、海外でも高く評価された」(NHKサイトより)
ここには、人間の愚かさのすべてが詰まっている。
完成当時、アメリカに対する非難が含まれているからと、公開が見送られたというが、驚くべきことに冷静に、公平にそのときの広島と、その後の広島が描かれているのだ。
被爆者たちの被爆状況を検査だけして、治療しようとしないアメリカ
戦争をやめられない日本政府と日本軍
偏見により差別される被爆者たち
そして、なによりも非戦闘員の暮らす街に原爆を投下、それも実験したくて投下したアメリカ
人間がここまで愚かになれる生き物なんだということを思い知らせられる。
この映画のすごいところは、誰かが、なにかが悪いとはあえて描いておらず、淡々と事実を再現しているところだ。
被爆者となった非戦闘員の一般人も、この世界を招いた一人でもあることからは逃れられない。
大庭家と遠藤家の家族は、当時、どこにでもいた家族。
両親と子どもたち
その家族が地獄に投げ込まれ、それぞれの家族の中で唯一助かった大庭家の娘と遠藤家の息子は、原爆を背負って、体も心もむしばまれていく。
無垢な子どもたちが、原爆投下後の市内を親を求めて、逃げ場を求めて彷徨い続ける姿は、この世の終わりを思わせる
被爆して、苦しみながら死んでいく人々の様子は、モノクロだから、なんとか耐えられるが、実際はもっともっと地獄絵だっただろう。
広島市の中学・高校生、教職員、一般市民等約8万8500人が手弁当のエキストラとして参加し、月丘夢路、山田五十鈴という当時、売れっ子だった女優たち、岡田英二や加藤嘉などがプロの役者として出演。
戦後わずか7年後で、これだけの映画をつくりあげた人々の今も色あせることのない熱意が画面からほとばしるように伝わってくる。
映画製作の母体が日教組ということに少なからず驚いた。
左でも、右でもなく、淡々と事実を積み上げ、主張ではなく、伝えたい思いだけがストレートに伝わってくるのだから。
日本はもとより、世界中で、中学校か高校で鑑賞を義務づけたら、世界は大きく変わると思う。
少なくとも日本では、学校で必ず見るようにしてほしい。
主義主張ではなく、自分たちの過去をしっかりと見つめ、なにがこの地獄を招いたのかを考え、語りあう場にこれ以上の素材はないと思う。
2019年09月14日
映画「記憶にございません」
なぜか見ることに・・・(笑)
貴一さんが、昔から好きなので、いいんですけどね😃
見ている間と観終わった直後は、薄味な内容だな〜と思ったんだけれど、思い返すと仕掛けが三谷味で、アホらしいんだけれど、ハートウォーミングなラストでよかったな〜と。
途中、黒田総理のお友達がお金を持って登場したあたりでは、浅い政権批判とかだと白けるな〜とハラハラしたけれど、そこはスルー。
どう生きるかという家族の話になってた。
白い黒田総理で政治は動くのかなあ
性善説だよね
でも、黒い黒田総理だから、あそこまで登り詰めることができたわけで・・・
ハッピーな家庭をつくることから、政治は始まるってことなん?(笑)
三谷メルヘンだね
宝塚よりもメルヘン、ファンタジーだ
貴一さんが、昔から好きなので、いいんですけどね😃
見ている間と観終わった直後は、薄味な内容だな〜と思ったんだけれど、思い返すと仕掛けが三谷味で、アホらしいんだけれど、ハートウォーミングなラストでよかったな〜と。
途中、黒田総理のお友達がお金を持って登場したあたりでは、浅い政権批判とかだと白けるな〜とハラハラしたけれど、そこはスルー。
どう生きるかという家族の話になってた。
白い黒田総理で政治は動くのかなあ
性善説だよね
でも、黒い黒田総理だから、あそこまで登り詰めることができたわけで・・・
ハッピーな家庭をつくることから、政治は始まるってことなん?(笑)
三谷メルヘンだね
宝塚よりもメルヘン、ファンタジーだ
2019年09月05日
映画 キングダム
同年配の友人が、甥に勧められたとかでキングダムにはまっているのだが、イメージが壊れるのがいやで、映画のキングダムを見に行っていない、いや、行けないという
渋谷まで15分のところに住んでいるんだから、ちゃちゃっと行ってのぞいてくればいいじゃん、というのに、やっぱり行けないという
では、私が見てきましょう、とのこのこ行ってみた
はまった
いつの間に日本映画がこんなスケールの大きな映画を作れるようになったのだ?
原作を読んでないのに、イメージがなぜかその通りで、世界観にどっぷり浸れるではないか!
秦の始皇帝なんて、兵馬俑?ぐらいしか思い出さなかったのに、ここから怒涛の中華統一の歴史を探る日々・・・約2か月(笑)
例の友だちには、即、見るべきと報告。ようやく見て、イメージ通りだった、とのことでご満足いただけました。
映画は2回鑑賞。
周囲の友人たちに面白いからと大宣伝して、10人は行かせたかな
「なつぞら」の天陽くんとキングダムの政が、同じ吉沢亮くんというのを知ったので、周囲のばあやの友人たちに吹聴したら、みんな、へ〜!と驚いていた。
同年配が、天陽くんが吉沢くんと認識できてよかった(笑)
友だちが持っている漫画を借り、足りない部分は電子書籍で54巻を一気にクリア。
面白いっ!
血なまぐさいけど、マンガだから、なんとか読める。
キャラクターがどれも際立っていて、ワクワクさせられる。
丸2か月ほど、キングダムの世界にどっぷり浸れて面白かった〜
もちろんその間、ちえさまにも浸っていたけど。
55巻が出たので、ついに朱海平原平定か!と思ったら、まだ終わらない…(笑)
妙に紀元前200年ごろの中國の歴史に詳しくなってしまった。
すぐ忘れると思うけど。
渋谷まで15分のところに住んでいるんだから、ちゃちゃっと行ってのぞいてくればいいじゃん、というのに、やっぱり行けないという
では、私が見てきましょう、とのこのこ行ってみた
はまった
いつの間に日本映画がこんなスケールの大きな映画を作れるようになったのだ?
原作を読んでないのに、イメージがなぜかその通りで、世界観にどっぷり浸れるではないか!
秦の始皇帝なんて、兵馬俑?ぐらいしか思い出さなかったのに、ここから怒涛の中華統一の歴史を探る日々・・・約2か月(笑)
例の友だちには、即、見るべきと報告。ようやく見て、イメージ通りだった、とのことでご満足いただけました。
映画は2回鑑賞。
周囲の友人たちに面白いからと大宣伝して、10人は行かせたかな
「なつぞら」の天陽くんとキングダムの政が、同じ吉沢亮くんというのを知ったので、周囲のばあやの友人たちに吹聴したら、みんな、へ〜!と驚いていた。
同年配が、天陽くんが吉沢くんと認識できてよかった(笑)
友だちが持っている漫画を借り、足りない部分は電子書籍で54巻を一気にクリア。
面白いっ!
