2020年01月20日

映画「ジョジョ・ラビット」

ほんのり笑って、深くささって、ほろりとして、ほっとする映画です。

軍国少年というよりも、ヒトラー崇拝、ナチス好きの10歳の少年ジョジョが主役。
教育って怖い。
ヒトラーが、常に心を支配していて、心のお友達もヒトラー。
お友達ヒトラーに煽られて、ナチスの子ども対象の強化合宿みたいなのに参加したものの、やさしい心をもつジョジョは馴染めないし、どじばかり。
あげくが重症を負って、顔にブラックジャックみたいな傷を受けてしまう。

家にこもっているうちに、母の秘密を知ってしまう・・・


10歳の子供にとっての戦争とは、あんな感じの夢と現実が入り混じった世界を行ったり来たりしているようなものなのかも。
と、自分の子どものころのことを振り返ってみた。
そんな時代と年頃に出会う重大で、哀しい出来事の数々。
小さな心で受け止めながら、成長していくジョジョが健気で泣ける・・・

あんなに表情豊かにまるでジョジョが本当にいるかのように演技できるローマンくん、すごすぎます。
かわいい表情の中に、ふっとオトコの顔を見せたりもします。
天才かも

ママ役のスカーレット・ヨハンセンがとにかくステキ。
こんなにステキな女優だったのね。
ヨハンセンがあまりにも魅力的でステキなママを出現させてくれたから、感動はますます深くなります。

そして、案外重要な役を担っているのが、スティーヴン・マーチャントの大尉さん。
実は、この人物造形が秀逸。

監督で、ヒトラーもやっちゃったタイカ・ワイティティの脚本がすごいです。
絞首刑にされた人々を見て、ジョジョが「あの人たちはなにをしたの?」 
母「できることをやったのよ」
ジョジョが、なんでもやれるとしたら?(だっけ?)「ダンスをするわ」
子供たちにナイフの使い方を教えながら、大尉が念を押す「そのナイフを友人に決して使うな」

重要なメッセージがさりげない言葉の中に込められている。
見逃しそうなほどさりげなく・・・

その言葉にジョジョがどれだけあとで救われていくか。

大人が子供を育てていく、そして、子どもは大人が思うよりももっと早く成長していく
大人の愚かさをきちんと見抜き、生き抜いていくだろうジョジョに乾杯!!!

☆☆☆☆
posted by Luna at 20:29| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月19日

兵庫県立芸術文化センター「第120回定期演奏会」

今季、3回目の風邪
喉の傷みと鼻水に悩まされ、耳鼻科に行ったら、慢性上咽頭炎だと言われました。
なんだ?それ?

処方箋をもらって薬を飲んで、気合いを入れて芸文へ。
今回は、席が前方センター席だから、途中で鼻をかみに出るわけにもいかず…
かなりの緊張(笑)

阪神・淡路大震災25周年事業としての定期演奏会
昨日は、その大震災が起こった日
鎮魂のコンサートとして選ばれた曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノバージョンと、フォーレのレクイエム。

佐渡さんによると、両方の曲はともにニ長調。
第9の歓喜の歌もニ長調であり、困難を乗り越えて歓びに変える曲でもあると。

まずはベートーヴェンから。
オーケストラの音がオーラのように立ち上っていく中を、ピアニストの菊池洋子さんのピアノがかろやかにシャボン玉のように次々に繰り出されていく。

音楽の歓びにあふれた空間が出現した。

今まで、クラシックのコンサートは3階席でもよいと思っていたけれど、やはり前方席の迫力はすごい
菊池さんの息遣いとともに生きのよいピアノの音がぴちぴちと跳ねるようだ。


そして、いよいよ私のお目当てのフォーレのレクイエム

30代半ば、毎晩、フォーレのレクイエムを聴いて眠りについていたころがある。
モーツアルトとブラームスのレクイエムだったこともある。たまにベルディのときも。

が、フォーレのレクイエムの出番が多かった。
病んでいたんだな、私・・・

なぜレクイエムでないとならなかったのか。
自分の携わっていることに意味を見いだせず、無駄に自分の若さが刻々と失われていくような気がしていたからだったような…

当時は、あまり深く考えなかったけど。
フォーレのレクイエムは命の恩人なのかもしれない

30代後半にふとしたことで、180度仕事と暮らしが変わり、夢中になってすごした10年少しの期間が始まると同時にレクイエムからは解放された。

そのレクイエムの生演奏に、25年ほどを経て包まれてみた。

よくここまで無事に生きてこられたなあ・・・
多くの人に支えられたけれど、今、考えると一番支えてくれたのは父だった。
このところいつも感じるのは、あふれるほとの父の愛情。
生前にもっともっと感謝を伝えておけばよかったという思いが募る日々

