2017年03月17日

「ボディー・スナッチャー 恐怖の街」

お昼を食べながら、BSプレミアムの「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」(監督: ドン・シーゲル 1956年製作)をなんとなく見ていて、びーっくり!
手塚治虫をはじめ、60年代から始まったSFのマンガやテレビのウルトラマンをはじめとするSFドラマのネタ元やん!
知らなかった〜!

子どものときに読んだ手塚治虫の吸血鬼の話。
どんどんみんなが吸血鬼になっていき、この映画と同じように恋人同士が逃げるけれど、最後は女性が吸血鬼になってしまい(いや、彼女は最初からそうだったんだっけ?)、最後の人類になってしまった男性に「あなたも私たちの仲間になればいい」という。その誘いを拒否し、彼は自ら命を絶つ。人類として生きるために。
というストーリーに感動し、強烈に印象に残った。

宇宙からの未知の生物によって、どんどん人間が乗っ取られていく恐怖。
56年製作なのに、恐怖がひしひしと伝わってくる。

が、意味不明な死体のような宇宙人を前に、まずは落ち着こうと、コーヒーやお酒をカウンターで飲むシーンには、当時のイケイケのアメリカの余裕が感じられたりして面白い(笑

女優も男優も、典型的な美男美女。

巨大な種で繁殖する宇宙人の生態が面白い。植物だと、繁殖しはじめたら、恐ろしい勢いではびこっていく。
クローバーやミントって、ひょっとして宇宙人か(笑
あのドラマも、あのマンガも、これがベース・・・だなんて、なんだか衝撃だったなあ。

今なら、ウィルスによる感染症でパンデミックとなり、まさにバイオハザードだ。
古典的傑作が現代にちゃんと息づき続けているってすごい。
それだけ普遍的なテーマなんだろう。
宇宙生物やウイルスでなくても、周囲のどんどん考え方が変化して、自分だけが取り残されてしまうような恐怖は、どんなときにもある。

偶然だったけれど、見れてよかった。
原作はジャック・フィニィが55年に発表したSFスリラー小説
原作を読んでみたくなった。

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2017年03月16日

LALALAND

イキのいい音楽とダンスで始まったオープニングには、おっ!楽しそう!と、ちょっと「ヘアスプレイ」みたいなのり?なんて思って期待したんだけれど・・・

二人の恋が進行するにしたがって眠気が襲ってきて、プラネタリウムでふわふわ浮かびながら、歌っているころには、夢の中になってしまった。

恋をしなくなって久しいから、こういうふわふわラブリーな感覚を忘れてしまったのかも。

どうして彼女が女優として大成功をおさめたあと、彼らが続かなかったのか。
どこでどう間違えたのか。
その集大成ともいえるラストシーン。
イチゴに砂糖とハチミツをかけたようなあまーいシーンだった。

人生、そういうこともあるよね・・・

どこでどうしたって最後は独りさ、ということを知ってしまったオバハンには、あまり酔えない映画だった。
きっといい映画なんだと思う。でも、まったくテイストが合わなかった。

アカデミー賞を受賞した映画と、本屋大賞を受賞した本には手を出してはいけないというセオリーを忘れていました。


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2017年03月11日

宝塚大劇場星組「スカーレット・ピンパーネル」

ちえさまのショーブランをリアルタイムで見られなかった「スカーレット・ピンパーネル」
それを「くれないのゆずるちゃん」のトップお披露目で観ることになろうとは。
それだけでうるうるしちゃう・・・完全にヅカオタ化している私。いや、ちえオタですけど。

ゆずるちゃん(紅ゆずる)パーシー、素晴らしい!
あのパリで作らせたというゼブラ柄のお衣装が、実によく似あっていて、ときめきを覚えるおしゃれなパーシーだっ!

あーちゃん(綺咲 愛里 )マルグリット、素晴らしい!
ここまで歌えるとは!太陽王のときには、ちょっと泣き顔のかわいい娘役くらいに思っていたけれど、こんなに色気たっぷりの大人の女を表現できるとは!

琴ちゃんショーブラン(礼真琴)・・・ことちゃんなら、もっとできるはず!
というか、やはりちえさまショーブランがあまりにも強烈すぎて、乗り越えるのは至難の技。ことちゃんをもってしても…。今までで一番高い壁なのでは?
新人公演でちえさまの役を何度もやっていたけれど、やはり本公演ともなると別ものだったのだ。
がんばれ、ことちゃん!