血なまぐさいけど、マンガだから、なんとか読める。
キャラクターがどれも際立っていて、ワクワクさせられる。
丸2か月ほど、キングダムの世界にどっぷり浸れて面白かった〜
もちろんその間、ちえさまにも浸っていたけど。
55巻が出たので、ついに朱海平原平定か!と思ったら、まだ終わらない…(笑)
妙に紀元前200年ごろの中國の歴史に詳しくなってしまった。
すぐ忘れると思うけど。
2019年02月22日
「女王陛下のお気に入り」と「半世界」
「女王陛下のお気に入り」
英国やフランスなどの歴史ものは、つい触手が伸びちゃう。
宝塚体質だから?(笑)
しかし、この映画は、そんな体質を寄せ付けてくれない。
権力に憑りつかれた女はコワいなあ
上昇志向の強い女も。
英国の歴史を予習してから、見た方がよかった。
アン女王は、子だくさんだったのに、すべて失ってしまっていたのだ。
この事実を押さえてないと、映画全体を見誤ってしまいそう。
英国では、よく知られていることなんだろう。
女王の孤独がひたひたと伝わり、そこに付け込んでいく女二人の壮絶な戦いに目が離せなくなる。
「半世界」
じわっとくる映画だった。
3人の39歳の幼馴染たちの焦燥と諦めと幸せと・・・人生の重みが心に届く
みんな、そんなもんなんだろうなあと。
特に炭焼き職人の高村(稲垣吾郎)の不器用な生き方が、たまらなく愛おしかった。
そう感じさせてくれる吾郎ちゃんのすばらしさ
気持ちの動きが手に取るようにわかる
人生の折り返し点ともいえる年代、自分のいる世界と外の世界の交わり、見えている半分の世界にこれから何を足していくのか。
きっといつまでも反芻し続ける映画だと思う。
英国やフランスなどの歴史ものは、つい触手が伸びちゃう。
宝塚体質だから?(笑)
しかし、この映画は、そんな体質を寄せ付けてくれない。
権力に憑りつかれた女はコワいなあ
上昇志向の強い女も。
英国の歴史を予習してから、見た方がよかった。
アン女王は、子だくさんだったのに、すべて失ってしまっていたのだ。
この事実を押さえてないと、映画全体を見誤ってしまいそう。
英国では、よく知られていることなんだろう。
女王の孤独がひたひたと伝わり、そこに付け込んでいく女二人の壮絶な戦いに目が離せなくなる。
「半世界」
じわっとくる映画だった。
3人の39歳の幼馴染たちの焦燥と諦めと幸せと・・・人生の重みが心に届く
みんな、そんなもんなんだろうなあと。
特に炭焼き職人の高村(稲垣吾郎)の不器用な生き方が、たまらなく愛おしかった。
そう感じさせてくれる吾郎ちゃんのすばらしさ
気持ちの動きが手に取るようにわかる
人生の折り返し点ともいえる年代、自分のいる世界と外の世界の交わり、見えている半分の世界にこれから何を足していくのか。
きっといつまでも反芻し続ける映画だと思う。
2018年12月29日
ボヘミアン・ラプソディーと日日是好日
ボヘミアン・ラプソディ
ビートルズには、なぜかまったく反応しなかったのに、クイーンは日本武道館で1975年に遭遇して以来、はまってしまった。
ロンドンでうろうろしていたころに、友人の家の窓から、フレディーの家が見えるというので拝んだことがある。
1989年だった。
ただ、フレディの苦悩を深く考えるわけもなく、英語の歌詞を深く受け取るわけでもなく、自分の未来と現状に対する不安と苦悩に忙しかった。
あれから40年以上たって、こんな映画に出会うとは…
涙、涙でございました。ライブ・エイドのシーンで大泣き。
フレディ、そしてブライアン、ロジャー、本当にありがとう!
出会えてよかった。そして、青春の何ページにも、いてくれてありがとう。
3回目にいつ行くか…考え中。
日日是好日
こちらも涙…
お茶の神髄をわかりやすく伝たわってくる。
難しいことはなにもなく、ただ、感じること。
のりちゃんと一緒に父の愛をたくさん感じることができた。
樹木希林の存在感が深くて、彼女なくしては成り立たなかった映画だと思う。
今一度、ご冥福を心から祈りたい。合掌
ビートルズには、なぜかまったく反応しなかったのに、クイーンは日本武道館で1975年に遭遇して以来、はまってしまった。
ロンドンでうろうろしていたころに、友人の家の窓から、フレディーの家が見えるというので拝んだことがある。
1989年だった。
ただ、フレディの苦悩を深く考えるわけもなく、英語の歌詞を深く受け取るわけでもなく、自分の未来と現状に対する不安と苦悩に忙しかった。
あれから40年以上たって、こんな映画に出会うとは…
涙、涙でございました。ライブ・エイドのシーンで大泣き。
フレディ、そしてブライアン、ロジャー、本当にありがとう!
出会えてよかった。そして、青春の何ページにも、いてくれてありがとう。
3回目にいつ行くか…考え中。
日日是好日
こちらも涙…
お茶の神髄をわかりやすく伝たわってくる。
難しいことはなにもなく、ただ、感じること。
のりちゃんと一緒に父の愛をたくさん感じることができた。
樹木希林の存在感が深くて、彼女なくしては成り立たなかった映画だと思う。
今一度、ご冥福を心から祈りたい。合掌
2018年10月15日
映画「甘い生活」
フェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」
大昔に見たような気がするのだけれど、ほぼ覚えていない
BS3で放送されたのを録画したものを、安静にしていなければいけなので、見るなら、今でしょ、と。
何度もアナザー・ワールドに行きつつ、戻りつつしながら完鑑賞。
見始めたら、娼婦のアパートに行くところだけは思い出した。
やはりアニタ・エグバーグとのローマの夜の泉の場面が秀逸。
放蕩しているマルチェロでなくても、夢心地になってしまう。
1950年代の退廃した上流社会を中心に、人間の愚かさが焼き付けられた映像。
特に聖母に遭遇したという幼い兄妹を取り巻くマスコミの状況は、今とまったく変わらないし、パパラッチの語源になったというカメラを持ってハエのように群がるカメラマンたちの様子も、道具が異なるだけで同じ。
当時の縦に長い四角いカメラを全員が持っているのが面白い。
フェリーニだから、華やかな陰影とロケーションが印象的。
人間の退廃と放蕩は、どの時代も変わらないなあ
大昔に見たような気がするのだけれど、ほぼ覚えていない
BS3で放送されたのを録画したものを、安静にしていなければいけなので、見るなら、今でしょ、と。
何度もアナザー・ワールドに行きつつ、戻りつつしながら完鑑賞。
見始めたら、娼婦のアパートに行くところだけは思い出した。
やはりアニタ・エグバーグとのローマの夜の泉の場面が秀逸。
放蕩しているマルチェロでなくても、夢心地になってしまう。
1950年代の退廃した上流社会を中心に、人間の愚かさが焼き付けられた映像。
特に聖母に遭遇したという幼い兄妹を取り巻くマスコミの状況は、今とまったく変わらないし、パパラッチの語源になったというカメラを持ってハエのように群がるカメラマンたちの様子も、道具が異なるだけで同じ。
当時の縦に長い四角いカメラを全員が持っているのが面白い。
フェリーニだから、華やかな陰影とロケーションが印象的。