気が付いたら、涙が泣くとはなく流れていた。


会場は、ニ長調の歓喜に包まれ、満ち足りた雰囲気にあふれていた。
親族が震災で被災したとはいえ、私は直接関係なくこの場に居させてもらうことに申し訳ないと思いつつ、すべての人の幸せを祈らずにはいられなかった。

音楽は天上から降り注ぐ光そのものなんですねぇ

夢中になって浸っていたからか、鼻水は無事クリア。
不思議なもんです。
帰宅したら、熱ががんがん出てきました。

なにはともあれ、聴けてよかった〜

posted by Luna at 11:22| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月17日

赤松利市著「ボダ子」

風邪・・・喉が痛い、鼻が出る

港に撮影に行くつもりだったのに行けなかった・・・残念



このところ読書熱再燃


「ボダ子」

作者は住所不定らしい

こんなにどうしようもない人間たちを真正面から描いてどうする?
それも東日本大震災で甚大な被害を被った地域を舞台に

登場人物すべてが最低の人間
その人間たちがお互いを食い物にしあって、喰い合う状況の連続

その中でもみくちゃにされるボダ子。
境界性人格障害の人をこんなふうに描いていいものなんだろうか。

アマゾンの本売り場の出版社のコメントに「魂を抉られる渾身の一作」とあるけれど、「魂をどこかに置き忘れた人間を知りたければどうぞ」という本。

読まなければよかったと思うけれど、筆力がすごくて、つい一気読みしてしまいました。

でも、読後感、最悪です。

自伝的小説、らしい。

こんな文章を書いて、小説を書けるということは、すごく頭のよい人なんだろうなあ。
なのに欲望を制御できない。
だらしなさに振り回される。
人間の業を書くのが小説なら、小説家にぴったりな人ではある。
娘への贖罪のために書いたのかしら。
こんなふうに書かれてもうれしくないよね。
また、精神がおかしくなっちゃいそう。

こんな父親と母親の元に生まれなくて本当によかったとしみじみ思いました。


なにで口直しをしようかと思案中。


posted by Luna at 21:37| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月14日

原田マハ「まぐだら屋のマリア」とミュシャ展

「まぐだら屋のマリア」☆☆☆

登場人物や地名が、キリストに絡んだものとなっているから、贖罪がテーマなんだろうなあと思いつつ読み始めました。
予想通りの展開でした。
紫紋側の贖罪の要となる悠太の置かれた状況と心理状態がイマイチなのと、マリアの贖罪の対象となる事件が、あまりにもありきたりだったので、ちょっとがっかり。
女将の贖罪を受け入れる心の経過も、よくわからなかった。
マリアと紫紋のつくる料理が、やたらと印象に残った。


京都文化博物館「ミュシャ展」
一昨年、急逝したガラス作家の叔父(堀内英城)がミュシャの絵画をモチーフにした作品をたくさん作っていたことから、ミュシャ展へ。
初めてミュシャという画家の生涯と絵の変遷、そして、現代に与えた影響を一気に見て、叔父も、やはり彼の絵に深く魅せられた一人だったのだと納得。
叔父が作った「ドーム2004」という78px116pのパネル25枚からなる作品が、ミュシャの教会ステンドグラスにインスパイアされたものだったことに、気持ちのよい衝撃を受けました。
2004年ごろにあんなに大きなものをとりつかれたように制作した叔父。
ああ、ボクも、あんなパネルを作りたい!と思ったんだろうなあ。
それはそれは夢中になって作っていましたっけ。
昨年11月にアトリエ「駅から七分工房」で開催した遺作展に合わせて作品集を作製、掲載する写真をすべて撮るという作業しました。
ファインダーをのぞきながら、叔父の情熱の熱い風が吹きつけてくるようでした。

叔父の作品集
IMG_20200114_151450.jpg


スラブ民族の統一とチェコの独立をめざした20枚からなる「スラブ叙事詩」には、ユメユメしい女性画ではなく、骨太な大地に根差した民族の歴史が描き込まれている。

叔父が感化されたように、日本のクリエーターたちにも大きな影響を与えていたミュシャ。
そういえば、「明星」の表紙は藤島武二によるミュシャ風の絵で飾られていたし、少女漫画の世界は、ミュシャワールドだったし、アニメ世界にも、多大な影響を与えている。