せおっち(瀬央 ゆりあ )アルマン、とってもよい!
この2,3年で、急に頭角を現してきたせおっち。存在感があるね〜。
とはいえ、和さんのアルマンが目の前にちらついてしまったけれど。
マリー役の有沙 瞳は、ねねちゃんがちらついた(笑

ピンパーネル団では、若手の綾 凰華、天華 えまがとても目を引いた。次世代が育ってきているのはうれしいかぎり。

そして、とてもとてもいいと思ったのが合唱シーン。マダムギロチンなどの迫力がすごかった。
星組のやる気が伝わってきた。

演出は、ほぼ以前の公演が引き継がれていて、大きな変化はロベスピエールの出番が少し追加されている程度かな。

フィナーレのダンスシーンも、少し変わっていたけれど、剣を振り回して踊ることちゃんが素敵だった。これもちえさまのダンスシーンを思い出し、うるうる・・・

どのシーンを見ても、ちえさま・・・と思ってしまうちえコアファン。
でも、ゆずるちゃんのパーシーも、とっても素敵で、大変満足だった。

ちえさま、観たら、最初から最後まで泣いちゃうかもな〜。

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2017年03月07日

梅田芸術劇場「ロミオとジュリエット」大千秋楽

ちえさまロミオが、私にとっては神ロミオなので、観るのを躊躇したんだけれど、ちえさまが変化を恐れずに挑戦し続けているのだから、私も、恐れずに観てみよう!なーんてね。

大千秋楽は、古川ロミオとえりかジュリエット。

この日の一番の?!は・・・

ジュリエットは、キャピュレット氏の子供じゃなかった!!!
な、なんやて?
そ、そーなん?

と固まってしまった。

1幕は、ちょっとだれちゃったけど、2幕は充実。
とにかく死のヌッキー(大貫勇輔)が素晴らしい!
男の裸は苦手だけれど、彼の肉体は美しかったです。カーテンコールでは、お茶目な面を大ちゃん(渡辺大輔)と出していて、好感度高し。ちえさまとも、息が合いそうだ。

ちえさまと共演した壮ちゃん(平間壮一)、大ちゃん、これから共演するヌッキーを1シーンで横並びに観られるなんて、なんだかちょっと得した気分。

大ちゃんティボルトは、ティボちゃんは、こんなにええ人やったんや〜と思わずたくさん同情した。
ジュリエットは、キャピュレット氏の娘じゃないということは、彼とは従妹同士じゃないわけで・・・ならば、結ばれることも可能だったわけで・・・我慢しまくることもなかったわけで・・・
かわいそうなティボちゃん・・・
常にキレそうな危ない男っていうより、繊細なかわいそうなピュアな男にしかみえない大ちゃん。
REON!のときのちえさまティボのほうが、危ないやつだったし、色っぽかった♡
でも、大ちゃん、好き♡

壮ちゃんマキューシオは、メイクがちょっとおっさんが入っているデスノートのルークみたいだったけれど、やっぱりすごい実力!バイオハザードのときは、あんなにかわいいやつだったのに、危ない男だった(笑

ベンボーリオの馬場くんがお気に入りに。「どう伝えよう〜♪」よかったよ〜。

神父役の坂元健児が役作りを間違っていた。あんなに軽い神父はあかん。慈愛に満ちたじゅんこさんの神父さまが懐かしくなった。

実は、大公役の岸さんが好き。謝先生の「天翔ける空に」のときにものすごく目を引いて、チェックした人。
今回も、どっしりとした大公でよかったわん。

香寿たつきさんのキャピュレット夫人、秋園さんのモンタギュー夫人がどちらもさすがでした。OGの底力だ!