人間の退廃と放蕩は、どの時代も変わらないなあ
2018年08月15日
オーシャンズ8
オーシャンズ8
ちえさまダニーLOVEだから、もちろんオーシャンズ8は初日の翌日に鑑賞。
だって舞台化されるかもしれないから。
ゴージャスな女優陣による宝石強奪プロジェクト。
突っ込みどころは満載だけれど、そんな野暮なことはしない。
ただただキャハハと彼女たちの活躍を応援しながら、笑って見るのが正しい。
ちゃんと韻を踏むかのごとくオーシャンズ11のメンバーと呼応させてあるキャラクターにも、うふふとうれしくなる。
サンドラ・ブロックも素敵だけれど、やっぱりケイト・ブランシェットが好き〜
「エリザベス」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」「ブルージャスミン」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」「シンデレラ」「キャロル」と、彼女が出ているとつい手が出てしまう。
ケイトを見るだけに、もう一回、見てもいいなあ。
サンドラも、アン・ハサウェイも、ヘレナ・ボナム・カーターも、好きだから、とにかく楽しい痛快な映画だ。
が、しかし、舞台化=ちえさま主演という妄想にも浸りたく、見たんだけれど、うーん・・・女の迫力と色気が課題すぎる。
米倉涼子、観月ありさ、鈴木京香、中谷美紀・・・あたりに取られそうな予感がしてしまった。
ちえさまは、かっこよくて美しい・・・んだけどなあ
でも、なにかが足りない。
ダンスが入れば、いけるか!(笑)
ちえさまダニーLOVEだから、もちろんオーシャンズ8は初日の翌日に鑑賞。
だって舞台化されるかもしれないから。
ゴージャスな女優陣による宝石強奪プロジェクト。
突っ込みどころは満載だけれど、そんな野暮なことはしない。
ただただキャハハと彼女たちの活躍を応援しながら、笑って見るのが正しい。
ちゃんと韻を踏むかのごとくオーシャンズ11のメンバーと呼応させてあるキャラクターにも、うふふとうれしくなる。
サンドラ・ブロックも素敵だけれど、やっぱりケイト・ブランシェットが好き〜
「エリザベス」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」「ブルージャスミン」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」「シンデレラ」「キャロル」と、彼女が出ているとつい手が出てしまう。
ケイトを見るだけに、もう一回、見てもいいなあ。
サンドラも、アン・ハサウェイも、ヘレナ・ボナム・カーターも、好きだから、とにかく楽しい痛快な映画だ。
が、しかし、舞台化=ちえさま主演という妄想にも浸りたく、見たんだけれど、うーん・・・女の迫力と色気が課題すぎる。
米倉涼子、観月ありさ、鈴木京香、中谷美紀・・・あたりに取られそうな予感がしてしまった。
ちえさまは、かっこよくて美しい・・・んだけどなあ
でも、なにかが足りない。
ダンスが入れば、いけるか!(笑)
2018年03月24日
「グレーテスト・ショーマン」「KU-KAI」
「グレーテスト・ショーマン」
サーカスは、人間の祝祭だったんだ。
ほとんど情報を得ないで見たので、すごくハラハラしたし、ワクワクしたので、エンターテイメントとして、とても楽しめたけれど、どうも私は「ら・ら・ら・ランド」の制作スタッフとは、どこかマッチしないみたいで、大感動という感じではなかった。
一番ほ〜💛となったのが、美しい女優陣。
バーナムの妻のミシェル・ウィリアムズ。見ているだけで心が温かくなるような美しさ
オペラ歌手のジェニーは、レベッカ・ファーガソン。見ているだけでうっとりする美しさ
ブランコ乗りのアンは、ゼンデイヤ。見ているだけで惹きこまれるエキゾチックな美しさ
いやはや、オトコでなくても、目の保養ですがな
それだけで十分楽しめましたっ!
サーカス団のメンバーが、なんとなくスターウォーズに登場するいろいろな星人みたいで、あまり人間ぽくなかった。みんな違って、みんないいは、SWで十分味わっているので、あえて、ま、いっか、みたいな感じ(笑
「KU-KAI」
字幕で見たかった。染谷くんが、せっかくモノにしていた中国語のセリフで見たかった。
なぜ、そのバージョンをやってくれないのかしら。
空海が大活躍するものの、なんとなく思っていたストーリーではなかった。
楊貴妃の死の謎を解きながら、空海が成長し、恵果と出会うのは、予想通りだったんだけれど、こんなに黒猫が主役だとは…(笑)
タイトルを見たら、「妖黒猫傳」となっているではないの。
美しき王妃の謎なんて、副題でもったいぶらず、「楊貴妃の死の謎」にした方が注目されたのではないかしら?
仲麻呂の阿部ちゃんの存在が、ちょっとわかりにくい。いないと、ラストにつながらないんだけど、唐突に出てくるし、日本人が目撃する意味ってあるのかな。
というわけで、王妃の謎は解けたけれど、映画のストーリーの謎が深まったので、原作を読むことにした( ´艸`)
監督のチェン・カイコーとえいば、「さらば、わが愛/覇王別姫」
この映画は、忘れられない、思い出したくない思い出ある。
と言いつつ、つい中国映画には惹かれて、見てしまった。
もうちょっと気取った映画なのかと思ったら、カンフー映画っぽいエンターテイメント映画だった。
楊貴妃って、あんなイメージなのかなあ
とてもフレンドリーで、誰にでも優しい人だったように描かれていた。
あのキャラなら、オトコたちにいいようにされちゃったよね〜(笑)
サーカスは、人間の祝祭だったんだ。
ほとんど情報を得ないで見たので、すごくハラハラしたし、ワクワクしたので、エンターテイメントとして、とても楽しめたけれど、どうも私は「ら・ら・ら・ランド」の制作スタッフとは、どこかマッチしないみたいで、大感動という感じではなかった。
一番ほ〜💛となったのが、美しい女優陣。
バーナムの妻のミシェル・ウィリアムズ。見ているだけで心が温かくなるような美しさ
オペラ歌手のジェニーは、レベッカ・ファーガソン。見ているだけでうっとりする美しさ
ブランコ乗りのアンは、ゼンデイヤ。見ているだけで惹きこまれるエキゾチックな美しさ
いやはや、オトコでなくても、目の保養ですがな
それだけで十分楽しめましたっ!
サーカス団のメンバーが、なんとなくスターウォーズに登場するいろいろな星人みたいで、あまり人間ぽくなかった。みんな違って、みんないいは、SWで十分味わっているので、あえて、ま、いっか、みたいな感じ(笑
「KU-KAI」
字幕で見たかった。染谷くんが、せっかくモノにしていた中国語のセリフで見たかった。
なぜ、そのバージョンをやってくれないのかしら。
空海が大活躍するものの、なんとなく思っていたストーリーではなかった。
楊貴妃の死の謎を解きながら、空海が成長し、恵果と出会うのは、予想通りだったんだけれど、こんなに黒猫が主役だとは…(笑)
タイトルを見たら、「妖黒猫傳」となっているではないの。
美しき王妃の謎なんて、副題でもったいぶらず、「楊貴妃の死の謎」にした方が注目されたのではないかしら?