サラベルナールの絵ばかりがイメージの中に定着しているミュシャだったけれど、認識を大きく変えられたミュシャ展でした。
そして、叔父に一瞬、再会できたような気がしました。

開場入り口にあったミュシャ作品のポスター

image.jpg

同じものをステンドグラスとして制作した叔父の作品

IMG_6984.jpg


叔父は、ガラスをキャンバスにして絵を描きたかったんだなあ

posted by Luna at 14:34| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月11日

映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

ついに完結…
1978年の「新たなる希望」から、42年。
この日が来るとは

もうファントム・メナスあたりからは、惰性で見てました。
やたらと暗くて…

そしたら、フォースの覚醒からは、もっと暗くなり・・・

でも、乗りかかった舟で見ていたけれど、ローグ・ワンで覚醒
しかしながら、ふたたび最後のジェダイは、見たかどうかも定かではなく

そして、夜明けを迎えることになりました。

結論から言えば、この終わり方しかやりようがなかったでしょうね。
スカイウォーカー一家は、フォースゆえに銀河の世界を破壊しちゃいそうで

結局、血の闘いだったんだなあ

やっぱり帝国の逆襲が最高傑作でございました。

カイロ・レン、もう少し好みの人だったらよかったのに。
なぜ、彼だったんだろう
レイアにも、ハンソロにも似てなかった(笑)

主役がルークで始まり、レイで終わったのは時代を象徴していましたね。


ジェダイの帰還で終わりにしておけばよかった。


posted by Luna at 22:10| Comment(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月02日

宝塚大劇場 雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」

謹賀新年

ラッキーにも、SSチケットで2020年初鑑賞。

2020…キリのいい数字だわ〜
今年は何年だっけ?と考えなくてよい数字

雪組…すごすぎる
小池修一郎さま(イケコ)・・・手練れすぎる

冒頭のギャング風衣装でのオトコ役のダンスから、銀橋にずらっと並ぶあたりで心を鷲づかみにされる。
この瞬間にもうイケコの手のうち
雪組メンバーのつくる世界に引き込まれる
見事としか言いようがない

昨夜、スカイステージで放送された「ファントム」(2018年〜2019年版)もだけど。
劇場でも観たけれど、あらためて映像で見ると、あまりのすばらしさに興奮してしまいました。
こんな「ファントム」は、だいきほでしかありえない。

ワンス・アポンに話はもどして
つかみは大切
そこから物語がメリハリのきいた展開で、心地よく進んでいく

このお話、映画で2回くらい見たことがあるのに、ストーリーをほぼ忘れてしまっている。
アマポーラの甘い郷愁を誘うナンバーくらいしか残ってないのよね
なぜなんだろう・・・と、舞台を観ながら考えていたのだが、デニーロ扮するヌードルスが大成功する話じゃなかったからなのだ…。

人生の切なさや苦さが、全般に渡って通底するお話だったのだ

そういう映画を舞台化しようと考えるところがイケコのイケコたるところなんだろうなあ
年齢もある?
そして、めちゃめちゃわかりやすく切ない物語にしてくれている。
小池先生、ありがとう
1幕ラストのシーンは、すみれコードぎりにもかかわらず、あくまでも美しく悲しい。
2幕は、物語のちらばった欠片が次々に回収されていくのについていくのがちょっと大変。

だいもん(望海 風斗)ときーちゃん(真彩 希帆)の歌唱力は当然のことながら、青年時代、壮年時代、初老時代と演じ分け、演技のきめ細かさにも驚かされる。


さきちゃん(彩風 咲奈)は、マックスのようなちょっと激しやすい前のめりな男が上手になったなあ
2番手の宿命ともいえる役だけれど、どんどんオーラが出てきている。

あーさ(朝美 絢)のキャロル
お見事!見惚れた!歌とパフォーマンスの融合がすんばらしい!!!
そして、お美しい

しょーちゃん(彩凪 翔)のジミー
いやはや、そーゆーことでしたか・・・物語のカギを握る人物
存在感がありました。

あやな(綾 凰華)のニック
さりげなく舞台をしっかり支えるあやなです。

パットモーの奏乃 はると、舞咲 りんなどのベテラン、若手、みんな、いい仕事をしていました。

特に若手で目立ったのが、やはり彩海せらちゃんと諏訪さきちゃん
ストーリーを動かす役ではあるけれど、ずっと出ているわけでもない
でも、途中、別の役で出ているのをしっかり確認できる目立ち方
新人公演が楽しみです。