古川くんは悪くないけど、フックが弱いんだな〜。ちえロミに慣れているからかも。
生田ジュリエットは、予想以上の出来。やはり本来の年頃と同じ人がやるというのはいい。

宝塚のちえねねは、二人が盲目の愛で突き進んでいく感じだったけれど、こちらの二人は、大人の都合でもみくちゃにされる感じがより強かった気がする。古川ロミオが、ちょっと優男すぎる感じだからかも?
私は、ちえねねバージョンが好き。ロミジュリの本質は、若さゆえに長い間、両家にあった憎しみを蹴散らかして、二人が結ばれ、散っていくという話。特にジュリエットは、後半、ロミオを道ずれにするくらいのパワーがほしい。生田ジュリエットは、まだまだパワー不足かな。

シルビアの乳母は悪くないけど、さやかさんや美穂さんの乳母が好きだわ〜。

演出は、携帯電話やメールが重要な小道具で使われていたり、「ウエストサイドストーリー」を思い出させるようなNYの裏町風の舞台づくりだったり、衣装が現代と16世紀を折衷したようなものだったり、ちょっとメイヤー演出と重なる部分も…。演出家は、現代との接点をわかりやすくしたいために、こんなふうにする傾向があるのかな。
イケコは、宝塚の演出のほうが冴えている気がする。というより、やはり「ちえさま」がいないと、輝きが足りないとか(贔屓目が、ついにここまで至ってしまったか・・・)

見終えて、

やはりこの作品の力はすごい!傑作だ!どの曲も最高!

ミュージカル界は実力のある役者が続々と誕生していて、近年まれにみるほど拮抗している。
競争が激しそうだなあ。

そして、やっぱりロミオはちえさまが一番だ!
すべてのシーンにおいて、ちえロミを超えるものはなかった(私比 笑)


後ろのほうで拍手が聞こえたので、だれ?と思ったけれど、わからず・・・
どうやら城田優がご観劇だったらしい。


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2017年03月02日

ブラナー・シアター・ライブ「冬物語」

恵比寿のガーデンシネマにて、ブラナー・シアター・ライブ「冬物語」を鑑賞。
たまーに英語の演劇をむしょうに観たくなる。
英語も、わからへんのに・・・変な奴だ。

30年前にイギリスに1年いたとき、観劇しまくったなつかしさがそうさせるのか?
観たくなる英語の芝居は、決まって英国のものだから。

冬物語、面白かった〜。
寝てしまうかと思ったら、ちゃんと覚醒していた。
特に1幕。シシリア王リオンディーズが嫉妬に狂い始めて、どんどん周囲の人間たちを不幸にしていく過程がスリリングで見入ってしまった。
シェイクスピアの芝居は、なにかにトチくるってしまった、憑りつかれてしまった人間が周囲を巻き込んで物語が進むのが定番だそうだ。

確かに・・・あんな人がいたら、迷惑だ。特に家族はたまったもんじゃない。
それまでラブラブしていたのに、親友が自国に帰るというのを引き留めているうちに、夫が一生懸命引き留めているから(いや、妻に、君からも頼めと言っていたはず)、妻も、熱心に引き留めていたら、「もしや二人は愛し合っている?」と嫉妬の気持ちが芽生え・・・そこからは怒涛のごとく嫉妬に狂いだす。

人間関係なんて、そんなものかもしれない。
ちょっとボタンを掛け間違えただけで、どんどん気持ちが離れていってしまう。
私は、そんな友人との関係を何度も体験している。

怒涛の1幕から、一転2幕は、王リオンディーズが引き起こした不幸の16年後。
1幕の悲劇に比べ、こちらはわりに明るい。後悔に苛まれるリオンディーズに訪れる幸せなひとときとは?

いろいろあって、最終的には和解するんだけれど、王の息子と寵臣アンティゴナスは命を落とし、帰らない。
その悲しみを一番感じるのは、ジュディ・デンチ扮するアンティゴナスの妻であるポーリーナだ。
007のMとしてもかっこいいジュディさん。ここでも、王を恐れず、一貫して王をアホだ、バカだとののしるかっこよさ。夫を失っても、大きな愛ですべてを包み込む。彼女は、「時」の化身でもあるようだ。
結局、「時」がすべてを溶かし融和させる、ということなのかな。

シェイクスピアのセリフは、登場人物の頭の中をすべてさらけだすから、わかりやすいというのを聞いたことがある。そう思ってセリフを聞いていると、確かに全部吐露している(笑 なるほどね。だから饒舌なわけね。
ちえさまが膨大なセリフで大変だったのは、このためなのだ。
目線でものを言うとか、一言で察するなんていうのはない。