仲麻呂の阿部ちゃんの存在が、ちょっとわかりにくい。いないと、ラストにつながらないんだけど、唐突に出てくるし、日本人が目撃する意味ってあるのかな。
というわけで、王妃の謎は解けたけれど、映画のストーリーの謎が深まったので、原作を読むことにした( ´艸`)
監督のチェン・カイコーとえいば、「さらば、わが愛/覇王別姫」
この映画は、忘れられない、思い出したくない思い出ある。
と言いつつ、つい中国映画には惹かれて、見てしまった。
もうちょっと気取った映画なのかと思ったら、カンフー映画っぽいエンターテイメント映画だった。
楊貴妃って、あんなイメージなのかなあ
とてもフレンドリーで、誰にでも優しい人だったように描かれていた。
あのキャラなら、オトコたちにいいようにされちゃったよね〜(笑)
2018年03月09日
「シェイプ・オブ・ウォーター」「ウィンストン・チャーチル」「ダンケルク」「羊の木」
飛行機の中で4本を鑑賞。
思ったよりも、大きな画面だったので、そこそこそれぞれ楽しめた。
4本見たうちの2本がアカデミー賞を受賞して、ちょっとびっくり。
「シェイプ・オブ・ウォーター」2017 (米国)
どこかで見たような既視感満載の映画だな〜と思っていたら、大好きな「バンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作だった。
冷戦時代に捕獲された半魚人みたいな生物と、言葉が出てこないというハンデを背負った女性イライザとのラブロマンスという不思議なストーリーの映画。
アマゾンで神のように崇拝されているという半漁人に惹かれていくイライザ。ゆで卵が二人のコミュニケーションを育んでいく。
ギレルモ監督らしく、ちょっとグロテスクで、おとぎ話の中の残酷さを映像化したような大人のファンタジー。おとぎ話なんだけれど、登場人物が、ゲイだったり、黒人だったり、口がきけなかったりのいわゆるマイノリティ。そこに不思議な現象が絡むことで物語が進んでいく。
この映画で一番いいなあと思ったのは音楽。夢の中で聞いているような、懐かしいような・・・
半魚人とイライザのラブシーンが素敵だった。
ラストは、途中から、なんとなく読めた感じで、私は「バンズ・ラビリンス」の方がスリリングだったし、物語が複雑に交差していて、好き。
ラストは、イライザも、半魚人の一族(ぽいちに影響されているなあ (笑))ということを示唆しているのだろうか。もう一度見たくなる映画だ。
作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞と4つの賞を獲得。米国映画界も、こういう映画が好きなのね〜
2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞も受賞している。
旅行に行く直前にテレビで見た「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ。
どこかキャサリン・ヘップバーンのようなタイプの女優。ブルージャスミンも、プライドに翻弄されていく女性を冷静に見つめたいい映画だった。
「羊の木」(2017年 日本)
このあとに見たのが「羊の木」で、またしても同じような半漁人が、今度は海の神様として「のろろ」として出てきて、シンクロぶりにびっくり(笑
こちらの神様も、最後はお怒りになっていた。
漫画が原作だということで、どこまでリアルに考えたらいいのかだけれど、それぞれが持つ闇が、日常にふっと煙のように立ち上る瞬間をつないだような映画だ。
錦戸くんの月末という6人のめんどうを見る役割の役場職員が、「ふつう」が歩いているような人で、平和な日常の代表者的な存在。6人のことよりも、気になる木村文乃の演じる幼馴染の文が気になって仕方がないのだ。
一方で、デイサービスに通う父親の世話をしている6人のうちの一人の女(優香)が、父親と恋仲になるというまさかの展開。どうやら女は、そういう性癖をもっているらしい…。おまけに気になっている文は、6人の一人である宮越(松田龍平)と付き合い始めてしまった。どんなに平凡でも、どんどん人の人生に巻き込まれていってしまう。
犯罪者になりたくてなった人はいないわけで…と思いきや・・・
なかなかに面白い展開だった。のろろさまのお怒り、ごもっともです。
人間のなにをみて、どんなふうに付き合うのか。難しいなあ。自分の中に眠っているものも、怖いし…。
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
以前から、「ダンケルク」を観たかったのだが、プログラムリストをみたら、両方あったので、まずはこちらから見てみた。
ロンドンに空襲が、かなりあって危うかったというのは知っていたけれど、ここまで連合軍がドイツ軍に追い詰められていたとは知らなかった。ファシズムが、勢いを増し、ひたひたと海岸線を浸食されつつある危機的な状況の中で、チャーチルがリーダーシップを発揮。ヒトラーに降伏しようという意見が政治家たちの中に主流になりかけているときに、ファシズムには屈しないという確固たる信念を持って国を導いていく。
初めて乗った地下鉄の中で、庶民にファシズムと戦うかと聞き、全員のイエス!という反応に勇気を得るシーンが印象的。国を思う気持ちは、政治家が考えているよりも、もっと一般の国民の中にあったということ。
今の日本も、きっと同じ。野党議員のあほさに呆れかえっている国民の方が多いと思う。
「ダンケルク」
こちらは帰りの飛行機の中で見たので、ちょっと切れ切れになってしまった。
途中までは、ものすごいリアルさとスリルで息をのむ展開が続いたのだけれど、イギリスから民間の船がやってくるシーンが、あまりにも迫力がなくて、ダンケルクって、こんな程度で戦局が変わったの?と、ちょっと白けてしまった。
少年が犠牲になったのは事実なのかな?
食事が出たり、アナウンスが入ったりで、頻繁に1940年代の海峡での戦いから引き戻されたので、あまり集中できなかった。
思ったよりも、大きな画面だったので、そこそこそれぞれ楽しめた。
4本見たうちの2本がアカデミー賞を受賞して、ちょっとびっくり。
「シェイプ・オブ・ウォーター」2017 (米国)
どこかで見たような既視感満載の映画だな〜と思っていたら、大好きな「バンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作だった。
冷戦時代に捕獲された半魚人みたいな生物と、言葉が出てこないというハンデを背負った女性イライザとのラブロマンスという不思議なストーリーの映画。
アマゾンで神のように崇拝されているという半漁人に惹かれていくイライザ。ゆで卵が二人のコミュニケーションを育んでいく。
ギレルモ監督らしく、ちょっとグロテスクで、おとぎ話の中の残酷さを映像化したような大人のファンタジー。おとぎ話なんだけれど、登場人物が、ゲイだったり、黒人だったり、口がきけなかったりのいわゆるマイノリティ。そこに不思議な現象が絡むことで物語が進んでいく。
この映画で一番いいなあと思ったのは音楽。夢の中で聞いているような、懐かしいような・・・
半魚人とイライザのラブシーンが素敵だった。
ラストは、途中から、なんとなく読めた感じで、私は「バンズ・ラビリンス」の方がスリリングだったし、物語が複雑に交差していて、好き。
ラストは、イライザも、半魚人の一族(ぽいちに影響されているなあ (笑))ということを示唆しているのだろうか。もう一度見たくなる映画だ。
作品賞、監督賞、美術賞、音楽賞と4つの賞を獲得。米国映画界も、こういう映画が好きなのね〜
2017年・第74回ベネチア国際映画祭の金獅子賞も受賞している。
旅行に行く直前にテレビで見た「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ。
どこかキャサリン・ヘップバーンのようなタイプの女優。ブルージャスミンも、プライドに翻弄されていく女性を冷静に見つめたいい映画だった。
「羊の木」(2017年 日本)
このあとに見たのが「羊の木」で、またしても同じような半漁人が、今度は海の神様として「のろろ」として出てきて、シンクロぶりにびっくり(笑
こちらの神様も、最後はお怒りになっていた。
漫画が原作だということで、どこまでリアルに考えたらいいのかだけれど、それぞれが持つ闇が、日常にふっと煙のように立ち上る瞬間をつないだような映画だ。
錦戸くんの月末という6人のめんどうを見る役割の役場職員が、「ふつう」が歩いているような人で、平和な日常の代表者的な存在。6人のことよりも、気になる木村文乃の演じる幼馴染の文が気になって仕方がないのだ。
一方で、デイサービスに通う父親の世話をしている6人のうちの一人の女(優香)が、父親と恋仲になるというまさかの展開。どうやら女は、そういう性癖をもっているらしい…。おまけに気になっている文は、6人の一人である宮越(松田龍平)と付き合い始めてしまった。どんなに平凡でも、どんどん人の人生に巻き込まれていってしまう。
犯罪者になりたくてなった人はいないわけで…と思いきや・・・
なかなかに面白い展開だった。のろろさまのお怒り、ごもっともです。
人間のなにをみて、どんなふうに付き合うのか。難しいなあ。自分の中に眠っているものも、怖いし…。
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
以前から、「ダンケルク」を観たかったのだが、プログラムリストをみたら、両方あったので、まずはこちらから見てみた。
ロンドンに空襲が、かなりあって危うかったというのは知っていたけれど、ここまで連合軍がドイツ軍に追い詰められていたとは知らなかった。ファシズムが、勢いを増し、ひたひたと海岸線を浸食されつつある危機的な状況の中で、チャーチルがリーダーシップを発揮。ヒトラーに降伏しようという意見が政治家たちの中に主流になりかけているときに、ファシズムには屈しないという確固たる信念を持って国を導いていく。
初めて乗った地下鉄の中で、庶民にファシズムと戦うかと聞き、全員のイエス!という反応に勇気を得るシーンが印象的。国を思う気持ちは、政治家が考えているよりも、もっと一般の国民の中にあったということ。
今の日本も、きっと同じ。野党議員のあほさに呆れかえっている国民の方が多いと思う。
「ダンケルク」
こちらは帰りの飛行機の中で見たので、ちょっと切れ切れになってしまった。
途中までは、ものすごいリアルさとスリルで息をのむ展開が続いたのだけれど、イギリスから民間の船がやってくるシーンが、あまりにも迫力がなくて、ダンケルクって、こんな程度で戦局が変わったの?と、ちょっと白けてしまった。
少年が犠牲になったのは事実なのかな?