だいもん、さきちゃん、まなはるとの4人組の一人として大抜擢だったあがちゃん(縣千)は、ちょっと荷が重かったかな
動きをもう少し整理して、歌をがんばろう!
ばあやは期待しているから、つい厳しく観てしまうのだ(笑)

というわけで、雪組の充実ぶりはすさまじく、日本のミュージカル界の最高峰を極めつつあるとさえ思えてくるのでした。
もう一回、観たいなあ






posted by Luna at 21:00| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月31日

2019年の観劇

今年は、柚希礼音(ちえさま)の20周年記念イヤーだったので、とっても充実した1年だった。
退団以来、一番充実の1年だった。

振り返れば、Prince of Broadwayでは、ブロードウェイで存在感をもつ俳優たちとの初共演で、大きな目をくりくりさせながら、必死で今までの経験と技術でなんとか乗り切り、その後の「バイオハザード」では、アクションスターをめざすのか?と思ったら、そうでもなくて( ´艸`)、「お気に召すまま」では、外国人演出家にいいようにされ、極めつきは地球ゴージャスの「ゼロトピア」で半年近くもったいない使われ方をして…この脂の乗り切った素材を活かせない作品に半年も捕らわれ、本当に心配させられた。アミューズは価値をわかっていないのでは?と事務所選択を失敗か…と心配しまくってしまいました。

「マタハリ」では、生へそショックと舞台展開のチープさでかなりへこんだけれど、作品そのものがよかったので、なんとか立ち直り(ちえさまの責任ではない)、ビリー・エリオットでは、観るたびに深い内容に涙したものの、ちえさまの今後がなんとなく見えなかった。
REON JACKでのダイヤモンド級の輝きと、ミュージカル作品の中での輝きの落差に悔しい思いを何度もした。

が、今年の作品「唐版風の又三郎」「Lemonade」「ファクトリーガールズ」の流れは、ようやくちえさまらしい路線が見えてきたうれしさがあった。
来年のボディガードも、またワクワクさせてもらえそう。

というわけで、今年はたくさんちえさま公演を観ました。
その合間に宝塚もたくさん観ました。
その合間の合間にちょこちょこいろいろな公演にも手を出して観ました。

やはりナンバーワンは「Q」ですかね。
あの濃密な劇空間は、はやり野田秀樹ならでは、なのかなあ。
ロミオとジュリエットをベースにしているけれど、一筋縄でいくようなストーリーではなく、内容の深さに引きずり込まれる快感がある。
「名前を捨てる」というジュリエットの一言がこんなにも深いものに変換されるとは…
唐版風の又三郎にも似た感覚があったから、この2作品がベストワン。

「ファクトリーガールズ」もよかったけれど、ちえさまにあて書きみたいなものだから、どうしても目が💛になってしまう。


宝塚では、作品としては「龍の宮」が面白かったけれど、やはり花組の「青い薔薇の精/シャルム」
もちろん充実度では雪組「ファントム」
が、うっとりさせまくってくれたのは、みりおちゃん(明日海りお)退団公演。
やはり宝塚はうっとりが基準よね。


12月に梅田芸術劇場「ファントム」と兵庫県立芸術文化センター「ビッグ・フィッシュ」を観劇。
「ファントム」は、宝塚版を見慣れているためか、全体に暗い印象。
舞台演出としては、やたらと街灯が動きまくるのが気になった。
エリックがとても饒舌で、友人に言わせると「コミュニケーションのできないひきこもり」系とのこと。

もともとあまり好きではないストーリー。でも、楽曲が美しいのでつい見てしまう。
でも、観ては、やっぱり好きじゃないなあと。

愛希れいかのクリスティーヌは、雪組の真彩希帆(きーちゃん)に比べて下町の歌姫っぽさが出ていると友人。
私は、逆に歌姫らしさは、きーちゃんの方が圧倒的だと思った。
クリスティーヌになにを求めるかで好みが違ってくるようだ。
私は、楽曲目当てで観ているから、やはり歌のうまさに惹かれるというわけ。
ちゃぴもうまいんだけど、きーちゃんの歌唱力の前には、誰も勝てないなあ。