面白いなあ。

英語のセリフにはリズムがあって、やはり日本語で聞いているのとまったく印象が違う。
映画だから、訳がかなり短くされているためもあるかと思うけれど、セリフが長いと感じなかった。

舞台設定は、シェイクスピアの時代のセリフはそのままに(たぶん)、時代は20世紀初頭みたいな感じだった。冒頭にフィルムでシシリア王とボヘミア王の幼少時代の仲の良さを観たりするシーンがあったから。

お気に召すままは、アメリカ人による演出。
やはりイギリス人の方が、シェイクスピアに関しては一枚上手なんじゃないかな。

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2017年02月22日

梅田芸術劇場ドラマシティ「お気に召すまま」千秋楽

ちえさま、
梅田芸術劇場ドラマシティ「お気に召すまま」千秋楽
お疲れさまでした。

観てから、すぐに書こうと思いつつも、日々、ちえさま情報がどんどん更新されるし、メディアへの露出が多いしで、あたふたと情報を追いかけているうちにもうすぐ福岡公演。

ちえさま、ごめんなさい…福岡までは、今回は行けませんでした・・・

光輝くちえさまが、まぶしい・・・♡
金髪が、すっかりなじんでしまった。

金髪にするために頭皮は悲鳴をあげているのだろうな・・・と心配していたら、やはりヘア担当からは、もうこれ以上はやめるべきと言われたらしい。
でも、あと福岡で4回。今ごろ、また、染めてる?
ちえさま・・・
メイヤーのやつめ。ちえさまが禿たら、どうしてくれるのだ!
まったくもう〜っ!

こんな中途半端な作品で、ちえさまにもしものことがあったら、日本の芸能の大損失なんだからっ!
ブロードウェイがなんだっていうのよ。

もっと日本の舞台に、エンターテイメントに自信をもってほしい。
ちえさまは、これからのエンターテイメントになくてはならない方。
新しい今まで、だれも見たことがない舞台をつくっていく人なのだ。

大阪千秋楽より、リピーターが多かったせいか、やはり東京千秋楽の方がノリがよかった。
役者のみなさん、すっかりこなれちゃって、舞台が軽い感じ。
そういう作品だから、それはよいのだけれど、メッセージ性がありそうでなさそうで、1960年代のアメリカに舞台を移したことが意味がありそうでなさそうで…いや、なかったと私は思う。
事実は小説より奇なりで、トランプ政権の危うさと、あの政権を生み出してしまうアメリカの闇(日本人の知らないアメリカ)が深すぎる。
ドラッグを使わないと真理に行きつけないのがアメリカ文化なのか?というのが、今回の作品の私の感想の集大成かな。なんだかメンタリティの違いを突き付けられた作品だった。
ちえさま、本当にお疲れさまでした。あと福岡の4回公演のご成功を遠い東京の空から、心から応援しています。

心は、すでにREON JACK2。
どんどんあがってくる情報と画像にすでにジャックされまくっている。

ばあやの目下の心配事は、「ビリー・エリオット」のウィルキンソン先生は、さびれた炭鉱町のバレエ教室の先生。ちえさまは、オーラを消せるのだろうか・・・ということ…。
ちえさま、最近、オーラが増して、まぶしすぎる・・・。




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2017年02月04日

シアタークリエ「お気に召すまま」東京千秋楽

ううっ・・・ばあやは、愚かでした。
ちえさま(柚希礼音)が、あの程度のロザリンドで終わるはずはなかったのです。

半月ぶりに観た「お気に召すまま」は見違えるような極上の舞台に仕上がっていた。
喜劇になっていた!

1回目は、どこで笑ったらいいのかわからない喜劇だった。
2回目も、前よりも少し笑うところは増えたけど…喜劇?みたいな感じだった。

ところが今回は・・・喜劇だった!
ずっと笑っていた気さえする。

登場人物たちがイキイキとしていて、それぞれ人間の持つ愚かさやかわいさを演じるときに際立たせていて、すごくわかりやすいお芝居になっていた。

ちえロザリンドも、以前は、ロザリンドなのか、ギャニミードなのか、どっちなんだ?という感じだったのが、ロザリンドが主軸になり、ギャニミードがちゃんとロザリンドがやっているギャニちゃんになっていた。

もう迷わない〜。ちえさまはロザリンド〜(^^♪
ギャニちゃんは、ちょっと無理して女の子がオトコの子のふりをしているだけ〜。

と納得できた。そうすると、ロザリンドのかわいさが増してきて、ちえさまのキラキラ度がますますキラキラしてきた。

舞台の上の方たちは失礼な!と思うかもしれないけれど、これって、ちえファンの連日のリピートがあったことも大きいような気がする。
毎日、観て、少しでも変化のあったところをピックアップして、ツイッターなどで面白さを伝え、観客の反応を誘い、自分たちも、めいっぱい楽しむ。その前向きな姿勢が、舞台にもどんどん反映していったのでは?