食事が出たり、アナウンスが入ったりで、頻繁に1940年代の海峡での戦いから引き戻されたので、あまり集中できなかった。
2017年12月29日
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
前回の「フォースの覚醒」がつまらなかったので、もうスター・ウォーズは見ないぞと思っていたけれど、やっぱり見てしまった。
あの曲が聞こえると、まるで吸い寄せられるように映画館に足が向いてしまう。
ずっとリアルタイムで見ているからな〜
エピソードWの衝撃、Xの陶酔をいまだに忘れられない。
その後のY、T、U、Vはどれもイマイチだったのに。
昨年、ローグ・ワンには、いたく感動したけど。
ということで、まったく期待せずにふらふらと映画館に導かれてしまったのだが、けっこうおもしろかった。
なんといってもレイア姫の存在が大きくて、キャリー・フィッシャーは、こんなにいい女優だったっけ?と、ずっと思いつつ見ていたので、エンドロールで、キャリーの名前の上にメモリーズ・オブ・レイア姫という文字を見て、思わず涙…
Wのときに意志の強い眼差しを持ったレイアの表情に、とても感銘を受けた。美女ではないのに、ロマンを感じさせ、とても惹かれるヒロイン像だった。
「最後のジェダイ」は、キャリーへのお別れの映画ともいえる。
なんと素敵な花道なんだ!
そういう意味でレイは、レイアのあとを継ぐ女性像として、とても納得させられる。
そして、なによりもかわいいのがBB8
ものすごい大活躍。ほとんどBB8が影の主役だ!(笑
ルークのジジっぷりは、オイオイ・・・なんだけれど、例のシーンがかっこよかったから、許す。
この新しいシリーズが、なぜイマイチ心踊らないのか。
その大きな要因は、カイロ・レン!
ぜんぜん魅力的じゃない
もっと美形だったら・・・
暗黒面に堕ちても、彼となら、仕方がないと思わせてくれる美形だったなら・・・
と思えて仕方がないのは私だけなんだろうか。
なぜ、ハンソロとレイアの息子が黒髪のあの顔なんだ?
と、前回に引き続き、ずーっと思い続けてしまった。
そして、なぜ、彼が暗黒面に絡めとられたのかが、ぜんぜんわからん!
「フォースの覚醒」を見直せばわかるのかもしれないけれど、その気になれないんだなあ
今回、気になったのは、今まで以上に死闘に次ぐ死闘で、犠牲ががんがん出ること。
今の世界情勢とどこかでリンクしているつもりなのか?
フィンと行動を共にしていたアジア系のキャラクター(名前を忘れた)が、フィンを助けるシーンは必要?
なんかこれからの三角関係がめんどうくさい感じだ(笑
レイアは、すでに復活の準備はできていると言ってたけれど、レイア自身がこの世を去ったあと、SWは、どこに向かうんだろう。
「帝国の逆襲」と同じく、レジスタンス側の弱体化と、新しいヒーロー(今回はヒロイン)の誕生、すなわち希望が生まれるところで次回へとなったが、帝国のときのようなワクワク感は伴わない。
あのときのハンソロとレイアの「I love you」「I know」のシーンのような高揚感もない。
とはいえ、また、あの曲とともに新作ができたら、のこのこ映画館に出かけていくことになるだろうなあ。
もう無駄な抵抗はやめる。それよりも、早く次回作を頼む。ばあやも、いつレイア姫と同じ道をたどるやもしれずなので。
MX4Dで見たけれど、見る意味があるかなあ
顔に水をかけられたり、風をかけられたりしても、臨場感なんてでないよ
ところで、最近は、ドローンだとか、AIだとかが盛んに目の前にちらついているせいか、戦闘シーンを見ていると、なぜ無人じゃないんだ?などと考えてしまうようになった。
未来の戦争は、遠隔操作になって、技術と技術の戦いになるのかしら。
SWは、ものすごく高い技術で恒星間を移動できるのに、結局、最後は戦闘員の技術力なのね。
最初の戦闘シーンで、またしても大きな犠牲がたくさん出ることが悲しかった。
フィンたちが訪れるカジノの惑星で、搾取される側とする側が描かれていた。
レイアたちが闘っている相手の正体は、いったいなんなんだろう…
ジェダイがいなかったら、平和なんじゃないのか?(笑
あの曲が聞こえると、まるで吸い寄せられるように映画館に足が向いてしまう。
ずっとリアルタイムで見ているからな〜
エピソードWの衝撃、Xの陶酔をいまだに忘れられない。
その後のY、T、U、Vはどれもイマイチだったのに。
昨年、ローグ・ワンには、いたく感動したけど。
ということで、まったく期待せずにふらふらと映画館に導かれてしまったのだが、けっこうおもしろかった。
なんといってもレイア姫の存在が大きくて、キャリー・フィッシャーは、こんなにいい女優だったっけ?と、ずっと思いつつ見ていたので、エンドロールで、キャリーの名前の上にメモリーズ・オブ・レイア姫という文字を見て、思わず涙…
Wのときに意志の強い眼差しを持ったレイアの表情に、とても感銘を受けた。美女ではないのに、ロマンを感じさせ、とても惹かれるヒロイン像だった。
「最後のジェダイ」は、キャリーへのお別れの映画ともいえる。
なんと素敵な花道なんだ!
そういう意味でレイは、レイアのあとを継ぐ女性像として、とても納得させられる。
そして、なによりもかわいいのがBB8
ものすごい大活躍。ほとんどBB8が影の主役だ!(笑
ルークのジジっぷりは、オイオイ・・・なんだけれど、例のシーンがかっこよかったから、許す。
この新しいシリーズが、なぜイマイチ心踊らないのか。
その大きな要因は、カイロ・レン!
ぜんぜん魅力的じゃない
もっと美形だったら・・・
暗黒面に堕ちても、彼となら、仕方がないと思わせてくれる美形だったなら・・・
と思えて仕方がないのは私だけなんだろうか。
なぜ、ハンソロとレイアの息子が黒髪のあの顔なんだ?
と、前回に引き続き、ずーっと思い続けてしまった。
そして、なぜ、彼が暗黒面に絡めとられたのかが、ぜんぜんわからん!
「フォースの覚醒」を見直せばわかるのかもしれないけれど、その気になれないんだなあ
今回、気になったのは、今まで以上に死闘に次ぐ死闘で、犠牲ががんがん出ること。
今の世界情勢とどこかでリンクしているつもりなのか?
フィンと行動を共にしていたアジア系のキャラクター(名前を忘れた)が、フィンを助けるシーンは必要?