今年最後の観劇となった「ビッグ・フィッシュ」
再演ということで、箱が縮小された分、出演者も少なくなった。
父と子の葛藤を軸にしたファミリーもの。
父の子どもや家族を喜ばせるためのささやかな嘘が波紋を呼ぶ
家族をなによりも愛し、家族に囲まれて最後を迎える幸せな男の話に思えた。


本日大晦日は恒例の兵庫県立芸術文化センターでのジルベスターコンサートへ。
今年はプッチーニ特集で、メロディアスな楽曲に酔わせてもらった。

今年は、大きな不幸はなく、東京の家を手放し、昨年、急逝した叔父の遺作展も終わり、ようやく暮らしがひと段落した。
2年続けて二人の大切な人が不在となり、その二人のことを毎日1度は考える日々。

東京ホームシックに突然襲われるのがちょっと困ったこと。
2020年も、穏やかな年でありますように

posted by Luna at 22:00| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月10日

バウホール 星組「龍の宮物語」

5年に一度くらいのバウの当たり作品だった。
月雲の皇子を思い出すなあ
あのときの衝撃に似ている

お話は、浦島太郎や夜叉が池をベースにアレンジされたものらしいが、世界観が明確なのと、役者たちの巧みな演技で物語に引き込まれてしまう。

瀬央ゆりあ(せおっち)と、有沙 瞳(くらっち)が素晴らしい!
せおくらで1組、夢組とかを作って、トップコンビにしてほしい
彼女たちのいろいろなシチュエーションの作品を観たい!

ロマンとリアリティの加減が実によい塩梅で、これぞ演劇空間だよね〜と酔わせてもらえた。
バウホールだけでは惜しい。
1幕の後半がちょっともたつくので、そのあたりを整理して、ぜひ、東上して〜!!!

宝塚歌劇団のオリジナル作品なんだから。

海外ものは演出とキャスティングさえ間違わなければ、そこそこうまくいくけれど、オリジナル作品で素晴らしい!ともろ手をあげて言えるのは、そんなに多くないんだから。

くらっちの哀しみや憎しみ、せおっちに惹かれる気持ちがひしひしと伝わってきて、その感情にせおっちがしっかり寄り添っていく。
龍神様の天寿 光希(みっきー)のラストの声音が、いまだに耳に残る。
みっきーの役作りも、毎度のことながら、うなっちゃった。
いつも難しい役を出すぎずにきちんと見せている。
芝居巧者の舞台は観ていて気持ちがよい。

歌が上手いとか、ダンスが上手いとかはわかりやすいけれど、芝居が上手いというのは、その基本だもんね。

宝塚歌劇団さま、どうかこの作品を大切に、東上させてくださいっ!


posted by Luna at 22:31| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

11月の観劇

書くことに対するマメさがなくなったな〜
これもトシなんでしょうか・・・

11月1日金曜日
MARUさんライブ
吉祥寺、自由が丘に次いで、3回目の今回はなんと、なんと、我が家からすぐの門戸厄神駅駅前のライブハウスにて。
またまた酔わせていただきました。
まもなく発売のクリスマスソングを集めたステキなCDをいち早くゲット!
また来てね


10日 日曜日
日経新聞主催の風間杜夫の落語会へ
とっても楽しかった
落語家を演じるそうで・・・また、聞きたい!

21日 木曜日
梅芸で星組「ロックオペラ モーツァルト」
ことちゃんが上手いのは知ってる(笑)
娘役たちの歌と演技のうまさにびっくり!
そして、組子たちのダンスがすごーい!
とっても楽しめた。

22日 金曜日
大劇場で宙組「イスパニアのサムライ アクアヴィーテ」
母たちはSSで、私はB席で(笑)
後ろにことちゃんたちが座ったそうで・・・
でも、B席でよかった。イスパニアはあまり覚えておらず・・・
たまにこういう演目あるよね〜タカラヅカ
たまでもないか(笑)

ショーは楽しくて、あっという間だった。
ゆりかちゃん、最近、貫禄出てきたな〜


23日 土曜日
兵庫県立芸術文化センターで「終わりのない」
前川知大氏の作風がわりにテイストに合うので気になって観てみた。
が、今回は、今一つ、マッチしなくて・・・
終わりのない繰り返し、のようでいて進化しているような退化しているような・・・
いろいろ盛り込みすぎではないのかなあ