今日は千秋楽だったこともあるだろうけれど、観客と舞台の上が見事に呼応していて、生の芝居を観る楽しさ、面白さの醍醐味を味わうことができた。

演者たちが気心が知れ、すごくコミュニケーションがよくなってきたのも、もちろんあると思う。
本当に楽しい舞台だった。
今日は、横田オリヴァーがギャニちゃんを介抱するときに胸を触りそうになったら、ギャニ・ロザリンドが、ものすごい蹴りをオリヴァーに入れて、大うけだった。
オーランドにロザリンドが左側の耳のあたりにキスされていて、ロザリンドが固まっていたのもかわいかった。

我らがちえさまの脱皮ぶりがステキかわいくて、ばあやは心から安心した。
また、大きなハードルをクリアしたちえさま。
やっぱりあなたはすごい人だ。
ラストの口上の歌をウェディングドレスで歌うとき、演者のお仲間たちが、みんなすごく温かい目でニコニコしながら、ちえさまを見つめている。客席も、みんながキラキラのちえさまを仰ぎ見ている。
最高に幸せなひとときをありがとう〜!

ただ、1960年代というのがよかったのかどうかは、未だによくわからないけど(笑
脳内補完ができてきたので違和感はかなりぬぐえてきただけ。
やっぱり公爵とか、領地とか・・・なんだかな〜。
魔法の代わりのドラッグも。
オリヴァーが改心したのは、ドラッグがあったからで・・・
黄色い僧服の行列が出てくるところは、オウムをつい連想してしまうんだけど、その僧が、フレデリックを宗旨替えさせたわけで・・・
ドラッグに関しては、東宝とメイヤー氏がかなり闘ったらしいけれど、結局、メイヤーの寄り切り勝ちだったようで・・・

やっぱり原作に近いかたちで観たかったという残念さは残る。

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2017年01月25日

「リバティ・バランスを射った男」

1962年製作、ジョン・フォード監督の「リバティ・バランスを射った男」

BSプレミアムでお昼に放送していたのを録画して見た。
なにも期待せず、なぜ録画したのかもよくわからず…。
が、見られてよかった。

傑作だった。

お昼のBSは、なぜか頻繁に西部劇を放送している。
解説には、傑作、注目作、などの文言が散見され、ほんまかいな…といつも思っていた。
西部劇は、特に見たいジャンルでもないし。

が、これは、素晴らしい作品だった。

南北戦争も終わり、アメリカがいよいよ近代化に向かって歩み始めたころのお話。
無法時代の名残の色濃い西部の街にやってきた弁護士になりたてのランス。街の入り口でリバティ・バランスが率いる荒くれ者たちにみぐるみはがされてしまう。牧場主のトムと、彼を慕うレストランの給仕ハリーに助けられるが、このまま泣き寝入りするのではなく、法で裁きたいと考える。

字の読めないハリーに法律書を読ませ、読めるのが当たり前という態度のランス。
近代化の先端をゆくランスと、まだ昔のままの街の人たちとのやりとりが随所にいろいろなエピソードで仕込まれていて、時代背景がとてもわかりやすい。

字の読めない人が多いのに、新聞社を一人で立ち上げ、新聞を発行しているダットン・ピーボディ編集長の気骨も面白い。

牧場主のトムは、銃の名手。ハリーを嫁に迎えるためにひそかに家を増築している。
開拓者の成功者の一人だけれど、牧場を拡大するなどの新しい波には乗り切れていない。

登場人物の一人ひとりのキャラが、とても明確で、物語の進行もスピードがあり、どんどん引き込まれてしまった。

中盤、意外な展開で、ランスは街の代表者に祀り上げられ、中央の政界への足掛かりをつかむ。
その裏には…

というのが、あっと驚くラストシーンになる。

ジョン・フォード監督、すごいじゃないですか。
そして、ちょっとお腹の出たジョン・ウェイン。ぐずぐずしているから、ハリーの気持ちをつかみ損ねてしまう。不器用で、♡のある男。はじめて、ジョン・ウェイン、ええやん、と思った。

こんな傑作を放送してくれるBSプレミアムは、エライ!(笑

堪能いたしました。

posted by 風土倶楽部 at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観賞日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

国際フォーラムC「オーム・シャンティ・オーム」

楽しかった〜!
やっぱり宝塚は、こうでなくっちゃね。
マサラミュージカルが、こんなに宝塚にぴったりだなんて。
企画した人はエライ!
いつもながら、劇団の演目を選ぶ目に感心しちゃった。

紅ゆずる・・・よくここまでがんばったよね〜。
トップになるとは・・・太王四神記のときのナウオンのときに、こんなことを起きると誰が考えただろうか(笑
セリフの随所に感謝や「夢は必ず叶う」といった言葉が盛り込まれていて、お披露目に最適な舞台となった。

驚くのは紅だけでなく、あーちゃん(綺咲 愛里)のすばらしさ!
ちえさまの太陽王のときには、泣き顔の女の子といった認識しかなかったけれど(というか、ちえさましか観てない)、ここまで成長するとはねぇ。

宝塚の娘役は、色気が足りないことが多いのだけれど、今回のシャンティは一味も二味も違う。
出てきたときから、ものすごいオーラで目を惹きつけ、まさにスター・シャンティそのもの。
でも、ムケーシュへの切ない恋心を体中で表現していて、それが色っぽいのなんのって。
ねねちゃんの後ろ姿をみて、育ってきたからね〜。
歌も上手い!
紅子は、最高の相手を得たね。

その紅子は、ラストシーンで、ゴージャスなゴールドの衣装に負けてなかった。
星組らしい濃い舞台ができていて、1年半、待った甲斐があった。

ことちゃん(礼 真琴)のムケーシュ。観たとたんにニマニマしちゃいました。
もうなにも言うことなし。
あとはショーブランを待つのみ。

せおっち(瀬央 ゆりあ)のパップーも、とてもよかった。紅子を邪魔せず、でも、きちんと仕事をして支えていた。不思議に舞台の上で存在感のある子なんよね〜。

みきちぐさん(美稀 千種)が、珍しくママ役。とても面白かった。さすがです。

そのほか、みんな、役をきちんとこなしていて、全体に華やかで、美しくて、本当によい作品に恵まれた星組。
ちえさま時代のようなキラキラギラギラ華やかな星組が戻ってきて、うれしい〜。

この日は、ふうちゃん(妃海風)、美城れんさん、遠野あすかさんが3人そろってご観劇。
私の席は、1人置いて、ふうちゃんの横顔を眺められるステキなお席だった。
手を胸の前で合わせて、祈るような仕草で目をキラキラ輝かせて舞台を見上げる風ちゃん。
そっと見るだけで、うるうるしてしまった。
舞台の上のことちゃんから、アイコンタクトがあると、とてもうれしそうだった。
☆型のイヤリングも、かわいかった〜。

会場には、月曜日だから、花組現役生が多数。大輔先生もいるという舞台の上と同じような華やかさだった。
1週間前だと、ちえさまご観劇だったのにな〜。

posted by 風土倶楽部 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 極私的観劇日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月16日

シアタークリエ2回目の「お気に召すまま」

2回目を観劇。

む〜・・・

メイヤー氏は、考えすぎとちゃうの?
演出家は、なぜかシェイクスピアを激しく料理したくなるもんなんだな。
BSプレミアムで放送していた蜷川幸雄演出の「ハムレット」もそう。
日本の19世紀の庶民の家の廃屋に囲まれた舞台。劇中劇は、歌舞伎のような、文楽のようなお芝居が出てくる。

私は、こういうのがどうも好きじゃない。
そうする必然性が自己満足、演出家の独りよがりになっているような気がしてならないのだ。

古いお芝居だから、現代的なシチュエーションを入れたくなる気持ちはわかるけどね。
先日見た「ヘンリー4世」で浦井くんのハル王子が、ヘッドホンを耳にして、外界とのコミュニケーションをあえて遮断しながらも、少しずつ成長していく過程でのロックな雰囲気を出していたのは納得できたからオッケー。
でも、今回の舞台がニクソン時代の大統領府とヒッピーの時代になっているのは、やっぱりどうしても理解不能。不自然。
こじつけたいのはわかるけれど、ニクソン時代なんていちいち考えてみているわけじゃないし、
そんな見方をしても、面白さが倍増するわけでもないし。
そもそも「公爵」ってなに?どういう位置づけ?
まったく語られていないから、わけがわからない。

人生は舞台、すべての人は役者…有名すぎる劇中のセリフ。でも、舞台の上で、まず役者が輝かないとね。
ベテラン陣の役も、どれも中途半端。
彼方さんの歌も、あの使い方ではもったいない。
橋本さん、横田さん、入江さん・・・なんだかイマイチ輝きがないのよね〜。持っているものを出す場がない。
バイオハザードの壮ちゃん、大輔くん、横田さん、マコトさん・・・みんな、イキイキしていた。
そして、ちえさまのキラキラ度はすごかった。

ちえさまは、一番難しいオンナでオトコ。際物的な役をふられちゃって、本当に気の毒。
もともとは、オトコがやるロザリンドが、まずはかわいく、オトコがオトコに戻ってやるギャニミードをオンナだと思って口説けというところが面白いわけで・・・ちえさまがやることで、ねじれがねじれでなくなって、妙にリアルになっちゃったところがアウトなんだと思う。

その原因は、メイヤー氏が、ちえさまを研究していないこと。

バイオハザードのときは、G2さんがちえさまを研究し尽くして、魅力を最大限に引き出すことに成功。
演じる人一人ひとりへの愛が、役と役者にとても感じられた。パンデミックという究極の状況の中で、まさに「愛を歌う」が表現されていた。
そして、ファンの気持ちのツボを押さえ、心得た作・演出だったと思う。

メイヤー氏は、自分のやりたいことが先にありき。そこに女優になったちえさまを投入したら、面白いだろうと企画サイドが考えたのだとしたら、浅い。

ちえさまの引き出しに女優のネタがまったくないのを知っているのだろうか。
こんなに手さぐり状態なのに、あえてオトコの振りを加えてしまう…見世物としては面白いかもしれないけれど、そこからなにかを引き出せるわけじゃない。
ちえさまの苦しみがわかる気がして、私は、舞台の上のちえさまを必死で気持ちの上で支えてしまった。

かつて宝塚にこれほどさまざまな男を演じた人があっただろうかというほど、どれも繊細で、奥が深くて、舞台の上に新しい男役像を作り上げていったちえさま。だから、男役の引き出しには、入りきれないほどの芸が詰まっていた。そういうことができる人なのだ。
その素晴らしい才能を企画サイドは、どうかもっと大切にしてほしい。
「ブロードウェイの演出家」なるものに引きずり回されているのではないの?
宝塚のように、たとえ外部の人を登用しても、必ず自分たちの方に引き寄せるというしたたかさを身に着けてほしい。
ブロードウェイというお墨付きは、もう十分。もっと堅実に女優の芸を積み重ねていける場をちえさまに差し上げてください。
「ビリー・エリオット」のウィルキンソン先生は、そういう意味できっとすごくいい場になると思う。
ホリプロさん、よろしくお願いします!

入りと出のときのちえさまのキラキラ度ときたら、もうため息の連続。
ますますオンナとしても美しくなっている。
今回、全公演の入り出待ちがあって本当によかった。
そうでなかったら、ちえさまのことが心配でたまらなかったはず。
ちえ組は、みんな、ちえさまのことが大好き。寒風吹きすさぶ中でも、ワクワクしながらお待ちしているのです。

そうそう、舞台衣装も、なんとかならないのかしら。
POBのときもだったけれど(賞をいくつも受賞しているという人のデザインということだったけれど、フォーリーズの衣装なんてちゃっちくて…)、今回も、メイヤー氏いわく「シャネル風のドレス」とやらがお粗末すぎ。
もっとちゃんとした生地で仕立ててほしい。

ちえさま、東京公演は、あと2週間半。がんばってください。ささやかにお支えしますので。

REON JACK2が楽しみで、楽しみで、もう心は3月23日に飛んでいる!

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