なんかこれからの三角関係がめんどうくさい感じだ(笑
レイアは、すでに復活の準備はできていると言ってたけれど、レイア自身がこの世を去ったあと、SWは、どこに向かうんだろう。
「帝国の逆襲」と同じく、レジスタンス側の弱体化と、新しいヒーロー(今回はヒロイン)の誕生、すなわち希望が生まれるところで次回へとなったが、帝国のときのようなワクワク感は伴わない。
あのときのハンソロとレイアの「I love you」「I know」のシーンのような高揚感もない。
とはいえ、また、あの曲とともに新作ができたら、のこのこ映画館に出かけていくことになるだろうなあ。
もう無駄な抵抗はやめる。それよりも、早く次回作を頼む。ばあやも、いつレイア姫と同じ道をたどるやもしれずなので。
MX4Dで見たけれど、見る意味があるかなあ
顔に水をかけられたり、風をかけられたりしても、臨場感なんてでないよ
ところで、最近は、ドローンだとか、AIだとかが盛んに目の前にちらついているせいか、戦闘シーンを見ていると、なぜ無人じゃないんだ?などと考えてしまうようになった。
未来の戦争は、遠隔操作になって、技術と技術の戦いになるのかしら。
SWは、ものすごく高い技術で恒星間を移動できるのに、結局、最後は戦闘員の技術力なのね。
最初の戦闘シーンで、またしても大きな犠牲がたくさん出ることが悲しかった。
フィンたちが訪れるカジノの惑星で、搾取される側とする側が描かれていた。
レイアたちが闘っている相手の正体は、いったいなんなんだろう…
ジェダイがいなかったら、平和なんじゃないのか?(笑
2017年06月27日
「帰ってきたヒトラー」「パンズ・ラビリンス」
2016年のドイツ映画「帰ってきたヒトラー」。
面白い〜!!!
★★★★★、もう一つおまけに★!
タイムスリップして現代のドイツに来てしまった本物のヒトラーを、人々が物まね芸人だと思い込んでメディアでもてはやしている間にじわじわと人々に影響を与えていくさまがコワい。といっても、深刻な映画ではなく、ふんだんに笑いあり、ちょっとしたサスペンスあり
視聴率のために大衆に迎合していくメディアの無責任さも極まっている。
唯一、本当の彼を見破るのが誰かという点にきちんと映画のぶれない視点が明確になっていて◎!
ドイツの政治事情を知っているとより楽しめるのだろうけれど、今の日本に当てはめてみても、面白い。
どこの国も同じなんだな〜。特に先進国は。
日本は、移民の問題がない代わりに、隣国との問題が日に日に大きくなりつつある。
なのに、政治の世界では、毎日、なにもないところに煙を出し、メディアがウチワでパタパタと扇いでいるんだもんなあ。
この映画を民放のゴールデンタイムでやるべきだな。
都議選の投票を早々に済ませてしまった。今度はだまされないぞ!メディアの論調と反対のことをやれば、間違わないような気がする今日このごろ。いや〜、実にタイムリーな映画だった。
パンズ・ラビリンス(2006年メキシコ・スペイン・アメリカの合作)
6,7年前に見て、かなり強烈な印象を得ていた本作。WOWOWで放映していたので、再見してみた。
イマジネーション豊かな映像とともに、理不尽な暴力で支配されているエリアで必死に自分らしく生きようとする少女の痛ましさと、みずみずしい感性、はかない希望が、ダークファンタジーとして展開される。
1944年ごろのフランコ独裁政権下で、仕立てやの夫を亡くした母が将校と結婚。先夫の子どもであるオフェリアは、母と一緒にレジスタンスとの闘いを展開している将校の赴任地にやってくる。将校は、自己中心のまさに独裁者。気に入らないと、人も平気で殺す。恐怖で支配されているエリアで、少女が、身重で具合の悪い母のことが心配でならず、小さな胸は不安でいっぱいになっている。
そんな少女がつくった心の逃げ道は、自分が地底王国の呪われた姫で、試練を乗り越えれば、懐かしい故郷の地底に迎え入れられると妄想すること。
あの年ごろの少女にありがちな「お姫様」を夢見るのだ。その夢は、平和なときに見る夢ではなく、表情も陰険な魔物たちが、これでもか!という試練を与えてくる。
オフェリアの胸のうちで起こっている不安にさいなまれている様子が、そのままファンタジーの中に行き写しになっている映像に胸がふさがる思いがする。
見ているうちに、ああ、そうだ、こんなに悲しい、胸が痛くなる映画だったのだ、と思い出したけれど、最後まで目が離せなかった。
ラストシーンの悲しさ、無念さ、痛ましさに打ちのめされる。
でも、なぜかやっぱり好きな映画だ。
面白い〜!!!
★★★★★、もう一つおまけに★!
タイムスリップして現代のドイツに来てしまった本物のヒトラーを、人々が物まね芸人だと思い込んでメディアでもてはやしている間にじわじわと人々に影響を与えていくさまがコワい。といっても、深刻な映画ではなく、ふんだんに笑いあり、ちょっとしたサスペンスあり
視聴率のために大衆に迎合していくメディアの無責任さも極まっている。
唯一、本当の彼を見破るのが誰かという点にきちんと映画のぶれない視点が明確になっていて◎!
ドイツの政治事情を知っているとより楽しめるのだろうけれど、今の日本に当てはめてみても、面白い。
どこの国も同じなんだな〜。特に先進国は。
日本は、移民の問題がない代わりに、隣国との問題が日に日に大きくなりつつある。
なのに、政治の世界では、毎日、なにもないところに煙を出し、メディアがウチワでパタパタと扇いでいるんだもんなあ。
この映画を民放のゴールデンタイムでやるべきだな。
都議選の投票を早々に済ませてしまった。今度はだまされないぞ!メディアの論調と反対のことをやれば、間違わないような気がする今日このごろ。いや〜、実にタイムリーな映画だった。
パンズ・ラビリンス(2006年メキシコ・スペイン・アメリカの合作)
6,7年前に見て、かなり強烈な印象を得ていた本作。WOWOWで放映していたので、再見してみた。
イマジネーション豊かな映像とともに、理不尽な暴力で支配されているエリアで必死に自分らしく生きようとする少女の痛ましさと、みずみずしい感性、はかない希望が、ダークファンタジーとして展開される。
1944年ごろのフランコ独裁政権下で、仕立てやの夫を亡くした母が将校と結婚。先夫の子どもであるオフェリアは、母と一緒にレジスタンスとの闘いを展開している将校の赴任地にやってくる。将校は、自己中心のまさに独裁者。気に入らないと、人も平気で殺す。恐怖で支配されているエリアで、少女が、身重で具合の悪い母のことが心配でならず、小さな胸は不安でいっぱいになっている。
そんな少女がつくった心の逃げ道は、自分が地底王国の呪われた姫で、試練を乗り越えれば、懐かしい故郷の地底に迎え入れられると妄想すること。
あの年ごろの少女にありがちな「お姫様」を夢見るのだ。その夢は、平和なときに見る夢ではなく、表情も陰険な魔物たちが、これでもか!という試練を与えてくる。
オフェリアの胸のうちで起こっている不安にさいなまれている様子が、そのままファンタジーの中に行き写しになっている映像に胸がふさがる思いがする。
見ているうちに、ああ、そうだ、こんなに悲しい、胸が痛くなる映画だったのだ、と思い出したけれど、最後まで目が離せなかった。
ラストシーンの悲しさ、無念さ、痛ましさに打ちのめされる。
でも、なぜかやっぱり好きな映画だ。
2017年05月12日
映画「ある日どこかで」「アフリカの女王」
BSプレミアムで放送されるとなると、つい録画しちゃう。
ただでさえちえさま録画で満杯のHDなのに。
なので、テレビ番組を見る暇がないほど録画した番組の消化に明け暮れている。
「ある日どこかで」1980年は以前から見たいなと思っていた。
夢多き少女時代に読んだ手塚治虫や石ノ森章太郎などが、割りに好んで描いていたストーリーにちょっと似ていたから。
強く惹かれた肖像画の女性に会うためにタイムトラベルをして・・・というお話。
ラストの切なさにキュン♡とした。これは宝塚にぴったりだぞ、と思いきや、劇団に死角なし。
1995年に天海姐さんで、ちゃんと上演していた。バウホール公演だけど。
お話は、いろいろ辻褄が合わないんだけれど、そんなことはどうでもよくなるのがジェーン・シーモアの超絶的な美しさ。衣装も華麗。
クリストファー・リーブが好演しているんだけれど、その後の彼の悲劇を知ると、見ているだけでちょっと胸が痛くなる。
なんにせよ、激しい恋に落ちて、さっさと世を去っていくというのは、そう悪いことではないと思う今日このごろだから、けっこう羨ましかった(笑
「アフリカの女王」1951年
思っていた映画と違った。
どんなふうに思ってたんや?(笑
冒険活劇かと思いきや、中年の男女がアフリカで川を苦労して下りながら、恋愛する話だった。
ハンフリー・ボガードが、イケメン中年じゃなく、小汚いおんぼろ船の船長。
キャサリン・ヘプバーンは、宣教師の兄と布教活動をするためにアフリカの奥地に来て10年になる中年のオンナ。
第一次世界大戦が始まり、ドイツ軍が奥地までやってきて、現地人を徴収するために彼らの拠点の家を焼き払い、連れていってしまう。その出来事にショックを受けて、兄は正気を失い、急死してしまう。
キャサリン扮するロージーは、ボガード扮するチャーリーの船で川を下り、脱出せざるを得なくなり、二人の道行が始まる。
冒頭、現地の人を教会に集めて讃美歌を歌わせているシーンがあるが、なんだか大きなお世話、余計なお世話にしか見えない(笑 でも、こうやってキリスト教は世界各地に広まって行ったんだろうなあ。
中国人もすごいけれど、西洋人の考えやシステムを押し付けていくパワーって、すごいよね。
日本人にはない逞しさだ。
この二人の道行が、なんだかとってもこそばゆい。名優2人がうますぎて、ついひきずられて見ちゃうんだけど。
かっこよくないボガードがなかなかよい。この人は口元がちょっと品がないのだけれど、それがこの役ではよく生かされている。アカデミー主演男優賞を受賞した役。51歳のときの作品。
キャサリンは44歳のときの作品。
キャサリンは、なぜか美しくないという設定の役が多いけれど、そうかなあ。
68年の「冬のライオン」がとっても印象に残っている。
キャサリンとボガードが並ぶと、彼女の方が大きい?と思っていたら、170センチ以上ある大柄な人だったようだ。
物語が進行するにつれて、ドイツの船をやっつけちゃおうぜ!という二人の目標が、どんどん二人を結びつけていくんだけれど、イケイケの50年代のアメリカらしいストーリーね。
結末には、ちょっとあんぐりだったけど。
一度みれば、もういいな。
ただでさえちえさま録画で満杯のHDなのに。
なので、テレビ番組を見る暇がないほど録画した番組の消化に明け暮れている。
「ある日どこかで」1980年は以前から見たいなと思っていた。
夢多き少女時代に読んだ手塚治虫や石ノ森章太郎などが、割りに好んで描いていたストーリーにちょっと似ていたから。
強く惹かれた肖像画の女性に会うためにタイムトラベルをして・・・というお話。
ラストの切なさにキュン♡とした。これは宝塚にぴったりだぞ、と思いきや、劇団に死角なし。
1995年に天海姐さんで、ちゃんと上演していた。バウホール公演だけど。
お話は、いろいろ辻褄が合わないんだけれど、そんなことはどうでもよくなるのがジェーン・シーモアの超絶的な美しさ。衣装も華麗。
クリストファー・リーブが好演しているんだけれど、その後の彼の悲劇を知ると、見ているだけでちょっと胸が痛くなる。
なんにせよ、激しい恋に落ちて、さっさと世を去っていくというのは、そう悪いことではないと思う今日このごろだから、けっこう羨ましかった(笑
「アフリカの女王」1951年
思っていた映画と違った。
どんなふうに思ってたんや?(笑
冒険活劇かと思いきや、中年の男女がアフリカで川を苦労して下りながら、恋愛する話だった。
ハンフリー・ボガードが、イケメン中年じゃなく、小汚いおんぼろ船の船長。
キャサリン・ヘプバーンは、宣教師の兄と布教活動をするためにアフリカの奥地に来て10年になる中年のオンナ。
第一次世界大戦が始まり、ドイツ軍が奥地までやってきて、現地人を徴収するために彼らの拠点の家を焼き払い、連れていってしまう。その出来事にショックを受けて、兄は正気を失い、急死してしまう。
キャサリン扮するロージーは、ボガード扮するチャーリーの船で川を下り、脱出せざるを得なくなり、二人の道行が始まる。
冒頭、現地の人を教会に集めて讃美歌を歌わせているシーンがあるが、なんだか大きなお世話、余計なお世話にしか見えない(笑 でも、こうやってキリスト教は世界各地に広まって行ったんだろうなあ。
中国人もすごいけれど、西洋人の考えやシステムを押し付けていくパワーって、すごいよね。
日本人にはない逞しさだ。
この二人の道行が、なんだかとってもこそばゆい。名優2人がうますぎて、ついひきずられて見ちゃうんだけど。
かっこよくないボガードがなかなかよい。この人は口元がちょっと品がないのだけれど、それがこの役ではよく生かされている。アカデミー主演男優賞を受賞した役。51歳のときの作品。
キャサリンは44歳のときの作品。
キャサリンは、なぜか美しくないという設定の役が多いけれど、そうかなあ。
68年の「冬のライオン」がとっても印象に残っている。
キャサリンとボガードが並ぶと、彼女の方が大きい?と思っていたら、170センチ以上ある大柄な人だったようだ。
物語が進行するにつれて、ドイツの船をやっつけちゃおうぜ!という二人の目標が、どんどん二人を結びつけていくんだけれど、イケイケの50年代のアメリカらしいストーリーね。
結末には、ちょっとあんぐりだったけど。
一度みれば、もういいな。
2017年05月08日
実写版「美女と野獣」と〜かつて書いた文章〜
アニメで十分ステキだったのに、なぜ実写版も作っちゃおうと思うんだろう…
膨大なエネルギーをかけて。
とか思いつつ、結局、見ちゃうんだな〜。
まあ、これだけよくアニメの世界観を実写化したものだ。
ガストンがアニメ版とそっくりで内心可笑しくて仕方がなかった。
とても素敵な作品に仕上がっていた。
新しいビーストの歌も、切なくて泣けた。
お母さんが疫病にかかり、赤ちゃんだった娘を生き延びさせるために、父娘が母を置き去りにしたというつらいエピソードも追加されていた。
あまりにも悲惨・・・
とても素敵なおとぎ話しなんだけれど、アニメのときから気になっていたことがある。
ベルが自分はほかの人と違うと言いながら、本を手放せない娘だという設定。
無知蒙昧な村人たちと発明家親子のインテリぶりの対比が、イマイチすっきりしないのだ。
父を愛する気持ち、素直な感性をもった美しい娘の冒険譚ではダメなんだろうか。
本を読むことが夢見がちな娘ということを意味しているんだろうけれど…
2011年に私が宝塚に十数年ぶりに出会ったのが、当時の月組の「バラの国の王子」だった。
このおかげで、この1年後にちえさまに出会えたのだ。
なので、私にとっては「美女と野獣」はちょっとしたエポックメーキングな題材。
ヅカの設定が少し違い、コワい姉が二人いたような(笑 シンデレラと合体ね。
王子の呪いも、悪い魔女によってかけられて、真実の愛を見つけると解けるとか…眠れる森の美女と合体ね。
ヅカではよくある合体(笑
でも、さすがによく考えられていると思った。これはありだね、と。
もちろんヅカなので、単純明快な内容だった。
自由で平等の国アメリカ人の発想の中には、なんだかよくわからない選民意識みたいなのが時折顔を出してきて、興味深い。
日本人の中にそういうものがあまり出てこないのは、先の大戦で徹底的に叩かれてつぶされたから、なんだろうか。。。
友人にかつて連載していた記事を読ませてくれと言われたので、読み直してみたら、自分でもよく書けているのに驚いた。書くために取材もしたし、本も読み漁り、ほんの見開き2ページの記事のために10日間くらい苦しみぬいた記憶がある。あまりにつらくて、その割には雀の涙ほどの原稿料だったので、5年ほどで降りてしまった。季刊誌での連載だったから、できたようなものだ。
あのころのエネルギーは、もうないのかなあ、と思いつつも、好きなことには邁進してるやん…ともう一人の私がささやく。
あ、邁進しているか。エネルギーの置き所が違っちゃったのね。
膨大なエネルギーをかけて。
とか思いつつ、結局、見ちゃうんだな〜。
まあ、これだけよくアニメの世界観を実写化したものだ。
ガストンがアニメ版とそっくりで内心可笑しくて仕方がなかった。
とても素敵な作品に仕上がっていた。
新しいビーストの歌も、切なくて泣けた。
お母さんが疫病にかかり、赤ちゃんだった娘を生き延びさせるために、父娘が母を置き去りにしたというつらいエピソードも追加されていた。
あまりにも悲惨・・・
とても素敵なおとぎ話しなんだけれど、アニメのときから気になっていたことがある。
ベルが自分はほかの人と違うと言いながら、本を手放せない娘だという設定。
無知蒙昧な村人たちと発明家親子のインテリぶりの対比が、イマイチすっきりしないのだ。
父を愛する気持ち、素直な感性をもった美しい娘の冒険譚ではダメなんだろうか。
本を読むことが夢見がちな娘ということを意味しているんだろうけれど…
2011年に私が宝塚に十数年ぶりに出会ったのが、当時の月組の「バラの国の王子」だった。
このおかげで、この1年後にちえさまに出会えたのだ。
なので、私にとっては「美女と野獣」はちょっとしたエポックメーキングな題材。
ヅカの設定が少し違い、コワい姉が二人いたような(笑 シンデレラと合体ね。
王子の呪いも、悪い魔女によってかけられて、真実の愛を見つけると解けるとか…眠れる森の美女と合体ね。
ヅカではよくある合体(笑
でも、さすがによく考えられていると思った。これはありだね、と。
もちろんヅカなので、単純明快な内容だった。
自由で平等の国アメリカ人の発想の中には、なんだかよくわからない選民意識みたいなのが時折顔を出してきて、興味深い。
日本人の中にそういうものがあまり出てこないのは、先の大戦で徹底的に叩かれてつぶされたから、なんだろうか。。。
友人にかつて連載していた記事を読ませてくれと言われたので、読み直してみたら、自分でもよく書けているのに驚いた。書くために取材もしたし、本も読み漁り、ほんの見開き2ページの記事のために10日間くらい苦しみぬいた記憶がある。あまりにつらくて、その割には雀の涙ほどの原稿料だったので、5年ほどで降りてしまった。季刊誌での連載だったから、できたようなものだ。
あのころのエネルギーは、もうないのかなあ、と思いつつも、好きなことには邁進してるやん…ともう一人の私がささやく。
あ、邁進しているか。エネルギーの置き所が違っちゃったのね。
2017年03月17日
「ボディー・スナッチャー 恐怖の街」
お昼を食べながら、BSプレミアムの「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」(監督: ドン・シーゲル 1956年製作)をなんとなく見ていて、びーっくり!
手塚治虫をはじめ、60年代から始まったSFのマンガやテレビのウルトラマンをはじめとするSFドラマのネタ元やん!
知らなかった〜!
子どものときに読んだ手塚治虫の吸血鬼の話。
どんどんみんなが吸血鬼になっていき、この映画と同じように恋人同士が逃げるけれど、最後は女性が吸血鬼になってしまい(いや、彼女は最初からそうだったんだっけ?)、最後の人類になってしまった男性に「あなたも私たちの仲間になればいい」という。その誘いを拒否し、彼は自ら命を絶つ。人類として生きるために。
というストーリーに感動し、強烈に印象に残った。
宇宙からの未知の生物によって、どんどん人間が乗っ取られていく恐怖。
56年製作なのに、恐怖がひしひしと伝わってくる。
が、意味不明な死体のような宇宙人を前に、まずは落ち着こうと、コーヒーやお酒をカウンターで飲むシーンには、当時のイケイケのアメリカの余裕が感じられたりして面白い(笑
女優も男優も、典型的な美男美女。
巨大な種で繁殖する宇宙人の生態が面白い。植物だと、繁殖しはじめたら、恐ろしい勢いではびこっていく。
クローバーやミントって、ひょっとして宇宙人か(笑
あのドラマも、あのマンガも、これがベース・・・だなんて、なんだか衝撃だったなあ。
今なら、ウィルスによる感染症でパンデミックとなり、まさにバイオハザードだ。
古典的傑作が現代にちゃんと息づき続けているってすごい。
それだけ普遍的なテーマなんだろう。
宇宙生物やウイルスでなくても、周囲のどんどん考え方が変化して、自分だけが取り残されてしまうような恐怖は、どんなときにもある。
偶然だったけれど、見れてよかった。
原作はジャック・フィニィが55年に発表したSFスリラー小説
原作を読んでみたくなった。
手塚治虫をはじめ、60年代から始まったSFのマンガやテレビのウルトラマンをはじめとするSFドラマのネタ元やん!
知らなかった〜!
子どものときに読んだ手塚治虫の吸血鬼の話。
どんどんみんなが吸血鬼になっていき、この映画と同じように恋人同士が逃げるけれど、最後は女性が吸血鬼になってしまい(いや、彼女は最初からそうだったんだっけ?)、最後の人類になってしまった男性に「あなたも私たちの仲間になればいい」という。その誘いを拒否し、彼は自ら命を絶つ。人類として生きるために。
というストーリーに感動し、強烈に印象に残った。
宇宙からの未知の生物によって、どんどん人間が乗っ取られていく恐怖。
56年製作なのに、恐怖がひしひしと伝わってくる。
が、意味不明な死体のような宇宙人を前に、まずは落ち着こうと、コーヒーやお酒をカウンターで飲むシーンには、当時のイケイケのアメリカの余裕が感じられたりして面白い(笑
女優も男優も、典型的な美男美女。
巨大な種で繁殖する宇宙人の生態が面白い。植物だと、繁殖しはじめたら、恐ろしい勢いではびこっていく。
クローバーやミントって、ひょっとして宇宙人か(笑
あのドラマも、あのマンガも、これがベース・・・だなんて、なんだか衝撃だったなあ。
今なら、ウィルスによる感染症でパンデミックとなり、まさにバイオハザードだ。
古典的傑作が現代にちゃんと息づき続けているってすごい。
それだけ普遍的なテーマなんだろう。
宇宙生物やウイルスでなくても、周囲のどんどん考え方が変化して、自分だけが取り残されてしまうような恐怖は、どんなときにもある。
偶然だったけれど、見れてよかった。
原作はジャック・フィニィが55年に発表したSFスリラー小説
原作を読んでみたくなった。