24日 日曜日
花組千秋楽
なんと京都までライブビューイングのために行ってしまった。
みりおちゃん・・・今頃、あたなのことをこんなに好きだったというのを気が付くなんて・・・
9年前に見始めたのが月組だったから、いるのが当たり前みたいに思っていた。
悲しい、寂しい・・・
早く私たちの前に戻ってきて〜


というわけで、今月は花組気分の1か月だったのだ〜



posted by Luna at 21:42| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月29日

新歌舞伎座 NODA MAP「Q」

10月19日 新歌舞伎座にて「Q」を観劇。

さすが野田秀樹さま!
怒涛の3時間だった。
竹中直人のシャワーを浴びてしまうようなかぶりつきの席で目撃したQは、歴史の渦の中で懸命に愛を求めて生きる人間のはかなさと力強さに彩られていた。

クィーンのボヘミアンラプソディーの「ママ、人を殺してしまったよ」が、まさかロミオとジュリエットのマキューシオ殺害に結び付くとは!


平安末期の平家と源氏を舞台に、若いろうみおとじゅりえが勢いにのって自分たちの恋に邁進するのは従来のロミジュリと同じ。
が、30年後の二人が、その二人を見守り、異なる運命に導こうとする。

なんとか心中を回避しようとあがく二人だが、運命とは避けられないもの
心中こそ避けられたけれど、二人は引き裂かれてしまう。

ロミジュリの有名なセリフ「ああ、ロミオさま、名前を捨ててください。私も捨てます(ニュアンス)」
このセリフが、二人のその後の怒涛の人生にどれだけ大きく影響していくことか…

1人1人の人間の人生が、時の激流に飲み込まれ、名前を失い、命を失っていく。
そのろうみおの悲しい最期を、しっかり受け止め、再び名前のある命にするのはじゅりえ。
愛が、ラストシーンで昇華していく。そこでLove of my life

クィーンの曲が、こんなふうに使われるとは。
そして、まったく違和感がない。いや、とても効果的!

ロックオペラ マクベス以来の松たか子が、自在に言葉と感情を操り、目が離せない。
上川くんは、魔界転生以来だけれど、こちらの方がイキイキして、ステキでした。

広瀬すず、志尊淳の若いロミジュリのフレッシュさは、まさに命の爆発という感じ。

橋本さとし、竹中直人が、いろいろなキーとなる人物になるのだけれど、いつどんなふうに出てきても面白いし、的確に物語を進めていく。

舞台装置がシンプルだけれど、とても工夫がされていて、時代を越えて様々なシチュエーションが目の前に繰り広げられていた。

素晴らしい見応えでした。
また観たい!


ところで、とっても気分がよかった観劇だったけれど、入るときにものすごく不愉快な目にあった。
チケットチェック。

友人が抽選に入れてくれたために、私の名前が本名の漢字ではなく、仕事で使っていたひらがな交じりの名前になっていたのが原因。
同じ読み方で漢字か、ひらがなかだけの違いなのに、はねられてしまった。
運転免許証を見せてもダメ

まず入場口ではねられ、チェックが必要な人だけ並ばされる窓口へ。

私の前で窓口でスタッフと話していた女性二人組からは、某チケットセンターの名前が聞こえ、結局、入れなかった模様。
いくらで落としたチケットだったのかな

順番がきて、スタッフに同じように運転免許証や、ほかの証明書も見せたけれど、その子は判断できず、また、待たされ、ようやく隣にいた正社員らしき女性にお伺いをたて、ようやくあごでうなずかれ、オッケーが出たものの、手首にムラサキの紙テープを巻かれるハメに。

お客なんだけどな〜
罪人扱いだわよ。

苗字と名前が一致していて、ひらがなになっているだけで、ここまで厳しくはねる必要があるのだろうか。
どんな不正が行われるというのか。

とヽ(`Д´)ノプンプンしていたのだが、2,3日前にチケット転売で初の摘発された事例をみると、社員証まで偽造していたらしい。

が、私が見せたのは運転免許証だからなあ・・・

運転免許証を偽造までしちゃったりするのだろうか。
10倍以上で売っているから、そのぐらいするか?

笑えたのは、ひらがなを使った名前でカードを作ってないかと探してみたら、某映画館の会員証があった。
それを見せたら、アルバイトらしき窓口の子が納得したふうだったこと。

おいおい、運転免許証より映画館の会員証かい(笑)


posted by Luna at 11:39| Comment(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする